【知らなくていいコト】第10話「ケイトの選択!運命の愛の結末は!?事件真相に涙」感想ネタバレ(主演:吉高由里子)

2020冬のドラマ一覧

主演:吉高由里子
日本テレビ系  (水曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【すべてを知ったケイト】
キャンプ場のウォータータンクに毒草のハリヒメソウを入れて殺人犯となった乃十阿徹(小林薫)。当時の弁護士・高村(平田満)に呼ばれ、高村の弁護士事務所へ行った乃十阿の娘・真壁ケイト(吉高由里子)と尾高由一郎(柄本佑)。ふたりは、乃十阿が息子を庇っているかもしれないと聞く。

いつものように忙しない週刊イースト編集部。編集長の岩谷(佐々木蔵之介)が次々に記事へのダメ出しをしていく。「ケイトタイトル考えてやれ!」そう指示を出した岩谷だったが、デスクの黒川(山内圭哉)からケイトが病欠していると聞く。普段元気で一度も病欠などしたことがないケイトを黒川班のみんなが心配し、仕事終わりにケイトの自宅を訪ねることに決まる。

その頃ケイトはドイツに来ていた。乃十阿は本当は殺人犯じゃないかもしれない、そう聞いていてもたっても居られなくなったケイトは乃十阿の元妻と息子について調べた。ピアニストの息子はドイツを拠点として活躍していることを突き止めると、無計画のまま仕事を休んでドイツに飛び立った。演奏ホールの向かいにあるホテルの部屋の窓辺で、息子を待ち伏せするケイト。そこへ尾高から電話が入る。尾高からのメールは未読のまま、会社を病欠していると聞いた尾高はケイトを心配していた。「じっとしていられなかった」というケイトに「当時3歳だった息子が何か覚えているわけないだろ?」と説得する尾高は「そうやって人を追い詰めるから乃十阿さんも出ていっちゃったんだよ」「締切のあるイーストのネタを追っかけてるんじゃないんだから」と諭す。乃十阿に貸していた尾高のスタジオには『お世話になりました 乃十阿徹』という書き置きが残されていた。ケイトは「いつも大人な意見言う尾高さんイライラする」という。高村弁護士に話を聞いたとき、子供を庇う気持ちに理解をしめした尾高に疎外感を感じたケイトはチクリと意地悪なことを言ってしまった。「イライラして暴走して、また怪我したいなら好きにしろ!」「バカタレ!」いつになく大声で感情を露わにする尾高だった。
尾高の電話が切れた後、乃十阿の息子が現れた。演奏ホールの2階から彼の演奏を聴くケイトは、『乃十阿の本妻の息子』『33歳、1歳しか違わない。この人が生まれて翌年私が生まれた』『なにそれ…乃十阿はどうしたかったの?』『2つの家庭を両立しようと思ってたの?』そんな事を考えている内に演奏が終わる。ケイトは観客がすべて居なくなるのを待って「戸倉さとしさんでしょうか?」と声をかける。話を切り出そうとした時、ひとりの男の子が戸倉に駆け寄り、その後ろからドイツ人の妻もやってきた。その幸せそうな様子を見たケイトは、乃十阿のことを切り出すことが出来ず「素晴らしかったですね」というのがやっとだった。

何の収穫もなく日本に帰国したケイトを尾高は空港に迎えに来ていた。ケイトは「3歳の子供を罪が問えるはずもないのになぜ乃十阿は息子を庇ったのか、父親が殺人犯のほうがよっぽど妻子は不幸なのに」と納得できない気持ちを吐露する。尾高は「そんなふうに考える前に咄嗟に庇ってしまったんだろ」という。さらにケイトは「乃十阿にとって人生をかけて守るべき子供は私じゃなくて息子のほうだった」「そんな大切な子供がいるのになんで私という命をこの世に送り込んだんだろう」と続けると「理屈で考えればそうかもしれないけど、そんなふうに割り切れないのが人生だよ」と尾高はいった。

たくさんの水槽が並ぶ中「亀は僕よりのろまなの?のろのろカメカメ…カメラマン…」意味不明なことをぶつぶつ言いながらふらふらと歩く野中(重岡大毅)の姿があった。「僕はビッグになりたいの…愛がほしいの」亀の水槽の前にしゃがみ込みつぶやくのだった。

編集部に出社したケイトはみんなから心配される。ケイトの自宅を訪ねた黒川らはピンポンを鳴らしても反応がなかったため、管理人に鍵まで開けてもらっていた。ケイトがドイツに行っていたと明かしてみんなが驚いている所に岩谷が「真相はつかめたか?」とやってくる。そして「何から話していいかわかりません」というケイトを別室につれていく。
一連の流れを聞いた岩谷は「そのまま書けよ、面白いじゃないか」という。しかしケイトは「乃十阿が人生を犠牲にして守った秘密を暴き、ドイツで暮らす息子を窮地に陥れるのに何の意味があるのでしょう」「実は私は殺人犯の娘ではありませんでしたと世間に公表するようで無様で嫌です」と乗り気でない。すると岩谷は「ケイトが書かないなら俺が書く」と岩谷班を臨時で結成し、事件を洗い直す。
事件現場のキャンプ場や息子が通っていた幼稚園、乃十阿の前妻がいる老人ホームや当時の隣人…、総力をあげて取材をしていった。すべての材料が出揃ったとき、岩谷がケイトを岩谷班が使用している会議室に呼ぶ。前妻は元外交官と再婚し、ひとり1億円かかる高級老人ホームに夫婦で入居していた。何一つ不自由ない暮らしをしており乃十阿のことは知らない人だと話したようだ。そして当時の隣人から借りてきた写真を見せられたケイトは驚く。それは事件当日のキャンプ場での写真だった。隣人家族が仲良く写る写真の後ろにウォータータンクに草を入れる小さな男の子が写っていたのだ。さらに当時前妻は乃十阿の浮気に悩んでいたとの証言を聞かされる。そしてあのキャンプを企画したのは前妻で、夫婦関係を修復したくて提案したのではないかということだった。「ケイトが書くか俺が書くか」とケイトに決断を迫る岩谷。ひとり屋上に上がったケイトは『ママと私の関係が乃十阿の奥さんを苦しめていた』『あの事件に私も無関係ではなかった』と思い悩む。
ケイトはその日の夕方、「話があるんだけど会えないかな」と尾高にいわれ、尾高のスタジオを訪れる。「尾高さんから話したいことがあるなんて言われたことないから緊張しちゃう」と懸命に笑顔をつくるケイト。尾高はケイトに記事を書くよう強く勧める。そして「わからないといいつつ、実は書きたいとも思っている」とケイトの気持ちを代弁する。迷うケイトに「ケイトには才能があるし天が与えた使命がある」と熱く説得する尾高の普段と違う様子に「どうしたの?今日変」と戸惑うケイト。すると尾高は声を荒げて「いつも同じ顔してたら馬鹿だろう」「ケイトの側にいるとケイトの命が削れる音がする。俺は削れた部分を少しでも埋められればいいと思ってきた」といい、「岩谷さんが書くんじゃダメだ、ケイトが書かないと、ケイトは俺とは違うんだから」と背中を押す。そして「俺はそういう命削って真実に突き進んでいくケイトが好きなんだ」「結婚しよう」「ケイトが居ないともう辛い」とプロポーズをしてケイトを強く抱きしめた。
尾高は妻に離婚を承諾してもらい、子供のことを話し合っているという。ケイトは尾高を抱きしめて「私も死ぬほど好き。尾高さんが欲しい…全部欲しい、一緒に生きたい」という。しかし「だけど…離婚しないで」「親としてひとつの命を送り出した責任を全うして」「後戻りして、子供を手放さないで」と尾高の腕を振りほどいた。「好きだけど、そんな尾高さん嫌いなの、受け入れられないの」といって「尾高さんから言われた言葉胸に刻んで記事書くね」と帰ろうと尾高に背を向ける。尾高は後ろからケイトを強く抱きしめると「俺と一緒になってくれよ、2回も俺のこと振るなよ…ケイト」と懇願し熱いキスをした。

尾高が自宅に戻ると幼い息子の鳴き叫ぶ声がする。妻の姿が見当たらず、慌てて息子を抱き上げると、息子が乗っていたバウンサーには親権欄に尾高の名前が記入された離婚届が置かれていた。

夜の編集部でひとりケイトはパソコンに向かって記事を書く。これまでの尾高とのことを思い出して泣き、涙を拭いては記事を書く、そうしながら記事を書き終えると夜が明けていた。
ケイトの記事を気に入った岩谷は早速右トップをケイトの記事に差し替える。そこへ青い顔をしてふらふらの状態の野中が現れる。野中は躊躇しながらも岩谷に退職届を手渡す。岩谷は「そうか、まぁ仕方ないな」とあっさり受理した。岩谷の素っ気ない対応に吹っ切れたのか野中は大きな声で「皆さん、深層スクープに真壁さんを売ったのは僕です」「どうぞ軽蔑してください、もう去りますので」と告白する。そしてケイトの前に行くと「すみませんでした」と頭を下げた。すると岩谷が「乃十阿徹、無実だったんだ。大スクープだ」とさらりと告げる。「殺人犯の娘じゃないんですか」「じゃあ何で僕たち別れたんですか」と混乱する野中に、岩谷は「ケイトには尾高がいる。お前と別れて大正解だ」と追い打ちをかける。「んん…んんん」やり場のない思いを言葉に出来ずにいる野中は、東山(本多力)に編集部の外へ連れて行かれる。「僕、真壁さんのアドバイスで小説家になります!東源出版に膝まづかれるような小説家になろうと思ってますので!」「さようならぁあはははぁ」と気が狂ってしまったようだ。
このどさくさに紛れてケイトは岩谷に尾高と別れたことを報告する。尾高が家庭を選んだと思った岩谷は納得がいかない様子だが、「幸せいっぱい腹いっぱいじゃ、この仕事できないってことですよ。どっか痛んでないと」と笑顔で誤魔化すケイトだった。

その夜岩谷は尾高のスタジオを訪れた。尾高は「もしあのまま放置している時間が長かったらこの子が死んでいたのかと思うと…やっぱり俺が守ってやらなくちゃって思います」とあの日を振り返る尾高。ケイトをこの場に呼ぼうと携帯を取り出す岩谷を「あれだけ生き生き仕事しているから」と制止した尾高は、「タイミングが悪いんです…」とつぶやく。そんな尾高に「ままならないな、人生は…」という岩谷だった。

朝、岩谷が出社すると編集長椅子に副社長の石森が座っていた。別室に移動すると石森は「印刷会社との接待ゴルフでこの記事を見た社長がご立腹だ」とケイトが書いた記事を出す。「これは社会的意義のある記事だと思っています」「差し替えはあり得ません」と毅然とした態度で答える岩谷だが、業務命令に逆らってこの記事を世にだしたら岩谷もケイトも更迭だと脅される。
編集部で差し替えを聞いたケイトは「社内政治に屈しないとおっしゃったじゃないですか」「人生かけて挑んだのでショックです」と岩谷に反論するが、「強行突破することはできる。しかしその後俺もケイトも飛ばされる、それは嫌だろう」と岩谷にいわれ、黙って従うしかなかった。

会社の階段の踊り場でケイトと尾高が話している。「何だったんだろう、あの激動の一週間」とケイトはたそがれる。そしてケイトは突然「私達戻る?」「子供一緒に育てようか」と尾高に提案する。尾高は「そういうケイト、好きじゃないね」「本当タイミング悪いよな俺たち」「そんな気分じゃないよ、今の俺…」と断るのだった。

編集部に戻ったケイトは「キアヌに会ってきます」と言って外出する。向かった先は乃十阿の自転車屋だった。「この前はお世話になりました」と頭を下げる乃十阿にケイトは「今日出る予定だった記事なんですけど、会社の事情で出なくなりました」「あなたには読んでいただきたいと思ってゲラを持ってきました。私が書きました」と記事を手渡す。「お手隙のときに読んでいただけたら嬉しいです」とケイトは言ったが、乃十阿はその場で記事を読み始めた。

『最後まで乃十阿は真壁ケイトを娘だと認めなかった。本妻の息子の罪をかぶり、学者としての将来も人生も捨てて息子を守り…』『その後乃十阿はケイトがどんなに聞いてもケイトを自分の子だと認めなかった。それはケイトを殺人犯の子供にしたくなかったからだろう。認めないということで乃十阿はケイトも守ったと言える』『この世の中には【知らなくていいコト】がある。乃十阿はそう考えているに違いない』と書かれていた。

記事を読み終わった乃十阿にケイトは「これ持っていてくださいませんか」というが、乃十阿は首を横に振って記事をケイトに返した。「そうですよね」とケイトはゲラを受け取ると近くにあった焚き火の中にゲラを入れて燃やしてしまった。

それから3年後の2023年。「野中先生お願いします」とテレビ局スタッフの声の中、高飛車な態度の野中がスタンバイしている。野中の書いた小説『闇落ちする亀』が30万部も売れているようだ。週刊イーストの編集部では相変わらず愛花(関水渚)が佐藤(森田甘路)にあんぱんを差し入れている。「これ誰の視点で書いてんの?」ケイトの厳しい声が飛ぶ。「神の視点です」悪びれることなく福西(渕野右登)が答え、「人間の視点で書いてよ」とケイトに嘆かれる。「まぁまぁ、仲良くやりたまえ」と声をかける黒川は編集長、ケイトはデスクに昇進していた。そこへ岩谷局長がやってきて穏やかな雰囲気が漂う。ケイトは取材のために外出しようとする。「デスクはデスクに居るからデスクなんじゃないの?」という声にケイトは「新しいデスクのやり方です」と元気よく出かけて行った。
街中でケイトは尾高の後ろ姿を見かける。隣には尾高としっかり手をつなぐ3歳くらいの息子が歩いていた。その様子を見て微笑んだケイトは尾高とは反対方向に力強く一歩を踏み出した。

【みんなの感想】
40代・女性
スクープのために命を削る編集者
最初は怪しげな名前の犯罪者たちが登場して、ありえないような事件を取り扱い、何が言いたいのかよくわからないドラマだと思っていましたが、ケイトが殺人犯の娘かも知れないと真実を追い、尾高と寄りが戻って恋愛関係になり、先が気になるような内容に変化していきました。重い感じのテーマもありましたが、別れた春樹がコミカルで笑えるところもあったので暗い気分になることはなかったです。編集長やデスク、周りのスタッフたちも温かい人たちばかりでケイトの父親が乃十阿徹だと分かった時にも今まで通りに接してくれて会社の団結力みたいなものを感じました。 ケイトがスクープした人物の妻に刺されて怪我をしたことや乃十阿の娘であることなど、自分の身を削ってスクープが出来上がって、それを支えてくれている尾高の優しさや包容力が素晴らしいと思いました。結果的にケイトは殺人犯の娘ではないことが世間に知られることはなかったけれど、乃十阿の秘密を守ることができ、乃十阿の息子家族の幸せを壊すこともなく、自分一人が犠牲になって恋愛も諦め、仕事に邁進しました。尾高も子供を一人で育て、ケイトの望む父親になることができました。 一番の大スクープをねじ伏せた社長に少し腹が立ちましたが、結果的にみんなが幸せになった3年後の様子が描かれていて良かったと思います。

30代・女性
ケイトの母と乃十阿が愛人関係だったというのには正直驚きました。 なぜそういう関係になったのかということが詳しく知りたかったですが、そのあたりがあまり語られなかったのは残念です。しかしケイトが発表されなかった記事で「知らなくていいことがある」と書いていたように、世の中何もかも知っているからと言って幸せとは限らないのかもしれません。春樹は回を追うごとに最低な度合いが高まっていくように思いました。最終的にまさか作家として活躍するようになるようになるとは予想外でした。仕事ではほとんど役立ったような記憶がない春樹ですが、個人でやる仕事だと意外といけるのかもしれないなと思います。 ケイトと尾高には編集長と同じくよりを戻してほしかったと思いますが、ケイトの決断は良かったんじゃないかと思います。ここで尾高とまた一緒になってしまったら、ケイトの母親と同じような道をたどることになるかもしれません。ケイトの母と乃十阿が不倫関係とか愛人とかそういうことになったのはどちらが先だったのか分かりませんが、もっと健全な付き合いのできる相手と一緒のほうがいいでしょう。 尾高も妻が出て行ってしまって気の毒ですが、ケイトにも尾高にもこの先幸せになってほしいなと思えた最終回でした。

←9話はこちら