【10の秘密】第1話「消えた娘と元妻…秘密が謎を呼ぶサスペンス開幕」感想ネタバレ(主演:向井理)

2020冬のドラマ一覧

主演:向井理
フジテレビ系  (火曜日21時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【嘘だらけの生活】
夜、建設中のビルの屋上に矢吹という男性と彼を追う仙台由貴子(仲間由紀恵)の姿がある。切羽詰まった様子の矢吹に由貴子は「戻って、私が何とかします」と矢吹が持っている紙包に手を伸ばす。しかし矢吹は転落死してしまう。

建築確認検査員の白河圭太(向井理)はシングルファーザーとして娘・瞳(山田杏奈)と暮らしている。瞳が幼い頃に妻と別れてからは、瞳のことをまず第一に考えて毎日のお弁当作りから、バイオリンの塾への送迎など、瞳のために一生懸命頑張っている。離婚前は、圭太も1級建築士を目指し、建築会社で働いていたが、離婚後は瞳の世話のために、会社に辞表をだし、自らのスキルアップの夢をあきらめて定時で帰ることのできる現在の仕事を選んだのだ。この日も栄養バランスの良い節約レシピの献立を作り、娘と仲良く食卓を囲んでいる。食後、瞳は圭太に「来月受けたい特別レッスンがある」と相談する。お金の心配をする瞳に、圭太は「こういうときのための節約だ」と快諾する。
圭太がふと元妻・由貴子のSNSを見てみると「新しい車買ったらしいよ」と瞳がいう。瞳も時々SNSを見ていて由貴子の生活ぶりを知っているようだ。由貴子のSNSは、モデルとの船上パーティーや医者、アーティスト、海外の政治家などセレブな交友関係が見て取れた。さらにはタワーマンションの最上階の一番広い部屋を買ったようだ。両親の離婚の原因が自分にあるのでは?と瞳に尋ねられた圭太は「性格の不一致だよ」「こんなセレブと合うわけなかったんだ」と答える。
圭太は由貴子が家を出ていったときの事を思い出していた。由貴子は「母と妻と弁護士、全部こなすなんて無理」という。そして「もっとずっと上を目指したい」といって去っていった。

翌日圭太は勤務先の建設現場で、矢吹の飛び降り自殺の噂を耳にする。そして現場で取引先の水戸から再来週予定の検査日を早めてくれないかと持ちかけられる。会社には内緒の謝礼をするという水戸だが、真面目な圭太は断る。
そこへ圭太の携帯に着信がある。知らない男(遠藤雄弥)の声は「娘を預かった。3日以内に娘の母親を捜せ」「警察にいったら娘を殺す」という。突然のことに混乱しつつも由貴子に電話する圭太。しかし由貴子の携帯番号は、現在使われておりませんとアナウンスが流れる。
圭太は由貴子の勤務先へいき「娘の話がしたい。緊急なんだ」と伝える。圭太は代表を務めている松島という男性のところへ通される。松島は「仙台由貴子は先週退職した」という。電話一本で退職するといったっきり、引き継ぎもせず、電話も解約しメールの返信もなく、家にもいないようだ。その後、由貴子直筆の退職届が郵送されてきたという。「仕事が生きがいの由貴子が無責任なことするはずない」と訴える圭太だったが、松島はうんざりといった様子で「あなたが捜せばいいのでは」と冷たくいう。

圭太は瞳の学校へ電話をかける。電話に出た担任・鏡石は瞳は登校していないと伝える。
急いで学校へいき、担任と話している。今朝、風邪で休むと電話があったらしい。担任は男性の声だったため、圭太からの電話だと信じたようだ。そして最近休みが増えているという。毎朝元気に登校していく瞳を見送っていた圭太は混乱する。そこへ瞳の友人・真衣(河村花)が入ってくる。真衣は2ヶ月位前から瞳は部活に来ていないし、バイオリンの練習もしていないのではないかという。そして塾もとっくの昔に辞めていると証言する。
圭太に「瞳から何か聞いている?」と尋ねられた真衣は一瞬何かを言いかけるが「いいえ」と答えるのだった。

圭太は家族ぐるみの付き合いがある近所の蕎麦屋・いしかわへ行く。そこには圭太の母・純子(名取裕子)も居た。電話したのにと苛立つ圭太をよそに「瞳のことはみていない」と呑気に答える。いしかわの店主・照男(藤原光博)も最近は全然来ていないという。そこへ石川菜七子(仲里依紗)が帰ってくる。瞳が来ていないならいいといって店を後にする圭太を菜七子が追ってくる。圭太がいしかわへやってくるのは何かトラブルがあった時ばかりだから今回もそうだろうと言い当てる。状況を知った菜七子は圭太と警察へ行く。警察で状況説明をして誘拐事件として捜査をしようとなったとき、圭太の携帯がなる。瞳は「しばらく帰りたくないの。捜さないで」とだけいって電話をきる。その直後、瞳からごめんねと軽い感じのラインが届く。それを見た刑事たちは、家出として届けを出してくださいといって誘拐事件とは信じてくれなくなってしまった。

その夜、圭太は瞳の部屋に手がかりがないか調べる。瞳のタブレットを見つけるが暗証番号がわからない圭太。番号はあんなにも嫌っている由貴子の誕生日だった。そして瞳のSNSには「誰にも本音をいえない」「父親は信用できない」という圭太の知らない瞳の本音がかかれていた。その中にライブハウスのような場所でピアノを弾く男性の動画があることに気づく。「今度一緒にセッションしよう」という男性と「はいっ」と嬉しそうに答える瞳の姿があった。このお店の写真をアップし始めたのが約2ヶ月前からで、瞳が部活にいかなくなった時期と一致した。しかも瞳の通帳を見ると「いつかお父さんとハワイに行く」といって今まで貯めていたお金が全て引き出されていた。もしかしたら本当に家出なのかもしれない、そう思ったとき瞳から着信が入る。電話の男は「警察にいくなといったはずだ。次こそ娘の命はない」「あと2日で仙台由貴子を捜せ」といって電話を切る。圭太たちが警察へ行ったことも、今菜七子が家にいることも知っている犯人。圭太は急いで家の外にでて辺りを見渡すが誰もいない。しかし家の前には瞳の荷物と携帯電話が置かれていた。どこで監視されているかもわからない状態で娘を助けるため、圭太は自分で由貴子を捜し出すことを決意する。

翌日圭太は、由貴子が住んでいるタワーマンションへと向かう。そこに由貴子の姿はなく、そこで由貴子の元クライアントで恋人でもあった宇都宮(渡部篤郎)と会う。大事にしていた高級ブランドの洋服もバッグも靴も残されたままの由貴子の部屋には驚くべき事実があった。宇都宮がいうには、由貴子はパーティーでは乾杯して写真を撮るも一口もアルコールを飲まずに帰っていたという。戻って仕事をするためで、華やかな写真の裏側で由貴子が相当な努力をしていたことを知る圭太。そして相当の収入があったにも関わらず、大量の請求書や催促状をみた圭太は唖然とする。セレブだと思っていた元妻は多額の借金を背負っていたのだった。さらに宇都宮は由貴子が誰かに脅されていたかもしてないと明かす。由貴子が電話の相手に「10年も前の秘密はもう忘れて」といっている様子を目撃していた。
由貴子の部屋を後にして、あのことで脅されていたのか…とつぶやく圭太。

圭太は由貴子の実家を訪れる。ボロボロのアパートに住人はいないようだ。圭太はシャッターが降りたままの商店街に一軒、かつて由貴子と結婚の挨拶に訪れたお店を発見した。お店の店主によると、由貴子の母はあのアパートで孤独死していた。しかもこの町を嫌っていた由貴子は母が亡くなったときでさえ顔を出さなかったようだ。そんな由貴子を先月見かけたという。しかも昔から高利で金貸しをしている悪い連中と一緒だったらしい。危険を承知で圭太は永盛という男に会いに行く。追い出そうとする連中に圭太は娘が危ないんだと必死に食い下がり、利息だけでも払うと有り金を全部渡して、永盛と話す。永盛は1000万円貸してほしいという由貴子に50万円貸したようだ。永盛が調べたところによると、マンションの所有権はすでに由貴子の物ではなくなっており、高級車はレンタルの偽物セレブ生活で担保になるものなど何もないという。借金まで作って見栄を張っていた由貴子を哀れに思う圭太は、昔にしたふたりの話を思い出す。若い由貴子は「恵まれた人にはスタートから負けているから1000倍も頑張らないと」「もう誰にもばかにされないくらい上に行きたい」という。そんな由貴子に圭太は「俺も建築家として成功してスタジアムを設計したい」と夢を語る。
空の財布をみてため息をつく圭太。そこへ水戸から電話が入る。検査日の調整についてで、謝礼もはずむという。最初は断る圭太だが「謝礼って金額どのくらいですか」と話に乗ってしまう。
その後も圭太は、由貴子の写真を道行く人々に見せながら手がかりを捜す。男から着信が入る。電話にでた瞳は怖いけど無事だという。圭太が「すぐに助けるからな」というと男は「あと1日、必ず見つけろ」といって電話を切る。落胆して帰宅すると家の前に真衣と菜七子がいた。真衣が慎重に話し始める前に圭太は「瞳が自分を信用できないって書くなんておかしいだろ」と勢いよく話し始めてしまい菜七子に注意されてしまう。真衣は瞳の動画に映っていた男性が翼(松村北斗)だと教える。そして瞳が「翼さんになら相談できる」といっていたと明かす。取り乱す圭太だが真衣は「お父さんはすごく大事な秘密を隠していると瞳がいっていた」「その秘密を知りたくてお母さんに連絡を取っていた」と続ける。真衣が帰った後、想像もつかなかった真衣の言動に「親ってなんだろう」と肩をおとす圭太。そして「もし由貴子さんが見つかったらどうするのか」と尋ねる菜七子に圭太は「瞳を捨てて出ていった由貴子を今更心配する気にはなれない」と答える。そして菜七子に「瞳がいっていた秘密は何なのか」と聞かれて圭太は「あのさ…」と話そうとするが、由貴子との話が脳裏に浮かぶ。由貴子に「本当に誰にも言わないつもり?」と聞かれた圭太は「瞳のために」と繰り返す。その様子に由貴子は「大事なのは隠し通す覚悟があるかだ」「墓場まで持っていけるか」と確認した。そして菜七子には「瞳は勘違いしているな」とはぐらかす。

瞳が監禁されている部屋には外から鍵がかけられていた。冷凍食品を温めて部屋に運ぶ男。そして瞳にもし逃げたら母親も父親も殺されると脅す。

帝東建設では宇都宮が社長の長沼(佐野史郎)に呼び出されていた。進捗を尋ねられた宇都宮は「元夫とも接触したが手がかりがない」と答える。元夫と由貴子が手を組むことを心配する長沼に宇都宮は「思っていたよりずっと凡庸な男だから危険はない」という。そして長沼は「手段は選ばないから1日も早く由貴子を見つけ出せ」と指示する。「仙台由貴子は危険だ。あまりにも多くのことを知りすぎた」とつぶやく長沼。
社長室から戻った宇都宮に部下の磐城(高島豪志)が声をかける。そして亡くなった矢吹のマンションの監視カメラに写る由貴子の写真を見せる。その写真は3日前のものだった。

圭太は由貴子のSNSの写真に写る人物に片っ端から会いにいっていた。しかし手がかりを掴めずにいた。そこへ非通知で着信が入る。電話の相手は由貴子だった。なぜ自分を捜しているのかと尋ねる由貴子に圭太は瞳が誘拐されたことを説明する。「犯人の心当たりはある」「私が瞳を取り戻してくる」といって電話を切ろうとする由貴子。圭太は由貴子の状況を察して「やばい状況なんだろう」と尋ねる。「私の問題だから放っておいて」という由貴子に「放っておけない」「瞳は絶対に救い出すでもお前を犠牲にもしたくない」と声を荒げる。「俺が何とかするからお前の秘密を話してくれ」と視線を上げると少し離れた歩道橋の上から圭太を見る由貴子の姿があった。

【みんなの感想】
20代・女性
少しずつそれぞれの秘密が見え始めるのではないかと思う。謎のピアニストと対面して実は瞳がどんなことを考えていたのか、何に悩んでいたのかを圭太が少しずつ知ることになると思う。また瞳との関係だけでなくピアニストの男性はその人も秘密を抱えていると思うのでそれも明かされていくと思う。次回は宇都宮と由貴子の関係についてがもう少し詳しく分かり、瞳の今までの行動の意図、どのような悩み秘密があるのかが発覚することで圭太が瞳との関わりを見直す会になると思う。

40代・女性
これまでずっと連絡をせず、SNS上だけで由貴子の近況を見ていた圭太が、娘の誘拐事件をきっかけに由貴子のことを調べ、仕事や生活をすべて捨てて何かから逃げている由貴子の実態を知ってしまいました。やっと連絡がとれた由貴子は、瞳の救出に力を貸してくれるのでしょうか?瞳の誘拐事件には、由貴子の仕事上の何らかのトラブルが大いに関係してそうです。また、瞳は本当に誘拐されたのでしょうか?圭太の知らない瞳の本当の姿がまた少しずつ明かされていきそうです。

30代・女性
すべての根源は要所要所に出てきた10年前の火事で、その真相を圭太と由貴子が秘密にしたことにあるようです。圭太はしきりに瞳のために秘密にすると言っていたけれど瞳と火事がどう繋がるのか気になります。そして帝東建設社長が元顧問弁護士の由貴子を血眼で捜すのは、矢吹の死の真相とも関係していてしかも10年前の火事にも通ずていくのかなと思います。きっと矢吹が持っていた封筒の中に会社が隠したい真実があって由貴子が持っているのではないかと思います。
謎のピアニスト翼が今後どのように関係していくのか次回も楽しみです。

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