【MIU404】第9話「衝撃の急展開!!ついにあの男が動き出す」感想ネタバレ(主演:綾野剛・星野源)

2020春のドラマ一覧

主演:綾野剛・星野源
TBS系  (金曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#09或る一人の死】 師匠・蒲郡(小日向文世)の件以来、伊吹(綾野剛)は心がふさぎ込んでしまっている。ある日、伊吹と志摩(星野源)の機捜車404号車が何者かに落書きされてしまった。陣馬(橋本じゅん)は、伊吹を心配して志摩に様子を尋ねる。志摩は「伊吹は間に合わなかった。本人が一番良く分かっている…」「突きつけても意味ないでしょう」と話した。
隊長・桔梗(麻生久美子)が分駐所へやってきた。桔梗の自宅に盗聴器が仕掛けられた件が進展したという。エトリが資金援助していると考えられる暴力団辰井組の組員が修理業者に金を積んで、盗聴器を仕掛けさせたのだった。そして辰井組の関係先を調べている中に気になる人物がいたと、桔梗は印刷した一枚の画像を見せた。そこには虚偽通報事件で逃走中の高校生・成川(鈴鹿央士)と思しき姿が写っていた。あれから5か月経つが成川は未だ家に帰っていないし、成川の親も探す気がないようだと桔梗が説明する。「皆さんが対処した他の生徒達は罪を償って家に帰ることができました。あの時、成川にあたったのが自分じゃなければ…」と成川を取り逃がしたことに責任を感じていた世人(岡田健史)は捜査を志願する。「毎回そんなに深く反省していたら体が持たない。できなかった事を数えるんじゃなくて、できた事を数える」と陣馬は言うが、「今、成川のことを忘れて、この先素知らぬ顔で職務にあたれる自信がありません!」と世人の気持ちは強く「お願いします」と桔梗に頭を下げる。「公私混同だな」「でも嫌いじゃない」という志摩、陣馬の『できなかった事…』という言葉が胸に刺さった様子だった伊吹も「俺も」と同意する。「行かせてください」という世人の頭を陣馬が優しくぽんぽんした。
一方、成川は久住(菅田将暉)の世話になりながら、ナウチューバ―・REC(渡邊圭祐)に接触する。成川は「この人探してもらえませんか」と羽野麦(黒川智花)の画像を見せた。成川は闇金の澤部から麦はエトリを騙した女詐欺師で賞金一千万がかけられていると聞いていた。『警察もまだ掴んでいないネタ』という言葉に興味を示すREC。
機捜車の落書きを掃除する伊吹と志摩。伊吹は「助けられなかった数と助けた数…」「助けられなかった数の方がはるかに多いかも」とつぶやく。そんな伊吹に志摩は、初めて伊吹と組んだ日に伊吹が言った『機捜っていいな、誰かが最悪の事態になる前に止められるんだよ』という言葉を聞いて、「感動した。今まで助け損なった人の分まで良い方にスイッチさせて救えるかもしれないと思った」と話す。「間に合うかな」と自信なさげな伊吹に「間に合う」と力強く答える志摩。
RECの自宅。成川からの依頼を受けてRECは「人の善意に頼る」というと、麦とゆたか(番家天嵩)の画像に『娘と孫を探しています。半年前から行方がわからず心配です。情報ある方はご連絡ください』とコメントをつけて発信した。そして別アカウントには『息子の友達が行方不明になりました』と書く。次々に部屋のパソコンが起動し始めて、RECの投稿が瞬く間に拡散されていく光景に成川は圧倒される。
「間に合う」「間に合う」伊吹と志摩は自分に言い聞かせるように何度も繰り返した。そんな気持ちを打ちのめすかのように『ウチの子が同級生ですけど、行方不明っていつの話ですか?』とRECのSNSに返事が届いてしまう。
刑事部長室。刑事部長・我孫子(生瀬勝久)から羽野麦の事情聴取をやり直すという話を聞かされた桔梗はこれに反対する。桔梗は「なんて勝手な…」と上層部に憤るも、志摩と伊吹が立ち会うことを条件に認めた。
2016年、幼稚園教員の給料だけでは生活に苦しかった麦は、週末だけピアノ演奏のバイトをしていた。そしてそこでエトリに出会った。麦を気に入ったエトリは、自分の隣に麦を座らせると高級時計を麦の腕につける。そして、裏カジノの話やホステス達に借金を負わせる方法…自分にどれだけの権力があるかを麦に聞かせた。「一度気に入られた女はオモチャになるしかない」麦は涙ながらにエトリに逆らえば寒くて狭くて暗い所に連れて行かれると脅されていたことを話す。麦は怖くなって警察に相談した。しかし、警察にエトリの本名もわからないため何もできない、しまいには妄想だとまで言われてしまった。そんな中、桔梗だけが信じてくれたという。
世人と陣馬は成川の自宅を訪れる。外壁には『嘘の110番は犯罪です』『死ね』と落書きがされていた。世人が成川の写真を見せるが、母親は「似てますね」と他人事だ。上の子を想い、成川のことを「今さら」「放って置いてください」と見捨てる母。「岳君を見つけたいんです。これ以上罪を重ねないように」「お願いします」世人たちの熱意に動かされた母は、母の誕生日に「迷惑をかけてごめん」と非通知で電話があったと涙を流した。そして久住の世話になっているという情報を得た。
久住(菅田将暉)の元へやってきた成川。成川はエトリ関連の仕事で500万円手に入ると話す。「エトリさんって凄い人なんですよね?」と尋ねる成川に久住は「そうやな、俺らみんなのボス猿ってとこやな」と答えた。そしてRECの話を切り出す久住。成川は、ナウチューバーランキング51位のRECが、中々50位の大草原というチャンネルを超えられないと話してしたことを伝える。すると「友達に頼んでみようか」と携帯を操作しながら久住は、「さっきの話やけど、エトリさん怒らせたら道頓堀に浮かぶで」「あっでもここ東京か、道頓堀ないわ」と嘘とも本当ともわからないトーンで話す。そして次の瞬間「大草原バン」と言うとランキングから大草原が消えてRECが50位になった。これを見て成川は「えっ!すごいすごい!!」と無邪気に喜んだ。
同じ頃、RECは麦とゆたかの画像を手に、下校する小学生たちを見ている。そしてその中にゆたかの姿を見つける。事情聴取を終えた麦は志摩と伊吹に送ってもらう。麦が帰宅した後「もしハムちゃん(麦)や隊長、ゆたかに何かあったら俺は許さない、許さない…」と言う伊吹に志摩は「安心しろ、俺も許さない」と言った。機捜車を発進させようとした時、伊吹はサイドミラーに映る怪しい人影に気づく。そこにはRECが隠れていた。RECが持っていたビデオカメラを奪って中を確認しようとする伊吹を志摩は止める。そして撮影内容を確認することなくカメラを返すと免許証を確認して「盗撮は違法です、気をつけてください」と注意だけした。
志摩と伊吹が分駐所に戻ると西武蔵野署の毛利(大倉孝二)と向島(吉田ウーロン太)が来ていた。バシリカ高校の件が捜査終了となった報告に来たのだった。そこで成川が世話になっていると話した久住が、池袋のクラブの常連でバシリカ高校に薬物を流した人物であることがわかった。落ち込む世人を「久住を追えば成川は見つかる」と励ます陣馬。だが、久住は『20代で関西弁を話す男』で常にパパラッチ対策をしており写真もないと向島らから聞かされる。
ある日、芝浦署で事情聴取を終えた麦。送るという刑事に麦は「4機捜の人が来るから大丈夫」と断って、警察署の待合椅子に座った。そこへ偶然を装った成川が現れた。最初は不審がる麦だが、以前コンビニで会ったことを思い出すと笑顔で成川と話し始めた。程なくして伊吹が迎えにやってきた。そこに居たのは麦ひとり、タッチの差で成川は警察署を後していた。そして澤部と合流すると麦の連絡先をゲットしたと喜びあった。
とある暗いビルで、澤部と成川はエトリに会う。成川が麦とSNSのやりとりをしている画面を見せると、エトリは「呼び出せ」と一言だけ言って立ち去った。成川はエトリに言われた通りに『今から会えない?』と麦を誘う。携帯を操作している麦を見た桔梗はまた伊吹が変なことを言ってきたのではないかと心配する。麦は、相手が伊吹ではなく引っ越す前に知り合った学生で、学校にも行けず家にも帰っていないから相談にのっていると話した。そして『ごめんね。夜は無理』と成川に返信すると携帯をダイニングテーブルに置いてお風呂へと席を立った。すぐにメッセージの着信音が鳴り、桔梗はこっそりと麦の携帯を見ようとする。しかし「ダメダメ」と携帯に伸ばした手を引っ込めた。
そんな中、辰井組の関係各所への一斉ガサ入れが決行されることになった。辰井組だけを逮捕してもエトリを捕まえなければ意味がないと桔梗は主張する。「いつまでも本丸にたどり着けないもぐら叩きをいつまでもやれということですか!?」桔梗が食い下がると、我孫子は「やれ!!!」といつになく厳しい表情で命令した。捜査会議に参加する4機捜のメンバー達。他の捜査員の応援という形だが、桔梗は「私達の目的はあくまでもエトリ。エトリに繋がる情報や人物を探すように」と事前に4機捜メンバーに指示していた。世人は成川が出入りしている闇金事務所へ行きたいと申し出た。桔梗は、先頭に配備されるであろう陣馬について行きなさいとこれを認めた。
成川は連日麦に連絡してくる。『アパートを契約したいが、未成年だから一緒に来てほしい』『明日10時半、駅のカフェで待っています』『来てください!』『おねがい』という成川のメッセージに、何とか力になってあげたいと麦は考えており、桔梗に相談したかったと麦はゆたかに話す。ゆたかに「外に出てはいけません」と言われた麦は「すみません」と笑顔で答えた。
カフェで麦を待つ成川の元に澤部から連絡が入る。今日麦を連れて行けなければヤバいと焦る澤部の様子から成川は不安でいっぱいになる。成川は久住に助けを求めて電話をかけた。
同じ頃、一斉ガサ入れの準備が各方面で始まった。強面刑事達に紛れ込めるよう、世人も精一杯睨みをきかせる。麦は桔梗に相談できないまま、成川に会いに来てしまった。麦は桔梗のことを、唯一の家族のような存在だと話す。そして「なり君もそういう人にきっと会える」と励ます。そんな麦に対して成川は罪悪感でいたたまれない表情を浮かべる。次の瞬間、麦の隣に路駐していた車のドアが開き、エトリによって麦は車に拉致されてしまった。
ガサ入れが始まった。闇金事務所に入った世人は、支払証明書の中に『ナリ』というサインを見つける。そして近くにあった澤部のパソコンを開く。そしてそこに麦とゆたかの写真を見つける。麦の居場所がバレたかもしれない、すぐに桔梗に報告をする。桔梗は志摩に麦と連絡がつかないと連携する。志摩は「落ち着いて聞け」と伊吹にも情報を共有する。感情が爆発して今にも泣き出しそうな伊吹に、志摩は「間に合わせるぞ」と言って落ち着かせるとまずはエトリに繋がる澤部を探すと作戦を話した。志摩は構成員の携帯から澤部に電話をかける。すると2階の窓から逃げようとする男の携帯が鳴った。伊吹は咄嗟に窓に向かって走り出すと何の躊躇もせず窓から飛び降りた。
その頃、久住のビルでは女の子達が、表にいっぱい警察が居たと話しているのを聞いた久住がバルコニーから下を覗く。ちょうど逃げる澤部を伊吹達が追いかけているところだった。久住は「辰井組も終わりやな~」とつぶやくと「早っ」と伊吹を見て馬鹿にするように笑った。
とある立派はお屋敷。成川はエトリの腹心から無造作に札束を受け取る。部屋ではサングラスを外したエトリ(水橋研二)が麦に、裏カジノのことは全部水に流すと話している。「あなたは誰なの!!」麦の叫び声が聞こえる。そして麦は逃げようとする。しかしエトリに捕まると首を締められて気絶してしまった。これを目の前で目撃した成川は、男達から逃げると屋敷の陰から久住に「エトリに沈められる」と助けを求めて電話する。「助けて」心からお願いする成川に久住は「大ピンチやな~」と軽く言うと「それ俺に何のメリットがあるん?」「久住の名前は、クズを見捨てるのクズミや」「どう?おもろかった?そっかーほなな」と電話を切った。そして成川も男達に捕まってしまう。
成川と麦の待ち合わせ場所に到着する4機捜。防犯カメラの映像や目撃者を探す一方で志摩は、考えを研ぎ澄ませる。そして『暗くて寒くて狭いところ』という麦の言葉を思い出して桔梗に連絡する。そして桔梗は麦が「沈められる」とも話していたことを思い出す。沈められる程の水があって暗くて寒くて狭いところ…考えを巡らせた桔梗は何かに気づき「消防に連絡」と指示を出した。
その頃、麦と成川は素手で這い上がることの出来ない深く狭く暗い水の中にいた。助けを求めてもその声は届かない。今にも沈んでしまいそうになりながらも麦は「桔梗さんに伝えて」とある伝言を成川に託す。成川は必死に麦が沈まないようにとぐったりと力の抜けた麦の体を支える。
麦の言う場所が井戸だと気づいた桔梗は4機捜に指示を出す。ひとつひとつ井戸を探していく陣馬たち。成川の体力ももう限界にきている。しかし「約束守らないと」と成川は最後の力を振り絞って大声を上げた。外に漏れ聞こえたその微かな声を伊吹は聞き逃さなかった。志摩と伊吹が井戸の蓋を開ける。成川は麦からの伝言であるエトリの車のナンバーを懸命に伝えた。
麦からの伝言を受け取った桔梗は、緊急配備をかけてエトリ確保の指示を出す。井戸には陣馬と世人も駆けつけ、懸命に救助がされる。まず最初に麦が助け出された。しかし麦は呼びかけに答えずぐったりしている。志摩が麦の脈を確認し、伊吹が呼びかけるとわずかに麦が目を開ける。「間に合った」志摩にすがるように言う伊吹を志摩は抱きしめた。
捜査本部では桔梗がテキパキと各捜査員に指示を出す。徐々にエトリを追い詰めて行き「目の前だよ!!」桔梗の声がとぶ。
井戸の中の成川。ついに力尽きて水の中に沈んでしまう。そのとき、一本の腕が成川を引き上げる。世人は成川に「しっかりしろ!よく頑張った」と声をかける。「ごめんなさい」と繰り返す成川。
そのとき、エトリ確保の連絡が入る。桔梗は救急車の中で麦の手を握りしめている。目を開けた麦に桔梗は「エトリ捕まえたよ、遅くなってごめん」と言った。麦は「ありがとう、一緒に闘ってくれて」と感謝の涙を流す。桔梗の頬を涙が伝った。
世人に成川が両手を出す。「嘘をついて麦さんを呼び出しました」「ドーナツEPを売りました」「他にも…」という成川の腕に手錠を掛けた世人は、成川の目をまっすぐに見つめて「全部聞く」と頷いて機捜車に成川を乗せる。
無事事件解決。ほっとした伊吹が地面に座り込んで靴紐を直す。すると不気味な機械音に気づいた。伊吹と志摩の視線の先にはドローンがあった。ドローンを操作している久住は「ん?目がおうた」と余裕そうだ。そして「お疲れさまです」と敬礼をするとその場から飛び去る。志摩と伊吹は急いで404機捜車に乗り込むとドローンを追う。するとエトリを乗せた機捜車に追いついた。「前の機捜車!よけろ」伊吹が呼びかけ、志摩はクラクションを激しくならす。しかしドローンによってエトリの乗った車は爆発させられてしまう。激しく炎をあげる車。エトリは車から救出されるも息絶えてしまった…。

【みんなの感想】
30代・女性
綾野剛さんの演技が凄い!!特に目の演技に引き込まれました。最初はいつも通りしているようでも覇気がなく目にも力が感じられない伊吹。麦がエトリに捕まったと分かったときの「どうしよう」と志摩にすがるような伊吹。澤部を捕まえて麦の居場所を聞き出そうとするときの殺意をも帯びた伊吹。成川の声を聞いたとき、ドローンの音に気づいたとき。1話1話を演じているのではなく、私達の見ていないところでも伊吹の人生が毎日続いていると思わせるような表現、言葉では表せないくらい凄みを感じました。
そして世人も別人かと思う位の成長が感じられました。機捜のメンバーの輪に入ることを拒み、疲れること汚れることを嫌うような雰囲気だった世人が、泥水まみれになつことも厭わず自ら井戸に入って成川を救った。そして「全部聞く」と成川の全てを受け入れる姿に感動しました。そして心から『間に合ってよかった』と感じました。
そして次回もまだまだ目が離せない展開が楽しみです。「エトリは俺らのボス猿」と言っていた久住がまさかの黒幕だったとは…。エトリ(餌取り)には、鷹狩りの鷹の餌とするために獣肉の供給を業とした人という意味があるらしく、久住のために手を汚す人という意味だったのかもと恐ろしくなりました。そしてタイトルの或るには、不確定の人や物事を漠然とさす語という意味があると知って、エトリという正体不明の存在をよく表しているなと感じました。何気ないほんの些細な台詞や仕草にもたくさんの伏線が張り巡らされていて、後でそれに気づいたときのしっくり感、息つく間もないスピード感のある展開が大好きです。

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