【MIU404】第7話「休日にまさかの遭遇 指名手配犯を追え!」感想ネタバレ(主演:綾野剛・星野源)

2020春のドラマ一覧

主演:綾野剛・星野源
TBS系  (金曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#07現在地】あるトランクルーム、「ダーメ、見つかっちゃうでしょ」派手な服装の女はそう言うとトランクルームの007扉の前で穴を掘る猫を抱き上げると去っていった。
路上で停車した機捜404号車。どうやら出前を頼んだらしい伊吹(綾野剛)は、『出前太郎』ジャンパーの自転車を心待ちにしている。志摩(星野源)に「どうせうどんだろ」と言われると、伊吹は「うどんは休み。401(号車)も休み」と答えた。401号車の陣馬(橋本じゅん)は結婚する息子の両家顔合わせの支度をしている。妻と娘が「お父さん何着るんだろう」と心配していると支度を終えて現れた陣馬の姿を見て「イケてる」と驚く。陣馬は喜んで『おかげでばっちりだぜ!』とSNSでメッセージを送った。メッセージを受け取ったのは、刑事局長の父と我孫子豆治(生瀬勝久)らとゴルフに来ている世人。全身コーディネートしてあげた世人はメッセージを読んで微笑んだ。陣馬は常に持ち歩いている指名手配犯のメモと警察手帳を自宅の金庫に入れて顔合わせへと向かう。404号車伊吹の所にデリバリーが届いた。中身はカラフルなメロンパン9個。すぐに食べようとする志摩を制して伊吹はメロンパンとの自撮り写真を羽野麦(黒川智花)に送った。メッセージを受け取った麦に、桔梗(麻生久美子)は「伊吹の相手なんてしなくていい」と言うが麦は「私が相手してもらってるの」と楽しそうだ。
トランクルーム007の扉を開けた管理人が腰を抜かして驚いている。中には大量の猫砂を掛けられた男性の遺体があったのだ。志摩たちは初動捜査に駆けつけて中を確認する。トランクルームは住んではいけない決まりだが、部屋のように片付けられており生活していた痕跡が見られた。ふと伊吹は隣と接する壁を見つめる。何か引っかかる様子だ。ふたりは第一発見者の管理人に話を聞く。管理人は、猫を発見し餌付けしているのではないかと疑って契約者に電話をした。しかし、電話番号は使われていない番号だったため、扉を開けたところ遺体を発見したのだった。契約者は『山中誠二』、ところが提出された免許証の顔は遺体の男ではなかった。
陣馬の運転で顔合わせに向かう途中、突然陣馬の車の前に男が飛び出してきた。男は陣馬に文句を言うとタクシーに乗った。その顔に見覚えがあった陣馬は「指名手配…犯?」とタクシーを追ってしまう。
ゴルフ場の休憩時間、世人は父になぜ自分を無理やり機捜に入れたのか尋ねる。桔梗隊長をスパイするためではと勘ぐる世人に父は、昔自分が機捜に入りたかったからだと明かして世人を羨ましがった。そこへ陣馬から「何の事件の犯人だったか思い出せない」と電話が入る。世人は刑事部長・我孫子に「過去の強盗事件で現場に魚肉ソーセージのフィルムが落ちていた事件」と特徴を説明するとすぐに杉並区で起きた強盗事件だと分かった。世人はスパイダー犯・糸巻(金井勇太)から犯人の画像を入手すると陣馬に転送した。「似ている」画像を見て疑惑が確信に変わった陣馬は、妻と娘に指名手配犯を追うため、車を降りるよういう。「警察官として見過ごすことはできない」という陣馬。しかし、「またなのね!」という妻に反対に陣馬が車から降ろされてしまった。妻には、子供達が小さい頃の家族旅行中に「犯人を追う」と田舎の何もない道端で降ろされてしまった経験があったのだ。財布も携帯もないまま陣馬は仕方なく走ってタクシーを追った。
志摩から初動捜査を受け継いだ所轄の刑事は、ホームレスの自殺と決めつけてやる気のない態度だった。志摩たちはトランクルームの利用者だというジュリ(りょう)と、家出少女のスゥ(原菜乃華)とモア(長見玲亜)の聴取を行う。スゥとモアは前日の夜、007の前で幽霊を見たと伊吹に証言した。コスプレイヤーのジュリは中々本名を明かそうとしない。そして、何かを気にするように008を見たジュリの視線を志摩は見逃さなかった。志摩たちは008を開ける。中にはトランクルームに違法に住んでいる男・倉田(塚本晋也)が隠れていた。何も知らないと否定する倉田だが、007と同じ猫の毛があったことと猫じゃらしを持っていることを問い詰められると何かを話そうとする。しかしジュリが「不用意に話さない方がいい」と口を挟んだ。ジュリの服にも同じ猫の毛がついていることから倉田との共犯を疑われるジュリ。「関わりたくなかったけど…」と差し出したジュリの名刺には『弁護士 清瀬十三』と書かれていた。ジュリは「本当のこと話してくれないと弁護できません」と倉田を説得した。倉田は、3月に退職したが退職金詐欺に合ってしまっていた。そのため、仕方なくトランクルームで生活するようになった。以前、猫のきんぴらが病気になって倉田が困っていたときにジュリが偶然通りかかって猫を助けたのだという。その猫が今朝、扉の前にいたため、管理人に見つかってはいけないとジュリが保護していたのだった。倉田によると007の男は健と名乗っていたが、絶対に自分のことを他に話すなと倉田に口止めしていたという。健は、死にかけていた子猫のきんぴらをとても大切に育てていたようだ。倉田は生前健が「こんな暮らしから抜け出せないのなら死んでいるも同然だ」という言葉に共感し、「ここの荷物と同じように自分は意味がない存在だ」と涙する。「ここにいらない物なんて置いてない。宝物を置いている」というスゥとモアの言葉に救われたような表情を浮かべる倉田だった。倉田は、普段大人しいきんぴらが騒ぐなんて珍しいなと思ったと思い出す。きんぴらの爪には血がついていた。
志摩の元に所轄から連絡が入り、山中誠二について分かった。山中は12年前、先輩に口座を売らないかと誘われて、何も考えずに売ってしまっていた。それが悪用されており、山中は自分名義でトランクルームが借りられていることさえ知らなかった。自分でトランクルームを借りることが出来ない健とは一体何者だろうか。その時、伊吹が奥多摩時代に見ていた指名手配犯のポスターだと思い出した。
同じ頃、タクシーに乗った陣馬は指名手配犯を追ってタクシーを降りた。タクシーの運転手から無賃乗車の通報が入った。「指名手配犯を追っている」という無線が入り、志摩たちは「あっちも指名手配犯、こっちも指名手配犯」と奇妙に思う。平成21年に杉並区で発生した強盗致傷事件。空き巣に入った男は、皿にあった魚肉ソーセージを貪り食ったのち金品を物色していたところに家主が帰宅した。男は家主を花瓶で殴って逃走。幸い被害者は一命を取り留め、遺留物から犯人が特定されたが逮捕には至っていなかった。犯人は二人組、ひとりはトランクルームで発見された『梨本健』、もうひとりは陣馬が追っている『大熊邦彦』だった。志摩は何かに気づいて梨本の部屋にあったレシートを確認する。レシートからはいつも魚肉ソーセージを購入していることがわかった。志摩は鑑識にビニールやフィルムがなかったことを確認すると「それだ!」と確信する。杉並区の事件、魚肉ソーセージのフィルムに付着した唾液は大熊のものだった。梨本がいつも買っていた魚肉ソーセージは大熊の好物、そしてスゥとモアが見た幽霊の正体は大熊。志摩たちはトランクルームの契約者を確認する。すると梨本の007と同じ契約者山中によって048が借りられていることが判明した。急いで048を確認する志摩たち。部屋の中はゴミ屋敷のように汚く、壁には事件からの日付を数えるように『正』の字がびっしりと書かれていた。10年間じっと時効を待っていたことがわかった。部屋にあったCDや雑誌はすべて人物の目の部分がペンで塗りつぶされたりナイフで切り裂かれてあった。これを見た伊吹は、「10年あったら何ができるかな」「俺が交番に飛ばされてから機捜に呼ばれるまでが10年、10年間誰かを恨んだり腐ったりしなくて本当によかった。俺はラッキーだったな」「大熊の不幸は誰にも見つからなかったことだ」とつぶやく。
大熊は逃げ込んだ散髪屋の主人を拘束すると、自分で髪の毛を切る。そこへ陣馬が追いつき、大熊を確保しようとする。もみ合いながら陣馬は「お仲間の梨本健はどうした」と追求する。
ある夜大熊のトランクルーム、大熊は「あと1ヶ月と24日の我慢だ」「もう少しで俺達は自由になれる」と梨本に話す。梨本は「俺達に自由なんてない」「あの時、自首していれば今頃とっくに罪を償い終わって堂々と普通に生活ができた」と強く反論した。「俺達はもう死んでるのと同じだ」と泣く梨本に、苛立った大熊は「黙れ!!」というとハンガーで梨本の首を締めた。その後、大熊は梨本の遺体を007まで運び、猫砂をかけた。大熊の腕には猫の引っかき傷が残っていた。
大熊は、陣馬の腕を掴みながら「俺が死んでるだと!?俺は10年間鍛えたんだ、逃げ延びてやる」と抵抗するが陣馬に投げ倒された。しかし、陣馬が床屋の主人を助けている隙きに、ハサミを手にした大熊が逃げてしまった。大熊逃走の無線が入り、志摩たちも現場に急行することになった。そこへ志摩が伊吹のためにこっそり注文したメロンパンを届けに来た出前太郎の配達員は、パトランプをつけて走っていく404号車を自転車で追いかけた。
同じ頃、ナウチューバー・特派員RECが待ち合わせ場所のカフェにやってきた。相手はバシリカ高校の成川岳だった。成川は嘘の110番通報をするゲームについて「僕はやってない」といい、逮捕された4人の仲間については「やったんでしょうね、逮捕されたんだから」と突き放すように話した。そして「何もやってないのにネットに書かれて家にも帰れない」「逮捕された4人も見せしめのように、警察のおとり捜査によって逮捕された」「警察は自分の出世のために卑怯な手で点数を稼いでいる」という成川を、RECは「君は犠牲者だ」と擁護した。
大熊を追って走る陣馬は転んでしまう。そこへ404号車がやってきて一緒に大熊を追う。ある路地で志摩たちは大熊を見失ってしまった。同じとき、404号車を追ってきた出前太郎も機捜車を見失ってしまい路上に立ち止まる。辺りを見渡して前を向いた瞬間、目の前に大熊が立っていた。大熊に殴られて、着ていたジャンパーと自転車を奪われた配達員が路上に倒れているのを志摩たちが発見した。大熊が出前太郎の変装をして逃走中だと、無線連絡する志摩。しかし出前太郎はキャンペーン中で、周辺エリアだけでも200人の配達員がいると分かる。配達員ひとりひとりにIDの提示を求める警察官たち。しかし出前太郎は、本部が経費を削減するために前身のコスモデリバリーの赤いジャンパーを裏返して使用していることを聞いた志摩は名案を思いつく。即座に配達員達の携帯に業務連絡が送信された。それはジャンパーを裏返して着用すること。これにより、水色のジャンパーを着用している者が業務連絡を知らない大熊だと分かる作戦だ。
ついに404号車が大熊を追い詰める。しかし、大熊はハサミで陣馬に抵抗する。志摩と伊吹も警棒を持って加勢する。「あと1ヶ月と22日、捕まってたまるか」という大熊に、志摩は「1ヶ月と22日と5年、時効は10年から15年に変わった」と冷静に説明して、大熊を動揺させる。ハサミを放した大熊だが「だったら何年でも逃げてやる」と警棒を取り出して襲いかかる。陣馬、志摩、伊吹が連携するも10年鍛えただけあり、大熊は手強い。最後は陣馬が体当たりをして大熊に手錠をかけた。
大熊逮捕後、「今更遅い」と食事会を諦める陣馬の背中を強引に押して送り出す志摩と伊吹。志摩たちは再びトランクルームに戻った。スゥとモアがSNSで知り合った男の家に泊まろうと話していると、伊吹が勝手に『もう連絡してくんな』と男にメッセージを送ってしまう。落胆するふたりに志摩は「暴力や性被害にあってほしくない」と諭す。ジュリは「よく考えて、そういう男は若い女の子にしかメッセージを送ってこない」「倉田さんみたいなおじさんが泊めてくださいと送ったとしても無視」という。志摩と伊吹に「君たちに何かあったら悲しい」「だから本当にお願い」と言われて事の重大さを実感するスゥとモア。ジュリに「悪い大人もいるけど、ちゃんとした大人もいる。諦めないでまずは公共を頼って」「君たちはひとりじゃない」と渡されたジュリの名刺とサポートセンターの連絡先を素直に受け取った。倉田も「奥さんが猫大好きなんです」ときんぴらを連れて自宅に戻り、妻ときちんと話すと約束した。
陣馬は食事会のお店にやってきた。「遅くなりまして…挨拶だけで失礼します」という陣馬は「息子は自分と違って家事も家族のこともきちんとする。それは教えたのではなく、息子が自分で考えて身につけた特性なんです。息子を誇りに思っています。息子をどうぞよろしくお願いします」と頭を下げた。そして陣馬が退室しようとすると息子が「おやじ、指名手配犯…それも凶悪な奴を捕まえたんだろ」と呼び止める。世人が『陣馬は必ず来るから待っていてください』とメッセージを送ってきたのだという。みんなに素晴らしいと迎え入れられた陣馬は嬉しそうだった。陣馬から送られた家族の集合写真を見た世人も嬉しそうに微笑んだ。
ジュリは「コスプレイベントに参加できなかったから」とスゥたちのリクエストでヘビメタを歌って踊る。ジュリ、スゥ、モアによるライブで盛り上がった伊吹は、麦にビデオ通話をする。伊吹に「ハムちゃん、これからもっと楽しいこといっぱいしようね。俺達がついてる」と言われて嬉し涙を浮かべる麦だった。そのとき、突然画像が乱れる。不審に思った桔梗が家の前に出ると不審な車が走り去った。
ラウンジのような場所でひとり不安そうに座っている成川。周りでは怪しい薬がさり気なく取引されている。そこへやってきた久住(菅田将暉)を見つけると成川は安心した表情で久住に駆け寄った。成川は「今日、言われた通りにRECって奴に会ってきました」と報告する。すると久住は「あれ冗談やったのに………嘘うそ今のが冗談」と嘘とも本当ともとれる曖昧な態度をとる。そしてギャラだといって1万円札を複数枚手渡した。そして次は浜田という人物に会うこと、そしてある会社の手伝いをするようにと会社の名刺と前金を差し出した。紙幣を見つめる成川の前に人差し指を出す久住。久住が指を空中で動かして見せると成川は洗脳されたように目線で久住の指先を追う。パチンと成川の目の前で久住が握りこぶしをつくると中には薬が握られており、久住はこれを成川の飲み物に入れた。「これからなんぼでも稼げる。人生安泰や」久住に言われた成川は、一瞬躊躇うも薬のとけた飲み物を飲み干すのだった。
伊吹と志摩が桔梗の自宅にやってきた。桔梗はちょうど発見した盗聴器を取り外しているところだった。

【みんなの感想】
30代・女性
今回も社会問題が誰の身にも起こりうることだということを匠に提示していたと思います。そもそも強盗はいけないけれど、きちんと罪を償おうとした梨本。そして目撃者というサブキャラクターにも家出少女と彼女たちの弱みに付け入ろうとするSNSの悪い大人達。女性コスプレイヤーという顔を隠して、普段は男性弁護士という堅い職業をしているジュリという表裏一体の対比がよく繋がれていたと思います。 伊吹のサングラス、何度か志摩との話の中で意味があるのかという会話が出てきましたが、今回は伊吹の本音のONOFFするのに上手に使われているのかなと感じました。大熊の部屋で一度サングラスを取った伊吹は「自分がこうならなくてよかった」と真面目な表情でしみじみと言いました。そしてサングラスをかけると普段の明るくチャラけた様子で「さっさと捕まえようか」といっていました。伊吹は、辛い経験をした過去を隠して、わざとチャラけたように振る舞っているのかなと感じました。 今回は、志摩が伊吹のためにメロンパンを注文していたり、世人と陣馬が親子のような関係を築いていたり、401・404それぞれのバディの絆がぐっと強くなっていて嬉しかったです。そして世人のお父さんが「二世はそれだけで不幸だ。ごまをする者も目の敵にする者もいる。自分を見失わず歩めるようになってほしい」と世人を機捜に入れた本当の理由を語っていた親心も印象的でした。あと数話で終わってしまうなんて悲しいです。

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