【MIU404】第5話「同時コンビニ強盗!?留学生の夢と恋心」感想ネタバレ(主演:綾野剛・星野源)

2020春のドラマ一覧

主演:綾野剛・星野源
TBS系  (金曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#05夢の国】コンビニ・ニコニコマートで店員に扮して働く伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)。周辺では、日本人店員が勤務するコンビニを狙った強盗事件が同時発生していた。駐車場では、陣馬(橋本じゅん)と世人(岡田健史)も車内から張り込みをしている。そこへひとりの若い女性がやってくる。彼女は近くの系列店舗に勤務するベトナムからの留学生・マイ(フォンチー)で、このふたりに仕事を教えた人物だった。伊吹は彼女に好意を持っているようだが、彼女は「わたし好きな男いる。伊吹いらない」と言い放つのだった。
マイが、伊吹たちの店から不足している商品を持ち帰ると日本人オーナーは在庫補充などの仕事をマイひとりに押し付けてさっさとバックヤードへ行ってしまった。
午前3時33分。他の捜査員が張り込む店に強盗が入ったと無線連絡が入る。「そっちかぁ」とがっかりした様子の伊吹。ところがその時伊吹たちの店にも強盗がやってきた。レジの志摩は、商品補充をしていた伊吹に合図を送りながら冷静に対応する。そして陣馬たちと連携して犯人の外国人を逮捕した。他の店舗でも、犯人の外国人を逮捕したと無線が入る。その頃、もう1件強盗が入っている店があった。マイの働く店だ。これまで日本人店員の店ばかりが狙われていたため、外国人が働くこの店は想定外であった。ナイフを突きつけられて涙目のマイは、レジの現金を犯人のカバンに詰めて渡す。しかし、犯人の男はベトナム語で「まだあるはずだ」「バックヤードにもあるだろう」と言う。
伊吹が犯人を車に連行する際に「なんでこんな事したかな」というと、犯人のひとりが「GOTOコンビニ」といった。志摩は、SNS上で『GOTO KONBINI』『DAY9 3:33』といってコンビニ強盗を誘う書き込みを見つけた。翌日の本練馬署は、逮捕された19名の外国人で溢れていた。ほとんどが技能実習生として日本にやって来たものの、実習先から逃げ出した者だという。
会議室で事情聴取を受けるマイ。マイは共犯扱いされており、「伊吹よんで!」と訴えていた。店のオーナーは、3店舗分の売上約200万が店にあることをマイが知っていたこと、マイがお金を犯人に渡す際に何か犯人と話していたことからマイが共犯ではと疑ったのだった。志摩が聴取を始める。マイは「ころされる、こわい」「犯人ちがう」と必死に説明し、伊吹は「そうだよね」と頷く。しかし志摩が「犯人とベトナム語で何話したの?」と聞いた瞬間、これまでの勢いがなくなり「お金とる、わるいことと言った」と小さな声で証言した。そこへ陣馬がやってきて、マイは帰ってよいことになったと告げる。伊吹とマイが話しに夢中になっているとき、少し後ろで世人が志摩に経緯を説明する。機捜の桔梗隊長(麻生久美子)らは、もしマイが共犯ならば再び犯人に接触するだろうと考えたようだ。そして仲良くしている伊吹になら何か話すかもしれないとも期待したようだった。マイは自分が家に戻れる条件が、自分の日常を警察に調べられることだと理解して志摩らが見張りをすることを受け入れた。マイの家は、古いアパートだった。同じアパートには、ベトナム出身の男性も住んでおり、マイと親しげに話す。志摩は男性を「強盗候補」といって写真を撮った。その後の調べで、この男性・ナムとマイは通う日本語学校も同じだとわかった。
志摩らは、マイたちが通う日本語学校にやってきた。ふたりは欠席ゼロの真面目な学生だという。対応した事務員・水森(渡辺大知)は、中には学生が寝ていてもサボっても何も言わず、定員20名のところに50名詰め込むような悪質な学校もあると話す。志摩に「ナムやマイがお金に困っていたと聞いたことがあるか」と尋ねられた水森は「みんな困ってます」「学生の8割は留学生という名の出稼ぎだ」「向こうでは月収3万円程度だが、日本では20万。だから借金してでも日本にやってくる、ジャパニーズ・ドリームです」と話した。志摩の元に世人から連絡が入る。ナムには強盗があった9日、弁当工場で働いていたというアリバイが証明されたと聞いて伊吹はマイ共犯説がなくなったと喜ぶ。しかし、志摩は「他にも共犯のお友達がいるかも」と疑う。学校が終わり、急いで自転車をとばしたマイがやってきたのは定食屋だった。その後、定食屋のバイトを終えたマイはそのまま運送業者へ向かう。そして朝まで荷物の仕分けの仕事をしていた。規定の27時間を明らかに超えたトリプルワーク。それでも学費や生活費、日本に来るための借金100万を返済するにはかなり足りないと話す4機捜のメンバー。志摩は運送会社でマイが親しげに話す外国人労働者の中に犯人がいるかもと話すが、伊吹は「ピンとこない」という。
授業が終わった日本語学校。マイは水森に質問をするが、水森は「僕は事務員だから先生に聞いて」「マイさんは頑張っているから悪い人とは付き合わないように」と言われてしまう。「悪い人?」とつぶやいたマイは水森に9日の夜何をしていたか尋ねる。水森は家にいたと答えると、マイのもんじゃ焼き食べに行こうという誘いに「大丈夫」とだけ言って去っていった。残されたマイは「大丈夫」がOKなのかNOなのか分からずに困惑する。
とある居酒屋で伊吹は恩師であり元刑事の蒲郡(小日向文世)と飲んでいた。塩で注文した焼き鳥がタレでテーブルに運ばれてくる。持ってきた外国人店員は「タレ?シオ?」と聞くが伊吹が「大丈夫」というと更に困惑してしまった。外国人支援センターで働く蒲郡は、多くの外国人労働者が工場などの目につかないところに追いやられており、こうして店で見かけるのは日本語が出来る一部のエリートなのだと説明した。そして伊吹の相棒の話になると、伊吹は「頭はキレるけど、他人も自分も信じてなくて…」と志摩のことを話す。蒲郡は「優秀な刑事ほど他人を信じない、でもなんで自分を信じないのだろう?ゴム底のない靴で油の上を走るように危なっかしい」と心配する。伊吹の脳裏には、ヤクザに突きつけられた拳銃を自らの額にあてた時の志摩が思い出されていた。
翌日、テレビ局のフリースペース。特派員REC(渡邊圭祐)を名乗るナウチューバーが、知り合いのテレビ局員に自身が追っている外国人労働者の失踪についての動画を買わないかと提案している。「外国人問題は視聴率がとれない」と言われて「だからテレビは古い」と悪態をついてしまい局員を怒らせてしまうRECだった。
4機捜の分駐所。世人は、スパイダー班・糸巻(金井勇太)が削除されてしまったGOTO強盗書き込みの最初の投稿のキャッシュを発見したと話す。キャッシュに残されたベトナム語が、自動翻訳機だと上手く翻訳できなかったようで一同困ってしまう。すると伊吹が「居るよ」と得意げに話す。相手は蒲郡だった。蒲郡が世話をしている留学生によると『理不尽には理不尽で返せ。俺たちには金を奪う権利がある』と書かれているという。しかし訳した留学生は文法が変だと言っており、蒲郡はこれを書いたのは日本人だろうと話した。
同じ頃、水森はある事務所にいた。老齢の男性に「確認してください」と多額の現金が入った封筒を渡す。「あんたと早く縁を切りたかった」という水森。水森は自分で起こした人材派遣の事業に失敗し、多額の借金を背負った。その後、管理団体の職員となりベトナム語を少し話せるようになったようだ。しかしこの管理団体も業務停止命令を受けて倒産し、今の日本語学校の事務員になったようだ。水森がいた管理団体は違法なキックバックを受けていたのだ。水森に1000万円貸したというこの老齢の男は、留学生は金のなる木だと話して再び働かないかと水森を誘うが水森は強く断った。「金のなる木はベトナム以外にもいくらでもある」と笑う男の言葉を聞いた水森は、マイと食事をした時のことを思い出していた。マイは「ベトナムと日本、同じところたくさん」と楽しそうに笑っていた。
一方、マイはコンビニをクビになってしまった。マイの弁明も聞かず「ごめん」とだけ言って去っていく日本人オーナー。マイは同僚の外国人アルバイトに潔白を説明するようお願いするが、彼女たちは「クビになりたくない」と取り合ってくれなかった。ひとりの外国人アルバイトに「お金の場所、誰かにいった?」と尋ねられたマイはある日のことを思い出す。マイは「いまのオーナーだめ、大金バックヤードに置きっぱなし、危ないよ」と愚痴った相手は、なんと水森だった。悲しい表情を浮かべるマイ。
進展がないまま、4機捜の継続捜査は終わりとなった。「水森に手錠かけたかった…」と悔しがる伊吹。伊吹の携帯がなる。相手はマイだった。伊吹が電話に出るや否や「ありえない」「この世界大嫌い」と大きな声のベトナム語で泣き叫ぶ。その後、ベトナム料理の店でひとり慣れないビールを飲むマイ。そこへ伊吹と志摩がやってくる。席に座る際、志摩はマイの携帯の待受が水森とマイのツーショット写真であることに気づいた。店員は、伊吹と志摩にウィスキーの水割りを持ってきた。ウィスキーのグラスを持った志摩に、フラッシュバックが起こる。ランプ、ウィスキー、片方だけのサンダル、片足だけサンダルを履いたまま横たわる男性。堪らずグラスをテーブルに置くが呼吸が荒くなった志摩は、マイから情報を得るよう伊吹にささやくとひとり店の外に出た。志摩は、フラッシュバックを起こした自分が許せないようで壁を蹴って苛立ちを露わにする。店に残った伊吹は「日本人なぜ外国の人嫌い?なぜ酷い?」「ベトナム、日本の家電たくさん、きれい、かっこいい、みんな日本いきたい、ドリーム」「日本はわたしたちいらない。ほしいのは文句いわない、お金かからない、働くロボット」マイの悲痛な叫びを聞いた。「日本嫌いになりたくなかった」と涙するマイ。伊吹は返す言葉が見つからなかった。
翌日、志摩は日本語学校の水森を訪ねる。志摩が「マイが逮捕されそうだ」と話すと水森は動揺する。志摩は「何百人といる生徒の中でなぜマイを心配するのか」「彼女は何もしていないのに理不尽だ」「理不尽ってベトナム語で何と言うんでしたっけ?」と続ける。最初、自分は教師ではないからわからないと答えた水森だが、前職のことを突っ込まれ「我流で勉強した」と答える。すると志摩は「(我流)だからか、単語ひとつ余計でしたよ」と削除されたはずの投稿を見せる。任意同行を拒否する水森に「あなたの投稿に乗せられた19人とマイさんこそ理不尽だ」という志摩。それでも「理不尽だというならこの国こそが理不尽だ」「便利な生活を安く手に入れるために外国人に酷い労働を強いる」「なぜ僕だけがこんな罪悪感を抱かなければならない」と水森は反論する。そんな水森を志摩は「うるせー」「俺は今何十万人の話はしていない。マイさんただひとりの人間の話をしている」と一蹴した。結局水森は任意同行に応じなかった。「証拠を見つけて逮捕する」と意気込む志摩と伊吹だった。
その夜、水森はひとり暗い部屋にいた。メガネを外して強盗した日のことを思い出す。マイに「どうして?」とベトナム語で言われた水森は「はじめからこういう人間だ」とベトナム語で返した。それを聞いたマイは悲しい表情で首を横に振っていた。「はじめからこういう人間だ」自分に言い聞かせるように繰り返す水森、思い出すのはマイの笑顔ばかりだった。そして水森は携帯を手に取る。同じ頃、伊吹と志摩は糸巻に何とかハッキングして証拠を掴めないかと無理なお願いをしていた。そこへ水森と思われる人物の新規投稿がされた。『GOTO KONBINI』『TODAY3:00』とあった。再び強盗を集めるつもりかと伊吹らは急いで出動する。SNS投稿をした水森は、決心したような表情で席を立ち外へ向かう。
志摩からの無線連絡を受けた陣馬たち。しかし世人は今回は拡散されていないと考え込む。「今回は3:00で前回は9日の3:33…」と世人が呟いていると陣馬が「333というビールがあった」と思い出す。世人がこれを検索すると、このビールの原産国はベトナムだった。そしてベトナムでは9がラッキーナンバーで、333も足すと9になることから縁起がよいとされていることがわかった。反対に単独の3は不吉な数字のため、今日の書き込みは暗に来るなといっていると世人は推測した。
志摩たちは、水森が書き込みをしたのは自分たちに見せるためだと気付き、マイが働いていたコンビニに急ぐ。伊吹たちがコンビニに到着すると覆面をした水森が強盗をしているところだった。水森は駅の方向へ走って逃げる。走りながら水森はマイと行った紫陽花公園を思い出す。「日本すごい」嬉しそうに紫陽花の写真を撮るマイ。水森は「これまでたくさんの人を日本に受け入れてきた。マイさんと居るとそのひとりひとりのことを思い出してしまう」と悲しそうにいう。マイは水森に親切にしてもらった、大好きだと励ますが、水森はそんな良い人間じゃないと否定しマイから顔を背けると涙を浮かべたのだった。逃げる水森は駅前広場に来ると覆面を外し、「日本人だ」とナイフを振り回した。そして「外国人はこの国にくるな」「ここはあなた達を人間扱いしない、来ちゃだめだ」「一山いくらで買って、いらなくなれば帰れという。捨てられる」「ジャパニーズ・ドリームは全部嘘だ」駆けつけた警察官に取り押さえられながらも、涙ながらに必死に訴えた。そこへ偶然マイが通りかかり、水森に駆け寄ろうとする。水森は「来るな」と強くいい、伊吹もマイを制止した。「水森さん」と泣きながら伊吹を振り切ろうとするマイ。紫陽花を見たあの日、涙を拭った水森とマイには眩しい太陽の日差しがさしていた。
桔梗の隊長室。水森がいた管理団体のトップの裏側には、政治家が絡んでいたことがわかった。水森がこれを暴くにはああするしかなかったと同情する陣馬。警察署の外では、404機捜車のキッチンを利用して伊吹がマイにもんじゃ焼きを振る舞っていた。マイは特定技能1号認定を受けたことで、日本人と同等の給料が義務つけられ、これからは沖縄のホテルで働くという。これからはたぶん大丈夫と前向きに笑うマイだった。

【みんなの感想】
30代・女性
恥ずかしながら外国人労働者の問題をこのドラマによって知りました。コンビニも配送業も過酷で体力が必要な仕事に外国人の方が多いな、最近増えたな程度にしか思っていませんでした。外国製品を安く手に入れるのと同様に外国人の方の労働力を安く利用してしまっていたのかと愕然としました。伊吹がいった「俺がごめんって言ってもロボットにされた人たちは救えない」無力だと感じる台詞は正にそのとおりと納得でした。
本当は真面目でいい人なのに、たった一度の失敗でお金のために手を汚してしまった水森。最初に伊吹が気づいた伊達メガネが水森の本心を隠すキーアイテムでしたね。マイと楽しそうにデートしていた水森はメガネをかけておらず、管理団体トップにお金を返しにいったときはメガネをしていた。本当の心にレンズで蓋をしていた。最後、駅前で世間に罪を暴露した際はメガネを外していました。これ以上罪を背負うことは出来ない、マイの純粋な笑顔がそう思わせたのでしょう。 そして「コンビニをクビになり、学費払えないと国に強制送還されてしまう。そうすれば月収3万円では借金100万円は払えない。家や畑は借金の抵当に入っており一家離散になってしまう、志摩ちゃん何とかして」とマイを心配する伊吹。志摩はぶっきらぼうにしていましたが、マイが特定技能認定1号を受けるよう志摩が助言していました。そのお陰でマイは沖縄での新生活を手にできました。志摩はやっぱり情に厚い人間だと感じました。 しかし伊吹は過去の志摩を知る者が「よく戻れたな相棒殺しが」というのを聞いてしまいました。次回その真相が明らかになるようです。ウィスキーを持ったときのフラッシュバック、あれは元相棒なのか…。 さらにもうひとつ、特派員RECの元に、3話の成川岳から連絡がきました。「助けてください、あなたの力が必要です」の真相とは…。次回も目が離せません。

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