【未満警察 ミッドナイトランナー】第4話「ネット社会の罠・優しい殺人鬼を追え!」感想ネタバレ(主演:中島健人・平野紫耀)

2020春のドラマ一覧

主演:中島健人・平野紫耀
日本テレビ系  (土曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【弱い気持ちにつけ込む悪い奴】
警察学校の寮、快(中島健人)と次郎(平野紫耀)は部屋でふたりラブストーリーの映画を観ていた。結末に涙する次郎と全く内容を理解できない快。快は次郎に「恋愛のことになると快君は出来ない男になっちゃうんだな」と呆れられてしまう。
ある女性が暗い部屋でひとりパソコンに向かっている。『死にたい』思いつめたような表情でそう書き込んだ。
夜、建物の屋上で夜景を見ている男女。カップルかと思いきや、男(忍成修吾)が女性の首をロープで締めている…。「よかったですね、死ねて」男はいった。その後、女性の遺体を引きずって移動させると非常階段にロープを括りつけて首を吊った状態にした。そして女性の顔にカメラを向けると怪しい笑みを浮かべながら写真を撮った…。
翌日、警察学校の教室で教官の片野坂譲(伊勢谷友介)の座学が行われていた。「警察官たるもの己の限界を知ることも重要だ」と説く片野坂の言葉を真剣に聞く本間たち。そんな中、同期の野原さやか(竹内愛紗)はぼーっと窓の外を見ていたかと思うと今度は何か言いたげな表情で快の背中をじっと見つめていた。野原の教科書の下には隠すように、野原宛の葉書があった。講義が終わり、生徒達は片付け次第退出していく。教室に快と野原くらいしか残っていない状態になった時、野原が快に声をかける。野原の手には先程の葉書が握られている。野原が何か言いかけたとき、助教の蘭子(吉瀬美智子)が快に「午後の授業の準備を手伝え」と声をかけ、快は「わかりました」と行ってしまった。がっかりする野原に田畑(小平大智)が声をかける。田畑は野原の後ろの席に座っており、窓の外を眺める野原に気づき、気にかけていたのだ。野原は持っていた葉書を田畑に差し出すと「こないだのご飯のお礼によかったら一緒にどう?」と誘った。午後の体力トレーニングの授業中、野原は運動に身が入らない様子でみんなから遅れてしまう。連帯責任でやり直しになると周りの生徒達が「何だよ…」とつぶやき、いたたまれない様子の野原。続いてロープを登る訓練中、野原は頂上付近で手を滑らせて床に叩きつけられてしまう。
その夜、野原は『死にたい』とSNSに書き込む。夜ご飯も食べずにベッドにいたようで、橘(大幡しえり)がおにぎりを差し入れてくれた。橘が部屋を出ていくと、先程のつぶやきに返信が来ていた。指友指助というアカウントは『カウンセラーの指友指助と言います。お気持ち、お察しします・・・。良かったら・・・お話ししませんか?』と書き込んであった。その書き込みに『近くまで来ていただけるなら、会ってお話したいです。』と野原は返信した。すぐに『そちらまで行きます。お話しましょう』と返信があった。
同じ頃、あるホテルと思われる部屋。ドアの取手に掛けたロープで首を吊り、息絶えた女性。その女性の写真を撮りながら「お話してくれてありがとう。よかったですね、死ねて」と笑う男がいた。
夜、快は預けていた学生達の携帯電話を蘭子の元へ受け取りに行く。部屋に戻る途中、我慢できずに快は自分の携帯の電源を入れると5件のメッセージが届いていた。メッセージを開いた快は驚く。野原から送られた5件のメッセージには『すごく』『きまぐれ』『で』『しにたい』『たすけてください』とあった。翌朝の朝食、テーブルに野原の姿がない。橘によると無断外泊したまま戻ってきていないらしい。そして新藤(阿岐之将一)が、同期のグループチャットから野原が退出していることに気づく。鷹木は「私達見捨てられちゃったのか」とどこか他人事だ。そこへ田畑が「大変だ!」と息を切らせて走ってきた。田畑は野原のSNSのつぶやきをみんなに見せる。そこには『私は警察に向いてなかった』『退学したい』『死にたい』とあった。「ヤバくない?」と次郎が快に同意を求めるが、快は考え込んだ様子で黙っている。「死にたいって言ってる」と動揺する田畑に黒岩(葉山奨之)は「あいつには連帯責任取らされた、向いてない、放っておけ」と冷たく言い放つ。急に無言で席を立ち、ひとり部屋に戻る快を次郎は不審に思う。
寮の部屋で快はひとり野原からのメッセージを見て考え込んでいる。次郎に何か変だと言われても「なんでもない」と答える。そして「校外ボランティアが終わったら野原に連絡して会いに行ってみよう」と次郎に提案した。片野坂に「お前ら何を企んでいる?」と怪しまれる快と次郎。隣で蘭子が「野原のことではないでしょうか」と口を挟む。「違います!!」ふたり揃って否定するも、上瞼と下瞼が開いておりプロファイラー片野坂の目を誤魔化すことは出来なかったが、片野坂は深く追求せず「まあいいだろう」とボランティアの上着を差し出した。しかし渡されたのは快のみだった。「ふたり揃うとロクなことがない」と蘭子がいう。
快がひとりで行くことを心配する次郎に、快は「俺でよかった」といい。野原から来ていたメッセージを見せる。「これってSOSだよな」という快をよそに、メッセージを見ながら「うわっうわっ」と次郎は驚き「ヤバい、これヤバいって」という。「これ愛の告白だから」という次郎に快は驚く。縦読みに気づいていなかった快は次郎に教えられて「すきでした」とわかった。次郎に促されて快はその場で野原に電話をかける。
とある古民家風の落ち着いたカフェに野原の姿があった。『遅れてすみません。まもなく到着します』指友指助からのメッセージを読んでいた。そこに快から着信があるも野原は電話を取らなかった。すると間もなく『返信遅くなって、ごめんなさい』『心配してます。大丈夫ですか?』『今から会えるかな?』とメッセージが届く。そして再び快から着信があると野原は電話を取った。「今どこにいるの?」という快の問いかけに野原は何も答えない。そこへ指友指助が現れ、野原は咄嗟に電話を切った。「俺がなんとかしなくちゃ」と決心する快。快は野原の電話口で聞こえた店員が言ったメニュー名だけを手がかりに野原を探すつもりのようだ。寮に戻った次郎は、それを同期に話す。すると橘が「そのお店知ってる」という。それはあの日葉書を渡して誘われた田畑が野原と行ったお店だった。
あるホテルの一室に柳田(原田泰造)と稲西(中村ゆり)が捜査にきていた。首に残ったひっかき傷やロープの跡が水平なことから、ふたりは「自殺に見せかけたあいつの仕業だ」と推測する。柳田が女性の携帯電話を確認すると推測とおり指友指助とメッセージのやりとりをしていたことがわかった。「ついに4人目か」と柳田は憤る。
カフェで向き合って座る野原と指友。野原は指友が黒い手袋をしていることが気になる。その視線に気づいた指友は「アレルギーでかぶれが酷くって」と説明した。そして指友というアカウント名の理由を尋ねる野原に指友は「指殺人って言葉ご存知ですか?」という。ボランティアを終えた快は、自転車で全力疾走して野原のいるカフェにやってきた。快はテーブル席に野原と男がいることを確認するとそっとカウンター席に着席して様子を伺うことにした。「指殺人とはネット上の誹謗中傷によって誰かを自殺に追い込むことをいいます。でも僕はその反対のことをしたい。殺人ではなく友達でいたい、そして助けたい」と指友は話す。野原が「これまでも色んな人と話してきたんですか?」と尋ねると「えぇ、みなさん話した後は悩みが消え死にたいなんてつぶやかなくなりますよ」「さやかさんもその為に僕と会いたかったんでしょ」と指友はいった。快はこっそり盗撮した野原と指友の写真を同期のグループチャットに送信するが同期達はみんな指友を知らなかった。野原と指友が店を後にする。指友は店の防犯カメラを気にする素振りを見せた。店を出る瞬間、指友が携帯をわざと店の飾り棚に置いていくのを見た快は不思議に思う。
大黒署では稲西が柳田に、指友の電話番号履歴を報告している。番号の多さを疑問に思う柳田に稲西は、全部プリペイド式で恐らく身元がわからないように女性と接触するたびに携帯を捨てているのだろうと説明した。「(携帯を)捨てる前に確保しましょう」と意気込む稲西。すると柳田はその番号に電話をかける。ちょうどその時カフェでこの携帯を手にした快が電話にでる。柳田は優しい口調で「わたくし柳田という者ですが…」というと快は「えっ、大黒署の柳田さんですか?」という。そして柳田は「おい、その声」と快に気づき、なぜその携帯を持っているのかと尋ねる。「知り合いの知り合いが置き忘れて」と快が説明すると、柳田は「すぐに追え、その携帯の持ち主は女を4人も殺している」と告げる。慌てて快が店の外に出ると、野原が指友の運転する車の助手席に座っているのが見えた。快は急いで自転車で後を追う。
指友の運転で連れて来られたのは、集合団地だった。かなりの戸数に愕然とするが、快は「奴(指友)の自宅ならWi-Fiが繋がるはずだ」と1軒1軒携帯をかざして歩く。部屋の前に来て野原は「ここが指友さんのオフィスですか?」と不安になるが指友は「自宅をオフィス代わりにしているんです」と答えると中に入るよう促した。快はWi-Fiが繋がる部屋をついに発見した。そして呼び鈴を鳴らすが応答がない。部屋には鍵がかかっておらず、快は傘を武器代わりに中へと入る。部屋の中には大量の携帯電話の箱があった。そして快は不自然に少しだけ開いたクローゼットに気づき、勢いよく扉を開ける。そこには、殺害された女性達の写真と死ぬまでにやりたい5つのことというカウンセリングシートが飾られていた。それぞれのシートには1つだけ星印がついた項目があった。『思い出の遊園地に行きたい』の隣には遊園地で女性の首吊という新聞記事の切り抜きがあり、屋上で殺害された女性のシートには『綺麗な夜景をみたい』に印がついていた。その時部屋の外で物音がして、快は咄嗟にクローゼットの中に隠れた。黒い革靴を履いた人物が部屋に入ってきた。快がいるクローゼットに近づき扉を開ける。快は傘を手に襲いかかるも投げ飛ばされてしまう。相手は蘭子だった。そばには片野坂もいた。柳田から事情を聞いてきたようだ。指友の自宅を突き止めた快を柳田は褒め「帰宅したところを捕まえよう」と喜ぶ。しかし快は「同期が殺されてからでは遅い」と頼む。そこへ稲西が「指友の本当の携帯を突き止めたからGPSで追える」と報告する。柳田は快に「指友とっ捕まえてやるから待ってろ」というと急いで署を後にした。ほっと一安心する3人。しかし蘭子は「今度こそ退学だ」と厳しくいう。快は「構いません」「でも野原は助けてください」といった。片野坂の命令で蘭子と警察学校に戻ることになった快。蘭子に連れられて行くときも必死に「野原は必ず助けてください」と片野坂に懇願するのだった。
その頃、野原は指友と車内にいた。「やはり初対面の男性と部屋でふたりきりというのは…」という野原。指友は「いいんですよ。危険を察知して避けようとするのは生きたいという気持ちの現れですから」と優しく理解を示すと、車内でカウンセリングを始めた。指友に促されてカウンセリングシートを記入した野原。指友は野原からシートを受け取ると「では今日はこの中からひとつをやってみましょう」という。そして車を発進させた。
快が学校に戻ると次郎や同期達が待っていた。快から「大黒暑の人が動いてくれている。野原は絶対帰ってくる」と聞いて安心する一同。快が部屋に入ろうとすると田畑が「待って!」と呼び止める。そして「僕は野原さんのことが好きだ」「一目惚れだ」「野原さんはご飯を食べる姿がとても綺麗だった」と明かす。「また野原さんがご飯食べるところ見られるよね」「そのために僕たちが今できること何もないの?」とすがるように快にいう。黒岩が「所詮俺たちは学生なんだ」と口を挟んだが、快は「教官の授業を思い出そう」と提案する。「自分たちに今できること…」とつぶやく次郎。すると快が「犯人の家で引っかかることがあった」「あまりにも携帯の箱の数が多かった」と思い出す。
同じ時、指友の自宅に残った片野坂も携帯の箱を眺めていた。橘に「それは多くの犯罪をするためでは?」と言われるも快は何か引っかかるようだ。指友のアカウントを確認していた快が何かに気づく。「まずい、このままだと野原は助からない」という。
柳田と稲西がとある金髪の男の部屋に踏み込む。「お前が指友だな」と柳田は金髪の男に手錠をかける。部屋にはガムテープで口と手足を拘束された女性がいた。しかし女性は野原ではなかった。
とある小学校にやってきた野原と指友。ここは野原が通っていた小学校で廃校になったという。取り壊されるまで卒業生は自由に見学していいことになっていた。野原は一枚の葉書を指友に見せる。それは閉校式典の日程を知らせる葉書だった。野原は校長室の前で足を止める。5年生の時に描いた絵が県知事賞を受賞し、校長室に貼ってあるのだという。そこに飾られていたのは『わたしの夢』というタイトルで警察官になった将来の野原が、老人に優しくしている絵だった。野原の背後でカウンセリングシートを取り出す指友。『子供の頃に描いた絵を見たい』と書かれた項目に星印がつけられていた。「どうですか?」と指友に尋ねられた野原は「ここに来て改めて思いました。最初から死にたいなんて思ってなかった」と答える。これを聞いた指友は優しい表情が一変した。「先生のお陰で」と野原が振り返ると指友の手にはナイフが握られていた。「生きたいって思った?死にたくないなら口に出して言ってごらん、生きたいって」と指友は野原にナイフを突きつける。野原が怯えながら「い…いきたい」というと「ダメーーー」「もう俺はその気になっちゃったからダメ」と指友が笑った。
柳田に片野坂が電話をかける。「指友を名乗るやつは他にも居るぞ」と片野坂はいう。片野坂は自殺を偽装する際、2名はロープの結び目と首の間に隙間がないことから几帳面な性格と考えられるが、他の2名は隙間があって結び目も雑であることからそう考えたようだ。そこへ快から片野坂へキャッチホンが入る。快は片野坂に「指友の正体はひとりじゃありません」と告げる。快は指友のSNSの文面から3つの人格が読み取れるという。快は犯人が使う『・・・』『。。。』『、、、』の違いに気づいた。片野坂に野原の現在地を尋ねられて、返答に困る快。少し間をおいて、快は指友の部屋でみたカウンセリングシートのことを思い出した。そして田畑に野原がやりたがっていたことを知らないかと尋ねる。田畑は「葉書…」と思いついた。
野原はガムテープで目と口、手足を拘束され、椅子に座らされていた。指友は「俺がカウンセラーなわけないでしょ」「逆に俺の悩み聞いてくれるかな。弱い奴が殺したいほど嫌いって悩み」と本性を表した。「弱っちい奴のために限りある食料を分けなきゃいけないなんてそんなのおかしいよね」「そういう奴らは全員殺したいって思う。こんな私、変ですか?」指友はロープを手に野原の背後に迫る。そしてロープを野原の首に掛けると締め上げていく。ロープを掴んで必死に抵抗する野原。「よかったですね、死ねて」という指友だが「最期に一言聞かせてよ」とロープを緩めて口のテープを外す。「助けて、死にたくない」野原は言葉を振り絞る。指友は「だったら死にたいなんてつぶやくな。隣に俺みたいのが住んでるかもよ」というと再びロープを締め上げる。そのとき、部屋に快がやってきた。ナイフで快に襲いかかる指友。しかし箒を刀のように扱い、快は指友を倒した。遅れて次郎と田畑も入ってきた。田畑は真っ先に野原に駆け寄ると拘束を外していく。目のテープを外そうとしたとき「本間くん?」野原がいい、田畑は手を止めた。「本間くんだよね?助けにきてくれたの」という野原の言葉を聞いて、田畑はそっと立ち上がる。そして快が野原の目のテープを外すのだった。野原は泣きながら快に抱きつく。その様子を見た田畑の肩を次郎はやり切れない表情で優しくそっとたたいた。
後日、柳田が片野坂の元へやってきた。もうひとりの指友も逮捕したという。柳田警部補の命令で、警察としての職務を全うしたという特例で今回も不問になったと聞いて喜ぶ柳田に、「もう二度と命令しないでいただきたい」と蘭子はきつくいった。柳田は「あのメガネくん(快)気に入った。いつかあの件についても聞いてみたいな」と話して去っていった。蘭子は片野坂に「いい加減教えてください。あの件って」と詰め寄るが「ふっ」と一蹴されてしまった。
寮の玄関。野原は「短い間だったけどお世話になりました」と快たち同期に頭を下げる。「夢を諦めていいの?」という橘と次郎に「私は警察官に向いてない」と答えて快を見つめる。快は返す言葉が見つからない。野原は「でも人の役には立ちたいの。だからカウンセラーの勉強をする」「昔、家出ばかりしていた時カウンセラーのお世話になったから」「限界が見えて新しい道が見えた」と明るく話す。野原を呼び止めた快は言いにくそうに「誤解だったらアレだけど…」と切り出すと野原は吹っ切れた様子で「うん、それ誤解。読み直してみて過去形だから」と告げた。「じゃあ、いってきます」明るく敬礼をして野原は去っていった。警察学校の門をくぐり、深く一礼する野原。その顔は涙でぐしゃぐしゃだった。そこへメッセージの着信音が5回鳴る。『が』『ん』『ば』『れ』『よ』快からだった。野原は「縦読み下手すぎ」と笑うのだった。快の部屋の壊れたメガネ(事件解決の勲章)が4つになった。

【みんなの感想】
30代・女性
今回、次郎の出番はお休み。快が大活躍の回でした。快の頭脳には毎回驚かされますが、ついに柳田もその才能を認めました。片野坂が語らないアノ件が非常に気になります。片野坂がプロファイラーの道から離れた原因であろう事件、最終回で快と次郎が爽快に解決してくれることを期待します。

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