【俺の話は長い】第5話「①子は親に必ず嘘をつく②年上セレブに恋をした」感想ネタバレ(主演:生田斗真)

主人公は過去に珈琲専門店を営んでいた 2019秋のドラマ一覧
主人公は過去に珈琲専門店を営んでいた

主演:生田斗真
日テレ系  (土曜日22時~) 

【内容・ネタバレ含む】
其の九「銀杏と爪切り」
房枝(原田美枝子)が吹き矢の練習をしている。光司(安田顕)は音楽をやめて趣味がないからうらやましいという。房枝が満(生田斗真)に中途試験の話がどうなったか尋ねるも、満は楽しく飲んだだけで試験など受けるはずがないと答える。
綾子(小池栄子)と春海(清原果耶)が模試の結果について話している。「難しくてみんなも悪かった」という春海に「みんなも悪かったらあんなに偏差値が落ちるわけがない」と厳しくいう綾子。
房枝の店に吹き矢の副会長・壇野がやってくる。「お店はひとりでやっているのか」と尋ねる壇野に「ママへのプライベートな質問は禁止だ」と牧本(西村まさ彦)が割って入る。壇野の家は外車が何台もある豪邸らしい。嫉妬した牧本は裏メニューのオムドライを注文し、同じのをといった壇野に「いちげんさんにはお出しできない」と意地悪を言う。
家では房枝が茶碗蒸しを作っていた。満が銀杏嫌いなことを春海に指摘されて危なかった…と房枝。他のおかずは綾子が買ってくるローストビーフだと聞き、「どっちもご飯のおかずにならない」と春海が言うと、房枝は「納豆でも食べなさい」と言う。春海が「お母さんと同じこと言う」と言うと「だって私が育てたんですから」と笑い合う。
食卓では子供の頃の夢について話している。光司は殿様バッタだった。見えない壁や障害を悠々と飛び越えるような跳躍力に憧れていたという。満は小中とずっと珈琲屋の店主が夢だったという。開業して1年持たなかったのに夢を叶えたといえるのかという綾子に期間の長さは関係ないと口答えする満。やりたいことを一貫していた自分と違って綾子はバレエやピアノもすぐにやめてしまってブレブレだと反論する。
満の茶碗蒸しに銀杏が入っていないと怒る。5年くらい前に残していたからと言われ5年もあれば人は変わると答えるも6年も無職のくせにと言われてしまう。話は春海の模試のことになる。親を諦めさせるためにわざと悪い点数をとったのではと疑われる。高平の偏差値が春海が行きたいと言っている開南高校とちょうど同じくらいだと人づてに聞いたらしい。「いっときの感情に流されないで」という綾子と房枝。満は「好きな人と同じ高校に行きたいってそんなにいけないことなのか」と反論する。そこへ光司は「高平君の第一希望は開南ではない」と告げる。
吹き矢をしている光司の元へ房枝がやってくる。そして春海の小学校のときの夢がミュージシャンだったと伝える。それを聞いて「結婚する前のほうが仲良かった」と嬉しそうだ。
春海は満と話している。満は「高平は春海が進路について問い詰められている状況を察してわざと違う高校を言ったのでは?」と言う。春海に「一緒に甲子園を目指すと言って同じ高校を受けた友達とはどうなったの?」と聞かれる。友達ふたりは落ちて満だけが受かっていた。そしてそのふたりは同じ高校へ行き、甲子園の予選で満と対戦した。そして満はボロ負けしたという。「悔しいとかじゃない」「人生は何でこんなに理不尽にできているんだろう」と。そして「一緒じゃなかったとき立ち直るのに苦労するから、好きなやつと同じ高校を受けるのはあまりおすすめしない」と満。
綾子が夜に爪を切っている。親の死に目にあえないから自分は律儀にこの迷信を20年以上守っているという満。そんなこといったらほとんどの会社員が土日しか爪をきることができないと綾子。
高平のことを自分だけが知らなかったことにショックそうな綾子に、「姉ちゃんもそういう立場になったってことだよ」「小さい頃は自分が親を欺く立場の人間だっただろ」と満。そして綾子が中学生の頃、映画デートに行こうとしたことを父親が許してくれず、満も連れて行くといい公園で待たせた満に映画のあらずじを叩き込み父を騙したと。そして映画のタイトルが思い出せないふたり。互いに先に思い出そうとする。ふたりせーので「フォレスト・ガンプ」を思い出す。スマホで調べればいいと言われるも「最短の時間、距離で歩く人生に面白い木の実は落ちていない」「遠回りした人だけが見つけられる小さなご褒美だよ」と満。銀杏をおつまみに飲もうとするふたり。じゃんけんでどっちが準備するかを決める。満がパーを出したのはガンプの卓球の真似で、20年越しの復讐スマッシュだと楽しそうだ。

其の十「シャンパンと合鍵」
綾子は岸部家にきてから顎が痛いという。秋葉家が居候するまでは満とほとんど会話していなかった房枝も同じく顎が痛いといい、ふたりは「絶対満のせいだ!」と言い合う。一方、光司は日に日に顔色がよくなっているようだ。こっちに来てから満を味方に毎日飲んでいてすごく楽しそうだ。「これ以上満に好き放題させられない」という綾子を「余計面倒になるだけだ」と止める房枝だが、綾子にはいい考えがあるという。
以前光司がやっていたバンド・ズタボロの田原が「こうちゃんの偉大さを痛感している」「もう一度ズタボロをやろう」と光司を誘う。新しいバンドとはうまくいっていないようだ。「もうやめたんだよ」と取り合わない光司に「また聴きたいって人もたくさんいる」「まだベースを処分できていないのだろう」と原田。満に「春海の夢がミュージシャンって聞いて嬉しそうな顔していたと母さんに聞いた」と言われるも「だからまた音楽をやるという選択肢はない」と光司。「もしやるとしても田原とはない」「正直たまにうずく」と正直に続ける。満は駒野(杉野遥亮)にオーナーの部屋の鍵を返す。するともう一日、犬のこうすけのお世話を延長してほしいと頼まれる。日本に帰ってきているものの、Bar経営の他にメインで美容とIT系の会社をしていて新たに人材派遣会社を立ち上げるためにバタバタしているらしい。
帰宅すると綾子が「今週外で飲んでいるんだ」と光司に怒る。満が「今日は俺が誘った。文句なら俺に言え」というと、綾子が「うるさく言い過ぎたかもしれない」「私が悪いのよ」とすんなり引き下がった。満が頼まれていた電球を買い忘れる。すると綾子も房枝も「エコだし脱衣所の電球だけで十分だ」とあっさり。いつもならもっと突っかかってくるのにと気持ち悪がる満。
オーナーの部屋で満が犬の世話をしていると、時差ボケで不規則になっていた明日香(倉科カナ)が部屋から出てくる。岸部家では満が買ってくる予定の牡蠣を待って土手鍋の準備がされていた。が、満は明日香にシャンパンをすすめられていた。突然犬の散歩を引き受けてくれる人なんて大学生くらいしかいないと思っていたけど、年が近いほうが話しやすいと言われる。用事があるからと帰ろうとする満に明日香は「食べるものがなにもない」とおつかいを頼む。お釣りをお駄賃にしてよいと言われるが、満はいらないと断る。「お金に困っていないのに犬の散歩なんかするのか」と言われ、こうすけが可哀想だからだと答える。そんなの嘘だと言われ、満は「それはあなたが人間はお金でしか動かないと思っている寂しい人だからだ」「困っている人がいたら助けたいというのは当たり前だ」と言う。それならこうすけの散歩代も払わなくてよいのかと尋ねられ、満はあなたの胸が痛まないのならと答えてしまう。そして「男の子がだんだんムキになっていく顔が好き」と言う明日香に「そうやってお金をちらつかせたりして楽しいか」「駒野はあなたが心無い人間と知っているのか」と満は強くいい帰ろうとする。すると明日香は誕生日だからごはんだけ一緒に食べてほしいとお願いするのだった。
岸部家では牡蠣の代わりに鶏肉でお鍋を食べていた。そして35歳の美人で、すごい部屋に住んでいるらしいとオーナーの話をしている。
明日香は自分が「自撮りの写真をSNSに上げて充実した生活をアピールするような寂しい女だ」という。「本当に寂しい人はこんな素敵なマンションには住めない」と満が慰める。明日香が「一人暮らしで犬を飼ったら結婚が遠のくって言われる」と言えば「あなたもこうちゃんも目をひく存在だ」「散歩していれば素敵な出会いがある」と。「もし出会ってもバツイチだ」と言えば「うちの姉ちゃんだってバツイチで再婚した」「あなたのように気が強く、口が悪く、自分勝手の残念な女だったが再婚できた」と言う。そして「誤解されやすいけど繊細でかわいらしい人だということはわかる」と続ける。すると明日香は駒野にふられたと告白する。満は「駒野が以前明日香のことを、僕が相手になるような人じゃないと言っていた」と伝えるも「ふられた年下従業員に同情されるような寂しい女なの」と明日香。
満が帰宅するとみんながトランプをしている。みんな満のことを無視している。ついには「黙っているほうが体に悪い」と話し出す。そしていつものように「電球は?」とつっかかる綾子に「この家こんなに狭かった?」「部屋もなんか暗いし」と満。「文句があるなら一刻も早く出ていけ」と言われると「まぁそれもありかもね」と受け流す満であった。


【感想】
春海はどんな決断をするのか今後が気になります。満の実体験は綾子の言葉よりもきっと春海の心に伝わるものがあったと思います。学校で絵を描いた高平、もしかして進路は美術系?とも思いました。もし進路が異なってもいい関係になってほしいなと思います。
そして満の恋も動きはじめました。年上のやり手社長としては倉科さんが若くて可愛らしすぎてちょっと違和感がありますが、美男美女そしてお互いに素直になれない曲者どおしお似合いだと思います。次回、満は明日香の家に転がり込むのか?!気になります。
時に煩わしくも賑やかな岸部家、なんだかんだ居心地がよくて満も出ていく気がなければ、房枝も追い出す気がないんだろうなと思います。

←4話はこちら