主演:生田斗真
日テレ系 (土曜日22時~)
【内容・ネタバレ含む】
其の一「すき焼きと自転車」
岸部満(生田斗真)はニートで、喫茶店を経営している母・房枝(原田美枝子)と暮らしている。
無類のコーヒー好きである満は大学を卒業して、珈琲専門店を起業するが全く流行らず9ヶ月で閉店して以来実家に寄生している。プライドの高い満は母の喫茶店を継ぐ気はないらしい。
ある夜、姉の秋葉綾子(小池栄子)と夫・光司(安田顕)がすき焼き用の米沢牛を持って岸辺家へやってくる。秋葉家を建て替える間の3ヶ月、岸部家に同居させてほしいとお願いしに来たのだった。しかし、すき焼きが嫌いな満は「ありえない」「肉の食べ方として間違っている」と文句を言いながら同居することを反対する。「春海の学校も遠くなる」と満は主張するが、春海は不登校で10月から一度も学校へ行っていないことがわかる。そこへ春海(清原果耶)もやってくる。すき焼きが好きな春海はすき焼きが食べたくてやってきたのだ。満には心を開いている春海は、満の屁理屈に応戦し満を言い負かしてしまう。同居の話を初めて知った春海だが「おばあちゃんの料理がおいしいし」「ホテルやマンションに住むならここがいい」と言う。すると満も綾子のお願いの仕方が気に入らなかっただけでダメとは言っていないとあっさり同居することを許可するのだった。
自転車でやってきた春海を送っていく満は、父・光司のことや学校のことを聞く。春海は、学校のことは「本当に行きたくない」、光司のことは「頭ではわかっているけど馴染めない」と答えた。
其の二「寿司とダンボール」
姉家族と同居することになり、部屋を片付ける満たち。古本屋に行くと言う満に、不要になった本を売るためと光司もついて行く。 その途中満は、家族に嫌われないよう気を遣い優しすぎて綾子に頭が上がらない光司に、同居中味方になることを約束する。 古本屋の帰り道、Barクラッチに寄ってビールを飲む2人。光司はかつてメジャーデビューしたバンドのベースをしていたが、 売れずに2年で契約を打ち切られ、その後はクズ同然の暮らしをしていた。 そんな光司と、結婚したキャリアウーマンの綾子。満は光司に、今は会社勤めで真面目に働いているのが、逆にダメなんじゃないかと言う。 一方家では、綾子が房枝に「満が就職できなかったら追い出すと言っていたのに甘やかしすぎだ」と文句を言っていた。2人が家に帰ると、帰りが遅いと綾子が文句を言い、さらには2階の部屋の満の荷物を捨てるように言ってくる。 珈琲専門店を9ヶ月間やっていたときのものが、ダンボール6箱分あったのだ。捨てたくない満は、屁理屈を言って阻止しようとする。
すると春海が、「捨てたくないなら捨てなくていい」「綾子は人の大切なものを簡単に処分し過ぎる」と指摘する。 以前、春海が実の父親から貰った大切なものを春海のいない間に、綾子が捨ててしまったことがあったのだった。 綾子は離婚して前に進むために仕方なかったと謝るが、自分の都合だと言い返す春海に、満も応戦する。 すると春海は、満も悪いと言い出す。 珈琲専門店をやってから何もやってないことを指摘し、みんな心配しているのだと言う春海。 それを聞いた満は、自分よりも春海のことを、みんな何倍も心配していると言う。その言葉を聞いて春海は、「明日から学校に行く」と言った。翌日、約束通り登校する春海。一方満はダンボールを自分の部屋のベッドの下に片づけるのだった。
【感想】
満と春海の間には、ほかの人には分からないけれど2人にだけわかりあえる空気があったような気がします。共通点とまでは言えないけれど、ふたりとも今の状況に生きづらさを感じているのかな?だからこそお互いわかるものがあるのかな?と思いました。同居を断固拒否する満が春海の一言で意見を覆したり、不登校だった春海が満と接点を持ったことで登校するシーンが印象的でした。今後、春海との同居が満の性格に影響を及ぼすのか楽しみですね。
それにしても、綾子さんの白黒はっきりさせないと気が済まない性格も少なからず満や春海に悪影響を与えているような気がします。これだけキッパリしていないとキャリアウーマンは務まらないのかもしれないですけど…