主演:賀来賢人
日本テレビ系 (日曜日22時30分~)
【内容・ネタバレ含む】
【清春が取り戻した真の記憶、真犯人は誰なのか】
清春(賀来賢人)は喫茶店bonnaroのマスター・喜一(笹野高史)がニッポンノワールの黒幕なのかと疑っていた。喜一がニッポンノワールのメンバーだったことは、薫(広末涼子)の残したUSBの中に書かれていた。喜一は「ニッポンノワールの名簿に名前が載っているだけでは証拠としていささか拍子抜けだ」とはぐらかす。清春は薫が組織にたどり着くことができたのは、身内(父親)がニッポンノワールのメンバーだったからだと話していたことを思い出し、ただのカウンセラーだった星良(入山法子)が極秘プロジェクトに参加したのも喜一がメンバーだったからだと主張する。さらに喜一が科捜研を定年後に喫茶店を開業するまで10年の空白があるという。状況証拠が揃っていることは認めた喜一だが、今はその時ではないから何も話せないといい、警察を呼んでいて清春を逮捕しようとする。なんとか振り切って清春は逃げた。
南部(北村一輝)は「なぜ宮城を殺した」「ニッポンノワールは何を企んでいる」と仁平(相島一之)を問い詰める。仁平は南部がこんなにもニッポンノワールに対してムキになるのは、南部の息子が関係しているからだろうと挑発する。仁平は、ベルムズの行方不明者リストの中に南部の息子が載っていることを知っていた。
撮影所のアジトに帰ると克喜(田野井健)と咲良(夏帆)がいた。清春から喜一がニッポンノワールに絡んでいる可能性があると聞いてと咲良はショックを受け、その場から立ち去る。そのことを確かめようと咲良は喫茶店に行くがなかなか聞けずにいた。
「後三日」喜一は、カレンダーの12月15日の日付を見つめていた。
清春はアジトでUSBのもう一つのパスワードが分からずに苦戦していた。そこへ克喜がファイター田中にガルムフェニックスの下敷きをもらったと嬉しそうに話す。その下敷きをみて清春はひらめく。開けなかったファイルのパスワードはガルムフェニックスの決め台詞「Let’s think!」 だった。ファイルには、アルティメットプログラム(究極の計画)があった。
捜査チームではメンバー達がニッポンノワールとは一体なんなのかを南部に聞いていた。もうこれ以上隠すことはできないと感じた南部は、自分の息子がベルムズから警察病院で消息を絶ったこと、ニッポンノワールがベルムズを中心とした未成年の少年達に人体実験を行っていることを明かす。そして清春を捜すふりをして公安部の動向を探るように指示を出す。
一方、清春は明海(立花恵理)に連絡を取って薫のUSBを調べてくれと託す。「清春のいっていることが本当ならとんでもないことだ」「どっちの結果でもやりきれない」と話すふたり。
清春は克喜に、好きなところに連れて行ってやるという。嬉しそうな克喜は、清春のことをもっと知りたいから清春の行きたいところに行きたいと答える。
清春と克喜が向かった先は、老人ホームだった。清春も初めて来たというホームには、清春の父親がいた。しかし父親は認知症を患っているようで清春のことがわからない。
清春は、自分が父親になったことでどうすればいいのか不安しかないと話す。そして今なら父親の気持ちが少しは分かる、色々なものを背負わせてしまったという。すると克喜を見た父親が「ごめんな、清春」と克喜の方に手を伸ばして泣き出す。そんな父親に手を添えて、「もういい」と優しく言うと清春は病院を後にするのだった。
咲良と芹奈(佐久間由衣)は、ニッポンノワールの実態を世間に公表する方法を考えていた。しかし咲良は喜一のことが気になっているようで心ここにあらずな様子だ。偶然、元3年A組の生徒・里見(鈴木仁)らが動画配信しているところを目撃し、芹那はLIVE配信することを思いつく。里見達にネットでニッポンノワールのことを配信してほしいと頼むが、よく考えてから流さないといけないし、話にリアリティがなくてインパクトのある映像でもない限り拡散することはないと忠告されてしまう。
一方清春は克喜と何気ない親子の日常を過ごしていた。バッティングセンターに行ったり、銭湯で湯船につかったりふたりとも『普通』の時間を楽しんでいる。
しかし夜がくると克喜は、また以前のような凶暴な自分に戻ってしまうのではないかと怯える。そんな克喜に清春は「戻ってもいいんだよ。俺が全部受け止めてやる」と優しく言うのだった。
そして12月15日
喫茶店bonnaroに、清春がやってくる。「答えにたどり着いたようだね」と喜一は清春を鍵のかかった地下室に案内する。以前喜一に尋ねたときに「まだその時ではない」といったのは、12月15日が清春の覚醒を意味していたからだという。喜一は薫が同じようにここへやってきて喜一が黒幕なのかと尋ねたといい、詳細を語り始める。
喜一は定年後ニッポンノワールに引き抜かれ、肉体改造(アルティメットプログラム)を開発した。この時すでに極秘プロジェクトは進行していたらしい。未成年の犯罪者を国に従順な人間にすることが最初の目的だった。しかし政府は欲をかいて軍事力向上を目指したという。喜一は反対だったが星良を人質にとられて組織に逆らえなかったのだ。プログラムさえ完成すれば自分達親子は解放される、そう考えた喜一は自分の信念を捨てて研究に没頭した。しかし星良は喜一とは違い、世間に公表すると言い出した。組織を甘くみているという喜一の忠告を無視した星良は数日後に殺されてしまう。喜一は実験データを全て捨てて組織を抜けたという。
しかし薫によると、組織は星良が公表しようと思い持っていたデータを奪ってプロジェクトを継続しているという。薫は星良の無念をはらすために一緒に公表してほしいと頼むが喜一はそれを断った。咲良を守るためだった。組織から抜けること、そして咲良に手を出さないことと引き換えに、組織の一切を口外しないことと新薬を完成させることという条件を飲まざるをえなかった喜一。
そして東堂銀行には10億円のほかにアルティメットプログラムを強化する薬が保管されていたと明かす。新薬のデータは残っておらず現存するのはただひとつその薬だけだという。そして新薬は10億円強奪事件で薫が手に入れたと思われ、ありかは清春の記憶しか手がかりがないという。
「真実を知る覚悟はあるか」喜一に尋ねられて清春は記憶を取り戻すため、ニッポンノワールのロゴを見る。
その様子を咲良がみていた。「お父さんがこんなプロジェクトに関わらなければお姉ちゃんは死なずにすんだ」「私を言い訳にして逃げないで」と声を荒げる咲良に喜一は「そうかもしれない でももう遅い」「私は怪物を生んでしまった」と告げるのだった。
薫の父・碓氷政明(大和田伸也)とベルムズのリーダー・陣内(落合モトキ)が話をしている。碓氷が家族のことを考えたりはしないのかと問うと昔のことなんて覚えていないし、地位と金を手に入れたと過去はどうでも良いといった感じだ。そして新薬が手に入ったら5人程用意してほしいという碓氷と高笑いをしている。
そこへ現れたガスマスクの男を見て、俺は関係ないと逃げ出す陣内だがガスマスク男に撃たれてしまう。次に「我々を殺したところで組織は消えない」と冷静な碓氷だったが、彼もまたガスマスク男に撃たれてしまった。
清春の記憶が蘇る。薫から10億円強奪事件の首謀者として罪をかぶってもらうと言われる清春。薫にとって最も許すことができなかったのはニッポンノワールでも人体実験でもなく、薫を賭けの対象にしていた清春のことだった。さらに克喜を産み、再会した清春は薫のことを覚えていなかった。だから復讐すると…そして銃声が響く。
目を覚ました清春に喜一は「その時、銃声は何発なった?」と問いかける。一発と清春の答えを聞いた喜一は、ならばもう今度はこれをみてもらいたいと、先程とは少し色合いがことなるニッポンノワールのロゴをみせた。
碓氷が仁平と話しているところに江國(杉本哲太)が慌てて入ってくる。江國は陣内凪人が人格矯正プログラムを受けて名前や経歴を変えていたことを報告する。さらにDNA鑑定の結果、陣内が行方不明になっていた南部の息子であると。南部はその場に泣き崩れる。
そこへ清春から電話が入る。全ての記憶が戻ったので全て話す、そして南部に頼みたいことがあるという。
周囲を警戒しながら清春がやってくる。みんな出払っているから心配いらないという南部だが、監視カメラによって名越らが別室からふたりの様子を見ていた。
清春は薫を殺害したのは復讐のために自分に向けられた拳銃を薫からとりあげようとした自分だと話す。そして10億円強奪事件には共犯者がいると続ける。そして共犯者はあなただと南部にいい、監視カメラを銃で撃って壊す。盗聴器は大丈夫だった一同は別室から様子を伺う。
清春は陣内が息子だったことを持ち出し南部を挑発する。「いい加減にしろ」と怒って机を蹴り飛ばす南部。南部は薫から計画の全容を聞き、このままでは息子がニッポンノワールのスケープゴートにされてしまうと思った。そして計画を狂わせるために強盗団を撃ったのだろうと清春。そして清春は南部が薫から計画を聞いた場所はどこだと問う。清春は薫が10億円と新薬は共犯者に計画を打ち明けた場所に隠したといっていたことを思い出した。そしてどうしても10億円を手に入れたいのだという。そして「撃ちたければ撃て」という南部の胸部を撃つ。名越らが駆けつけると清春の姿はなかった。しかし胸を撃たれた南部は防弾チョッキを着ていて無事だった。
山小屋の床下を調べているガスマスクの男。そこへ「遅かったな」と清春がやってくる。清春は本当の記憶を取り戻していた。そして自分の最後の記憶が改ざんされていたことに気づいた。そして共犯者である真犯人しか知りえない場所、山小屋に現れたガスマスクの男に「お前の化けの皮をはがしてやる」と清春。
【みんなの感想・次回予想】
30代・男性
いよいよ最終回、ガスマスク男が明らかになるのが楽しみです。喜一が「とんでもない怪物をうみだしてしまった」と言った場面、その時は清春のことを指していると思ったのですが、今思い返すとガスマスク男を指していたのかなと思います。さてガスマスク男ですが、体格や強さからすると名越も怪しいですが清春と名越がいるところに現れたことがあるため違うかなと思います。次に怪しいのは才門。しかし才門もガスマスク男と対峙しており違うかも…。もしや男とみせかけて女?アルティメットプログラムを受けた薫??なんてことも期待してしまいます。
覚悟はあるかと問う喜一。清春と克喜には幸せになってほしい。そのためにも清春に残酷なことは起こってほしくないです。
40代・女性
【ついに最終回、真相があかされます】
12月15日22時30分全ての謎は、この1時間のためにあったという予告にありましたが、ガスマスクの男は、誰なのでしょうか。清春と南部の会話を聞いていた人物であることは間違いないのですが、メンバーのなかにいて怪しいのは名越(工藤阿須加)です。
しかし、亡くなったことになっている才門(井浦新)が、実は生きていて黒幕だったということも考えられます。薫が、信頼して十億円の隠し場所を話していたということから、才門は実は生きているのではないかと思ってしまうのです。 謎がときあかされて、組織の黒い闇が世間に公表されることを祈ります。
30代・男性
ガスマスクの男が清春と対峙して、その正体を確認します。清春の記憶が元に戻ったと言うが碓氷を撃ってしまったというところは改ざんされた記憶で実際には撃っていなかったことがわかる。碓氷を撃ったのはガスマスクの男でこの人物はニッポンノワールの黒幕で10億円の強盗団を撃ったのもこの人物で10億を隠したのもこいつである。清春と南武は手を組んでガスマスクの男を捕まえると思います。ですがこの人物が意外な人物で清春は驚きとショックを受ける気がします。