主演:賀来賢人
日本テレビ系 (日曜日22時30分~)
【内容・ネタバレ含む】
少しだけ記憶を取り戻した清春(賀来賢人)。
清春は克喜(田野井健)が自分の子供だと碓氷(広末涼子)に告げられる。ドッキリだという清春に碓氷は「10年前警察学校時代に相談といって講師の私をホテルのラウンジに誘った」「私にとっては一夜限りの相手ではなかった」「今まで色んな思いを抱えて生きてきた」と告げられたのだった。
喫茶店bonnaroに行くと、才門(井浦新)がいた。才門は喜一(笹野高史)と咲良(夏帆)に清春が克喜の父親だと言ってしまう。どういうことだと問われるが、「班長にそう言われたのを思い出しただけだ」と清春は答える。清春は才門に「お前がガスマスク男だろ」と詰め寄るも、ガスマスクの男に襲われた清春を救ってやっただけだとはぐらかされてしまう。清春が口にした「ニッポンノワール」という言葉に喜一が反応する。才門はニッポンノワールは10億円強奪事件の黒幕ではなく被害者だが、極秘プロジェクト故に存在を公にすることはできないというジレンマの中で動いているという。 その時、また現れたガスマスクの男に店が襲撃される。ガスマスク男を追って外に出た清春は建物の壁に大きく描かれたニッポンノワールのロゴを見つけるのだった。
ガスマスクの男に撃たれた江國(杉本哲太)だったが、病院のベッドで腹筋をするほど回復している様子。
捜査会議では、南武(北村一輝)らがbonnaroの近くに設置された防犯カメラに映ったガスマスク男の映像を見ていた。南武は遊園地の映像が消去されてしまったものの、マスクのデザインが同じことから同一犯の可能性を示唆するが、清春は昨日戦ったやつより明らかに弱かったと別人であることを主張する。
その後、南武とふたりきりになった清春はなぜみんなの前でニッポンノワールの名前を出さなかったのかと問いつめるのだが、捜査チームの中に息のかかった連中がいるかもしれないからだと言われる。 そして、南武が海外渡航を偽装したのは碓氷の指示だったのだという。ある日突然、南武は碓氷に今日の深夜便で日本を発ちアリバイを作るよう言われる。理由を尋ねても「すべて終わったら話す」「課長を巻き込みたくない」「息子ときちんと向き合うためにも事件の真相を明らかにする」としか明かしてもらえなかったという。とりあえず碓氷の言う通りにしようとしたところに克喜から再検査の相談を受けて病院に付き添い、あの写真が撮られたのだった。南武は警察病院という点が気になっているが、病院側は知らぬ存ぜぬで何もわからないようだ。そして清春は、南武に克喜から目を離すなと忠告される。
南武は元警察庁長官・碓氷と会っている。薫の父だ。事件の進展状況を確認しに来たらしい。南武は克喜の居場所を尋ねられ、清春に預けていると答えると、薫の父は「そろそろ返してもらわんとな」とだけ言った。
清春がbonnaroに帰ると名越(工藤阿須加)が来ていて、克喜の父親が清春だなんて自分の薫への愛が消化できないと訴える。喜一がつい言ってしまったという。 そこへ克喜がやってきて清春に三者面談に来て欲しいと頼む。すんなりと快い返事を聞いて驚く周囲とは違い、克喜は少し嬉しそうに微笑むのだった。
三者面談ではお父さんという言葉に過敏に反応する清春。先生からの質問にも慣れない様子で見当外れなことばかり言ってしまう。しかし克喜にどのように育ってほしいか聞かれると「こうすればよかったという後悔を糧に何度も躓くことで強くなってほしい」と思いを込めて回答した清春。「顔が怖いのに素晴らしい」という先生の失言にキレてしまい警察を呼ばれてしまったことを克喜に謝るが、「後悔して強くなるですね」と克喜は嬉しそうだった。
才門が誰かと電話をしている。「運命共同体」「だから今回は大目に見て」と話している様子を高砂(立花恵理)が見ていて電話の相手を尋ねるもそのことには答えず、「ガスマスク男を探しているのなら協力してあげる」と持ちかける。才門の手元にはスマホが2台あった。
面談を終えた清春が署に戻ると、高砂の手柄によってガスマスク男が分かったという。男は陣内凪人というベルムズのリーダーだった。ベルムズの新しいアジトはわかっておらず、陣内を逮捕するのは簡単ではなさそうだ。
南武と清春は元ベルムズリーダー・喜志の元を訪れる。喜志は、陣内とは仲が悪く、仲間によるとアジトを転々と変えているらしいが、仲間を警察にうることはできないと協力することを断る。苛立ちを隠せない清春とは対象的に南武は落ち着いた様子で一枚の写真を喜志に見せる。克喜と南武が映っている警察病院での写真だ。偶然ふたりの後ろにベルムズの仲間が二人映っていた。この二人を含めてこの数ヶ月の間にベルムズの何人かが消息不明になっているらしい。南武は「仲間が危ない」「この謎を解くためにも陣内のバックが知りたい」と言うと、喜志は「俺に任せてほしい」と答えた。
喜志が陣内の居場所を突き止めて、ひとり会いに行く。話しているとそこへ喜志を尾行していた清春が乗り込んできた。しかし、令状はあるのかと陣内は余裕を見せる。すると清春は花瓶の水を陣内にかけ、突きつけられた花を払おうとした手が清春に当たったからと公務執行妨害で現行犯逮捕してしまう。これが警察のやり方かと文句を言われると「俺のやり方だ!」と言い放つのだった。
各捜査員に陣内逮捕の連絡が入る。高砂は電話で才門に「要のおかげだよ」と報告する。電話を切った才門は2台のスマホを並べて「さぁて、どちらにしようかな」と意味深な様子だ。
清春が陣内の取り調べをしている。しかしカメラで監視されているため、取調べでは脅しや手だしができないことを逆手に取り、清春を挑発する陣内。すると清春は自分の拳銃を握らせて自分を打てと命じ、陣内を挑発する。そして引き金がひかれた瞬間に手を払って監視カメラを壊し「あぁ壊しちゃったよ」と一言、陣内をボコボコにしてしまう。
一方、薫の父に呼び出された南武は陣内を即刻解放するよう進言される。南武が「ベルムズは警察と関係あるのか」と探りをいれると、薫の父は「そんなわけない」といい席をたつ。そして南武から離れた所で電話をし何者かに「陣内凪人の対応は君に任せる」と話している。
ニッポンノワールとの繋がりを聞き出そうと陣内を殴り続ける清春。なおも余裕を見せる陣内は「克喜がどうなっても知らないぞ」「おれはあいつの全てを知っている」と脅してくる。その瞬間リミッターが外れたように激しく殴る清春。他の捜査員に強引に連れ出されてしまう。
喜志が唯月と久しぶりに会って話しをしている。唯月はモデルを続けていて仕事をもらえるようになってきたという。それを聞き「まっとうに生きているんだな」「自分は償わなきゃいけない罪から逃げて全部周りのせいにして、だから誰も守れない」と喜志。酔をさますと店の外に出た喜志に着信がある。「本気で言っているのか ばかなまねはやめろ!おい!」と切羽つまった様子だ。そこへ唯月も外へ出てきて高校の担任に言われたという言葉を喜志にかける。「迷って、もがいて、それでも前を向く」「だから正臣のこれまでもきっと間違っていない」と。喜志はその言葉を聞き去っていく。
清春は署に居て克喜に電話をする。「ちょっと声が聞きたくなって」と表情が穏やかだ。電話を切ると宮城(細田善彦)がやってくる。警察学校時代に碓氷班長を口説けるか掛けをした話をしている。そして清春のデマを信じて1万円払ったという宮城に克喜が自分の子であることを打ち明ける。そしてさっき陣内が克喜の名前を口にしたとき完全に自分を見失ったこと、そしてこんな感情になったのは初めてだと素直に話す。
そこへベルムズのメンバーが大勢で襲撃してくる。助けを呼ぼうとしたが本庁には電話が繋がらない。捜査員それぞれがベルムズと対峙する。そこへ喜志が現れ陣内を助ける。と陣内を油断させて屋上へ人質として連れて行く。ひとりで来いと喜志に呼び出された清春に今回の暴動は自分が指揮したと告げる喜志。 違和感を覚えた清春が追及するも、これまでの罪をちゃんと償いたいと言った直後に喜志は何者かに撃たれてしまう。ベルムズのメンバーを守って欲しいと清春に託して息を引き取る喜志。そこにはまたガスマスクの男がいた。清春に電話をかけてきたガスマスク男。なぜ撃ったと問うと「陣内を助けるためだ 彼にはまだ利用価値がある」「ヒントをあげよう 壁を見てごらん」と言う。壁にはニッポンノワールのマークが点滅し清春はまた気を失ってしまう。
家では克喜が咲良に「薬がない…どうしようあれがないと…」と訴えて暴れだしてしまう。止めようとする咲良を吹き飛ばすほどだ。
清春は夜が明けた屋上で目を覚まし、喜志殺害容疑で逮捕されてしまう。連行される清春を止めようと仲間達が呼びかけるが清春は心ここにあらずな状態でされるがままに連れていかれる。その時清春は碓氷に呼び出された日の記憶を思い出していた。記憶の中の碓氷は「10億円強奪事件の真相を伝えようと思って呼び出した」「真犯人も10億円のありかも知っている」という。
その時「Look at me!」バイクに乗った才門が清春を救出し、バイクで走り去る。
バイクに乗ってからも清春はぼーっとした表情で記憶の中にいるようだ。碓氷は「あなたに真相を告げるのは、この事件の根幹に私達の息子・克喜が関わっているから」と告げる。だれが本星か問う清春に碓氷は「真犯人は…私よ」といった。
【みんなの感想・次回予想】
30代・男性
「真犯人は私」まさか薫とは思いませんでした。でも清春のこの記憶自体が本当なのか疑わしいです。最初に薫の殺害現場で気を失った時に嘘の記憶に書き換えられたのではないか、清春がニッポンノワールの被験者だったのではないだろうか、など考えてしまいます。克喜も被験者で、清春のドリンクと克喜の錠剤には同じ成分なのではないか、例えば記憶を書き換えて赤の他人が家族になれるかどうかの実験をノワールがしていたとか。
喫茶店の秘密部屋や要所でアップになる喜一の表情なども気になります。カウンセラーの星良がノワールに関与したのは父・喜一が関係していたから、そして碓氷の父も関係していてそのことをから薫が「犯人は私」と言っているのか。今後が非常に気になります。
エンディングで俳優名が落合モトキさんの「モ」の字と北村一輝さんの「村」の字だけが黒く反転したように見えました。これもなにかのサインなのかな。ノワールだけに黒…。
40代・女性
ついに第一部終了。 ニッポンノワールとは何か、誰がどうやって動かしているのか。 第二部にも期待が持てます。 少しずつ登場する3年A組のメンバーがどう係わっているのかも展開が読めません。 少しずつ明らかになっていく謎が、新しい謎を作っているようで楽しみです。 克喜の父として遊佐の父性も目覚めているようで、そこも楽しみの一つです。 克喜も遊佐も無事に最後を迎えられればなと思う反面、ニッポンノワールの力が大きすぎて何も出来ないままという終わりだけは避けて欲しい気分です。
40代・女性
陣内と碓井父はつながっているのか。なんでかばうのかな。警察に乗り込むなんて馬鹿なこと。 清春の克喜に対する感情が戸惑いがかわいらしい。護るものができた時清春は、弱くなるのか、強くなるのか。 声が聞きたくなって電話かけちゃうなんてかわいいとこあるんだね。 清春も抱えきれなくなって同僚に話しちゃうとかも清春らしさがなくていい。 三者面談で警察なのに警察よばれちゃうのが面白いけど。 犯人は衝撃だった。克喜が関わっているというのは犯人が母だからなのか。