主演:阿部寛
フジテレビ系 (火曜日21時~)
【内容・ネタバレ含む】
早紀(深川麻衣)がパグを散歩させながらクリーニング屋へ行こうとしていると道の反対側に桑野(阿部寛)を見かける。鉢合わせたくないと早紀は来た道を引き返す。そんなことに気づかない桑野はクリーニング屋へ入る。クリーニング屋の店員に顔と名前を覚えられている桑野。仕上がった服を厳しくチェックする。そして持参した服をクリーニング依頼する。ハンカチが入っていると店員が手渡そうとするが、桑野はハンカチもクリーニングしてほしいといい店員を困惑させる。
英治(塚本高史)の彼女で住宅プロデュース会社に勤める桜子(咲妃みゆ)が店舗デザインの仕事を持ってきたと桑野と英治の事務所にやってくる。先方が桑野のデザインを気に入ったというが、桑野は人が暮らす建物を造ることが好きで商売をする場所に興味はないと拒否する。しかし報酬が相当いいと聞き、先方と会って検討すると答える。依頼主は桑野が設計した家を見て、内装だけをやって欲しいとお願いする。イタリアの有名な家具ブランドとのコラボを持ち掛ける。現場は他の店が営業中で見ることはできないというが桑野は平面図を見つめ構想に入る。
まどか(吉田羊)の所に有希江(稲森いずみ)が相談に来る。有希江はビルの社長からお店を譲渡してもらうことになっていたが、社内で対立があり専務の大島が店を作り変えようと方針をだしてきたために有希江は店長を辞めさせられる危機に陥っていた。
お店の新しいメニューをご馳走するとふたりは有希江の店へ場所を移す。お店には桑野がいた。桑野はお店のことで問題があると聞くと「この弁護士さんは最高だ」「任せて安心だ」と褒めるが、まどかは「あなたがいうと皮肉に聞こえる」と答える。桑野は気にせず、まっさらな図面を広げてデザインの仕事に取り掛かる。
桑野は設計のデザインを作り上げて依頼主の大島は快諾するが、店舗場所の写真を見せられそれは有希江のお店だったこと気づく。有希江のお店に行く桑野だが中々お店に入ることができない。仕事を終えた店員・留美(美音)がお店の入り口に座り込む桑野を発見する。有希江らがそんなところで何をしているか尋ねると「ありのけんかを見ていた」という。内装の話を打ち明けようと試みるが、まどかと早紀がいたこともあり恋愛の話となってしまう。
その頃英治はなかなか桜子との結婚話を桑野に相談できずにいて、桜子は苛立っていた。
有希江のお店に大島らがやって来る。裁判で自分たちと戦うつもりかといい退去費用をいくらか出そうとお金で解決することを持ちかける。
有希江がまどかにこのことを相談している。大島が持ってきた新しいお店の設計図デザインを見ていると桑野のサインがあることに気づく。
まどかは桑野を呼び出す。桑野は有希江のお店とは知らずに設計をしていたため、この仕事は断ると話す。例え桑野が断っても他の人が設計することになると思うと有希江はいい、まどかは桑野を無視して裁判の準備を始めることにする。
英治と桜子が結婚することを知っていた桑野は「いつ結婚するのか」と聞く。桑野に結婚式の相談をしたいというふたりに「俺に何を相談するっていうんだよ」と興味もない様子で去ってしまう。
桑野は大島から報酬を5割増しで支払うがそのうち3割バックしてほしいと持ち掛けられる。
大島から振込先の口座を渡されるが、桑野は本来の会社の口座とは別のものであると気づく。そして過去にも取引先相手に同様の方法で報酬の一部を流用していると可能性があると問い詰め、この仕事は断るつもりでいると告げる。大島は桑野にもお得な話だと説得を続けるが、桑野はあのお店は行きつけでなくなると困る、あのカフェが自分には大事だと熱く語る。そしてコーヒーを一口飲み「やっぱりあの店のコーヒーの方がうまいな」というのだった。
まどかが有希江の元へお店を守るいい方法を思いついたとやってくるが、有希江はもう大丈夫だという。匿名の電話で大島の悪事について告発があり、大島はことを荒立てない代わりに会社を去れという社長の申し出を受け入れたという。
そこへ桑野がやってくる。お店のことが解決したと報告を受けるが、桑野は何も知らなかったかのうように振る舞う。そして有希江はお店の名前をフランス語で純粋という意味のピュルテに変えようと思うと明かす。
有希江が無事にお店の譲渡手続きを終えると心当たりのない宅急便が届く。送り主は桑野・村上建築設計事務所で送られたものは新しいお店の看板だった。
桑野は事務所の経理担当・映子(阿南敦子)から先日の店舗デザインの支払いがないと問われる。また喧嘩でもして仕事が白紙になったのかという映子に桑野は「まあそんなところです」と本当のことは話さなかった。
有希江のお店ではまどかと早紀が集まって、新しいお店の門出をお祝いしていた。恋愛の話になり、由希江は「桑野さんと 好き同士になれる人がいたら意外と幸せなんじゃないか」というが、ふたりには「何の罰ゲームだって感じ」と一蹴されてしまう。有希江も「難しいか」というものの優しい目線の先には桑野が送った看板があった。
一方桑野は部屋でクラシックを聴いている。AIスピーカーから流れた曲に「障害か…燃えるな」とどこか嬉しそうな表情の桑野だった。
【みんなの感想】
50代・女性
英治と桜子の結婚話が進み、ついに結婚式をが行われることになる。桑野は結婚には興味もなく出席するつもりではなかったが、周りの人たちから説得され出席をすることになる。桑野は主賓としてスピ-チを依頼されるが、いつもの桑野節となってしまったら大変だと周りの人たちは思い、まどかからスピ-チの文章を桑野と一緒に考えるようにした。結婚式では考えた文章をスピ-チをしようとしたが、アクシデントが起こりスピ-チは思わぬ方向に進むだろう。
30代・女性
桑野が真実を明かさないところがすごくもどかしかったです。まどかや有希江に匿名の電話をしたこと、映子にデザインの仕事が白紙になった本当の理由、どちらも桑野に否はないのだから素直に言えばいいのにだから誤解されてしまうのにと、彼女たちに伝えたい気持ちでいっぱいになりました。それが桑野らしいと言えばそうなのですが。
桑野に対する好意は有希江が一歩リードといったところでしょうか。優しさを上手に表現できない桑野と声を荒げたりすることなくいつも穏やかな有希江、大人なふたりはとってもお似合いだと思います。
30代・女性
なんだかんだいいながら面倒を見てしまう桑野。色々言い訳しながらも英治の結婚式へ出席し、それなりに「家」「建築」になぞりながら英治の門出を祝福するスピーチを主賓として仕事をすることでしょう。また姪っ子のメイド喫茶でのバイトの一軒。妹夫妻としては体裁もあるし、気になることろですが、意外とそういう部分では空気を読む桑野。おそらく姪っ子のバイトの理由をそれとなく察し、妹夫婦が納得、落ち着くように話をもっていくはず。なにかと運のある桑野。それなりに身をこなして迷惑かけないで欲しい。