主演:福士蒼汰
TBS系 (金曜日22時~)
【内容・ネタバレ含む】
「ただひたむきに」
沙羅(菜々緒)の同級生で、小学校で教師をしている滝沢(市川知宏)から依頼をうけて、みこと(福士蒼汰)たちは小学校で救命講習を行う。素直に話を聞く生徒達。ただひとり直哉(川口和空)は「命を救うとかできるわけない」「俺は別に興味ない」と反抗的な態度をとっていてみことと沙羅は気になる。心肺蘇生を始めるまで、2分以内なら生存率90%、3分以内なら75%、4分以内なら50%になってしまうと説明するみこと。みことは「4分間が運命の分かれ道だと思っていて、いつも意識している」と沙羅に言う。
藍(横浜流星)の専門学校の面接も無事に終わる。料理を教えてくれた和江(松金よね子)のことを思い出しながら堂々と志望動機を話す藍。
花巻家では豪華なお寿司を囲んで藍のお疲れ様会をしていた。「琴ちゃん(鈴木ゆうか)とはどうするの?」と沙羅に聞かれた藍。別につきあってないとつれない返事をする藍だが、廉(桐谷健太)らに「中途半端にしてたら誰かにとられるよ」と発破をかけられる。
沙羅は結婚式の招待状を送るために千冬(磯山さやか)の住所を聞いておいてほしいと廉に頼む。「俺が渡しにいってもいい」という廉に「金沢まで!?」と驚く一同。冗談だよといいつつも「男として千冬とのことをはっきりさせなきゃと思っている」と廉。
いつもの灯台で沙羅とみことが話している。家族みんなが良い方に向かっていると嬉しそうな沙羅。みことは母・理津(麻生祐未)がみことがみたビジョンと違う死に方をして沙羅のために運命を変えるといった言葉を思い出していた。そして「運命も絶対じゃないと思う」「今はそれよりももっと大切なことがある気がする」と話す。
学校では藍が琴を待ち伏せしていた。そして「琴がいなかったら寂しかったと思うからありがとう」と伝える。「あとは?」と琴に聞かれて「大学合格おめでとう」とありきたりなことをいう藍。「会えなくなるのは寂しいとか大体そんなとこだよ」とはぐらかす藍に「聞かせてよ。もうすぐ会えなくなるって言ったのは藍君じゃん」と続ける琴。
意を決した藍は琴の肩をつかみ、しっかりと目をみて「琴が好き。つきあってください」と告白する。「私も大好き!」と藍に抱きつく琴。
廉は金沢に来ていた。突然の出来事に驚く千冬にみことと沙羅の結婚式の招待状を手渡す廉。「わざわざ横浜から?」と驚く千冬に「もうひとつ話がある」と切り出す廉。「俺と一緒になってくれ」とプロポーズする。「嬉しいけど金沢を離れられない」という千冬に「横浜に来いという話ではない」「今はまだあの家を離れるわけにはいかないからもう少し待っていてほしい」と廉は伝える。千冬は「わかった」と優しく笑った。
灯台で話していたみことと沙羅。お腹がすいたから帰ろうと沙羅が立ち上がると、みことはダイヤの輝く立爪指輪を差し出す。そして沙羅の薬指にはめて「幸せになろう」という。以前指輪は要らないと言っていた沙羅だが「うんありがとう」と答えた沙羅の表情はとても幸せそうだ。
ある日、みことたちが救命講習を行った小学校から救急要請が入る。みこと達が駆けつけると滝沢が「今救急車くるからな。頑張れ直哉」と腕を痛がる直哉を励ましていた。直哉が階段で足を踏み外した時に、彼を支えようとした滝沢も一緒に階段から落ちてしまい、直哉は腕から着地して骨折してしまったようだ。すると突然滝沢が頭を抑えて痛みだす。直哉をかばって落ちた滝沢は頭を打ちつけてしまい、意識不明になってしまう。
友達から連絡をうけた沙羅はみことと一緒に滝沢の病室へ行く。滝沢の母は、医師からこのまま目を覚まさないかもしれないと告げられ「どうしてうちの子がこんなことに」とその場に泣き崩れる。その様子を直哉は目撃してしまう。
病院からの帰り道、みことは沙羅から滝沢が何事も諦めないひたむきな性格であることを聞く。そして滝沢のビジョンをみたか尋ねる沙羅に「(運命のビジョンは)視ていない。でも大丈夫、元気になるって信じよう」と話す。
後日みことが小学校を訪ねると、花壇に直哉の姿があった。直哉はこうなったのは自分のせいだ、俺のことなんか放っておけばよかったのにという。「自分のことより君が大切だから体が自然と動いたのだと思う」「君のせいじゃない」と慰めるみことだが、直哉は俺が先生のいうことを聞かなかったからと自分を責めていた。他の生徒に「邪魔、どいて」と言いながら階段を駆け下りていく直哉に滝沢は「直哉、走るな」と注意していた。救命講習のときも滝沢は反抗的な態度の直哉をきにかけて声をかけていた。そんな滝沢の姿を思い出しながら、直哉は先生に謝りたいと後悔の念を口にする。
いつも滝沢が大切に世話をしていたという花壇は雑草だらけで植えた花も枯れてしまいそうな状態だった。みことは直哉に「誰かがやらなきゃ荒れる一方だ」といって雑草を抜き始める。直哉も一緒に雑草を抜き始めるが、元気がない…。
その様子をみことに聞いた沙羅は学校を訪れる。沙羅は花壇にいた直哉に声をかけて手入れをし始める。そして「中学生時代の先生は花が咲くまで絶対諦めないの。だから今もきっと諦めずに頑張ってる。だから私たちも信じてこの花を咲かせよう」と話す。すると直哉の顔に笑顔が少し浮かぶ。
沙羅は、元気のない様子で帰宅したみことに声をかける。するとみことに運命のビジョンが視えなくなったと明かされて驚く。今朝滝沢の様子をみにいったみことは、どうしても気になって滝沢と手を重ねたが運命が視えなかったのだという。沙羅は自分の掌を差し出す。嫌がるみことだったが、何かわかるかもしれないと沙羅にいわれて手を重ねるがやはり何もみえなかった。
体調や精神面が影響しているのではないかと心配する廉。死ぬ運命がみえないってことは助かるってことだったりしないかという藍。困惑する花巻家。
視えなくなった…とつぶやく廉に、老眼の話と勘違いした原田(橋本じゅん)は「見よう見ようと近づきすぎるともっと見えなくなる。認めて離すとよく見える」「何事もそうだ。冷静になって距離を置くと色々なものが見えるようになる」とアドバイスする。
学校では、花壇の植物が元気になってきて喜ぶ直哉に、沙羅は滝沢の顔を見に行こうと誘う。 直哉は意識の戻らない滝沢に謝り「早く元気になって。目を覚まして、先生」と泣きながら何度も呼びかける。すると滝沢の意識が戻った。
みことは、滝沢が本当は亡くなる運命だったのか、目を覚ます運命だったのかわからなくて不安だったと沙羅に話す。そして「みえなくなって大切なことがわかった」「ただひたむきに目の前の誰かに全力を尽くす。そのために前を向くことが、奇跡を起こすんだ」といい「この先も前だけを向いて沙羅を守る」と決意をするのだった。
翌朝、沙羅は何かを思いつき、新しい絵を描き始める。
そんな折、花巻家に理津(麻生祐未)から話を聞いたという広洋(佐藤隆太)が帰ってきた。
沙羅の絵ももうすぐ完成しそうだ。みことが見たいと言うと、沙羅は完成してからといって隠してしまう。
食卓では結婚式の準備についてみんなが話している。明日はドレスの最終確認だといいとても楽しそうな沙羅。そこへ藍と琴が帰ってくる。学校でもらった絵画の作品展のチケットが無駄になったという藍に、それなら私がほしいと沙羅が言う。作品展は明日までだったため、ふたりはドレスの確認に行く前に作品展に行くと予定を変更した。
そしてその夜、沙羅はひとり広洋の部屋を訪ねて何かを頼むのだった。
式まで10日。
車で出かける2人。沙羅はこれまで描くことが出来なかった絵が完成したという。そして式が終わったら新婚旅行に行こうと話す。そして運命があったからこそ今が幸せだとみことに感謝する。するとふたりが信号待ちをしている前から暴走した大型トラックが突っ込んでくる…。
【みんなの感想・次回予想】
40代・女性
暴走したトラックに前から突っ込まれた2人でしたが、なんと生きていました。みことが迅速に沙羅の心肺蘇生を行ったおかげで、命は助かるようです。 まさか運命の日よりもずっと前にこんなことになってしまうとは思いませんでしたが、みことも廉も藍も、以前のみんなじゃありません。 最初はもちゃもちゃしてしまうと思うけど、きっとそれぞれ今自分ができることを見つけて、奇跡を信じて前を向いてくれるんじゃないかと思います。 最後は、沙羅の意識が戻って、元気になって、みんなも集まって、結婚式ができるよう願っています。
30代・男性
サラの安否が気になる。 トラックと正面衝突してしまいミコトとサラは大怪我を負ってしまいサラは意識不明である。ミコトは意識があったので救命措置をサラに施して心臓マッサージをしますが意識が戻らない。救急車を呼んでミコトとサラは病院に急いで向かい処置してもらう。サラはかなりの醜態で緊急オペを受けてなんとか命に別状はないが意識が戻るかどうかはわからないと話す。藍と廉とヒロちゃんが病院に来てサラのことを心配する。藍は自分が絵画展覧会のチケットをサラに渡してしまった事を後悔するのだった。