【正体】最終話 感想ネタバレを詳しく(主演:亀梨和也)

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主演:亀梨和也
WOWOW (土曜日22時00分~) 

電話占いヴェルニ

【内容・ネタバレ含む】
【#04】
ー介護福祉施設アオバー
介護士・酒井舞(堀田真由)は、「もう帰ってしまったのか」と妹のひろちゃん(笹原浩子・若村麻由美)を探している井尾由子(黒木瞳)にコーヒーを出す。舞が21歳だと聞くと由子は「私の最後の教え子と一緒」「古文の先生をしていたの。きちんと勉強すると楽しいのよ、恋の話もいっぱい」と目を輝かせる。その時、由子はふと「桜井君…、桜井君は今日お休み?」と思い出したように聞く。舞が「早退しました。体調が悪いって」と言うと由子は「…そうだった、さっき会った」と呟いて部屋に戻って行った。
舞が事務所の前を通りかかると中から「息子夫婦を殺されただなんて言えません」と言う浩子の大声が漏れ聞こえた。現状、由子の事件を知っているのは佐竹(温水洋一)と四方田保(濵田崇裕)だけ。佐竹が「スタッフが事情を知っているのといないのでは、出来る事が違ってくる」と説得している。浩子は、マスコミに情報が漏れる事を恐れていた。
夜、四方田が一人事務所でパソコン作業をしていると、帰ったはずの舞が事務所にやって来た。舞は昼間の話を聞いてしまったと打ち明ける。四方田は、由子(黒木瞳)が事件の被害者遺族である事を明かして他言しないよう注意した。車の中で舞は、事件について検索する。犯人・鏑木慶一(亀梨和也)の顔写真を見た舞は、先日桜井(鏑木・亀梨和也)が「あの日の事、忘れていないでしょう」と由子に話しかけていた光景を思い出す。

数日後、夜勤の舞(堀田真由)はふと気になって由子(黒木瞳)の部屋へ向かう。すると部屋の扉が少し開いている。中を覗くと桜井(鏑木・亀梨和也)と由子が話していた。桜井は由子の手を包み込むようにして、由子の目を見つめている。そして由子は「私は認知症だし…現に警察には何回も話したのよ」「でも病気を理由に私の証言はないものとして扱われたの」と話している。傍らにはボイスレコーダーがある。「僕は信じます。だからもう一度」と桜井が言うと、由子は「嫌!!」と拒絶して「話したくない、話したくない」と呟く。それでも桜井は諦めず「井尾さんの記憶は正しい、間違っていない」と言う。
由子(黒木瞳)は「私には分からない、どうしてあなたがこんなにも私の記憶に拘るのか」と混乱すると、桜井(鏑木・亀梨和也)は「僕には時間がない」「この声、覚えていませんか?『救急車、救急車』って」と言う。由子は何か思い出せそうな表情を浮かべる。その時、ガタンと物音がした。桜井(鏑木・亀梨和也)がすぐに廊下へ出ると、入居者の男性が落としたペットボトルを舞(堀田真由)が拾っていた。舞は「物音がしたので来てみた」と話して男性を部屋へと連れて行った。

舞は周囲を警戒しながら、誰も居ない事務所にやって来た。そしてこっそりと佐竹(温水洋一)の机から職員の履歴書ファイルを取り出す。後日、舞(堀田真由)は桜井(鏑木・亀梨和也)の出身校・静岡県立富士北高等学校を訪ねる。そして卒業生リスト・中退リストに桜井の名前がない事を突き止めた。
舞はこの事実を四方田(濵田崇裕)に明かす。舞の話を信じようとしない四方田に、舞は鏑木慶一の写真を見せて「似てます、いや本人です」と断言する。「仮に桜井君が鏑木だとして、何のためにここで?」「まさか井尾さんを殺そうと!?」と四方田の想像が良からぬ方向へ膨らむ。舞は「あの人は井尾さんに何かさせようとしている」と何かを思い出させようとしている所を目撃した事を話す。四方田は、桜井(鏑木・亀梨和也)に話を聞くと約束し、舞は「もし人違いでなかったら、四方田さんから警察に通報してください」と依頼した。
「散歩したい」という由子(黒木瞳)を舞(堀田真由)は、施設の外へと連れ出す。舞はそれとなく、桜井(鏑木・亀梨和也)の事を話題にする。すると由子は「いい人だと思う」と満面の笑みを浮かべた。その時、遅番で出勤途中だった桜井と遭遇する。「あら、今あなたの事『いい人』って話てたのよ」と微笑む由子。舞は由子に話を合わせた。
舞は施設に戻ると四方田(濵田崇裕)の元へ行き、「やっぱり私から話を聞きたい。桜井さんとちゃんと話したい」と言う。しかし四方田は「もう遅い」と告げる。四方田から話を聞いた佐竹(温水洋一)が警察へ通報した所だった。舞は、桜井(鏑木)を探して建物の外に出る。すると表には警察が集まっていて、舞は又貫征吾(音尾琢真)に呼ばれた。又貫は「我々はこの後、桜井さんを訪ねて建物内に入るけど普段通り仕事をしていてほしい」「そしてこの事は内密に」と言った。
舞(堀田真由)は、桜井(鏑木・亀梨和也)を探して建物内を走り回る。そして桜井を見つけると「表に警察が来ています」「私、あなたの正体を知っています」と耳打ちする。桜井は、舞の腕を強く引いて倉庫に連れていく。「全て知っているのですね」と桜井が言うので舞は頷く。窓の隙間から外を伺う桜井に、舞は「また逃げるんですか」「自首してもらえませんか」と言う。桜井は「捕まれば僕は殺される、僕はやってない」と言う。桜井は「僕の事、信じてもらえませんか?」と言うが舞は答える事が出来なかった。そうしている間に、警察がぞくぞくと集まって来た。
桜井(鏑木・亀梨和也)は調理場の包丁を手に取ると、由子(黒木瞳)の部屋へ走る。しかし由子は部屋に居なかった。他の職員から、由子は下の部屋に居ると聞いた桜井。しかし階段から又貫(音尾琢真)らが上がって来た。桜井は咄嗟に舞(堀田真由)を人質にした。又貫らは銃口を桜井に向ける。「井尾由子さんをここに連れてきてください」と桜井(鏑木)は要求する。舞は「お願い!撃たないで!!」と叫んだ。

鏑木慶一(亀梨和也)の立てこもりは、すぐにテレビで報道され、弁護士・渡辺淳二(上川隆也)や安藤沙耶香(貫地谷しほり)、近野節枝(高畑淳子)、野々村和也(市原隼人)もニュースを見ている。鏑木は、建物の外で待機する警察に向かって『井尾由子と電話で話したい。その内容をテレビで流してほしい』という要求を書いた紙飛行機を飛ばす。そして舞(堀田真由)に「犯人は僕じゃない」と事件当時の事を話し始める。
ー2015年10月13日ー
アルバイトを終えて帰宅途中だった鏑木は、由子宅の前を通りかかった。家から人影が出ていった後、「洋輔!!」と泣き叫ぶ由子の声が聞こえた。鏑木は「どうかしましたか?」と玄関を叩く。中から「いやーーー」と泣き叫ぶ声がしたので、鏑木は家の中に入った。由子は「まだ生きてるの、息してるの」と鏑木に助けを求めた。由子が「こんな物が刺さっているから」と洋輔の背中に刺さったままのナイフを抜こうとしたので、鏑木は「抜いては駄目だ」と止める。そしてタオルで止血をしながら、由子に「救急車、救急車!」と言うがパニック状態の由子はただ泣くだけだった。そこへ警察がやって来て、鏑木は捕まってしまった。
鏑木(亀梨和也)は、すぐに誤解が解けるだろうと考えていたが由子が認知症である事からそうはならなかった。凶器のナイフには鏑木の指紋だけが残っていたのだ。さらに『度々、鏑木が井尾宅の前に立っていた』と言う目撃情報も不利に働いた。そして警察は、被害者・千草を性的目的で襲ったが騒がれたために殺害したという仮説を立てた。

「なぜ家の前に立っていたのですか?」と舞(堀田真由)が聞くと、鏑木(亀梨和也)は「ピアノです」と明かす。5歳の時に事故で両親を亡くした鏑木。由子(黒木瞳)が弾くピアノの音色は、記憶の中の母が弾く音色にそっくりだった。「その音色に聞き入ってしまった」鏑木は証言したが、警察も検察も裁判官も信じてはくれなかった。
さらに由子(黒木瞳)は「黒い服を着た若い男が犯人だ」としか言っていないのに、警察はその日偶然黒い服を着ていただけの鏑木を犯人だと決めつけた。そして一度だけ、証言台に立った由子の様子にも鏑木は違和感を感じていた。由子は、「この人が犯人です」と言ったのだが、憎しみの対象であるはずの鏑木に憐れみの目線を向けた。『これは警察に言わされている』と鏑木は直感した。

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立てこもりの3日前、鏑木(亀梨和也)は由子(黒木瞳)から重要な話を聞き出していた。当時、警察は由子に「あなたの記憶違いのせいで、目の前にいる犯人を取り逃してしまう。あなたの大切な家族を奪った犯人を」と脅すように言った。認知症を発症してから自分の記憶に自信をなくしていた由子を、警察は「あなたの記憶は間違っている、本当はこうでしょう」と誘導したのだった。
鏑木は「この会話をネット上に公開して世論を味方につけたい。そしてもう一度法廷を開かせるのが目的です」とボイスレコーダーを握りしめる。しかし肝心な部分で由子の記憶が曖昧になってしまい、決定的な証言は取れていないようだ。鏑木は「僕の事、信じてもらえますか」ともう一度聞く。舞は目に涙を浮かべながら「私はあなたの事が好きでした。私がつき合ってほしいと告白したらあなたはどう答えていましたか?」と聞く。鏑木は「…断ってました。僕には好きな人がいる」と明かす。舞は真っ直ぐな視線を鏑木に向けて「私、あなたを信じます。私にとって都合の良い返事をしなかったから」と言う。
その時、建物内が停電して警察が突入してきた。鏑木(亀梨和也)は舞(堀田真由)を残して逃げるが挟み撃ちされてしまい、入居者の部屋に逃げ込む。部屋の窓から飛び降りようとした鏑木を又貫が拳銃で撃つ。鏑木は、地面に叩きつけられて動かなかった。

暫く経って、施設を辞めた舞(堀田真由)は実家の農業を手伝っている。そこへ四方田(濵田崇裕)から連絡が入った。舞が出掛けていくと、そこには四方田の他に渡辺淳二(上川隆也)や安藤沙耶香(貫地谷しほり)、近野節枝(高畑淳子)、野々村和也(市原隼人)が居た。「鏑木慶一さんを救うために集まっている人達だ」「事件の後、渡辺さんから僕の所へ連絡があった」と四方田は説明する。
鏑木(亀梨和也)は未だ昏睡状態にあった。渡辺(上川隆也)は「最初から犯人だと決めつけて死刑回避だけを考えた弁護士にも問題があった」と話す。野々村(市原隼人)から「鏑木がやったと思ってる?」と聞かれた舞(堀田真由)は「あなたは無罪を信じているのですか」と聞く。「もちろん、あいつは人を殺せるような奴じゃない」と答える野々村は、鏑木無罪を主張する署名活動をしていた。そして節枝(高畑淳子)も『我々を救済してくれたのは鏑木だ』という内容の講演会を開いていると言う。沙耶香(貫地谷しほり)はフリーライターとして鏑木についての記事を書いている。舞の視線に気づいた沙耶香は「少しの間、鏑木君と暮らしていた。途中から犯人だと思っていた。今は信じてあげられなかった事を後悔している」と話す。「一人でも多くの人に本当の鏑木君を知ってもらいたい」と言う沙耶香に、舞は「鏑木さん言ってました、好きな人がいるって」と明かす。
舞(堀田真由)は「あれはどうなりました?ボイスレコーダー」と言う。しかし誰もその存在を知らなかったようだ。その時、渡辺(上川隆也)のスマホが鳴り、鏑木(亀梨和也)が意識を取り戻したと連絡が入る。又貫らが監視する中、渡辺は鏑木の病室へ行く。鏑木は覇気がなくぼーっとしている。渡辺は「野々村達が協力して無実を証明しようとしている」と話すが鏑木は「無駄ですよ、死刑判決が覆る事はありません」と言う。
病院の待合室で待つ沙耶香(貫地谷しほり)に渡辺(上川隆也)は、鏑木の諦めた様子を伝える。その事は、舞(堀田真由)にも伝えられた。唯一の証拠であったボイスレコーダーを警察に揉み消された事が相当ショックだったようだと知った舞は「失くなったのならまた作ればいい」と由子(黒木瞳)の元へ行く決心をする。一方、鏑木は沙耶香からの手紙を読んでいる。手紙には『私たちはあなたの味方です。あなたの無実を信じています。だから諦めないで。希望を捨てないで』とあった。鏑木の目に少しだけ力が戻る。
後日、渡辺(上川隆也)に会った沙耶香(貫地谷しほり)は「警察関係のネタ元から面白い情報を得た」と言って新聞記事のスクラップを見せる。それは『鏑木を模倣した』と報道されて、死刑判決を受けた足利清人の事件だった。その足利が余罪をほのめかしていると言う。警察は、死刑執行を先延ばしにするためのデマカセだと決めつけているようだが、足利は控訴しておらず「デマカセを言う必要性を感じない」と沙耶香は話す。渡辺は、足利が自らの犯行を模倣した可能性に気づいてはっとする。
鏑木(亀梨和也)は懸命にリハビリに取り組むようになっていた。沙耶香(貫地谷しほり)は渡辺(上川隆也)に付き添われて足利の面会に向かい、舞(堀田真由)は妹・浩子(若村麻由美)と暮らす由子(黒木瞳)を訪ねるために山形までやって来た。舞と会わせる事で辛い記憶が蘇らないか心配する浩子をよそに、由子は「舞ちゃん」と喜ぶ。
足利と面会した渡辺(上川隆也)は「こちらのライターさんがあなたの本を書きたいと」と沙耶香(貫地谷しほり)の事を紹介すると足利は笑い出す。沙耶香が冷静な表情で「でもそれには新しいネタがないと」と言うと足利は表情を一変させる。
由子(黒木瞳)は桜井(鏑木・亀梨和也)の事を覚えているようだ。舞(堀田真由)はボイスレコーダーを取り出すと「こういうの見た覚えありますか」と聞く。由子の顔から笑顔が消え、じっとボイスレコーダーを見つめる。脳裏には『あの日、部屋に居たのは誰なのか』と聞く鏑木の顔が思い出され「そう、録音していた」と言う。
沙耶香(貫地谷しほり)が「鏑木を模倣したという事件」と言うと、足利は笑いながら「杉並の事件、知ってるよな」と話し出す。「もしかしてそれもあなたの犯行なのですか」と沙耶香が聞くと足利は「称賛がほしいか」と高笑いし続ける。渡辺が「面会時間はまだ残っている」と主張しても刑務官は強引に面会を終了させてしまった。
舞(堀田真由)は、ここへ来た理由を説明して「もう一度同じ事を話してほしい」とお願いする。由子(黒木瞳)は記憶の糸を辿るようにして「事件の後、私の記憶は白いモヤがかかったみたいに曖昧になった」「警察の人に言われるがまま『あの人が犯人だ』と言った。あの人とは…桜井君」と話す。「法廷で証言した後、うっすらと記憶が戻って、それを警察の人に言ったんだけどまともに取り合ってくれなかった」と由子は続ける。そして「最近、事件の日の事が浮かんでくるの」と明かす。
「もう一人、男の人が…」「後から入ってきた男の人が『救急車、救急車』って…」「私分かっていたのかもしれない、桜井君が犯人じゃないって」「それなのに自分の記憶に自信がないからはぐらかして来た」「何が本当で何が妄想なのか、もどかしい」と由子(黒木瞳)は言葉を紡ぐ。「桜井君はそんな私に根気強く『思い出して』『助けて』って」と言う由子の言葉を聞いて、舞(堀田真由)の瞳から涙がこぼれる。

その後、鏑木(亀梨和也)の法廷が開かれた。傍聴席には、由子(黒木瞳)に寄り添う舞(堀田真由)や沙耶香(貫地谷しほり)達の姿や刑事・又貫の姿がある。弁護人は渡辺(上川隆也)だ。鏑木は、傍聴席に一礼してから席についた。鏑木は緊張の面持ちで証言台に立つ。裁判官が無罪を言い渡す。その瞬間、皆が安堵の表情を浮かべて涙し、又貫だけが表情を強張らせて退席した。裁判官は、足利の供述に不自然な点がないと理由を話す。それを聞きながら、鏑木は野々村(市原隼人)の『お前の夢を実現するためなら何でもするよ』という言葉、必死に自分を逃してくれた沙耶香(貫地谷しほり)、渡辺(上川隆也)から言われた『ありがとう』の言葉、節枝(高畑淳子)や浩子(若村麻由美)に宗教団体の資料を渡した時の事、『あなたを信じます』と言ってくれた舞(堀田真由)、そして懸命に思い出そうとしてくれた由子(黒木瞳)を思い出す。
最後に裁判官は「今回は自戒の意味も込めて鏑木さんに謝罪させてください」と言って立ち上がる。「鏑木さんの無罪を主張する署名やメディアによる支援は、あなたの誠実な人間性を証明しています」「真実の声に耳を傾けず、極刑の恐怖に晒し、自由を奪った事を裁判官として申し訳なく思います」と裁判官達が頭を下げた。閉廷後、鏑木はゆっくりと由子達の方を振り返る。そして顔をくちゃくちゃにして泣きながら「ありがとうございます」と頭を下げた。

【感想】
30代・女性
想像してはいたものの、最後の判決はドキドキした。現実にもこんな冤罪があるのだとしたら恐ろしいし、鏑木がその後幸せに生きて行ってくれたと信じたい。全4話と思えない厚みとテンポの良さがよかった。

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