【邪神の天秤】第9話 感想ネタバレを詳しく(主演:青木崇高)

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主演:青木崇高
WOWOW (日曜日22時00分~) 

電話占いヴェルニ

【内容・ネタバレ含む】
【#09】
何者かが、氷室(松雪泰子)に成りすまして堤(山路和弘)宅の警備を解除する命令を出していた。鷹野(青木崇高)と氷室は急いで堤宅へ向かったが、堤は殺害されてしまっていた。背中には深い刺し傷、頭部には打撲痕があり、頸部には有刺鉄線のようなもので絞められた痕が残っている。ベッドに仰向けの堤からは臓器が取り出され、天秤には心臓が置かれている。しかしこれまでとは異なり、心臓側の天秤にアメミトが描かれた石板が乗せられていたため、天秤は釣り合っていない。さらにアメミトが描かれた石板の裏側に、ヒエログラフの文章はなかった。
鷹野達が堤宅から出ると、捜査一課の早瀬(渡辺いっけい)がいた。早瀬は「公安だけで背負いきれるのか?俺達にも情報を共有しろ」と言ったが、鷹野は「失礼します」と言って立ち去る。氷室(松雪泰子)は「警備解除の指示をしたのは私じゃない」と呟く。鷹野は、氷室を疑っている訳ではなかった。しかし「葬儀屋がなぜ公安の名前を知っていたのだろうか」と疑問を口にする。

公安部に戻ると、鷹野(青木崇高)は堤の事件について整理する。天秤が釣り合っていない点、石板の裏にメッセージがない点から能見(徳重聡)は「もうこれで終わりという意味か」と解釈する。佐久間(筒井道隆)は「公安員の名前が葬儀屋に漏れているとは非常事態だ」と懸念する。
鷹野は「過去の葬儀屋は天秤を使っていなかった。もし復讐のために天秤を使っているのなら…これは邪神の天秤だ!」と憤る。その時、氷室(松雪泰子)が「初めから塚本寿志(村井良大)を陥れるためだとしたら…」と言う。葬儀屋は自分が思い描いた通りに捜査を撹乱し、公安は葬儀屋の狙い通りに動いてしまっていたのだ。
そこへ佐久間(筒井道隆)がやって来て、鷹野(青木崇高)を別室へと連れて行く。佐久間達を呼び出したのは、捜査一課・神谷(段田安則)、早瀬(渡辺いっけい)だった。神谷は、「上層部も公安の捜査方法に疑問を抱いている」と言う。捜査の仕方について鷹野の意見を聞いた神谷は一旦、これを受け入れる。そして「これ以上何かあったら我々捜査一課は黙っていない」と厳しい言葉を残して立ち去った。

病院から連絡を受けた鷹野(青木崇高)は、赤崎亮治(奥野瑛太)が入院する病院へとやって来た。鷹野の隣には「二人で行動するように」と指示を受けた氷室(松雪泰子)の姿がある。氷室は表情にこそ出さないものの「今度はあなたが私の監視役なの?」と言い、落ち込んでいるようだ。
赤崎の主治医は、赤崎に意識が回復する兆しが見えてきたと報告する。病室には、赤崎の婚約者・宮内仁美(瀧内公美)の姿もあり、「今日明日には人工呼吸器も外せる」と聞いた仁美は「また元のように戻れるんですね」と安堵する。その瞬間、張り詰めていた緊張の糸が切れたのか、仁美はその場に倒れてしまった。
氷室(松雪泰子)は「あなたはここに居ても仕方がない。彼女(仁美)が少し休んだら、私が送っていく」と鷹野(青木崇高)に言う。鷹野は躊躇するが、先輩である氷室の言葉に従って病院を後にする。氷室はどこかへ電話をかけた。「今、鷹野が病院を出ました。赤崎の婚約者から話を聞きます」「鷹野が意図的にリークしたとは考え難いので、赤崎がどこまで情報を知っているか。もしや鷹野でなければ…」氷室はそう言って電話を切る。電話の相手は佐久間(筒井道隆)だった。

鷹野(青木崇高)は、里村が暮らしていたコミュニティへと向かう。そこで、里村が育てていた子供について話を聞く。ある時からヤマトビルに女が住み着いた。皆はその女の事を『ヤマトビルの女』と呼んでいた。女は風俗などで生計を立てていたが、体を壊して亡くなってしまう。里村はその女の子供を不憫に思い、引き取って育てていたようだ。
その後も鷹野は、話を聞けそうな人を探して周囲を見渡す。その時、一人の少年と目が合った。鷹野が「学校はどうした?義務教育の間は…」と話しかけると少年は「うあー」と叫び声を上げて走り去った。すると「お前、聞き込みの腕落ちたんじゃないか」と声がする。現れたのは、早瀬(渡辺いっけい)だった。早瀬達、捜査一課は、公安が里村と暮らしていた少年を探している事を知っていた。少年探しに苦労する鷹野(青木崇高)に早瀬は「どんな子供も母親から産まれるだろう?」「これからこの辺りで助産師をしていたばあさんに会うが来るか?来るだろう」と聞いた。
元助産師の女性は「テルミの事かしら?あれは3月なのに雪が降っていた」と話す。テルミというのは、助産師が勝手にそう呼んでいるだけで本名は分からないようだ。しかし助産師は「取り上げたお産は全てノートに記録してある」と言う。鷹野は埃を被った莫大な量のノートを一冊一冊確認し、遂にテルミの出産記録を発見した。
鷹野(青木崇高)は、その後里村の部屋へ行く。壁に違和感を感じた鷹野はクンクンと臭いを嗅ぐ。そして視線は、壁の近くにあるローテーブルへと向けられる。そして鷹野は、出産記録のノートを開く。テルミが出産したという赤ちゃんの写真をノートから剥がした。写真の裏側には『テルミと女児』と書かれていた。

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一方、水を買った氷室(松雪泰子)が赤崎の婚約者・宮内仁美(瀧内公美)の病室に戻ると、仁美はベッドから体を起こしていた。氷室が水を置くと、仁美は音もなく氷室の背後に立っていた。仁美は「氷室さん、9年前の葬儀屋の事件がどうして未遂に終わったと思います?変だと思いませんでしたか?」と聞く。次の瞬間、仁美は針金のようなもので氷室の首を締め上げる。「何もなかったように隠し続けたらいつか許されるとでも思ったのですか?」「あの時、あなた達のせいで里村さんは殺されたのよ」と仁美は言う。その時、鷹野(青木崇高)達が病室に駆けつけて氷室から仁美を引き離す。鷹野が「宮内仁美さん、あなたが葬儀屋だったのですね」と言うと仁美は狂ったように「あーーー!あーーー!!」と奇声を上げる。
宮内仁美(瀧内公美)は逮捕された。しかし驚きの事実が発覚する。逮捕された仁美は、本物の宮内仁美ではなかったのだ。本物の宮内仁美には、両親から捜索願が提出されていた。

ー愛宕分室取調室ー
AM6時32分。公安のメンバーが別室でモニタリングする中、鷹野(青木崇高)と能見(徳重聡)の取り調べが始まった。
ー取り調べの9時間前ー
堤(山路和弘)の遺体に残された小さな棺のような血痕が気になっていた鷹野は、それが油絵に使用するナイフだと突き止めた。そして首を締めたワイヤーも絵画を展示する際にしようする物だと分かった。協力者・小田桐(金井勇太)が逮捕された今、真藤達2件と堤の件で異なるのは、体格差が不利であるという点だと鷹野は推測する。
黙秘を続ける仁美(瀧本久美)に、鷹野はこれらの事実と里村の部屋に残っていた油絵の臭いや油絵の具の跡について話す。そしてもう一つ、仁美と鷹野が連絡先を交換する際に仁美から借りた鉛筆がデッサン特有の削り方をされていた事に気づいた時、一つの仮説に辿り着いたと言う。
「里村と暮らしていた少女が、やがて『葬儀屋』となり宮内仁美に成りすました。そして私に接触したのではないかと」と鷹野は言う。偽の仁美(瀧内公美)は生活拠点として使用していた車を、本物の仁美が花屋をしている事から配達車に見せかけた。車内からは、アメミトの石板の他、生活していた事を伺わせる日用品が発見された。そして車内から発見された油絵の一つは、里村の部屋の壁に残された日焼けの跡とぴったり一致した。
「油絵はアメミトの石板を作成していた里村から手ほどきを受けたもの」「だから復讐の道具として油絵のナイフを使用したのでは」鷹野の話を偽の仁美(瀧本久美)は頷くように体を前後させながら聞いている。

鷹野(青木崇高)は話を続ける。里村は、偽の仁美(瀧本久美)の面倒をみる一方で、実の息子である塚本寿志(村井良大)には一度も会わなかった。それでも『天才高校生・塚本くん』としてメディアに取り上げられる事も多かった塚本が掲載された雑誌を里村は愛おしそうに読んでいた。その事に複雑な感情を抱いていたのではと、鷹野は指摘する。
真実の羽の天秤は、偽の仁美(瀧本久美)が罪を塚本(村井良大)に着せるために用意したものだった。公安に探りを入れるため、偽の仁美は赤崎の婚約者を装って鷹野に接触した。その証拠に本物の宮内仁美は、赤崎の部屋で監禁されていた所を国枝(小市慢太郎)達によって無事に保護された。偽の仁美がここまで用意周到に殺害を計画したのは、父親同然の里村を殺した『虎紋会』への復讐。
しかし鷹野(青木崇高)には大きな違和感があった。「なぜこんなにも用意周到なあなたが、リスクを犯してまで私に近づく必要があったのか」「そして私が一度も発した事のない氷室の名をなぜ知っていたのか、なぜ氷室を襲ったのか」と鷹野が言うと、それまで目を瞑って黙っていた偽の仁美(瀧本久美)が目を開けて「大事な事は何も分かっていないのですね、鷹野さん」と言う。
偽の仁美(瀧本久美)は「世界は混沌から生まれ、混沌へと帰る」「古代エジプトが理想としていた世界、マアトと言います」「私達は行動を起こした。まもなくカタストロフの時がやって来る」と言う。真藤は政治家になる前は製薬会社で医薬情報を担当しており、笠原は大学でウィルスの研究を、堤はウィルス開発のための多額の資金を提供していた。「虎紋会とは、コモンコールドゲノムの改変を意味する。つまりは風邪のように強力な感染力を持つウィルスのゲノムを改変して世界中に蔓延させる」「そうすれば人類はエゴを捨てざるを得なくなり、必ず秩序ある利他的な世界が現れる」「里村はこれを『アポピス』と名付けて世界殲滅を計画した」「これが世界をリセットするためのカタストロフです」と偽の仁美(瀧本久美)は語った。
さらに偽の仁美(瀧本久美)は「今日の正午、アポピスウィルスが世界に向けて流出する」「アポピスに感染すれば48時間後に必ず死ぬ」「そして訪れた混沌の後にマアトが待っている」と言う。

そして溝口(福山翔大)は、真藤殺害後に小田桐(金井勇太)と葬儀屋(瀧本久美)がやり取りしたメッセージの復元に成功する。そこには『生贄は何かを飲み込んだ。想定外です。謹んでここに報告します』とあった。真藤は死の間際、ベルトのバックルに隠していたSDカードを飲み込んだ。葬儀屋は『すぐにその場を立ち去れ』と返信した。真藤殺害後、心臓以外の臓器が全て持ち去られたのは、このSDカードを取り出すため。そこまでして手に入れたかったものは…。
アポピスウィルス
能見(徳重聡)が取調室を後にすると、葬儀屋(瀧本久美)は「鷹野さんは良い人でした。あなたのような人には混沌を乗り越えてマアトの世界を生きてほしい」と言い、葬儀屋がなぜ氷室(松雪泰子)の名前を知っていたのかを教えると言う。そして葬儀屋は「私は知っています。あなたの相棒・相羽隼人(青柳信孝)さんが殺された事を」と言って話を続ける。
その間、佐久間(筒井道隆)は国枝(小市慢太郎)達にウィルステロを阻止するための行動を指示する。鷹野と一緒に葬儀屋の取り調べを続けるよう指示された氷室(松雪泰子)が再び、取調室の音声をONにする。葬儀屋(瀧本久美)は「利己的な人達は鷹野さんに真実を伝えていない」と言っている。そして葬儀屋は「あなたの相棒・相羽隼人を殺したのは、氷室沙也香」と告げた。

【感想】
30代・女性
毎回不意打ちのように明かされる犯人にドキっとする。氷室が相羽を殺したの意味、里村殺害に関わっている理由、全く想像出来ない結末が楽しみ。

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