【ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○】第10話「2つの疑惑に潜む罠 私を惑わせる愛の形」感想ネタバレを詳しく(主演:黒木華)

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主演:黒木華
フジテレビ (木曜日22時00分~) 

電話占いヴェルニ

【内容・ネタバレ含む】
【#10】
目標だった5000万PVを達成し、編集部の一本真琴(石井杏奈)や下馬蹴人(野村周平)達は仕事への意欲を見せる。そんな中、瀬古凛々子(黒木華)だけは気力なく抜け殻のようにため息をついていた。その時、凛々子の内線が鳴る。電話をしている最中、凛々子にみるみるやる気が戻り、電話を切ると「仁和(安藤政信)さんに呼ばれた。本館に行って来る!」と目をキラキラさせて出掛けて行った。
執行役員・仁和正樹は、『永鳥社』が主催する『永鳥新人文学賞』において出来レースがあったのではないかという疑惑について話す。大賞を受賞したのは元タレントの安藤トモだったが、彼女が所属している芸能事務所社長・阿万野久二夫(津村和幸)から、人気作家で事実上、受賞者の決定権を持つ審査委員長の結城玄(河野達郎)に賄賂が渡された可能性があるのだという。早速、取材に取り掛かろうとする凛々子に仁和は「PV目標を達成した今、次に必要なのは『信用に足るサイトだ』と世間から認識される事だ」と言い、もう一つ、IT企業『インターネオ』で、ある社員が就活生に対して詐欺行為を働いていたという疑惑を教える。

編集部に戻った凛々子は、詐欺ネタを、下馬(野村周平)、椛谷(野間口徹)、真琴(石井杏奈)に任せると、根津(溝端淳平)、笹目(寛一郎)とともに出来レース疑惑の取材に乗り出す。凛々子は、結城本人から話を聞くために、取材のアポを取って彼の自宅を訪れる。応対したのは、結城の妻・美波(鈴木砂羽)だった。
一方編集部では、根津が居ても立っても居られずウロウロと歩き回っている。取材嫌いな結城側から「編集長一人なら」と条件を出されたのだった。「対応した妻はなぜか、瀬古凛々子の名前を出した途端に取材に乗り気になった」と笹目は不思議がる。
執筆の手が止められないという結城を待つ間、「何か質問があれば答える」と言う美波の言葉を受けて、凛々子はいきなり賄賂のことを切り出す。すると美波はなぜか笑い出し、「あなた、仁和から頼まれたんでしょ?」と言い出した。「仁和正樹は、私の元夫よ」美波の言葉に凛々子は言葉を失った。

美波は「元夫と言わずにあなたを来させたなんてズルい人」「賄賂も出来レースも全部嘘で、元妻への個人的な嫌がらせよ」「一度あなたに会ってみたかっただけ、取材はこれでお終い」と言い、凛々子は素直に結城宅を後にした。
凛々子が帰った後、美波は書斎で震える結城の背中を優しく撫でていた。

編集部に椛谷達が戻ってきた。取材をしても詐欺の話は又聞きの又聞き、詐欺をした社員の特定も出来なかった。皆はまだ戻らない凛々子を心配する。その時、凛々子が戻ってきた。「結城本人には話を聞けなかった」「結城の妻、仁和さんの元妻と話した」「賄賂の事も全部かわされた」凛々子の報告に、下馬は「何で同期なのに元妻って知らなかったんですか」と椛谷を責め、根津と笹目は心配そうに凛々子を見つめた。
仕事帰りに笹目は根津を呼び出し、「凛々子さんに一緒に海外に行きませんかと言った。凛々子さんにはネットの噂がない自由な世界に居てほしい」と明かす。「告白の次はそれかよ」と根津が偶然笹目の告白を目撃してしまった事を明かすと、笹目は隠す必要がなくなって寧ろ良かったと自分の凛々子への想いを根津に言うと立ち去る。
一方、凛々子は結城玄の作品を何十冊も読んでいる。しかし『仁和正樹は私の元夫よ』美波の言葉が呪いのように思い出された。

翌日、根津(溝端淳平)は結城(河野達郎)の元へ取材に行くという凛々子(黒木華)が心配で後をついて行く。凛々子は「根津君に心配される事は何もない」と言ってスタスタ歩いて行く。「う゛ん」と根津は言葉に出来ない苛立ちをあらわにした。
結城宅で、凛々子は妻・美波(鈴木砂羽)に「結城さんが、芸能事務所社長・阿万野久二夫(津村和幸)に会った事は?」と聞く。美波は「仮に事実だとして『はい、そうです』と言うと思う?」と呆れる。「あなたじゃないから分からない」と答える凛々子に美波は「じゃあ、仁和はどうしてあなたを私に会わせたと思う?」と聞く。黙ってうつむく凛々子に美波は自身について話し始める。
結城と美波は、同じ大学の先輩後輩の仲だった。当時から小説を書いていた結城。全ての作品の最初の読者が美波だった。二人はつき合うようになったが、すぐに破局した。その後、仁和(安藤政信)と出会った美波は仁和と結婚する。しばらくして美波は偶然結城と再会する。その時、美波は『私が一緒に居たいのは、仁和ではなく結城だ』と直感した。結婚して10年間、全く美波に関心を持たなかった仁和が別れ際「いつでも戻って来い」と言った。
この事について美波は「仁和が私に未練があると言えば聞こえは良いが、そんな事ではない」と言う。

同じ頃、根津は近所で聞き込みをしていた。主婦達は「結城先生、昔は気さくな方だったのに」「人が変わっちゃったみたい」と話した。
美波は「仁和があなたにこんな取材をさせるのは、私達の過去に無関係じゃないはず」と言い、凛々子(黒木華)は「私はただの部下ですから理由は分かりません」と答える。「私にはそう思えない」と言う美波に凛々子は「思うのは自由だが事実は違う」と全否定する。すると美波は「あなたって本当に健気、仁和の事が好きで仕方なかった昔の私のようだ」と微笑んだ。
凛々子が玄関でコートを着ていると、「美波出かけるのか?」と結城が声を掛けた。凛々子が「お話を伺いたい」と近づくと美波がさっと間に入り「あなたへの取材、お断りしたのよ」と結城に優しく言う。そして美波は凛々子に「もうここへは来ないで」と厳しく言うと結城を部屋の中へと連れて行ってしまった。

凛々子が編集部に戻ると、笹目(寛一郎)が「結城は3年前、突然手書きからパソコンに執筆方法を変えた」「時代の流れもあるが、あまりにも突然の事だった」と報告する。根津(溝端淳平)が「同じ頃か」と呟く。根津は、「3年程前から急に挨拶もしなくなった」「まるで人が変わったようだ」と言う近隣住民の証言を報告する。
そこへ仁和が取材の進捗を聞きにやって来た。根津は「なぜ結城夫人の事を黙っていたのか」「全ての情報を与えなければ現場は混乱する」と抗議する。「取材はきちんとやります」と言う根津の圧に、仁和は立ち去ろうとする。去り際、仁和は「2つの件は事前に記事をみせてほしい」と凛々子に依頼する。これまで一度も事前確認などしなかったので凛々子が不思議がると仁和は「どちらも法的に問題ないか確認したい」と説明した。

仁和が去ると、椛谷(野間口徹)達は取材結果を報告する。被害に合った葉山という元学生の情報により、詐欺をしたのが鷹部晋也(石原生涯)だと判明した。鷹部から優先的に内定を得るには紹介料が必要だと言われた葉山は、言われた通りに20万円を渡した。しかし、内定は出なかった。この事を鷹部に言うと「君の実力不足だ」と言われてしまったらしい。問題は、内密を徹底していて証拠がない事だった。
屋上で下馬(野村周平)が実家に電話をしている。母が退院したようで「今日は俺も早く帰る」と言って電話を切った。そこへ真琴(石井杏奈)がやって来て「心配なのはお母さんじゃなくて下馬さんです」「頻繁に実家に電話をしている、女の子と遊んでいる様子がない、ため息が増えた」と指摘する。下馬は「詰め方が編集長(凛々子)に似てきたな」「仲間とかウザい」と言って立ち去る。下馬は何かを言おうとして振り返るが、素直になれずそのまま立ち去った。
編集部で休みなく結城の作品を読み続ける凛々子を根津が気遣う。凛々子は「結城の過去と最近の作品で違いが分からない。でもザワザワする」と答えた。根津は、世界中を巡っていた結城の取材旅行ブログも3年前からパタリと更新されなくなった事に気づく。根津は、結城の取材を引き継ぐと申し出る。「なぜ?」と凛々子が聞くと、根津は「いつも結城宅から戻ってくると悲しそうな顔をしている」「今日も何か悲しくなるような事を言われたのでは」と言う。凛々子の脳裏に『仁和が大好きだった昔の私みたい』と笑う美波(鈴木砂羽)が思い出された。「瀬古にとって仁和さんは特別な存在。だから無理をしてでも結果をだそうとしているように見える」根津の言葉を振り払うように凛々子は「部下だから結果を出すのは当然」と言った。

椛谷達は、鷹部晋也をOB訪問した就活生を探して様々な大学へ行くが中々見つからない。真琴(石井杏奈)は自身が就活生だった頃の不安な気持ちを思い出し「そんな就活生をカモにするなんて許せない」と憤る。そして真琴が就活生への取材を熱心に続ける様子を見て、下馬は「キャラ変わった。元は熱い奴だ」と呟く。すると椛谷はすかさず「それはお前もだろ」と言った。

凛々子は、カフェ黄実子に居た。すると黄実子(りょう)が「獏(高橋侃)君が困ってる、ご飯何を出したらいいかって」「何かあった?」と話しかける。そこへ根津(溝端淳平)がやって来て「結城側ではなく、賄賂を渡した阿万野(津村和幸)側から取材するのはどうか?」と提案する。その時、黄実子と獏が何やら言い合いをしている。表記の違いについて意見が相違しているのだと言い、『スパゲティ』と『スパゲッティ』、『オリーブ』と『オリーヴ』、『グアテマラ』と『ガテマラ』…と凛々子達に意見を求める。根津が「ルクセンブルグとルクセンブルク」「結城のブログはルクセンブルグだった」と言うと凛々子は一冊の本を取り出した。そして「見つけた」と呟く。

「事実が分かった以上、記事にするべき」と凛々子は出かける支度をする。根津は「俺も行く」と心配する。その時、編集部に美波(鈴木砂羽)がやって来た。美波は「取材と称してこれ以上結城の周辺を調べ回るのなら法的手段に出る」「仁和にも『もう私達には関わるな』と伝えて」と言う。凛々子が「それは出来ません。真実を知る必要がある」「現在作品を執筆しているのは結城玄本人ではなく、美波さんあなたですね」と言うと、美波は「面白いフィクションね」と笑う。
凛々子は、以前結城が『手書きには魂がこもるので』と言っていたにも関わらずパソコンでの執筆に変わった事、言い回しに拘る結城が最新作では『ルクセンブルク』とあるが過去のブログでは『ルクセンブルグ』と書いている事を指摘する。美波は「作家なんて気まぐれ、書き間違えだってあるだろう」と冷静に言う。そして「私が結城のゴーストライター?どうしてそんな突拍子もない事を」と言う美波に、凛々子は毅然とした態度で「結城先生の目が見えなくなったから」と答えた。近隣住民に挨拶をしなくなったのも、凛々子と美波を見間違えたのも、結城の視力が衰えたせいだとすれば合点がいく。「結城美波さん、事実をお話して頂けませんか」凛々子が聞くと、美波は「仁和に頼まれたネットニュースに書くから?」と聞く。凛々子は「そう…とは、言い切れません」と答える。「知りたいんです」凛々子の真っ直ぐな目に、美波は真実を話し始める。
3年前、突然結城の視力が失われた。あらゆる治療を試したが効果はなく、結城は原稿用紙をぐしゃぐしゃにすると「僕はもうお終いだ」とその場に崩れる。そんな様子を目の前にした美波は、『あの人の代わりに書いてみよう』と思い立つ。出来上がった作品を聴いた結城は「これからは君が書き続けてほしい」と言った。
根津が文学賞の出来レースについて聞くと美波は「それは事実よ」と答える。どこからか結城の目の事を嗅ぎつけた阿万野(津村和幸)は、それを黙っている事を条件として賄賂を受け取らせた。「言われた通りにするしかなかった」と話す美波は「出来レースの事は記事にしても良い、でも目の事と私が書いている事は記事にしないで」「もしあの人が書けない事が世間に知れたらあの人のプライドは死ぬ。私はそんな彼を見るなんて耐えられない」と懇願して頭を下げる。
「記事にしない約束は出来ません」と言う凛々子に、美波は「あなたにも愛する人はいるでしょう」「もう一度あの人に書きたいという火がつけば、出来レースに加担した汚名など一瞬で跳ね除ける程の傑作を書くわ」「その日が来るまで私が書き続けるの、私はあの人を愛しているから」と言う。
美波の真っ直ぐな目に凛々子はどうしたら良いか心が揺れる。根津は「瀬古がしたい様にすればいい。瀬古がどんな記事を書こうと俺は瀬古の事……」と言う。凛々子が言葉の続きを待っている時、凛々子の携帯が鳴る。電話をかけてきたのは下馬(野村周平)だった。下馬達は、証拠を録音していた鷹部の詐欺被害者を発見したのだ。

凛々子は役員室で仁和(安藤政信)に、2件の真実を報告する。仁和が全て記事にして良いと許可すると凛々子は「仁和さんに指示されたのは出来レースについてなので、結城の失明と夫人のゴーストライターの件は書きません」と言った。仁和はこれを許可する。しかし「記事にするのは出来レースだけで、就活詐欺は記事にしない」と言う。「理由を教えてもらえなければ編集部員が納得しません」凛々子が反論すると仁和は「会社のため、業務命令なんだ。分かってくれ」と言う。その時、凛々子は「仁和を信じ過ぎないで、あの人はとても怖い人よ」と忠告した美波の言葉を思い出し、それ以上追求する事なく部屋を後にした。
凛々子が編集部に戻ると案の定、「納得出来ない」と皆が憤る。「瀬古を責めても仕方ない」根津がフォローすると「仁和に文句を言ってやる」と椛谷が言う。凛々子は「これは業務命令です!」と椛谷を引き止めた。そこへ場違いな明るいテンションで矢部涼介(一ノ瀬颯)がやって来た。矢部は、真琴を食事に誘うが真琴は不機嫌な様子で無視をした。

後日、ワイドショーでは「カンフルNEWSに法的処置を取る構えだ」と阿万野がインタビューに答えていた。「裁判になって本当にマズいのは阿万野だ」と椛谷達は余裕の表情でこれを見ていた。
屋上でぼーっとしている凛々子(黒木華)の元へ「大丈夫か」と根津(溝端淳平)がやって来た。根津は、出来レースの記事をアップしてから凛々子の様子が変だと心配する。凛々子は「ザワザワが治まらない」と言う。『あなたにも愛する人がいるでしょう』美波(鈴木砂羽)の言葉が脳裏をよぎり、凛々子は辞書を取り出す。凛々子は『愛する』を辞書で引き、「仁和さんにどれも当てはまりそうで、どれも当てはまらない」と言う。根津は辞書を閉じると「瀬古の気持ちもそこには載ってねぇよ。瀬古は仁和さんの事が好きなんだよ」と言う。そして「だからお前が傷つくようなあんな取材、俺が止めればよかった」と後悔する。「決めたのは私。どうして根津君がそう思うの?」凛々子が聞くと根津は「同期だから、そう思ってもいいだろ」と笑った。二人のやりとりを屋上の入口から笹目(寛一郎)が見ていた。
仁和(安藤政信)は、凛々子が書いた出来レースの記事を読み「瀬古、お前も普通になったな」と呟いた。

真琴(石井杏奈)は、取材に協力してくれた学生に電話をかけて記事が出せなくなった事を謝罪する。すると学生は「他の話が…一本さんのクスノキ出版に関係する事なんです」と言いにくそうに話を切り出す。学生が電話をしながら視線を向けた先には、椅子に座って悔しそうに拳を握る女子学生(生田絵梨花)の姿があった。
一方、下馬(野村周平)はスマホの通知を見て驚く。それは、クスノキ出版がインターネオに吸収合併されるという驚きのニュースだった。椛谷の社内ネットワークによって、少し状況が見えてきた。気になるのは、クスノキ出版と並んで永鳥社も吸収合併候補にあった点。永鳥社は凛々子達が出した出来レース記事によって、大きく企業価値を落とし、最終的にクスノキ出版が選ばれたというのだ。
凛々子達の2つの取材は、ライバル会社・永鳥社を蹴落とし、インターネオには不正をチラつかせて高額で売却するネタを探す目的があったのだ。そして凛々子は仁和に利用された…。
凛々子は堪らず編集部から出ていく。笹目が後を追おうとしたが、根津がこれを止めた。凛々子が思い出すのは「お前は俺が唯一信用出来る奴なんだ」「お前はそのままでいい」「これからも頼むぞ」「いつも俺の信頼を裏切らない」「感謝している」「俺だけはお前の味方だ、それだけは信じてほしい」と言う仁和の言葉。凛々子の目に涙が浮かんだ。

【感想】
30代・女性
凛々子には最後まで戦ってほしい。

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