主演:黒木華
フジテレビ (木曜日22時00分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#02】
舞台の公演会場に一台の黒い車が停まる。運転していたのは、マネージャー・牧紗耶香(秋元才加)。紗耶香は後部座席の前橋恵一(武田航平)にマスコミ公表用原稿を確認するように手渡す。前橋は舞台の主演を務める程の人気俳優。原稿には『私達夫婦は離婚いたしましたことを…』と書かれていた。まるで他人事のような態度の前橋に、紗耶香は「本当に何もないんだよね」と心配そうに念を押す。
出社した一本真琴(石井杏奈)は言葉を失って固まる。後からやって来た下馬蹴人(野村周平)や椛谷静司(野間口徹)に「邪魔だ」と言われた真琴が「だって、アレ」と指差す先には、編集長の席に座る瀬古凛々子(黒木華)の姿があった。困惑する根津道春(溝端淳平)達に向かって凛々子は「今日から私が編集長、よろしく」と言った。
ワイドショー『ハヤミミ』では、前橋(31)と元女優の妻・清瀬みさと(30)(清水葉月)の円満離婚を報じている。これを見た凛々子は「別れるのに関係は良好。意味がわからない……ザワザワする」と言い出す。「円満離婚じゃPVは稼げない」と相手にしない根津に凛々子は、「前橋の主演初舞台だから囲み取材が出来る」と支度を始める。すると根津達は、『カンフルNEWS』が前橋の所属事務所だけでなく、ほとんどの芸能事務所から取材NGや出入り禁止処分をくらっているから取材は無理だと明かす。凛々子は「あなた達だけでは5000万PVはとても無理。編集長だけど私も書く」と言う。椛谷や下馬は「大手出版社じゃあるまいし」と凛々子の態度を小馬鹿にして出掛けて行ってしまった。凛々子は残された根津に無言の圧をかける。そしてカメラマン役として半ば強引に根津を引っ張って前橋の公演先を訪れる。
受付で『カンフルNEWS』だと名乗った凛々子は案の定取材を断られてしまう。凛々子は「これまでのカンフルNEWSと私個人は違う」と主張するが認められなかった。そこへ前橋のマネージャー・牧(秋元才加)が何事かとやって来て凛々子の名刺を受け取る。「え!?根津?」その時、牧が根津に気づいた。「大学のマスコミ研究会の先輩だ」と根津は気まずそうに凛々子に説明する。「ある事ない事書かれたら困るのよ」と言う牧に凛々子は「私は本当の事しか書きません」と言う。「根津に免じて今回だけ」「でも変な事聞かないでよ」と言う約束で凛々子達は囲み取材への参加を許された。
「(原因は)仕事柄、家に居る時間が少なかった事によるすれ違い」「(妻の女優復帰は)小さい子供もいるし、一般人だからそっとしておいてほしい」定型文通りの会見が進められている。穏やかな雰囲気の中、会見が終わろうとした時凛々子が挙手をして「二人の間で性的な結びつきはいつまであったのでしょうか?」と質問をぶつける。根津は呆れ顔を浮かべて止めようとするが「夫婦とは、人格的情緒的性的に結びつき、社会生活を送る上で親密な関係と書かれた辞書があります」と凛々子はいたって真面目に続ける。牧が鬼の形相で根津に鋭い視線を送り、根津は強引に凛々子を退場させる。
その後、他誌の記者も「本当に円満離婚なんですね!?」と詰め寄り、スタッフ達が止めに入る程、会見の場は一転してしまった。怒る牧に凛々子は「私にとっては変な事ではありません」ときっぱり反論する。すると牧は「やっぱりカンフルNEWSは出禁!!」と言って立ち去った。
凛々子達は帰社すると、他誌の記事を検索する。どこも穏やかな会見の内容を伝えるのみだった。その中で、凛々子の突拍子もない質問だけが悪目立ちしていた。その時、真琴が「え!?」と大声を上げる。週刊東西が『円満離婚は嘘か?前橋恵一がグラドルと過ごした裏切りの夜』とグラビアアイドル・宮島鈴音(21)との不倫をベッド写真つきで報じていたのだ。「ウチみたいな三流サイトより皆こっちを見るよ」と根津が言うと凛々子は「帰る」と言って立ち去る。歩きながら凛々子は『絶対なんか裏がある気がする』とクスノキ出版本社ビルを見上げる。
ある日、雨が降る中、ずぶ濡れのまま骨壷を抱く喪服姿の凛々子。凛々子に傘を差し出したのは、執行役員・仁和正樹(安藤政信)だった。
凛々子はその事に思いを馳せるように本社ビルを見つめている。同じ頃、役員室の仁和は窓の外を眺めながら「いい眺めだよ、瀬古」と呟いた。
翌日から多くの記者が、元妻・清瀬の元へ押しかけて「離婚の原因は前橋の不倫か」と質問攻めにする。ワイドショーやネット上も前橋への批判で溢れ返る。すると凛々子は「来て」と根津を連れて劇場へと向かう。劇場には他社の記者達も大勢集まっており、根津は「今更、俺達が頑張っても意味ない」と愚痴る。玄関口で待機する他社には目もくれず、凛々子は劇場外の喫煙所へと一直線に向かう。凛々子の読み通り、喫煙所には牧がいた。先日牧に会った際、凛々子は牧が喫煙者である事に気づいていたのだ。
凛々子は「事務所は事前に知っていたのですか?」と尋ねるが、牧は「答えられない」と言う。凛々子が「知っていたらあんな囲み取材受けさせないですよね」と問い詰める。しかしタバコの煙が苦手な凛々子は根津の後ろへと一歩下がる。その時、牧の携帯が鳴る。根津が「電話に出なくていいのか」と聞くと「どうせどこかの関係者が怒って電話してきただけだから」と牧は言う。そして「別に謝るのはいくらでも謝るけどさ、タレントに嘘つかれちゃマネージャーの立場ないよね」と吐露する。「でもアプローチしてきたのは絶対にあっちなんだよな」「深夜ドラマで共演した時、前橋の作品のファンだってやたらアピールしてた」「それに流される前橋も悪いんだけど」と牧は納得いかない様子で続けた。
凛々子の携帯が鳴り、凛々子は席を外す。特に質問する事がない根津は「なんか…頑張ってください」と言って立ち去る。牧は根津に「あんたは頑張ってまともな記者になりなよ」と声をかけた。根津は凛々子を追いかける。凛々子は「タレコミがあった」と携帯を見せる。そこには、『今回の不倫報道は宮島鈴音の売名です。その時期、俺と付き合ってました』というマキトと言う男性からのメッセージがあった。
会社に戻ると凛々子達はマキトにビデオ通話でインタビューを行う。マキトは「仕事の事で悩んでいたのに、半年前急に『いい出会いあった、これで人生変わるかも』と浮かれていた」と証言する。そしてマキトがカンフルNEWSにリークしたのは、先日の凛々子の質問を見て「ここなら記事にしてくれそうと思ったからだ」と明かした。
その後、凛々子と根津は宮島のマンション前で張り込む。根津は「もっと周りとコミュニケーション取れよ」と言うが凛々子は「取ってる」と答える。そして辞書を取り出す。『日本語で使われる場合、人間同士が言葉を主な手段に用いて行う意思疎通』とあり、凛々子は「私は言葉を用いている」と主張する。しかしその後に『英語本来の意味では、言葉だけでなく身体的な表現を含む場合もある』との記載を見つけた凛々子は「つまり根津君は私ともっと身体的なコミュニケーションを取りたいって事?」と質問する。根津の脳裏に誤って凛々子を押し倒してしまった事が思い出され「あれは違う」と言う。「あれとは?」としつこく問う凛々子に根津は「もういいって」とうんざりする。そんな根津に凛々子は「私もずっと言いたかった事がある。私の名前は瀬古凛々子、お前ではない」と言う。
その時、マンション前に一台のタクシーが停まり、宮島鈴音が出てきた。「行って」凛々子の指示に「言われなくても」と根津は走り出す。根津が「宮島さん」と声を掛けた時、どこに隠れていたのか大勢のマスコミが現れてあっという間に宮島を取り囲んでしまった。根津も輪に入ろうとするが、記者達にはじき出されてしまう。宮島はにこやかに対応し、「えぇ、まぁ」と明確な答えをする事なくマンションへと入っていった。根津が振り返ると凛々子はコートのポケットに手を入れてどこかを見ている。根津は悔しさを噛み締めた。
帰社すると根津は「こうなる事が分かってなのかよ、瀬古」と悔しさを滲ませる。凛々子は「いえ」「でもあの男がウチにだけネタを流すわけなかった」と携帯を見せる。そこには『やべー マスコミから取材依頼とまらんwwww』とマキトが投稿していた。「無駄な取材させられて疲れたからサウナに行く」と言う根津の腕を凛々子は引き止めて「まだ無駄とは決まっていない」「気になる事がある」と言う。根津は凛々子の手を振り払い「だったら一人でやれ」「記者ごっこに巻き込むな」「やっても無駄。今まで通りこたつ記事書いておけばいいんだよ、俺らなんて」と突き放した。根津はサウナに行っても『まさかゴシップサイトの記者とはね』と言う牧の言葉や宮島の取材時に他社に全く歯が立たなかった悔しさが思い出されて心が落ち着く事はなかった。
編集部では下馬が「うわーマジか」と声を上げる。宮島鈴音が生配信で引退を発表している。凛々子が「これ、あと1分以内に記事に」と指示すると下馬は「もうやってます」と答える。配信チャットは『やっぱり売名』『最後まで目立ちたがり』『この配信胸糞』といった内容の誹謗中傷で溢れている。宮島の謝罪配信が終わると同時に下馬は記事を書き終えた。凛々子はすぐに確認をしてOKを出した。凛々子達の一連の様子を見ていた真琴が「ちょっとは可哀想とか思わないんですか」「他人の私生活を好き勝手記事にして、結果不幸な人を増やして」と苦言を呈す。「こんな仕事、この世に必要あります!?」詰め寄る真琴に凛々子は「必要なければ淘汰されている。存在している事は必要という事」と答える。「仕事がなければ帰っていい」と突き放す凛々子に真琴は苛立つ。
根津が会社に戻ってきた。凛々子の居場所を聞かれた下馬は「宮島の事務所に行きました。気になる事があるって」と答える。すると根津は「なんで止めないんだよ」と強い口調で下馬を責めた。その頃、凛々子は宮島の所属事務所に来ていた。強面の男性達に囲まれてお茶を飲む凛々子。そこはまるで暴力団事務所のような場所だった。凛々子は臆することなく「週刊東西にネタを提供するよう言ったのは事務所ですか」と質問する。「何しに来た」と鋭い視線を向ける事務所社長に凛々子は「配信で鈴音さんは『私は売名なんて考えていなかった』と話していました。私は…という事は他には売名を考える人が居たという事ですか?」「それに鈴音さんが引退する事は不倫報道が出る前から決まっていたのでは?」と続ける。凛々子は携帯を取り出して宮島のSNS投稿写真を見せる。3ヶ月以上前に宮島が投稿した自撮り写真の片隅に、保育士試験の参考書が写り込んでいた。社長は「あの子はスカウトされる前は保育士を目指していた。昔のが写り込んだんでしょう」と話す。すると凛々子は「この表紙は2022年度版です」と即座に否定した。そして「ここからは私の推測ですが、最近になって鈴音さんと前橋の関係を知ったあなたは、最後に写真集の売上をあげようと週刊誌にネタを売った、違いますか?」と追求する。社長は「お帰りいただいて」と部下に指示する。口調こそ穏やかだったが視線は険しかった。部下の男達は、強引に凛々子を連れて行く。そして「さっさと消えろ」と凛々子を階段から突き落とした。
手すりを掴み損ねた凛々子は、後ろ向きのまま宙を舞う。その瞬間、凛々子をしっかりと抱きとめたのは根津だった。根津は男達に「いくらこいつが失礼だからってそれはマズいんじゃないですか!?」と言う。男達は何も言わずに立ち去った。凛々子は「なぜここに?」と根津に尋ねる。根津は「まず言う事があるんじゃないか」と言うが凛々子はピンと来ない。根津は諦めて「本当に人の気持ちが分からないんだな、瀬古って」と言って立ち去る。
凛々子は、薬膳カフェ黄実子にやって来た。「まず言う事あるだろ、って何?」「事が指す範囲が広過ぎる」と凛々子は黄実子(りょう)に尋ねる。すると「挨拶とか感謝の言葉とかじゃないですか?」と男性客が答える。それは笹目虎太郎(寛一郎)だった。二人は名刺交換をし、凛々子は笹目がフリーカメラマンである事を知る。凛々子は、先程の笹目の言葉について「具体的にお願いします」と説明を求める。笹目は「おはようとかありがとうとか一言だけでもその人に存在を認めてもらえたんだと嬉しくなるんですよ、人って」と話す。
黄実子が笹目のパソコンに興味を示し「今日は子供の撮影?」と楽しそうに話をふる。凛々子は席から振り返って笹目のパソコンを見る。そこには嘘偽りのない少女の笑顔があった。凛々子は、自身のパソコンで宮島のSNSを見る。そして「見つけた」ニヤリとする。
凛々子は根津に運転手を頼み、宮島のマンション前で張り込む。「今日は無駄にしないから」凛々子は言った。根津が「張っていても何も出ない、前橋が来るわけでもないし」と言うと凛々子は「来るのは前橋じゃない」と断言する。そして凛々子が「来た」と指す先にタクシーが停まる。タクシーから降りて来たのは、前橋の元妻・清瀬と一人息子だった。二人は笑顔で宮島のマンションに入っていく。凛々子は「清瀬みさとは宮島鈴音に子守を頼んでいる」と言って写真を見せる。宮島の自撮りを拡大すると子供が悪戯しないようにコンセントカバーがされていた。二人が話していると、清瀬が一人で出てきた。そして凛々子達の車の方へと近づいて来る。「仕方ない、正直に話そう」と車から降りようとする凛々子を根津が引き止める。そして「言っとくけどこれも身体的コミュニケーションとかじゃないから」と前置きして、凛々子にキスするように覆いかぶさる。
清瀬が車の横を通り過ぎると凛々子は「なるほど、キスをする男女に成りすましたという事」と感心する。すると凛々子達の車の後ろに一台の車が停車する。運転席からイケメン男性が出てきて、清瀬をエスコートして車に乗せると車は走り去る。根津達は車を尾行した。
翌日、凛々子と根津は息子と歩く清瀬に話しかける。清瀬は「先日、前橋が会見した通り…」と答える。しかし凛々子は「宮島さんと前橋氏の不倫を仕組んだのはあなたですか?」と問う。「おっしゃっている意味が分かりません」と言って清瀬は立ち去る。後を追おうとする凛々子を「正面から行き過ぎなんだよ」と根津が止める。そして根津は息子に向かって「翼く~ん」と呼びかける。振り返った翼に根津は「鈴音ちゃんの事好き?」と優しく尋ねる。翼は「うん!大好き」と元気よく答えた。凛々子が「なるほど」と感心すると清瀬が戻ってきて「あなた達どこまで?」と問う。根津が「ここじゃアレなんで、アレしましょうか」と上手く編集部へと誘導した。
編集部には宮島の姿もあった。凛々子はテーブルの上に写真を置く。写っていたのは、清瀬が一緒に車に乗っていた男性を自宅に招き入れる所だった。「彼とはそういう関係では」と言う清瀬に凛々子は「分かっています、彼は演技指導の先生ですよね」と言う。「レッスンを開始したのは、前橋氏と宮島さんが関係を持つ前」と凛々子が指摘すると清瀬は観念したように話し出す。清瀬は、離婚して女優復帰をするために仕組んだ事を認める。「普通に離婚を持ちかけたのでは絶対に反対される。結婚後、良い夫良い父親のイメージで契約したCMもありましたし」と清瀬は事情を説明する。「それに彼、私の事好きだから」と言う清瀬に凛々子は「あなたは違うのですか?」と不思議がる。清瀬は「彼と出会った頃は休みなく働き通しで演技を楽しめずにいた。結婚すれば逃げ出せるという打算があった」と明かす。結婚・出産し「これでやっと普通の生活が出来る」そう思った矢先、今度はテレビから流れる芸能ニュースを素直に受け入れられない気持ちに気づく。無いものねだりをするように『母でも妻でもない女優に戻りたい』という気持ちは日に日に大きくなっていった。
ある日、清瀬はそれとなく女優復帰を前橋に聞いてみた。前橋は「どんな役を演じていた時より家で見せる笑顔が一番だ」と答えた。それが周囲に迷惑をかけて引退した清瀬を守るための言葉だと分かってはいるが、「私にとっては家庭に縛り付ける呪いの言葉にしか聞こえなかった」「彼が不倫でもしない限り私はこのふわふわとした牢獄に閉じ込められたままだ」と清瀬は当時の気持ちを明かす。
そんな時、清瀬は前橋に差し入れを持っていったテレビ局で宮島に出会う。宮島は「嫌なら200万払え、出来ないならコレ来てさっさと現場に戻れ」と事務所スタッフに脅されていた。階段の隅で露出の高い水着を手に泣く宮島。『あぁ、この子も逃げ出せない監獄に居るんだな』と思った清瀬は宮島にハンカチを差し出す。そして「私の夫と不倫してくれたら200万払う」と言った。
「もちろん本当に不倫する必要はない」清瀬の言葉通り、宮島は酩酊した前橋を部屋に連れ込むと服を脱がして証拠写真だけを撮った。この写真を元に二人は離婚。円満離婚にするための口止め料として宮島は200万円を受け取った。そしてそのお金で宮島は事務所を辞める事が出来た。ところが想定外の事が起こった。宮島が社長に写真を見られてしまったのだった。その後の週刊東西への流れは凛々子が推測した通りだった。「彼を守るためにも公にするつもりはなかった」と言う清瀬。ところが凛々子は毅然とした態度で「記事にします」「それが仕事なので」と言った。
「酷い仕事ね、私達だって普通の人間よ」清瀬は抗議する。「不倫の偽装は普通ですか?私には普通が分かりません」「たとえ今隠せてもいずれバレます」と言ってあるSNSの投稿を見せる。そこには一般人が『宮島鈴音って最初からやめるつもりだったんじゃね?』と写真に写り込んだ保育士試験の参考書を指摘する投稿があった。「小さな嘘を見つけたらその裏にもっとなにかあると考えるのが人間です」「今はその裏側を誰もが暴く時代、嘘をつき通すのは不可能です」という凛々子はもう一つ、『清瀬みさとっぽい人が、男といるの見たんだけど。まさかW不倫?』という投稿を見せる。「そして些細な偶然があたかも事実として広がる」「だからせめて自分の口で事実を伝えた方が良い。今後の人生のためにも」凛々子の言葉に「私が言ってない事は書かないと約束して。鈴音ちゃんに嘘を背負わせ続けるのは悪いから」と清瀬は決意する。凛々子は「書きません、本当の事しか」と答える。
『泥沼に発展!?前橋恵一がハマった不倫トラップ。妻とグラドルが抱えた闇』というタイトルで凛々子は真実を書き上げる。すると「PVが伸びるようにタイトルチェックして」と凛々子は根津に依頼する。根津は『【本人激白】前橋恵一がハマった不倫トラップ。妻とグラドルが抱えた闇』に変更する。「ここでしか読めない物が書いてあるんだから、煽らなくてもPV伸びるよ」根津に言われた凛々子は「わかった」と答えた。「あとはアップしておいて」凛々子は帰り支度を始める。「だから瀬古さぁ」と言う根津に凛々子は「言う事あるだろ、でしょ?」と言う。そして真っ直ぐに根津の目を見て「ありがとう。あなたがここに居てくれてよかった、根津君」と言った。突然の事に根津は言葉を失って固まる。
後日、清瀬は「全て私が仕組んだことです」と謝罪会見を開いた。ワイドショー『ハヤミミ』では、先日まで前橋を口撃していた名物司会者・竹富喜一郎(大鶴義丹)が手の平を返すように清瀬を口撃している。その様子を見た真琴は辟易とした気持ちを吐露した。凛々子の記事は無事にPVを伸ばしているようだが、凛々子は気にする様子もなく淡々と仕事をこなす。
仁和(安藤政信)に呼ばれた凛々子は「編集長の椅子はどう?」と聞かれて「キャスターの滑りが悪い。買い替えたいです」と答える。凛々子は「私がカンフルNEWSのPVを伸ばしたら仁和さんにまた良い事があるんですか?」と尋ねる。仁和は「どうだろう」と答え「結局人間はさ、人間の事を知りたいんだよ」「だから人間が生きている限りゴシップはなくならない」「誰でも一皮剥けは色々な顔があるからね」と言った。
仕事帰り、椛谷は下馬を飲みに誘う。下馬は「女の子と約束がある」と断った。それぞれの道を歩き出す椛谷や下馬にも会社では見せない別の顔が伺える。その頃、真琴は裏垢で清瀬の会見に『この女に振り回された奴は全員バカ』と投稿する。そして根津の元には牧(秋元才加)から『ゴシップサイトに感謝する日が来るとはね』とメッセージが届く。根津から『出禁解除してください!!』と返信を受け取った牧は「するか、バーカ」と軽口を叩くが表情は明るかった。そこへ前橋がやって来て「これからどうすればいいか分からない」と肩を落とす。牧は「正直でいれば良い、後は私が頭下げるから」と鼓舞した。凛々子は道端で野良猫を見つける。一旦は通り過ぎるも、すぐに戻ってくると愛おしそうに写真を撮る。そして戯れようと手を差し出す。その様子を物陰から、笹目(寛一郎)が険しい表情で見つめていた。
【感想】
30代・女性
世に溢れる芸能ニュースもこんなに真実が隠されているのかと思うと書かれる側の人が気の毒になる。凛々子のような記事が評価される世の中になればいいのにと思った。笹目はなぜ凛々子に近づくのだろうか、過去のカンフルNEWSの記事に関係あるのなら凛々子である必要はなさそうだし、骨壷を抱く凛々子の過去と関係あるのかな?
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