【だから殺せなかった】第3話 感想ネタバレを詳しく(主演:玉木宏)

2022冬のドラマ一覧

主演:玉木宏
WOWOW (日曜日22時00分~) 

電話占いヴェルニ

【内容・ネタバレ含む】
【#03】
一本木透(玉木宏)は3件目の殺人事件現場で写真を撮っていた男性が、名峰学院大学の学生・江原陽一郎(松田元太)である事を突き止めた。一本木は陽一郎の自宅前で「なぜあの場所に居たのか」尋ねる。しかし、陽一郎の父・茂(萩原聖人)に阻まれてしまい、話を聞く事は出来なかった。
陽一郎がリビングに行くと茂は「話は聞いた」と言う。陽一郎は「犯人じゃない」と否定するものの、なぜそこに行ったかについては口を閉ざす。茂は「母さんが心配するぞ」努めて明るく話す。陽一郎が母・むつみ(安藤裕子)の死後、心を閉ざしているのは母の死がショックだからだと茂は思っているのだ。「もう止めてよ」陽一郎は涙を流し、母の手帳を差し出す。「ふたりの子供じゃなかったんだね」「ずっとふたりして僕を騙してたんだよ」陽一郎は感情を爆発させて、飾られていた家族写真を床に投げつける。「20歳になったらきちんと話そうと相談していた」「聞いてくれ」茂は陽一郎を見つめる。
「結婚して数年して、俺達には子供が出来ないとわかった」茂は、陽一郎に話し始める。夫婦は共に子供を望んでいたため、あらゆる手段を試しながら長い時間悩み続けていた。そんな時、群馬にある産婦人科医・石橋光男(古田新太)から連絡があった。夫婦は、不妊の事を石橋に相談していた。ある夜、石橋産婦人科の入口に赤ちゃんが置き去りにされていた。その子を保護した石橋は、茂夫婦に「この子を引き取らないか」と提案する。赤ちゃんを抱いたむつみは「この子は私達を選んだ。私達は親としてこの子に選ばれたのよ」と言った。
石橋は、里子として迎え入れる事を提案したのだが、夫婦は自分達の子供とする事を懇願した。そうして石橋は、むつみが出産したとする出生証明書を作成した。茂は「石橋先生が違法行為を承知の上でそうしたのは、自分達夫婦のためであり、お前のためにもなると考えてくださったからだ」と説明する。「俺とお前は赤の他人だ、でも母さんと俺も他人同士が結婚して家族になった」「俺達は平等に他人同士だけど家族なんだよ」茂の言葉を聞きながら、陽一郎はこれまでの幸せだった家族の様子を思い出す。「陽一郎、お前は母さんと俺のたった一人の大切な息子だ」茂は陽一郎を抱きしめた。

編集局の一本木の元へ電話がかかってくる。気乗りしない様子で電話に出た一本木は「え?」と驚くと急いで外出する。向かった先は名峰学院大学の学生相談室。心理カウンセラー・小川万里子(高岡早紀)は一本木に「江原君が話したい事があるそうよ」と告げた。
陽一郎は「疑われたままだと嫌だと思って」と話し始める。「事件現場に居たのはなぜ?」一本木に聞かれると陽一郎はファイルを差し出す。ファイルの中には死亡事故や事件の記事がスクラップされていた。「【不幸の切り抜き】ですって」と小川が口を挟む。陽一郎は「半年前に母が亡くなり、両親と血が繋がっていない事を知ってショックだった。それから他人の不幸を集めるようになった」と説明する。「この人よりマシだ」と思う事で心の平静を保っていたのだ。特に気にしていたのが虐待のニュースで「実の親でもこんな酷い事をするなら血の繋がりなんか関係ない」そう言い聞かせたかったのだと陽一郎は言う。「異常なのは自分でも分かっている。でもそうでもしなかったらダメだった」と続ける陽一郎は「そんな時、起こったワクチンの事件。なぜか分からないけど、Vaccineに共感を覚えた」と明かす。「共感?」と言う一本木に陽一郎は「世の中への憎しみ。この犯人も同じような境遇か何かに絶望した人物じゃないかって。追い詰められた人間の声が聞こえたような気がした」と言う。そして『現場に行かなくちゃ、見なくちゃ』という気持ちになっての行動だったと説明する。一本木は、不躾な訪問をした事を謝罪して頭を下げた。
相談室を後にした陽一郎は、一本木の名刺を見つめると明るい表情で微笑んだ。一方、一本木は小川に「あなたの嗅覚も鈍ったんじゃないの」とやんわり嫌味を言われる。その時、一本木の携帯が鳴った。社会部・若山綾子(結城モエ)が、再び犯人から手紙が届いた事を知らせる。

そこには、3件目の事件について書かれていた。『俺は品川駅前でどいつを殺すが物色していた』その時、一人のサラリーマンが犯人にぶつかり「んだよ」と小さく文句を言った。『スマホを見ながら歩いている男に決めた。ただ狙いやすそうな気がしたからだ』犯人は背後からナイフを一突きすると周囲の流れにのって立ち去る。『人混みでのウイルス排除はえも言わぬ快感をもたらした』。
一本木は苛立って手紙を机上に叩きつけると席を立つ。
『だが面白いのはこの後だ。目の前で人が倒れているのに、誰も助けようとしない』『あの時、誰もが知らん振りを決め込んだ。自発的無関心だ』『関わりを持てば責任が生じるから、見なかったことにしたのだ』犯人の言う通り、通勤中の人達は誰も足を止めなかった。唯一、声をかけたのは路上生活者の男性だった。『ようやくホームレスが気づいた』『これは現場で起きたもう一つの事件だ。「何もしない」暴力。ジャーナリズムにその深い罪が見えるか?』
手紙を読み終えた周囲の視線が一本木に向けられる。

一本木と大熊良太(金井勇太)は、3件目の被害者・小林の家を訪ねる。妻は「いい加減にしてください」と怒って扉を閉めた。一本木は扉の外から取材を試みるが失敗に終わった。編集局に戻ると若山が「今はこういう便利なアプリがあるんですよ」とボイスチェンジアプリを実演してみせる。大熊は若山から「非通知の方がいいですよ」とアドバイスを受ける。
小林家の固定電話に非通知で着信が入る。「奥さん、旦那に注意しなかった。だから殺された」ボイスチェンジされた声が言うと妻は「あなたこの前の人ね、あなたが犯人なんでしょ!?疑われてこっちが迷惑してるのよ!」と怒る。電話の主は大熊だった。これで、小林家にも事件前に犯人から電話があった事がわかった。

一本木達は、被害者全員に脅迫電話があった事を取締役・吉村隆一(渡部篤郎)達に報告する。そこで一本木は「饒舌な犯人は語りたくて仕方がないはずだ」と言い、自分の記事とは別に世間や有識者の声を載せる特集を組んではどうかと提案する。吉村は「やってみろ」と許可した。
『別の角度からあなたに問いたい』『多くの方々の声に耳を傾けてほしい』一本木は記事を書く。その後、一本木は秘密裏に警視庁の牛島正之(甲本雅裕)と会う。牛島は、脅迫電話について警察でも調べている所だと話す。さらに警察は群馬県警と連携して、白石出納長や失脚した県知事の親族達を調べていると明かす。「分かったらすぐに知らせるよ。復讐だとしたら真っ先に一本木ちゃんが狙われるからな」牛島は本気とも冗談とも取れない忠告をした。

太陽新聞の一面に一本木の記事が載り、中の紙面には様々な街の声が掲載された。陽一郎(松田元太)は食い入るように新聞を読み、茂(萩原聖人)は陽一郎の後ろ姿を心配そうに見つめていた。毛賀沢(酒向芳)は、この新聞をゴミ箱に捨てた。

wowowのドラマをもっと楽しみたい方はこちら
wowow

犯人から手紙が届いた。『世間の声を聞け?ふざけるな』『俺はお前との対話を要求している。放棄するなら宣言通り、無惨に誰かを殺す』とあった。
『私があなたに聞きたいのは『あなたは人を愛したことがないのか?』という問いだ』『あなたは息子が産まれてすぐに妻子を捨てたと告白した。息子に『生という苦しみを与えた』と悔いた』『それはあなた自身が抱き上げた命を一度は慈しんだ証拠ではないか』一本木はすぐに記事を書く。
仮眠室の一本木は、捜査一課・望月公平(高橋努)の電話で起こされる。望月は「刺激し過ぎだ。相手が凶悪犯だという事を忘れないでくれ」と忠告する。「俺には新聞が売れるように犯人を利用しているようにしか思えない」と苦言を呈す望月からの指摘で、一本木は記事の下に『ワクチンVS一本木の全文は太陽新聞デジタルで』と有料サイトへの誘導広告がある事を知る。一本木はデスク・黛真司(長谷川朝晴)に抗議するが、この事はデスクも知らない上層部が無理矢理やった事だった。そこへ書籍部が「この対論を書籍化しようと思って」とニヤニヤしてやって来た。空気を読めない書籍部に一本木は「いい加減にしろ!」と一喝した。

誘導広告を指示したのが吉村(渡部篤郎)だと突き止めた一本木は、「これまでも推理小説の広告など解せない対応があった」と苦言を呈す。しかし吉村は「子供じみた感情は捨てろ。ジャーナリズムの役割を忘れるな」「経営基盤がしっかりしていないと社会正義も実現できない」「お前も俺の立場になったら分かる」と答える。一本木は、記者の慟哭を書くきっかけになった投書が吉村によるものではないかと問う。一本木の予想通り、この投書は一本木にカンフル剤になってもらおうと吉村が書いたものだった。一本木は「この記者の慟哭がきっかけで、犯人は自分を指名した」と上手く行き過ぎている事を指摘するが、吉村は答えずに立ち去った。

陽一郎は自宅でスクラップファイルを開いていた。そしてこれまでのスクラップを全てぐしゃぐしゃにしてゴミ箱に捨てた。一方、一本木の記事を読んだ犯人は再び古いワープロで文章を作り始めた。
犯人からの手紙を読んだ一本木は顔をしかめる。その後、捜査本部に「殺人予告です!!」と一方が入る。
『お前の言葉は何も響かない。ただ俺を苛立たせる。その鬱積したフラストレーションの解消には殺人が必要だ』『俺は新たに誰かを抹殺する。四人目の犠牲者だ。楽しみにしていろ』
警察署内には「マスゴミが煽ったせいだ」と苛立つ声が上がり、太陽新聞社はこのまま掲載するか否か困惑する。その時一本木が「言葉で犯行を思い留まらせます」と言い、吉村はこれを許可する。

『あなたは人を殺さずにいられない。殺さない勇気がない。それが他人が憎くて怖い『弱者』の証だ』『そうでなければ人を殺す必要がない。違うなら殺さない事で証明してほしい。殺人を思いとどまる事でこそ、あなた自身が救われる』
一本木の記事が一面に掲載される。記事を読んだ陽一郎は「殺人予告だって、それを一本木さんが必死に止めようとしている」と茂に話した。
雨が降る夜、寂れたコインランドリーで一本木が洗濯をしている。外から何者かが一本木を見ている。一本木は一瞬、外を気にする様子を見せたがすぐに洗濯に戻る。帰り道、一本木は気配を感じて後ろを振り返る。同時に『一本木ちゃんも気をつけなよ、突然襲われるかも』という牛島の言葉が蘇る。そこへトラックが近づいて来た。それと同時に一本木は走ってトラックの前を横切る。物陰から出てきた何者かは信号で足止めされる。一本木はそのまま家へと走った。オートロックの入口を開けて、壁に身を潜める。こっそりと外を伺うと捜査一課・宮本勇吾(白石隼也)が「見失いました」と報告していた。

翌日、一本木は捜査一課・望月(高橋努)に会う。一本木は、尾行された事を問う。すると望月は「劇場型の犯人はマスコミ全般に声明を出すのに、なぜ太陽新聞だけなんだ。不自然だ」と言う。そして、第4の犯行を防ぐために記事を事前に読ませて欲しいと申し出る。一本木は「上同士で話してもらっても答えは同じだ」とこれを拒否する。望月は「20年前は警察と協力したのにな」「苛ついた犯人が次に狙う最有力候補は苛つかせた本人だ。無料で優秀なガードマンがついてると思って感謝してほしいくらいだ」と嫌味を言って立ち去った。
喫煙室で大熊は「自作自演を疑うなんて」と警察の考えに憤る。ところが、一本木は「吉村さんも昔、奥さんが息子を連れて出ていった」と話す。「いくら部数を伸ばすためでも殺人まで…」大熊が驚くと一本木は大真面目に「犯人と上層部の誰かが繋がっている可能性はある」と言う。「まさか犯人と取引を」大熊が言葉を失うと一本木は「まさかな、忘れてくれ」と言葉を濁した。
夜、ひとり会社に残った一本木はSNSを読んでいる。『一本木を辞めさせろ』『太陽新聞不買決定』…ワクチン事件の一本木への非難の声で溢れている。一本木はがっかりと肩を落とし、ソファに横たわった。
翌日、前橋駅に吉村の姿があった。駅前でタクシーに乗り込んだ吉村は、かつて一本木の恋人・白石琴美(松本若菜)が働いていた保育園で車を降りた。今は保育園は封鎖されており、警備中の看板が掛けられている。「何か御用ですか?」高齢女性が吉村に声をかけた。高齢女性は、当時琴美と組んでいた保育士だった。古い集合写真を吉村に見せながら「この子が琴美ちゃん、懐かしいわ」と女性は言う。

同じ頃、ある女性がランニングをしている。歩道橋を走っている時、この女性が悲鳴を上げた。視線の先には、腹部を刺された男性が仰向けで倒れていた。「今朝、浦安の公園で殺人事件がありました」一本木に一報が入る。一本木が急いでテレビをつけると速報が伝えられている。死亡した被害者は、会社員・沢田則夫(38)。「これがワクチンの犯行だったらあんたのせいだぞ」望月から非難の電話が一本木に入る。
名峰学院大学にも大きなモニターでこのニュースが流れている。たくさんの学生が集まってニュースを見る中に陽一郎の姿もあった。編集局では、一本木が郵便配達を待ち構えていた。若山と手分けするとやはり犯人からの手紙があった。
『一本木透殿 お待ちかねの四人目の犠牲者だ』この一文に吉村(渡部篤郎)は天を仰ぐ。

【感想】
30代・女性
言葉で犯行を止める事は不可能なのか、書いてもダメ、書かなくてもダメな不利な状況を一本木がどう打開するか興味深い。そのせいで、一般人が危険に晒されているのは怖い。
【ここまで分かった事】
・被害者達は、みんな家庭を大切にしていない。犯人がターゲットにした理由はここにあると思われる。
→だからと言って、陽一郎の犯行と考えるのは安易すぎて違うと思う。一本木の推測もミスリードだと思う。
★NEW★→次回予告で「犯人は陽一郎の本当の父親なんです」という茂の証言あり。20年前に一本木が暴いた群馬県庁の事件により家族がバラバラになってしまった者の逆恨みか?
・陽一郎は、茂とむつみの本当の子ではない。おそらく石橋の病院で秘密裏に産まれた子を茂夫妻が養子にしたのだろう。
★NEW★→石橋病院に置き去りにされた赤ちゃん(陽一郎)を茂夫婦が引き取った。そして違法と分かっていながら石橋は出生証明書を捏造。

←2話はこちら      4話はこちら→

wowowのドラマをもっと楽しみたい方へ
wowowは月300本以上の映画やドラマ、スポーツやライブ、舞台などをお届け
3,000本以上の番組が“いつでも、どこでも”楽しめるオンデマンドサービスも

wowow