【だから殺せなかった】第2話 感想ネタバレを詳しく(主演:玉木宏)

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主演:玉木宏
WOWOW (日曜日22時00分~) 

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【内容・ネタバレ含む】
【#02】
太陽新聞の遊軍記者・一本木透(玉木宏)は、後輩記者・大熊良太(金井勇太)と3件の連続刺殺事件について調べ始める。そんな中、一本木は太陽新聞の編集担当取締役・吉村隆一(渡部篤郎)から『記者の慟哭』を書くよう言われる。過去の辛い経験から書かれた魂の言葉は多くの人達へと届き、称賛の手紙がたくさん届いた。一本木はふとそれらの手紙の一つが気になる。開封すると、『言葉で俺を止めてみろ』それは連続殺人事件の犯人を名乗る者からの挑戦状だった。

すぐに関係者達が会議室に集まった。一本木は、手紙を読み進める。挑戦状の差出人は、自分が犯人である証拠として1件目の事件について詳細を記載していた。
事件現場となった細い通路で、被害者は酔って立ち小便をしていた。『その姿に殺意が湧いた』『凶器のナイフは刃渡り25センチ。両刃で片側はノコギリ状になっている』『(ナイフで腰を刺すと)やつはすぐに倒れ込んだ』『(何度もナイフを突き刺し)水色のネクタイで汚れた血を拭き取った』『こうしてまず1匹目のウイルスを抹殺した』と書かれている。
「とくダネだ!」と前のめりになる者、「これをこのまま載せるのか」と冷静に考える者、部長・長谷寺実(八十田勇一)は「報道機関としてどのような立場を取るか、方向性を決めて」と話をまとめようとする。その時、吉村(渡部篤郎)が「犯人は一本木との対談を求めている」と言う。そして声明文にある『これが届いたらまずお前の反論を載せろ。そうしなければもう一人犠牲者が増える』という部分を読み、「俺達主導で犯人と渡り歩こう」と決めた。警察対応についても吉村は「付かず離れずの距離を保つ。証拠品は全て提出しなければならないだろうが、情報を全て明かす必要はない」と指示する。すると一本木が「それでは不足です、独自の取材も続けるべきだ」「この声明文には犯人に結びつく手がかりがあはずだ」と意見する。こうして各総局と協力して、犯人に立ち向かう事が決定した。

警察では、合同特別捜査本部が設置された。「消印は新宿西、犯人の指紋は検出されなかった」捜査一課警部補・望月公平(高橋努)によって、一本木宛てに届いた声明文の情報が捜査員達に共有される。声明文には、被害者が立ち小便をしていた事や水色のネクタイをしていた事、刃物の描写が鑑定結果と一致している等、報道されていない情報が書かれており信憑性が高いと判断される。そんな中、報道を止められないかという意見が出る。しかし望月は「報道の自由を盾にするでしょうし、犯人も掲載しなければ新たな被害者が出ると脅迫している事からそれは難しい」と答える。「スクープだって喜んでるだけでしょ、マスゴミの連中は」とマスコミ嫌いな捜査一課・宮本勇吾(白石隼也)は悪態をつく。

デスク・黛真司(長谷川朝晴)は、心配そうに一点を見つめている。そこへコーヒーを持った若山綾子(結城モエ)がやって来るが黛は若山を引き止める。視線の先には、集中して記事を書く一本木の姿があった。
『ワクチン殿 対論の相手に私を選んだとのこと。光栄とは言えないが、こちらもあなたと対話する必要がある』『あなたは人間をウイルスと定義した。それならばなぜあなた自身はウイルスではないのか』『あなたにも罪があるはずだ。人間の存在が罪で一連の殺人が罰というのならその罪状を言語化してほしい』『いかなる理由であれ、殺人は正当化できない。私達は一切の暴力を否定する』一本木の記事は、『本紙記者に犯行声明文届く』大きな見出しで一面に掲載され、多くの人達に読まれる。名峰学院大学の心理カウンセラー・小川万里子(高岡早紀)、名峰学院大学教授・毛賀沢達也(酒向芳)、医師・石橋光男(古田新太)、名峰学院大学の学生・江原陽一郎(松田元太)もこれを読む。そして陽一郎は、この記事をスクラップに加えた。

翌日、予想通り紙面には多くの反響があったようだ。部長の長谷寺は「他紙に抜かれぬようしっかりと取材しろ」と息巻く。一本木は、ホワイトボードに書かれた被害者達の情報を見ていた。そこへ大熊がやって来て「被害者はいずれも男性。妻子ありだが、別居や離婚寸前とどの家庭も円満とは言えない状態だ」と言う。一本木は「だれでも良いと言っておきながら、彼らをターゲットにした理由があるはずだ」と推測する。
一本木は、1件目の被害者・村田の家へ行く。一本木が玄関のチャイムを鳴らしても応答がない。その時、息子が学校から帰宅する。一本木が息子に話しかけると玄関が開き「何ですか?」と妻が怪訝そうな表情で出てきた。妻は、息子を守るように家に入れると「ようやく息子が戻って来たのよ、放っておいて」と言う。一本木はすかさず「今までは別の所に?」と尋ねる。妻は「父親がうまい具合に死んだんでね」と答えた。「息子さんはどこから戻ってきたのですか?」一本木が尋ねると妻は「息子は犯人じゃないわよ!!」と怒り出す。妻は、勝手な事を言う近所の人達にうんざりしていたのだ。「悲しみの最中に大変な思いをされたのですね」一本木が気持ちに寄り添うと妻は「私も息子もあの人が死んでくれて助かったのは事実だわ」と明かす。「酒や女、暴言に暴力」「事件の夜だって女とホテルに行っていたらしい」妻は悔しそうに言葉を絞り出した。
その後、一本木は村田の職場であった川崎市役所へ行く。同僚・山川は「犯行声明にあった水色のネクタイ、あれは飲み屋の愛人にもらったやつだって自慢していた」と証言する。一本木は、スナック・クールへと行く。店主の女性は、「相手は私じゃない。村田さんはもっとギャルっぽい子が好み」「お酒が入ると乱暴で皆から嫌われていた」と話す。「でも3日に1回は来ていたからあまり悪くは言えない」と言いつつも、「家族を殴って指を骨折していた事もあるし、クズでしょ」と吐き捨てるように続け、村田がキープしていたボトルのネームプレートをゴミ箱に投げ捨てた。
「最近だときっとキャバクラの子ね、レイコ…だったかな」この女性店主の証言を元に、大熊がキャバクラへと行く。同僚は「無断欠勤してそのまま辞めた」と証言した。
大熊は、村田の事件後すぐにレイコが店を辞めて携帯も解約し、行方不明になっている事を一本木に報告する。
同じ頃、一本木の反論を読む犯人。犯人は、封蝋を溶かし始める。

陽一郎(松田元太)が、学生相談室の前で躊躇っている。やっぱり入るのは止めようと振り返るとそこには、小川(高岡早紀)が笑顔で立っていた。小川は「お母さん亡くなっていたのね。近くの人に騙されたって言っていたけどそれはお母さんが亡くなった事と関係あるのかな」と穏やかな口調で尋ねる。陽一郎は「優しい、良い母親でした」「父も仕事人間だけど、母を愛しているのが伝わって恥ずかしい位だった」「夏休みに皆で行く山登りも楽しかった」「本当、絵に描いたみたいな良い家族だったんです」と思い出しながら話し始める。しかし、母は膵臓がんで亡くなってしまう。「気づいてからはあっという間だった」「僕も父もすぐには立ち直れなかった」と言う。そんなある日、陽一郎が遺品を整理していると母の日記が出てきた。
『お父さんはまだ早いと言う。でもそろそろ伝えなければと思う』『でもどう話せばいいのだろう。私達が本当の親子ではないなどと』と書かれていた。陽一郎はその場にへたり込んだ。

「僕はずっと騙されていた」「父は僕が母の日記を読んだ事を知りません」陽一郎の目から涙が流れる。「僕は一体、何者なんだ。僕の19年間は何だったんだ」「そんな事ばかり考えてしまう」陽一郎はうつむいた。

一本木が会社に戻ると、ビルの入口で定例会に来ていた毛賀沢(酒向芳)に声をかけられる。毛賀沢は、一本木の記事を面白いと言って「破廉恥教授が加わったらもっと売れると思うよ~」と茶化した。編集部では皆が一本木の帰りを待っていた。犯人からの手紙が届いていたのだ。今回の消印は、池袋東。一本木は手袋をして開封する。
『俺も罪深いウイルスだ。一つ俺の罪を話してやろう』『俺は息子が産まれて間もなく妻子を捨てた。今頃、大学生になっているだろう』
一本木は、部長やデスクと共に吉村(渡部篤郎)へ報告する。部長・長谷寺は、このまま犯人のペースに乗せられてしまう事を心配するが、吉村は掲載しなければ被害者が出てしまう事を危惧する。一本木は「筆は弱めません」と決意を改にした。

翌日『本紙記者に反論の手紙』として、一本木の記事は一面掲載された。陽一郎は、父・茂(萩原聖人)が外出するタイミングを見計らってリビングに下りる。
『ワクチン殿 あなたの語る『理由なき殺人』は論理的に破綻している。殺人は哲学などという高尚なものではあり得ない』という一本木の記事を真剣に読んだ陽一郎は、この記事を切り取った。

ワイドショーでは、毛賀沢(酒向芳)がスポーツ誌の取材にキレて、カメラを叩きつけた器物破損の疑いと伝えている。「むちゃくちゃだな」と他人事のように言う一本木の元へ他部署の部長がやって来て「今、話題の毛賀沢教授からコメントを取ったら面白いんじゃないか」と伝える。一本木は「本気で言ってるんですか!?凶悪犯罪ですよ」と一蹴し、黛も「そういう話が出る事事態がおかしい」と異論を唱える。社会部では、手袋をした若山が慎重に郵便物を扱っている。すると犯人からの手紙を発見し、急いで一本木に知らせる。今回の消印は、新大久保北。

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『一本木透殿 ご高説をありがとう。ただ、こんな退屈なやりとりを観客たる読者が望んでるか?皆が望むものを提示してやろう』そう書かれた手紙には2件目の犯行について記されていた。
『屋上は喫煙者のたまりばになっていて、俺もここで一服していた。その中に、フレームの下半分だけが赤いメガネをかけ、顎髭を生やした、軽薄さを絵に描いたような男がいた』『俺はその男を二人目の犠牲者に決めた。理由は特に無い。敢えて言うならば、その場に最後に残ったからだ』『まずナイフで背中を一突き、その後、胸部を1回復部を2回刺した』そして被害者をフェンスから下に落とすと走って逃走した。『あの時、驚いたのは他人の死に対する反応だ』『悼みや同情もなく、面白がって撮影する者までいた。潰れた顔や飛び散った血も誰かに伝える衝撃映像にすぎないのだ。この光景の中に殺人とは蔑視の罪、凶器は潜んでいないか、これが人間の本性だ』『今後も罪深き人間を裁き続ける』
その時、若山(結城モエ)が「ありましたよ」と声を上げる。険しい視線の先には、SNSに投稿された事件現場の映像があった。犯人が指摘するように、煽るようなコメントで面白おかしく伝えられていた。
大学構内でもこの動画は話題となっていた。「やだ、キモーい」ヘラヘラと笑いながら話す学生達とすれ違った陽一郎は軽蔑するような視線を送る。
捜査本部では、犯人の言葉がそのまま全国紙に掲載される事について「犯人の思うままなんてあり得ない」と憤る声が上がる。その時、望月は「話がうますぎるな」と呟く。望月はこのやりとりが続く事で喜ぶのは、言いたい事が載せられる犯人と新聞が売れる太陽新聞だと指摘する。望月は、赤字続きの太陽新聞による自作自演を疑う。そして太陽新聞社内に怪しい動きがないかを調べる事に決まった。

自作自演が疑われている事が、吉村(渡部篤郎)に報告される。吉村は「そんな戯言、放っておけ」と毅然とした態度を続けるよう言った。
一本木は、2件目の被害者・本郷の職場へと行く。受付で本郷について聞きたいと説明していると後ろから望月達がやって来た。社長とアポを取っていた望月達はすんなりと社長室へ案内される。すると望月が戻ってきて一本木に「何か分かったら真っ先に教えろ」と耳打ちする。一本木が、自作自演を疑ってるのは本当か尋ねると望月は「外ばかりじゃなくて中も調べたらどうだ、社内に犯人がいるかもな」と言った。
一本木は、ビルの外で誰かを待ち伏せしていた。昼休みになると受付の女性が同僚と話しながら出てきた。「ご一緒してもよろしいですか?」一本木は女性達のランチに同行する。女性の同僚は、本郷が不倫していた事を明かす。口が上手い本郷は、社内の女性を取っ替え引っ替えしていたらしい。しかも本郷は若くて綺麗な妻の事を「女として終わってる」と言い「これから本物の恋愛をするんだ」と豪語していた。そんな本郷は社内でも最悪な評判だったようで、女性達は小馬鹿にするように証言した。
その後、本郷の自宅を訪ねた一本木に妻は「犯人の心当たりなんてありませんよ」「そもそも仕事が忙しいって家には帰って来なかったんですよ、嘘ですけどね」と話す。素敵な家とは対照的に妻は穴の空いた靴下を履いていた。妻は「一度、浮気を問い詰めたら逆ギレして暴力が始まった。その内、娘にまで手を挙げるようになって私も限界でした」と言い、「殺される3日程前に変な電話がかかってきたから、どこかで女を取り合って殺されたんだと思う」と続ける。
事件の3日前、幼い娘の手首には包帯が巻かれ、妻の目元には大きなアザがある。キッチンには宅配ピザの空き箱が放置されていた。その時、自宅の電話が鳴る。ボイスチェンジャーで変えられた声は「お前の旦那は浮気している。これ以上俺の女に手を出したら殺す」と告げると一方的に電話を切った。
妻は「バタバタしていて言いそびれちゃって」と脅迫電話の事を警察に言っていないのだと話した。

一本木は、脅迫電話の件を大熊と若山に教える。そして「警察に積極的に話す必要はない」と言うと即時に調べる事にした。その後、クラブで一本木は審議官・牛島正之(甲本雅裕)に会う。牛島は、犯人が使用している封筒やプリンターは一般的にありふれている物で、そこから犯人に辿り着く事は不可能だろうと明かす。一本木は封蝋に着目するが、これも外国製という所までしか分からなかった。さらに、生命保険金額もごく一般的な金額で保険金目当ての犯行とは考え難いようだ。
牛島は「記者の慟哭、俺の関与はもう少しぼかして欲しかったなぁ」と苦言を呈す。「名前も出していないし、事実だ」と一本木は言い返す。すると牛島は「世間では劇場型だと騒いでいるが、俺は違和感を感じる」「全体に饒舌過ぎる、見せかけようとしているのでは」と言う。そして「犯人は当時の汚職事件の関係者とか…?」と呟く。一本木の脳裏には、元恋人・白石琴美(松本若菜)が一本木を責めた視線と首吊り自殺した琴美の父が思い出される。
同じ頃、吉村(渡部篤郎)は『2001年太陽新聞縮刷版』を取り出すと、琴美の父の不正について一本木が書いた記事を読み返していた。

翌日、一本木は3件目の事件現場に来ていた。大きな駅で人通りが多い。一本木は手帳に『ナゼこんな人混みに』とメモした。一本木は、空き缶を拾い集める路上生活者を見つけると「ここには頻繁に?」と尋ねる。その時、隣でシャッター音がした。一本木が見ると、若い男性(陽一郎)が事件現場に手を触れながら何枚も撮影している所だった。一本木は、彼があの日大学内で見かけた学生だと気づき、「君」と声をかける。すると学生(陽一郎)は走り去ってしまった。
一本木は、大学へと行く。その時、1件目の被害者・村田宅を訪れていた大熊から連絡が入る。一本木達が予想した通り、村田の家にも機械音で「お前の亭主は浮気している」と脅迫電話がかかってきていた。一本木は、小川(高岡早紀)に「(陽一郎が)事件現場で写真を撮っていた。話を聞きたい」と話す。小川は「いくら一本木君の頼みでも、心当たりがあっても言わない。守秘義務がある」と断る。小川の頑なな態度に一本木は「もしかしたら犯罪に関与しているかもしれない、その点だけは心しておいてください」と言って立ち去った。一本木は、構内を見渡すが陽一郎の姿はない。小川は、ハーブティーを一口飲むと陽一郎に電話をかけた。
構内で陽一郎を探す一本木。諦めた様子で大学を後にしようとした時、目の前を陽一郎が通り過ぎた。「君!」一本木は笑顔で呼びかける。すると陽一郎は、猛スピードで走り出す。一本木は「待て!」と追いかける。陽一郎は、校舎内に逃げ込んでしまった。一本木は、陽一郎にぶつかられて怒っている学生に「彼の名前は?」と尋ねた。
日が暮れると陽一郎は帰宅する。すると家の前で一本木が待ち続けていた。観念したのか、陽一郎は逃げなかった。一本木は、先日品川駅付近の現場で写真を撮っていた理由とそこが殺人事件現場だと知っていたか、そしてなぜ一本木と目が合って逃げ出したのかを尋ねる。陽一郎は黙っている。その時、家から父・茂(萩原聖人)が出てきた。一本木が「息子さんに話をお聞きしたい」と話している隙に、陽一郎は家の中に駆け込んだ。「あなたこんな時間に失礼でしょ、息子が何をしたって言うんです」息子を守るように抗議する茂に一本木は返す言葉が見つからなかった。

【感想】
30代・女性
次回予告がすごく気になる。「吉村さんじゃないですか?あの手紙書いたの」という一本木。あの手紙とは声明文なのか?そうだとすれば何のために?殺人の実行犯は別にいるのか?
【ここまで分かった事】
・被害者達は、みんな家庭を大切にしていない。犯人がターゲットにした理由はここにあると思われる。
→だからと言って、陽一郎の犯行と考えるのは安易すぎて違うと思う。一本木の推測もミスリードだと思う。
・陽一郎は、茂とむつみの本当の子ではない。おそらく石橋の病院で秘密裏に産まれた子を茂夫妻が養子にしたのだろう。

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