【TOKYO VICE】第6話 感想ネタバレを詳しく(主演:アンセル・エルゴート、渡辺謙)

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主演:アンセル・エルゴート、渡辺謙
WOWOW (日曜日22時00分~) 

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【内容・ネタバレ含む】
【#06 虚々実々】
サマンサ(レイチェル・ケラー)は部屋でタバコを吸っている。その手は震え、何かに怯えているようだ。彼女の留守電には、同僚達から「なぜ仕事を休んだの?」「心配している」とメッセージが残されていた。その時、玄関の呼び鈴が激しく鳴る。サマンサは、警戒しながら窓の外を見た。
訪ねて来たのは、ジェイク(アンセル・エルゴート)だった。ジェイクは先日の無礼を謝り、「受け取ってほしい」とお菓子の詰め合わせを差し出す。サマンサも「あの態度は酷かった」と言いつつも「お菓子の差し入れは嬉しい」と箱を受け取る。ところが、ジェイクが「佐藤(笠松将)には気をつけろ。彼らの世界に関わると深く傷つく」と忠告すると、サマンサは怒ってお菓子を突き返すとそのまま立ち去ってしまった。
古びたアパートで質素な暮らしをしているジェイムス。食器を洗い終えた彼がふと窓の外を見ると黒い高級車が停まっていた。ジェイムスが息をのむのと同時に部屋の中には、佐藤(笠松将)の姿があった。「何も言わないなら顔を粉々にするからな」と脅す佐藤の姿には貫禄が出ていた。
車を運転していた佐藤(笠松将)の部下が、運転席を離れる。後部座席の佐藤は、張り詰めた糸を少しだけ緩める。佐藤の手には先日、敵を刺した時の感触がトラウマとして残っているようだった。

ジェイク(アンセル・エルゴート)は、ヤクザの情報収集のために週刊誌を買っている。そして戸澤(谷田歩)の記事をいつも同じ鵜飼という人物が書いている事に気づく。ジェイクは、戸澤の広報役である鵜飼を探す手伝いをしてほしいと同期に頼んだ。
ジェイクは、鵜飼の記事に魅了された青年を装って鵜飼の家を訪ねる。最初は警戒していた鵜飼だが、「サインしてほしい」と何冊もの雑誌を取り出すジェイクの姿に悪い気はせず、部屋の中に招き入れる。部屋の中には、たくさんのヤクザ達の写真と関連する情報を書いた紙が壁中に貼られている。鵜飼がトイレに行った間に、ジェイクはこれらの資料を観察する。そして覚醒剤の吸引器を発見した時、鵜飼が戻って来た。ジェイクが「自分はやらないが人がやっているのは構わない」と話すと鵜飼は得意げに「吸引すれば痕が残らない」と話した。写真の中には、ヤクザの愛人達の写真もあった。鵜飼は「手を出すなよ」と忠告する。写真の一人の女性は、一度記者と話をしただけで殺されてしまったのだと鵜飼は話す。
ジェイク(アンセル・エルゴート)は、いつも戸澤の隣に居る女性・美咲に目をつけた。ホテルから出てきた戸澤(谷田歩)は車に乗り込み、美咲はエントランスで戸澤と別れると戸澤の部下を連れて街の中へと消えていく。ジェイクは美咲を見失わないようにこっそりと尾行した。一方、戸澤を乗せた車はある料亭へとやって来た。部下から大きなジュラルミンケースを受け取るとたった一人で料亭の中に入っていく。中では、石田(菅田俊)をはじめ各組の組長達がズラリと並んで座っていた。戸澤は中原会長(石橋蓮司)に促されて、中原の隣に着席した。
戸澤(谷田歩)の愛人・美咲は、百貨店のコスメ売り場でメイク用品を選んでいる。ジェイクは一般客に紛れているつもりだったが、美咲には気づかれていたようで「いい時計ね」と話しかけられる。『いい時計ですね』は以前、ジェイクが戸澤に話しかけた言葉で、美咲はこれを真似たのだった。ジェイクは「戸澤の愛人のひとりが行方不明になった事についてコメントを」と言って食事に誘ったが、美咲は「話す事があっても私はそんなに馬鹿じゃない」「戸澤を恐れるべきは、あなたよ明調さん」と言って立ち去った。
千原会の組長達は「関西と関東それぞれの縄張りを荒らさない協定はどうなった」と戸澤(谷田歩)を責める。中原(石橋蓮司)に促されて戸澤はジュラルミンケースを石田(菅田俊)の前に差し出す。中には札束が大量に入っていた。中原はあくまでもそこが石田のテリトリーだったとは知らなかったと言いはり、「1億あります。ご迷惑をおかけしました」と戸澤は形だけの謝罪をする。石田は中から5000万だけ取り出すと、ケースを戸澤に返す。千原会会長は「お金だけではどうにも出来ない事もある」と言った。中原に「さっさとせんかい」と怒鳴られ、戸澤は土下座をした。すると千原会はこれを受け入れて解散して行った。

サマンサ(レイチェル・ケラー)はデューク(萩原聖人)の店に出勤した。同僚のポリーナは「昨日、松尾(山田純大)が捜しに来た」「文句を言ったらこじれると思って黙ってた」とサマンサを心配する。サマンサが店に出ると早速指名が入っていた。恐れていた通り、指名したのは松尾だった。サマンサが「セッションは何回?」と聞くと松尾は「12回」と答える。サマンサは7回と主張し、間を取って10回となる。サマンサが、雇い主を聞くと松尾はサマンサの父だと答える。松尾が「僕の要求をのむか、家族の元に戻るかだ」と言うとサマンサは諦めたように「明日の19時」と言って席を立った。
戸澤(谷田歩)は「金払うだけでも腹立たしいのに土下座までさせられてメンツ丸つぶれだ」と憤る。しかし中原(石橋蓮司)は「お前を派遣したのは東京に楔を打ち込むためなのにガッカリだ」「次は銭だけでは済まないぞ」と追い打ちを掛けた。

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石田(菅田俊)は、佐藤(笠松将)が得た情報をどう使うかについて、上層部の小林と佐藤に相談する。小林は「手打ちにした直後の今ではない。戸澤が一気に攻めて来る」と答え、佐藤は「親父(石田)の考えに異論はない」と答えた。石田は佐藤だけ残るように言う。そして佐藤の本音を聞く。佐藤は「情報を使うか否かではなく、相手に使っていない事がバレないように使う事が重要だと思った」と明かす。石田はその答えに満足そうに頷いた。
ジェイク(アンセル・エルゴート)が帰宅すると家の前に佐藤(笠松将)が待っていた。ジェイクは佐藤に言われるままに車の後部座席に乗り込む。車には、石田(菅田俊)が乗っていた。石田は、明日戸澤の元にシャブが密輸されると情報を教える。「俺達の友好な関係の証としてこれは無償だ」と石田が言うが、ジェイクは「たとえ無償でも組の潰し合いに加担する記事は書けない」と断る。それでも石田は「戸澤はウィルスだ」「あいつよりかは俺の方がマシだと知っているだろう」と言った。
戸澤(谷田歩)は美咲と食事をしている。戸澤はステーキを口にするが、体が受け付けないようだ。美咲はその一瞬の表情を見逃さず「ここのシェフ、また焼き加減失敗したのね」とフォローする。そして店から差し入れだとワインを勧められた時も「私がお酒を控えているから」と戸澤の体調を悟られないように断る。戸澤が「想像以上に別れが早く来るかも」と弱気になっていると美咲は「明日はペディキュアの予定」と笑ってみせる。自分が居なくなった先を心配する戸澤は「何かほしい物はないか」と聞く。美咲は戸澤の中の正解を探るように「…お家かな」と控えめに答える。しかし戸澤は態度を急変させて「やっぱり他に男が居るんだな。お前のような美人で欲張りな女が、俺が居なくなった先を考えないわけがない」と不機嫌になる。戸澤は自分のステーキを「食え、こんな旨い肉残したらバチが当たる」と言って美咲のお皿に乗せる。美咲は目にうっすら涙を浮かべながらステーキを食べた。

夜、片桐(渡辺謙)が妻と自宅で寛いでいるとジェイク(アンセル・エルゴート)が訪ねて来た。ジェイクは石田から聞いた密輸の情報を話す。しかし片桐は「時が来たら、俺が捜査する」と言う。「明日までに間に合うように急いで来たのに」とジェイクが言うと、片桐は「お前が裏切り者だと石田に教えた奴が死んだ」「何事にも結果が伴う」「ネタを書くのは自由だが慎重にやれ。焦ると全てを危険にさらすことになる」と忠告する。最後に片桐は「俺を信じるか?」と聞いた。

デュークの店の裏口に、アキラ(山下智久)の姿がある。仕事を終えて出てきたポリーナは、アキラの迎えに感激する。アキラは「みんなでパーティだ」と言ってポリーナを車に乗せた。少ししてサマンサ(レイチェル・ケラー)も出てきた。裏口で佐藤(笠松将)が待っていたのでサマンサは驚いた。サマンサは、佐藤の背中に新しい傷ができている事に気づく。佐藤は「仕事とサマンサの事は別々に考える」と言った。
ポリーナは悔しさを滲ませていた。パーティだと言って連れて来られたのは、アキラ(山下智久)の店。しかもアキラは普通に他の客の接客をしていた。他のホストが「大丈夫、君はアキラのお気に入りだ」とフォローするが、ポリーナの気持ちが晴れる事はなかった。
佐藤(笠松将)は手際よく卵焼きを作る。「自分の父親はシェフ志望だったが、家族を養うために諦めた」「父親に全てを教えてもらった」と佐藤は話す。サマンサ(レイチェル・ケラー)は、『CTR』の指輪を見せて「義務を忘れないために渡された」と話す。そして松尾(山田純大)の事を明かす。強気のサマンサとは思えないほど、松尾に怯えるサマンサを佐藤は優しく抱きしめた。
ジェイク(アンセル・エルゴート)は丸山(菊地凛子)の家を訪ねる。ジェイクに言いがかりをつけて大声を出す弟の事を丸山は「病気で色んな陰謀が見えるらしいの」と説明した。ジェイクは、密輸の事を話す。丸山は「片桐(渡辺謙)の命令を聞く必要はない。他の人に頼みなさい」と言った。
ポリーナの元へアキラ(山下智久)がやって来た。アキラは「記念日だからお酒を入れてほしい。でも無駄遣いはさせたくないからな…」と話す。するとポリーナはアキラを喜ばせたい一心で高級シャンパンを入れる。その後も飲んでは踊りを繰り返すポリーナ。しかしポリーナが酔いつぶれる寸前に目にしたのは、別の席で接客をするアキラの姿だった。

朝、ジェイク(アンセル・エルゴート)は宮本(伊藤英明)を訪ねる。「確かな筋からの情報だ」と言っても宮本は「片桐とつるんでるだろ」と相手にしない。ジェイクが「片桐は『待て』と言った」と言うと宮本は考えを改め、捜査へと動き出す。ジェイクは、独占取材を条件に捜査に同行した。多くの捜査員達が飛行機内を調べる。ところがどこを調べても薬は出て来ない。
そこへ片桐(渡辺謙)がやって来た。片桐は「内密に進めて容疑を固めれば戸澤に逃げられる事はなかった」とジェイクを責める。そして「思い上がるな、失望した」と言って片桐は去った。

松尾(山田純大)は帰宅すると、持ち帰ったワインのコルクを開けようとする。その時、背後から「千原会から伝言がある」と佐藤(笠松将)の声がした。佐藤は「彼女は店の稼ぎ頭だ。店には出禁、彼女に近づいたらバックには千原会が居る事を忘れるな」と忠告する。すると松尾は「北海道の徳丸組長を知ってるか?君の叔父貴筋にあたる方だ」「彼に方を付けてもらおう」と電話を掛け始める。一気に立場が悪くなった佐藤は「切ってくれ、頼む」と言う。佐藤は頭を下げた。ところが松尾はつけ上がるばかり。佐藤は我を忘れて、松尾を殴り続け、最後には置物で頭部を何度も殴打した。
新聞社で丸山(菊地凛子)は頭を悩ませていた。そこへ編集長・莫(豊原功補)がやって来た。莫が「警察の失態だけで十分記事になる」と言ったので、ジェイクは「僕のせいであって宮本(伊藤英明)は悪くない」「記事にしたら2つのネタ元を怒らせてしまう」と反論する。丸山は心を鬼にして「書きなさい!記事を」と指示した。
デューク(萩原聖人)の店のカウンターで佐藤(笠松将)は煽るように酒を飲んでいる。心配したサマンサ(レイチェル・ケラー)が話しかけると佐藤は苛立った様子で「もうお前は安全だ、それでいいだろ?」と声を荒げた。そこへジェイク(アンセル・エルゴート)がやって来て「僕を利用したな」と佐藤に怒る。「頭の悪いヤクザだから、ガセか分からなかったのか」とジェイクが煽ると佐藤の怒りは頂点に達する。暴れるジェイクは、店の外に追い出される。

戸澤(谷田歩)は「何年掛けてあのルートを開拓したと思ってんだ!?」と憤る。宮本(伊藤英明)は「守ってやっただろ!どの道あのルートは終わりだ。新しいルートを見つけるしかない」と反論する。同じ頃、航空会社作業員の制服を着た男達が飛行機に近づく。男達は慣れた様子で機体の内側から、薬を隠したシートを回収した。
タレコミした人物を聞かれた宮本(伊藤英明)は、ジェイクの名を戸澤に教えた。

【感想】
30代・女性
宮本と戸澤がつながっていたのは予想外だった。

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