主演:アンセル・エルゴート、渡辺謙
WOWOW (日曜日22時00分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#04 虎穴虎子】
サマンサ(レイチェル・ケラー)は、自身のお店を開く場面を思い描く。コンクリート打ちっぱなしの物件を見渡しながらサマンサは「ここに決めます」と決断した。一方、ヤクザの車に乗せられたジェイク(アンセル・エルゴート)は不安で堪らない。暫くして車は、立派な日本家屋へと到着した。ジェイクは応接間に通される。虎や鷹の剥製、綺羅びやかな置物が所狭しと置かれた部屋でジェイクはそわそわしている。すると一人のヤクザが「中に入れ」と言う。
奥の部屋では、千原会組長の石田(菅田俊)が待っていて「招きに応じてくれて礼を言う」と英語で話す。その時、片目を腫らした組員がお茶を運んできたので、ジェイクは身構える。その後も英語で話す石田にジェイクは「日本語でも大丈夫です」と言うが、石田は「君が客だから、敬意を払わせてくれ」と答えた。
ジェイク(アンセル・エルゴート)が出されたお茶に口をつけると、石田(菅田俊)は警察と自分の関係について話し始める。「毎週事務所に警察が来るのだが、最近彼らは出したお茶を飲まなくなった」「警察内で俺が警察を買収しているという噂が立った。『出されたお茶を飲むという行為は買収されたと映るから飲まないのだ』と警察は言う」「ところが部下から見れば出したお茶を飲まないという事は俺が警察のイヌになったと見える」「どちらも嘘だ。しかし否定のしようがない」「このままにしておけば、近い将来部下達が俺を撃つ」と石田は話す。石田の狙いは、ジェイクの情報源にあった。「君の友人の警察は顔が広いらしいな」「君が探りを入れて噂を流した奴を見つけ出せれば、俺は死ぬまで君に感謝する」と石田は続けた。
帰り、ジェイク(アンセル・エルゴート)は佐藤(笠松将)が運転する車に乗った。ジェイクは「俺はジャーナリストだ。ヤクザに協力したと知れたら困る」と苦言を呈す。しかし佐藤は「協力すれば、新たな情報を流す。双方に損はない」と答えた。車内に、バックストリート・ボーイズの曲が流れる。「名曲だ」と言う佐藤に対してジェイクは「これが!?」と驚く。その後、二人は少し打ち解けたように歌った。
ジェイク(アンセル・エルゴート)は警察署に行き、片桐(渡辺謙)を見つけると、石田(菅田俊)から聞いた話を打ち明ける。片桐は「その通りだ。石田が撃たれれば戸澤組がシマを取るだろう」と話す。新聞社に戻るとジェイクは、片桐から借りたファイルを丸山(菊地凛子)に見せる。「あれはヤクザとの喧嘩だ」と言う丸山に、ジェイクは同じ金融業者が関わっている事や自宅に脅迫電話があった事などを説明する。すると丸山は「数週間前に町屋で自殺があった」と思い出す。新聞を読み返すと「自殺した女性には借金があり、自殺を促す電話がかかってきていた」とあった。丸山は、ジェイクの同期達にこの記事について詳細に調べるよう指示すると、ジェイクを連れて外出する。
サマンサ(レイチェル・ケラー)が勤務を終えて帰宅しようとすると、デューク(萩原聖人)が「俺が知らないとでも思ったか」「自分の店を出すんだろ、うちの子を盗んで」と道を塞ぐ。サマンサは「ここなら税金も苦労せずに働ける。出ていくわけない、あり得ない」と答えて立ち去る。酔った様子のデュークは「俺に損させたら一生後悔することになるぞ」と脅し文句を浴びせた。
丸山(菊地凛子)とジェイク(アンセル・エルゴート)は、記事にあった女性の夫を訪ねる。ジェイクが「奥さんにはかなりの借金があったとか」と話を切り出すと夫は「だったら自業自得だと?」と心を閉ざす。すると丸山が「そうではなく、誰が彼女を追い詰めたのか突き止めたいのです」と韓国語で話した。丸山が祖父母が鎮海出身だと言うと、夫は「妻も鎮海の出身だ」と言って涙した。「力になりたい」丸山の言葉に、夫は妻が亡くなった後に届いたという支払い督促状を二人に見せた。消印は6日前、記載の住所がまだ有効かもしれないと二人は考えた。
片桐(渡辺謙)は、先日のガサ入れで逮捕した戸澤組の組員を取り調べる。片桐は「石田(菅田俊)と抗争になるように戸澤(谷田歩)が噂を流した」「戸澤は千原会の誰かを味方につけたはずだ。裏切り者は誰だ」と問うが組員はシラを切る。すると片桐は「もう帰っていい」と言う。組員は「このまま帰ったら殺される」と慌てる。片桐は、組員を押さえつけて裏切り者を明かすように迫った。
サマンサ(レイチェル・ケラー)が店を持とうとしている事が千原会の耳に入る。先輩ヤクザは佐藤(笠松将)に「女でしくじるなよ」と助言する。
ある事務所で丸山(菊地凛子)は「銀行もどこも貸してくれなくて…」と涙の演技をしている。督促状の住所はまだ存在していたのだ。担当者は「もう大丈夫ですよ、ここは誰も断りません」と優しい言葉をかけて、書類に必要事項を記入するよう促した。
ジェイク(アンセル・エルゴート)には、借金した人を自殺させて儲ける仕組みがわからなかった。丸山は、事務所で受け取った書類を読みながら「契約書が生命保険の証書になっている」と指摘する。借用書の但し書きには『死亡時、遺族は保険金請求権を全て放棄し、保険金は金融会社に支払われるものとする』とある。こうして執拗に自殺に追い込むカラクリが判明した。
そこへ法務局へ行っていた同期達が戻ってきた。金融会社の台東区にある本社住所とCEOの名前・園田清志などが判明する。丸山(菊地凛子)とジェイク(アンセル・エルゴート)は、早速CEO宅の住所を訪ねる。そこはお世辞にもCEOの家とは思えない古びた団地だった。それでも二人は記載の部屋を訪ねると、出てきた女性は「ここが園田清志の家で間違いない」と答える。女性は、園田の娘で「父は随分前から話せる状態にない」と言う。部屋の奥には、車いすに座ってぼーっとする男性の姿があった。
サマンサ(レイチェル・ケラー)は松尾(山田純大)と料亭で会食をしている。サマンサが博識なので二人の会話は弾んでいる。ところが、「ここに来るまでどんな道を歩んで来たのかな」「自分がした事を隠し通せるとでも?」と松尾の質問が次第に意味深なものへと変わっていく。サマンサは黙っている。すると松尾は「逃げてしまおうか、現金はいくら必要?」「赤いバッグに詰められるだけ?スーツケースも必要?」とサマンサの心の中を読むような事を言う。そして「いくら逃げても必ず見つけ出す」「助かる道は1つだけ」と続ける。
園田がただの書類上のCEOである事がわかり、丸山(菊地凛子)は『何もしない』という決断をする。熱く反論するジェイク(アンセル・エルゴート)を、丸山は「ムキになると大切な事を見落とす。この事件にミスは厳禁」「この件だけを追うわけには行かない」と諭す。
店の控室、サマンサ(レイチェル・ケラー)の元へ佐藤(笠松将)がやって来た。佐藤が「ルールに従わない女は不運な目に遭うことになる」と言うとサマンサは「脅さないで」と反論する。敵対心剥き出しのサマンサに佐藤は「俺は敵じゃない。お前を守りたい」と言うが「私が救いを求める小娘にでも見える?」とサマンサの怒りを買ってしまう。サマンサは「自分の身は自分で守れる」と言って立ち去った。
その後佐藤は店内へ行き、カウンターに座っているジェイク(アンセル・エルゴート)に「彼女は居ない」と告げる。佐藤は「ここを出よう」とジェイクをクラブに連れて行く。
サマンサの同僚・ポリーナはアキラ(山下智久)の店に来ていた。ポリーナは「店を辞めてモデルの仕事に戻ろうかと思う」「ニューヨークやロンドンなら成功するかも」と言う。アキラは「俺はその程度の存在!?君だけは違うと思ってたのに、嘘つきだったんだね」と優しかった態度を急変させた。その時、苛立ったサマンサが店に乗り込んできた。「マーリーを探している」と言う。サマンサは店の奥に居るマーリーを見つけると「彼(デューク)に何を言ったの、1年間隠してきたのにあなたに話した途端」と詰め寄る。初めは否定したマーリーも「あなたに嫉妬する子を黙らせるため、あなたを守るため」と口外した事を明かす。怒りが頂点に達したサマンサは「本当にバカ!!」と罵る。あまりにも普段と違うサマンサの様子を心配したポリーナが「話して」と言うが、サマンサは「話しても無駄」と言って立ち去った。
ジェイク(アンセル・エルゴート)と佐藤(笠松将)は、それぞれクラブで意気投合した女性とホテルに入る。部屋を出た後、ジェイクが女性と話していると後から出てきた佐藤が、それぞれの女性に現金を渡した。女性がジェイクに「また呼んで」と笑顔で名刺を差し出した時、ジェイクはようやく事の顛末を理解した。
丸山(菊地凛子)が一人残業をしていると、部長の尾崎がやって来た。尾崎が丸山を褒めると、丸山は「皆が尾崎部長みたいに私を信じてくれたらいいのに」と弱音をもらす。尾崎は「悩んだ時は自分の直感を信じろ」とアドバイスした。
佐藤(笠松将)の奢りでジェイクは、高級中華店にやって来た。出身地や家族の事を聞く、佐藤にジェイクも「家族は」と聞く。佐藤は少し間をおいて「いない」と答えた。
帰宅したサマンサ(レイチェル・ケラー)はブラインドを閉めると祈るような思いでクローゼットを開ける。クローゼットの中の赤いバッグを見て「…そんな…クソ」と顔を歪ませた。
ジェイク(アンセル・エルゴート)が「こんなご馳走はいつ以来かな」と満足そうに話していると、磨りガラスの向こう側にあるVIP室の扉が開いた。中から戸澤(谷田歩)が出てきた。佐藤(笠松将)が「見るな」と忠告したにも関わらず、ジェイクは「良い時計ですね」と話しかけてしまう。戸澤が「ガイジンのくせにわかってるな」と言うとジェイクは「ヤクザのくせに」と言い返す。そしてジェイクは「何か情報が必要な時はぜひ」と自分の名刺を渡した。
戸澤は「この世界じゃ文屋は嫌われる」「敵の居ない男は男じゃない」と言うと顔を伏せていた佐藤に「親分によろしくな」と言って立ち去った。
サマンサ(レイチェル・ケラー)は、アクセサリーBOXの奥にしまっていた指輪を取り出すと『助かる道は1つ。正しい選択をしろ』という松尾(山田純大)の言葉を思い出していた。指輪には『CTR(正しい選択をしろ)』と掘ってあった。
【感想】
30代・女性
サマンサはどうして教会からお金を盗んだのだろう。教会が悪事を働いていたため組織を抜けたのかなと思いたい。
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