主演:千葉雄大・永山絢斗
WOWOW (土曜日22時30分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#05】
黒津監督(津田寛治)の新作映画『露命』の撮影が始まった。宝田多家良(千葉雄大)は、鴨島友仁(永山絢斗)と創り上げた”アラタ”を演じる。しかし多家良の”アラタ”と監督の”アラタ”が噛み合わずに何度も撮り直しをする。多家良は終いには監督から「多家良君、君死んでくれるか」と言われてしまった。
同じ頃、鴨島(永山絢斗)は劇団の稽古中だった。団長の水野英雄(板橋駿谷)に、鴨島は「(黒津演出にもまれて)次に会った時には別人ですよ」と多家良(千葉雄大)への期待を口にする。
映画の撮影現場では、多家良(千葉雄大)が大粒の涙を流している。監督は、他のシーン撮影に取り掛かり、多家良のシーンを明日撮り直すことに決めた。多家良のマネージャー・冷田(桜庭ななみ)は、監督の暴言に対して抗議し、多家良にフォローの言葉をかける。共演者の轟九十九(堀井新太)は、長い時間撮り直しにつきあわされたにも関わらず「お前達のやり方がどこまで通用するか試してみろよ」と背中を押す。
別シーンの撮影が始まる。黒津監督(津田寛治)は、多家良の”アラタ”を全否定して自身の演出を高圧的に押し付ける。多家良は”アラタ”を演じる事ではなく、監督の言葉とおりの動きをする事に徹する。
多家良の魂は、鴨島(永山絢斗)の魂と一緒に撮影現場を見下ろしている。『僕は納得していない。あのアラタの中には、僕も友仁さんも居ない』『友仁さんごめん。友仁さんを忘れたら演技なんて出来ないよ』と多家良は泣く。
撮影のカットがかかると、監督は多家良以外の役者達を労った。そして多家良に「残念だ、明日こそは”アラタ”に会わせてくれよ」とプレッシャーをかけて立ち去った。
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互いに手を取り良い雰囲気になるが、愛姫が鴨島(永山絢斗)との関係性について「依存し過ぎ」と指摘すると多家良(千葉雄大)は反射的に愛姫に背を向けて拒絶の姿勢を示す。愛姫が「死ぬまでずっと一緒に居るつもり!?」と感情をぶつけると多家良は黙って考え込んでしまった。
翌朝、黒津監督(津田寛治)は「死ぬ気になってくれたか?」と多家良(千葉雄大)に聞く。黒津が”アラタ”が死ぬプランを説明し始めると、多家良は心の中で『人形…人形…人形』と言い聞かせる。心の中の鴨島(永山絢斗)が『監督の言うとおりにしろ』と言うと多家良も『そうすれば、しばらく役者を続けられる』と納得する。
そして脚本を変更しようとする黒津監督(津田寛治)に「自分の脚本に自信持ってください」「変な死に方は嫌です!!」と多家良は感情をぶつけた。監督は笑い出し、「本当はどう演技すれば良いか分かっているのだろう」と聞く。多家良は例のシーンを鴨島と練っていた時の事を思い出す。鴨島(永山絢斗)が”アラタ”の感情について説明した時、多家良はその内容に違和感を感じていた。しかし多家良は、尊敬する鴨島の考えを優先させていたのだった。
鴨島の演出を振り払った多家良は、監督も納得する演技をした。”アラタ”の持つ友情、嫉妬、想いの感情が、鴨島が自分を送り出した時の感情と重なる。多家良は『…友仁さんは僕に嫉妬していたのか』と思った。
黒津監督(津田寛治)は満足そうな表情で多家良に近寄り「愛するイヌを捨てる。その罪を今背負え」と言った。
【感想】
30代・女性
鴨島の考えは間違っていない。でもほんの少しのズレが、彼が役者としてくすぶっている理由なのだと良く表されていた。多家良は、鴨島の呪縛から解かれることで更に成長する。それが愛姫が言っていた「自覚」なのだと腑に落ちた。
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