主演:千葉雄大・永山絢斗
WOWOW (土曜日22時30分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#01】
雨が降る中、会社員・宝田多家良(千葉雄大)はあてもなくトボトボと歩いている。通行人と傘がぶつかると宝田は落とした傘を拾うことなく、雨の中を歩き出す。宝田は、劇場・スズナリの前で劇団員に「見ていかないか?」と声を掛けられる。吸い込まれるようにポスターを見つめる宝田は、劇場内に足を踏み入れた。周りの観客達が大笑いする中、宝田は一人の俳優・鴨島友仁(永山絢斗)に釘付けとなった。
劇が終わると宝田(千葉雄大)は、鴨島(永山絢斗)の元に掛けより、無言のまま『やらせてください』『芝居!』と書いたメモを見せる。一度は立ち去ろうとした鴨島だが、宝田の真剣な眼差しが気になり、「来る?」と宝田に聞く。宝田はにっこりと笑って頷いた。
ー7年後ー
目が覚めてすぐにセリフを呟く宝田(千葉雄大)に、鴨島(永山絢斗)は「一旦シェイクスピアは忘れろ」と言って水とおにぎりを差し出す。鴨島は、宝田の荷物を準備すると「やって来い」と送り出した。鴨島は、同じアパートの住民で漫画家の川上たつひこ(前野朋哉)に「宝田が遂に銀幕デビューする」「地元の漁師役でセリフは2つ。でも名前がクレジットされる」と嬉しそうに話す。その後、鴨島は宝田の部屋を掃除するのだった。
『多家良が俺の隣の部屋に住み始めて7年。俺が先輩ぶって演劇のいろはを教え込むと多家良は俺を絶望させた』『世界はまだあいつの輝きに気づいていない』鴨島はそう思った。
多家良(千葉雄大)の秘めた才能に絶望した鴨島(永山絢斗)だったが、絶望は長くは続かなかった。鴨島は、多家良のために掃除や洗濯、スケジュール管理をする事に決めたのだ。
一方、多家良(千葉雄大)は周囲のスタッフが心配する程、緊張の面持ちで出番を待っている。ところが、鴨島(永山絢斗)と作り上げた漁師の背景(家族構成や生い立ちなど)をブツブツと呟く内に多家良はすっかり役に成り切っていた。撮影が終わると多家良はバスを待ちながら呑気におにぎりを頬張った。
同じ頃、忘れて出掛けた多家良(千葉雄大)の携帯に「通し稽古時間変更」の連絡が入る。それに気づいた鴨島(永山絢斗)は稽古場に走る。演出家が「本当に良いのか?」と鴨島を心配する。鴨島は「多家良の代役が出来るのは俺だけなので」と役者のプライドを封印して、多家良の代役を買って出たのだった。
鴨島(永山絢斗)は、演出で気になる点を進言するが演出家は「多家良君の意見ではない」と却下する。そこへ多家良(千葉雄大)がやって来て、一旦鴨島の演技を観てみる事になった。鴨島のセリフに多家良の声が重なっていく。それと同時に多家良の表情ものほほんとした笑顔からキリリとした役の顔へと変化する。まるで二人で一人のように一体化して行った。
多家良(千葉雄大)が「俺もやっていいですか」と言い、演技を始める。すると事前の打ち合わせなどしていないのに、鴨島(永山絢斗)と多家良の動きは見事にシンクロしている。演出家が思わず「…すげーな、完コピじゃん」と呟くと鴨島は「あいつ台本読まないから」と説明する。台本を読み聞かせるのは鴨島、しかし鴨島は『代役は出来ても、多家良にはなれない』そう悟っていた。
事実、舞台上の多家良(千葉雄大)は観客を魅了していた。多家良の演技は、鴨島を裏切る事で完成する。裏切りが絶望が多家良を輝かせるのだ。『世界はまだ多家良の魅力に気づいていない』『早く気付け!この宝田多家良の輝きに』鴨島はそう考えながら舞台を見つめていた。
打ち上げの場に多家良(千葉雄大)の姿が見当たらない。鴨島(永山絢斗)が舞台に行くと「打ち上げってどこに居たらいいか分からない」と多家良がひとり観客席に座っていた。鴨島は、劇中になぜ観客席に下りたのかを聞く。多家良は「稽古の時、友仁さん(永山絢斗)が下りたそうにしていたから」と答えた。多家良は「友仁さんのジェイクイズも観てみたいな」と無邪気に言う。鴨島は『多家良は時に残酷だ』と感じる。「泡ぶくのような名声ほしい?」と聞く多家良に鴨島は「ほしい」「俺も世界一の役者になりたい」と答える。
そこへ芸能事務所「フラット」マネージャー・冷田一恵(桜庭ななみ)がやって来て、名刺を鴨島に差し出した。
【感想】
30代・女性
鴨島も役者である以上、二人はライバル。しかし多家良が輝けるのは鴨島が居るからであり、多家良の才能に敵わない事を鴨島も悟っている。気持ちと相反する現状との葛藤がどのような道に進んでいくのかこれからが楽しみ。
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