【ウチの娘は、彼氏が出来ない!!】第3話「オタ娘人生初デート!母もデートでロマンス爆発」感想ネタバレ(主演:菅野美穂・浜辺美波)

2021冬のドラマ一覧

主演:菅野美穂・浜辺美波
日テレ系  (水曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#03デートの行方】
はりきって渉(東啓介)とのデートに向かった空(浜辺美波)。空は笑顔で駆け寄り、空に気づいた渉は爽やかな笑顔を浮かべる。しかし、次の瞬間空は気づいてしまった、渉の鼻から飛び出た鼻毛に…。帰宅した空は母・碧(菅野美穂)にデートの様子を尋ねられたが、空は鼻毛が気になってデートどころではなかったようだ。次のデートの約束も取り付け忘れてしまい空は落ち込む。一方、光(岡田健史)は寒空の中、未羽(吉谷彩子)のマンション前で彼女の帰りを待っていた。すると未羽はダンディな男性と腕を組みながら帰ってきた。未羽は咄嗟に光のことを従兄弟だと紹介した。男性は帰り、光を部屋に招き入れた未羽は「さっきの男性はトライアル期間中、もう真剣な恋とかどうでもいいから早く結婚して楽になりたい」ともらす。そして「光君も色々彼女いるんでしょ」と聞かれた光は複雑な表情で「うん、まぁ色々」と話を合わせるのだった。
ある日、ゴンちゃんがいつものように威勢よくお店に立っていると、熟女達がテーブル席から「いい男だね~」とゴンちゃんに熱視線を送っていた。同じ商店街に店を構える世話好きな彼女達は、ゴンちゃんにお見合い話を持ってきたのだった。これまで何回も同様の話があったが、どの相手も商店街の売れ残りやバツイチばっかりで美人だった試しがないと文句を言うゴンちゃん。すると父・俊一郎(中村雅俊)がやってきてお見合い写真を見た瞬間「俺が結婚する!」と言い出した。頑として写真を渡さない俊一郎とゴンちゃんはもみ合いになり、その拍子に俊一郎は腰を痛めてしまった。何とか俊一郎から写真を奪い返したゴンちゃんは写真を見て「これは美人だ…」と驚く。その後、俊一郎は渉の整骨院で施術を受ける。すっかり腰の痛みが消えた俊一郎は、ベッド横の道具置き場に妙な物を発見した。「これは…??」俊一郎が尋ねると渉は「付け鼻毛です」と真面目な顔で答えた。
その頃、ゴンちゃんは碧の家へ来ていた。余裕な表情でソファにゆったりと座り、得意げに碧にお見合い写真を見るよう促す。写真の女性は、とても若く(26歳)ミス・ユニバースに出場する程の美貌の持ち主だった。碧はそっと写真を閉じるが空に「母ちゃん負けてるよ」と追い打ちをかけられ、「そもそも何で張り合わないといけないのよ」と我に返った。空はゴンちゃんに「まだお見合いであって結婚できるわけではない」と言うとゴンちゃんは「十中八九出来る」と自信満々に答えた。というのも、写真の彼女はおだやでたい焼きを焼くゴンちゃんに一目惚れし、彼女の方から何とかならないかと商店街の熟女に相談があったのだ。「もし俺が結婚したら、一応有名人だからスピーチよろしくな」と言うゴンちゃん。空の「結婚したら母ちゃん今まで通りおだやにいけなくなるね」という言葉を聞いたゴンちゃんと碧は「そうかぁ…」とふたりして寂しそうな声を上げた。
後日、碧の自宅にやって来た漱石(川上洋平)に碧は企画書を見せる。漱石は「面白い…ですか?」とやんわり却下する。碧は「面白いでしょ!」と反対するが、心の中ではくだらない内容だとわかっていた。「自分が恋しないと書けない…」と碧は嘆く。すると空が「おだやに行けない話は?」と軽い気持ちで提案した。「あれは悲しかった。あそこは私のリビング、こたつがいい」と嘆く碧を見た漱石は「それいいじゃないですか!」と言うと「その人とデートに行ってきてください」とプレミア級のライブチケットをちらつかせた。
ある日、女性とデート中の光は彼女の勧めでおだやにやってきた。光は彼女がお手洗いに席を立つとバイトする空を発見して戸惑う。空も光に気づき、「こんな所まできてストーカーか」と辛辣な言葉を浴びせた。「彼女の前でチェーンソーマンの話してやろうか」と空は光をからかう。そして光に「彼氏とのデート上手くいった?」と尋ねられた空は強張った表情で「順調」と強がった。空がバイトに戻ろうとすると光は「これあげる」とアニメのガチャを渡し、空は純粋に喜ぶ。すると光は「ついでに」とビー玉のような綺麗なガラス玉のガチャも空にあげた。空が「彼女には?」と不思議がると光は「彼女は本物、ブランド志向だから」「それ何カラット?とか言われたら笑えない」と答えた。
ある日、会社で同僚が漱石を探していた。同僚は「あいつすぐやらしいことするから」と小馬鹿にする。その頃、漱石はストーカー気質の恋人・沙織(福原遥)に呼び出されて会議室にいた。沙織はGPSで漱石の行き先を常に監視しており、神保町で長時間滞在した漱石に何をしていたのか問い詰める。「頻繁にこんな事されたらクビになっちゃうよ」と漱石が言っても沙織は「もっと私と一緒にいたいって言って」と聞く耳を持たず、『どうしたらいいんだよ…』漱石はお手上げ状態で呟く。その頃、碧はおだやにやってきてゴンちゃんをライブに誘う。2枚もらって友達と行こうとするゴンちゃんには「1枚は私、これは2枚1セットなの」という碧の意味がわからない。側にいた俊一郎は「お前、碧ちゃんと行って来い。野郎2人で行ったらボブ・ディランが泣くぞ」と碧をアシストしてくれた。バイトの帰り道、空はふと光にもらったガラス玉を取り出してみた。ガラス玉に映る景色は逆さまで美しく、『車のテールランプはまるで水族館の熱帯魚のようだ』と空は思う。空は少子化で廃校になった母校の小学校にやってきた。ガラス玉をかざすと通っていた頃のことが鮮明に思い出された。空は携帯電話をポケットから取り出す。その拍子にガラス玉がポケットから落ちてしまい、転がったガラス玉はそのまま排水溝へと落ちていってしまった。その頃、デート中の光に母から電話がかかってきた。光が「今度の法事は前日に帰るから」と告げると母は「親戚が集まるから帰ってこなくていい」「お父さんはあんたが医学部に行けなかったことを親戚に言えない」と話す。そして母は光の漫画好きをよく思っていないようで「くだらない漫画ばっかり…」と言い出すと怒りから光は無言のまま話の途中で電話を切った。ところが思い直した様子で再び母に電話をかけると「俺も忙しいからちょうどよかった。体には気をつけて」と告げた。部屋の窓から象印を見つめる空。空は珍しく「ここで寝る」と碧の寝室にやってきた。空は小学校取り壊しの事を話し、「大好きだった物があり続けることはないんだな」と呟くと同時にあの象印がある限りこの家に住まわせようとしてくれる母に感謝をする。そして碧も「自分のために何かをするのはたかが知れてる気がする」と空がいてくれることに感謝した。
おだやには沙織の姿があった。携帯ばかり操作して焼きそばに手を付けない沙織に俊一郎は「温かいうちに食べて」と声をかける。沙織は「焼きそばを食べにきたわけじゃない。GPSを辿ってきただけだ」と話すが、GPSの調子が良くないようで苛立ちと焦りの様子が見て取れる。俊一郎がGPSの調子を直してあげると漱石はもう遠くへと移動してしまっていて沙織は肩を落とす。焼きそばを口にした沙織は「美味しい」と呟く。そして「悲しいことがあったからたまには贅沢しようと思ってここに入った」と打ち明けた沙織に俊一郎は「おや、何があったかな」と優しく言うとそっとしておいてあげようと立ち去る。沙織は俊一郎の腕を掴み、俊一郎は沙織の話を聞いてあげることにした。沙織はつきあって2年経つのにGPSのことで喧嘩になったと泣く。沙織は津軽弁まじりに「好きな人を追って青森から上京したけど振られてしまった。そんな時、漱石が拾ってくれて、本当は一日中ついて回りたいくらいだ」「でももう好きかどうかもわからない、執着だけかもしれない。こんな自分は嫌だ」と心の内を吐露した。「私メンヘラなんです。これ安定剤です」と薬を取り出した沙織にメンヘラがわからない俊一郎は「メン??…麺…担々麺」と図らずもオヤジギャクを発する。すると沙織はキラキラした目で俊一郎を見つめ「おしゃべりしてたら落ち着いてきました。抱きしめてもらってもいいですか?」「私の安定剤になってください」「HUG ME、軽いやつでいいんで」と俊一郎を戸惑わせる。沙織のあまりもの純粋さに押されて俊一郎は軽く沙織を抱きしめてあげた。そしてそれをゴンちゃんが扉の陰から目撃し「何だこれは」と頭を悩ませた。
大学の講義を終えた空は、思い切って陽キャ達の中にいる光に声を掛けた。「謝りたくて、2分で終わる」という空を何のことだかわからない光は仲間の目を気にしてカフェに連れ出した。空はガラス玉を失くしてしまったことを謝るが、光は「あんなのついでにあげただけじゃん。律儀」と気にも止めない。しかし空は「あれで眺めると街が逆さまで面白かった」と残念がる。そして話が空と渉のデートについてになり「鼻毛が出ててジ・エンド」と空が明かすと光は驚く。そんな光をよそに空が「美しいものに憧れることを恋と言うんでしょ」と言った。その時、光の脳裏には恋に何の感情も持たない未羽が思い出された。そして空の文才に光は「文章も書けるの!?」とノートを取り出す。空は「母がね」と謙遜する。母が小説家だと聞いた光は「水無瀬碧?」と驚く。そして碧が一人で空を産んだから空は父親を知らないと知ると「カッケー」と心底感心する。空が「その感性おかしい」とツッコむと光は「君こそ、鼻毛だけでジ・エンドだなんて心狭すぎ」と言い返し、「恋ってもっと気まぐれなもんでしょ」と背中を押した。ライブを楽しんで上機嫌なゴンちゃんと碧は、取り壊される小学校へやってきた。覗いてみると校庭にバスケットボールが転がっていた。ふたりは校庭に侵入して子供のようにバスケを楽しむ。そして校舎に侵入したふたりは昔を懐かしみながらはしゃいだ。ふと真面目な表情に戻った碧は「嫁に行くの止めませんか?」とゴンちゃんに言った。碧は言い間違いに気づき、さらには冗談言ってみただけよと笑える余白を残してほしかったのだが、大真面目なゴンちゃんは「もうお見合いして、話を進めてほしいって言ってしまった。だから碧の気持ちには応えられない、ごめん」と頭を下げ、碧は盛大に振られてしまった。
心地よい夜風に誘われて軽い気持ちで言ってしまった一言で、深い深い闇に突き落とされてしまった碧は、漱石との仕事に全く気持ちが入っておらずぼーっとしている。かと思えば途端に「私がなんであんな猿に振られなきゃならないのよー!」と怒り出し「好きだなんて一言も言ってない。おだやに行けなくなるのが嫌で結婚やめたら?って言っただけ!!」と吠える。そんな碧に漱石は「碧さんって恋愛下手ですか?」と冷静に分析する。「恋愛小説は自分の思い通りに男が動くから…」と碧は答え、ふたりはがっくしと肩を落とす。同じ頃、未羽に呼び出された光はカフェにいた。未羽にこの前会った男性に決めたからもう会えないと告げられる。未羽は彼が資産家であることがわかったといい「当たりくじ引いちゃった」と喜ぶ。そして「今までありがとう。関係のあった男の後ろ姿見るの好きだから見送らせて」と一方的な未羽に「サクサク行くね」と光は返す。「未練ある感じ?」と聞かれた光は気持ちを隠して「ない」とキッパリ答えて立ち去った。帰り道『恋はバイバイって言ったもん勝ちだ、まぁ恋じゃないけど』と光は強がる。そして通りがかったガチャガチャの前でガチャをし始めた。この日もくじ運がない光はほしいキャラが中々出てこない。そこへ小学生の男の子が声をかけた。「これがほしいんだ」という光と一緒になって見ている男の子は、しばらくしてすでにそのキャラが出ていると気づいて光に教える。すると光は「それともう1個。このキラキラしたやつがほしいんだ」と言った。それは空が失くしてしまったガラス玉だった。何回も何回もガチャを続ける光は「なにやってんだ…俺」と急に虚しさがこみ上げてきた。
その頃、おだやでバイト中の空は俊一郎に「写真を1枚撮って」と頼まれる。俊一郎はつけ鼻毛をしており、「面白いでしょう、そこの整骨院の先生に教えてもらったんだよ」と話す。空は整骨院の渉の元へ行くと目に涙を浮かべながら「どうしてデートに鼻毛つけてきたんですか」と抗議する。一方、碧は漱石から小説の映画化が決まりそうだと聞く。「どうせ話だけで決まらないよ」と言う碧に「決まると思います!有名なミュージシャンがこの作品やりたいって…」と漱石は言う。そのミュージシャンとは碧が大ファンでCDも持っているというサイレントナイフ・悠人だと知って碧ははしゃぐ。漱石が「碧さんに会ってご挨拶したいと言っています」と言うと碧は「大っきいの来た!!」「私、この人と恋するわ」「これで猿見返してやる」「私、悠人と恋します」と張り切った。

【みんなの感想】
30代・女性
光の実家は、お父さんもお姉ちゃんも弟も優秀なエリート一家だった。光はそんな家族にオタクで落ちこぼれの自分が認められていないことにコンプレックスを感じていたとは意外な一面でした。さらに想いを寄せる未羽は光との関係を軽んじている様子…。そしてやはり振られてしまう結末は苦しかった。さらに親戚が集まるから帰って来なくていいと言われたシーンでは、一度は感情任せに電話を切ったもののすぐに掛け直して母の体調を気遣うところが真面目ですごく優しい子なんだと伝わってきました。
ゴンちゃんが碧にお見合い写真を見せびらかしに来たシーン、帰り道のふたりのやり取りがすごく自然で仲睦まじく微笑ましかった。ゴンちゃんの「子供がほしいな」「後継ぎが」という台詞でゴンちゃんにとって碧はそういう相手ではないのだなと明らかになってしまったけれど、学校に侵入するシーンも含めてすごくお似合いなふたり。お相手がゴンちゃんを気に入っているとのことだし、碧も新しい恋に向かい始めたけどどうやら新しい恋の相手は碧の設定に難癖をつけてきそうだし、一周回って最後にはくっついてほしいな。
空は勇気を出して、渉をデートに誘うよう。それにしても渉のつけ鼻毛の真相を知りたいです。天然で笑ってほしかったのかモテすぎるから容姿ではなく中身を見てもらえるよう試しているのか…。それにしても一喜一憂する空は見ていて苦しい。ビー玉をもらって素直に喜ぶ空と彼女のために自然とガチャにのめり込む光がくっついてくれたらいいのに。

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