【インフルエンス】最終話 感想ネタバレ(主演:橋本環奈)

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主演:橋本環奈
wowow (土曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#05】
ー2019年3月東京ー
戸塚友梨(橋本環奈)はすでに亡くなっている…その知らせを聞いた及川(鈴木保奈美)は、友梨がかつて働いていた書店へ急ぐ。情報提供者の書店・副店長は闘病中の友梨の写真を及川に手渡す。友梨は3年前に膵臓がんで亡くなったという。戸塚友梨を名乗る女性(大塚寧々)は「友達が膵臓がんで余命長くない」と話していた…。
及川は『最後まで見届けよう』と心に決め、自宅に偽友梨(大塚寧々)を招く。そして偽友梨は、里子(吉川愛)と仲睦まじく歩く緒方(宮近海斗)を目撃した日について話し始める。

ー1994年11月ー
あの日、友梨(橋本環奈)は結局里子に声をかけることは出来なかった。その後、友梨は夏目(白洲迅)とデートに出かける。夏目は先日酔っ払って、事件の日にどこへ行っていたのか、友梨の親友2人とは誰なのか問い詰めたことを謝罪する。そして友梨と夏目はそれぞれ帰宅したはずだった。ところが、友梨が部屋の窓から外の様子を伺うと夏目の姿があった。それはまるで張り込みをしているようだった。友梨は母に電話をかけ「お母さんごめん、体に気をつけて」と告げる。バスタブにお湯をはる友梨の手には買ったばかりのフルーツナイフ、そして友梨は真帆(葵わかな)と里子のことを思い出していた。ところがナイフを開封することが出来ず、友梨はその場に泣き崩れた。その時、電話が鳴る。友梨が電話に出ると真帆は慌てた様子で「今日刑事が友梨のことを聞きに来た」と言う。友梨は至って冷静に「夏目って人でしょ」「大丈夫、本当のことは言わない」と告げる。真帆は「万が一のときは私の名前を出しなさい!私にやらされたって言いなよ」と言い聞かせる。ところが友梨は淡々と「今、死のうとした」「でも私が死んだら真帆と里子を守れないと気づいた」「私が真帆と里子を守る、友達だから」と答えた。

及川は「まだ友達だって思えたんですね、ふたりに利用されたのに」と腹立たしたを滲ませた表情をする。それを聞いた偽友梨(大塚寧々)は「ふたり以外にも親しくした人達はいたが、私の心には壁があってその内側にいたのは真帆と里子だけだった」と振り返る。

真帆と里子を守るためにも逮捕されるわけにはいかない、心を決めた友梨(橋本環奈)は夏目に「私は疑われているのですか」と単刀直入に尋ねる。事件から遠ざかろうとすると疑われると考えた友梨は、容疑のかかった親友を心配する友人を演じることに徹した。そして「事件当日は家にいてわざと電話に出なかった、これ以上夏目さんに惹かれていくのが怖くて」と嘘をつく。

偽友梨(大塚寧々)は「このまま逃げ切れると思っていた、あのときまでは」という。「当時の友梨(橋本環奈)は三人の間で本当は何が起こっていたのか知らなかった」と話を続ける。

ある日、夏目が先輩刑事を連れて友梨(橋本環奈)の元へやって来た。先輩刑事は「緒方を知っていますね」と言う。刑事が席を外した間に友梨は夏目に探りを入れる。警察は緒方が里子のアパートに出入りしている事実をつかんでおり、疑っているようだった。夏目は「動機はありますからね」と語気を強めた。その後友梨は里子のアパートに行き、突然やって来た友梨に驚く里子に構うことなく「警察が緒方さんを疑ってる。ちゃんとアリバイはあるんでしょ!?」と問う。里子と真帆が手を組んで里子の夫を殺そうとしたと思っていた友梨だが、里子の反応は意外なものだった。「どういうこと?友梨は知ってるのウチの夫が殺されたこと??」里子は真帆と手を組んだような様子もなく、まして友梨が殺したことも知らなかった。そこへ里子の娘と出掛けていた緒方が帰ってきた。緒方が抱っこする娘を見た友梨は驚く。「私の夫を殺して」と真帆が友梨に依頼しに来たときに真帆が自分の娘だと紹介した子供だったからだ。「とりあえず上がって」里子に言われて友梨は家に入る。その時、アパートの前に一台の車が停まる。運転席の夏目と先輩刑事は目配せをしてうなずく。その時、里子の家のチャイムが鳴る。対応しようとする緒方に友梨は「待って、警察かも」と注意を促すが緒方は気にせず玄関を開けた。そこに立っていたのは暴力団員と思しき男で、男は何も言わずに緒方を刺すと逃走した。まもなく夏目が緒方に駆け寄る。恐怖で身動きが取れなかった友梨は夏目に目撃されてしまった。
その夜、友梨は真帆と会う。そして友梨は「里子は私が旦那さん殺したこと知らなかったよ」「全部真帆が計画したことだったんだね、里子をDV夫から守ってもう一度緒方さんと一緒になれるように」と話し「里子とは仲が悪かったのにどうして?」と問う。真帆は「一年位前に里子が私を脅しに現れた」と話す。夫から暴力を振るわれて娘に食べさせる物もない里子は、あのボタンを見せて「これが世間にバレたらこんないい暮らし出来なくなるよ」と真帆を脅す。それを素直に助けてと言えない里子なりのSOSだと受け取った真帆は、里子がホステスとして働く時間に娘のよりこを預かることにした。そして真帆の父から相続した例のアパートを建て替え工事が始まるまでの半年間、無料で住んでいいと里子とよりこに貸す。真帆は「ヤバい仕事にも手を出しているんだからあんな男と別れたほうがいい」と忠告するが、里子は「何度も逃げようとしたけど出来なかった」「無理に出ていけばよりこに何されるかわからない」と諦めたように答える。そんなときだった夜の街で里子は偶然緒方と再会した。緒方は「自分も組を抜けるから里子も別れろ。俺が里子とよりこを守る」と告白する。よりこを守るため、母親を父親殺しの犯人にさせたくない気持ちから真帆はこの計画を考えたのだった。そして友梨に本当の理由を話さなかったのは里子が友梨にだけは心配かけたくないと真帆の服を借りて友梨に会いにいくなど、健気に振る舞っていたからだった。
「私達これまでだってお互いの身代わりになって闘ってきた。今回だってうまくいく、そう思っていたのに。なんで緒方が死んじゃうのよ」真帆は涙を流して悔しがる。「真帆、もう終わりにしよう」友梨は感情のない表情で告げる。自首すると言う友梨を真帆は「私のせいで友梨が逮捕されるなんて」と必死に止める。「こうなったのは私のせい」「これで誰かの身代わりじゃなくて私自身の人生を歩む事ができる」翌日、友梨は警察署へ歩を進める。そして警察署の入り口で警備をする警察官に「人を殺してしまいました」と告げた。取調室の友梨の元へやって来たのは夏目と先輩刑事だった。先輩刑事に「関係ない人が疑われるのは精神的にもきつかったし、刑事さんに嘘をつくのも辛かった」と話しながら友梨は一瞬だけ夏目を見つめる。すると夏目が話を聞くと申し出た。夏目は「あなたの単独犯とは思えない」「あなたが本当の事を話してくれないとあなただけが罪を負うことになる」夏目は言うが友梨は「本当のことはもう言いました」と答える。夏目はためらいながらも「あなたに惹かれていました」と告白する。友梨は「ごめんなさい」と視線を反らした。その後、部屋に入ってきた女性警官によって友梨に手錠がかけられた。

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友梨の裁判で真帆や里子が証言台に立つ。真帆は「(友梨と連絡を取っていたのに)6年間音信不通だと嘘をついたのは友梨に頼まれたからだ」「(友梨が殺人を犯したことは)知らなかった」と嘘を話す。それは友梨が自首する前日「友梨が自首するなら自分も自首する」という真帆に友梨が「よりこを裏切ってはいけない」と説得したからだった。そして里子は「(友梨が殺人を犯したことについて)驚いたけど友梨ならやるかもしれないと思った」「なぜなら友梨はいつも私を心配してくれていたからだ」と話した。「私もう間違えません、幸せになります」弁護士の質問に関係なく里子は口を開いた。「これでもう終わり。私達幸せになろう」かつての友梨の言葉への返答。友梨、真帆、里子の三人にだけ分かることが出来る暗号のような発言だった。その後、友梨には懲役15年が言い渡された。

ー2019年4月ー
友梨たちや及川の母校に及川は偽友梨(大塚寧々)を呼び出した。「私もこの学校の卒業生だから」と及川が明かすと偽友梨は「えっ…知らなかった」と驚く。及川は「同級生です。あなたとも戸塚友梨さんとも」と言い、なぜ友梨のふりをしていたのか問う。黙ったままの偽友梨に及川は写真を見せる。それは3年前に膵臓がんで亡くなった本当の友梨の写真、そして病気の友梨を真ん中に三人の女性たちが笑っている写真。偽友梨は真帆だった。真帆は友梨から亡くなる直前に託されたというUSBを取り出す。そこには友梨の自伝のような事が書いてあった。それが今回及川に語ったことだと真帆は明かす。友梨の死から3年が経ってようやく気持ちの整理がつき、友梨がいた証を形に残そうと思った真帆は、友梨が及川の本をたくさん持っていたことから及川に接触したのだった。そして「(友梨のふりをしたのは)友梨の気持ちを感じたかったから」「友梨としての言葉として伝えたかった」と言う。及川は以前友梨のふりをした真帆から頼まれた、サインをした新刊を真帆に渡す。『戸塚友梨様 強い根っこには美しい花が咲く』を見て真帆は「友梨が喜びます」と満足そうに笑った。及川の座右の銘にもなっている『強い根っこには美しい花が咲く』という言葉について、及川は思い出せないけど高校生の頃誰かに言われた気がすると話す。すると真帆は「偶然ですね、友梨もよく私に言ってくれた」と思いを馳せる。及川は窓の外を見つめる。

高校時代の及川が中庭で小説を書いているとチャイムが鳴った。焦って戻ろうとした及川はノートやペンを落としてしまった。そのノートを友梨が拾う。「小説家になりたいなんて馬鹿みたいでしょ」と自虐的に言う及川に友梨は「強い根っこには美しい花が咲くんだって」「こんなに頑張っているんだからきっとなれる」と伝えた。
『もしあれが友梨だったのならば、私もずっと彼女と手を繋いでいたことになる、あの瞬間からずっと』及川は思う。学校を後にした及川は真帆に「里子さんには今も会っているのですか」と尋ねる。真帆が「はい、今日も」と指差した先には里子と大人になったよりこが立っていた。里子が運転する車で去っていく真帆とよりこを見ながら及川は『物語の最後は決めてある』と心の中で思う。

ー白い車に乗って、三人が旅をしている。行き先草原か海の近くの小さな家か…ー
白い車が止まり、中から大人になった友梨・真帆・里子が降りてくる。目の前には大きな木が優しく包み込むように立っている。三人の姿はやがて高校生になり、大木を見上げて微笑みあった三人は大きな草原に一歩を踏み出す。
ー幸せか価値があるか、ということを誰かの基準に委ねたりはしない。立ちはだかるものを破壊し、なにものにも従わず、行けるところまで三人は走っていく。ー

【みんなの感想】
30代・女性
何とも言えない、考えさせられるような重いものが心に残ってじわーっと広がっていく作品。親友がゆえに自分が思う通りの人生を生きられなかった女の子たち。ならば最初のときに本当のことを明かしていれば良かったのか。きっとそんな簡単なものではなかったと思う。友梨は「私の人生を歩みたい」と自首を決意したが、それでも友梨は真帆を庇い三人は嘘を重ねる。ひとりひとりでは未完成、三人で一人の人生を生きるそんな友情だったのだと思う。友梨が亡くなった今も三人は互いを思い合って友梨の言葉を体現するように協力して生きていく。そして及川もまた友梨に背中を押されていた=手を繋いでいた。人の繋がり、誰もがひとりきりでは生きていけない、そんなことを考えさせられる作品だった。

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