主演:橋本環奈
wowow (土曜日22時00分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#04】
ー2019年3月東京ー
作家・及川トモミ(鈴木保奈美)は、戸塚友梨(大塚寧々)から明かされた25年前の殺人について調べ始める。同じ頃、友梨は一台の白い車の助手席で「全ては計画とおり上手くいくと思う。あの先生、私の話に興味を持ったみたい」と話すと車を降りて及川家のチャイムを鳴らす。
友梨は当時自分が刺した男について図書館で調べたという。そしてその男が真帆(葵わかな)の夫ではなく顔も名前も知らない人物だったということを知った。真帆からの連絡もなく、このまま何事もなく終わると思った矢先事態が大きく変わったと友梨は及川に説明する。
ー1994年11月ー
友梨(橋本環奈)が働く書店に一人の刑事がやってきた。友梨が用件を尋ねるとその刑事は「ここでは何ですから」と言葉を濁す。休憩時間になり、刑事と約束した喫茶店に行った友梨は驚く。橋本という刑事の隣に夏目(白洲迅)が座っていたのだ。橋本は「この人を知っていますね」と真帆の写真を友梨に見せる。「最近、会いましたか?」と尋ねられた友梨は「1ヶ月程前に友梨の連絡先を教えてほしいと実家に電話があったようだが、真帆から連絡はない」「最後に会ったのは打学生だった6年位前だ」と嘘をつく。友梨は「真帆に何かあったのか」と尋ねるが、橋本は「そういう事ではないからご心配なく」と何も教えてくれなかった。去り際、夏目は「後で連絡します」とこっそり告げた。
その後、夏目に会った友梨はどうして真帆の事を聞きに来たのか尋ねるが守秘義務があると教えてもらえなかった。それでも夏目は、友梨だけでなく、分かる範囲で知人友人みんなに聞いているのだと話した。
夏目はそう言ったものの、どうして警察が真帆を疑っているのか、本当に自分は疑われていないのか分からないことだらけだった友梨は、真帆の夫だと聞かされていた男のアパートへと向かった。インターフォンを鳴らしたが応答はない。すると近所の住人が「ここは建て替えする予定だが、一軒だけ立ち退かない住人がいて法外な立ち退き料を要求していた。その男の人なんだよ、殺されたのは」と友梨に教えた。友梨がそのアパートの登記を調べると、それは真帆の持ち物であることがわかった。そこにあった住所から電話番号案内を利用して真帆の連絡先を入手した友梨は公衆電話から電話をかける。「電話に出なかったら警察に言う」友梨が留守電にそうメッセージを残すと居留守をしていた真帆が電話に出た。
真帆の父が亡くなり、真帆はあのアパートを相続した。古いアパートは空き部屋も多く、所有しているだけで赤字だった。新しくマンションに建て替えたい真帆にとって、あの男は邪魔者だったのだ。「殺す理由なんてどうでもいい、リスクが低い方が実行すればいいだけ」DVに苦しむ真帆を助けるために手を貸した友梨は真帆の裏切りの言葉にショックを受ける。
その後真帆の言う通りに黙っていたのか、先が気になって質問する及川をからかうように「結末を先に知っては物語が面白くない」と友梨はもったいぶる。「先生、私が怖いですか?」「私は普通と少し違うんです。男を殺したことより真帆に裏切られた方がショックだったんです」及川との間合いを詰める友梨に及川は後ずさる。
後日、自宅にやって来た編集者に及川はこの出来事を話す。そして偶然か何か意図があってか、友梨達は自分の同級生なのだと卒業アルバムを見せる。及川は編集者に頼んで、25年前に友梨が働いていたという書店の連絡先を入手し当時の友梨について調べることにした。
後日、友梨は夏目を食事に誘う。真帆がどの程度警察に疑われているのか捜査状況を知るためだった。真帆を心配するふりをして友梨は夏目に探りを入れる。すると夏目は、被害者の男は詐欺グループの一員だったため、仲間と取り分の配分で揉めたのだろうというのが警察の見解だと明かした。ところが、夏目は個人的には真帆が怪しいと考えていると続けた。帰り際、夏目は「やっぱり話しておいた方がいい」と口を開く。実は刺された男には妻子がいた。「これがその妻です」と夏目が差し出したのはなんと里子の写真だった。里子が地元でホステスをしていた時にこの男と知り合い、その後結婚。そして東京に進出したものの事業に失敗して酒に溺れては里子に暴力をふるうようになったと聞いた友梨の頭の中で、真帆の嘘エピソードと里子の話した点が線へと繋がる。
里子の連絡先は偽物だった。友梨は真帆の家へと走る。「家にまで来るなんて」と怒りをあらわにする真帆に友梨は「私が刺したのは真帆の旦那さんじゃなくて里子の旦那さん。アパートを立ち退かないからじゃなくて里子にDVをふるうから殺された」と詰め寄る。「里子のおじいさんを殺したときに部屋に残した証拠で脅されたのでは?」「でも真帆がやったら動機がある。だから私にやらせようと言うのがふたりの作戦だったのか?」「その証拠に里子がさようならを言いに来た。成功したら会わない、それが私達のやり方だったから」友梨が問い詰める。真帆は「あのとき友梨の代わりに里子が襲ってきた男を殺した。そして里子の代わりに私が祖父を殺した。そして私の代わりに友梨が里子の旦那さんを殺した」「おあいこでいいじゃない」と平然という。友梨は納得がいかなかった。「高校時代は友情があった。でも今回は嘘をついてふたりで私を騙した」友梨は訴えるが真帆は「あとは友梨が逃げ切ってくれさえすればそれで終わり」と言うだけだった。
『確かに真帆の言う通り私さえ逃げ切れば、夏目さんと結婚して普通に生きていける』友梨はそう考えた。ある夜、酔った夏目が突然友梨の部屋にやって来た。夏目は友梨に「あの日どこに行っていたのですか」「大事な友達ふたりとは誰のことですか」と問う。夏目は友梨の部屋でぐっすりと眠ってしまった。友梨は持っていた睡眠薬を夏目の水に入れたのだった。その隙に友梨は夏目の捜査手帳を盗み見て、里子の連絡先を入手した。友梨が手帳を夏目のコートに戻すと目を覚ましていた夏目がそこに居た。「コート…曲がってたから…」友梨は苦し紛れに言い訳をすると無言で近づいてきた夏目は友梨を抱きしめた。
後日、友梨は里子の家を訪ねる。そこで友梨は驚きの光景を目撃する。笑顔で手招きする里子の視線の先には、娘を抱いた緒方(宮近海斗)がいたのだ。
里子は緒方と一緒になるために夫が邪魔だったのだ、友梨はそう察した。そしてこれがその後の悲劇を生んだのだと友梨は及川に説明する。「実は…」友梨が続けようとしたとき、及川の電話が鳴る。相手は25年前、友梨が働いていた書店の副店長だった。彼女は「戸塚友梨という女性はすでに亡くなっている」と告げた。
【みんなの感想】
30代・女性
友梨は友梨じゃない…、一体誰なのだろう???毎回予想を裏切る真実にハラハラする。最終回が気になりすぎる。
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