【オー!マイ・ボス!恋は別冊で】第9話「ラブラブ同棲 鬼上司が泣いた日…」感想ネタバレ(主演:上白石萌音)

2021冬のドラマ一覧

主演:上白石萌音
TBS系  (火曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#09好きだから…一緒にいたい!】
「俺の奥さんになって」潤之介 (玉森裕太) から、スケートリンクで突然のプロポーズ、そしてカメラマンを辞めて金沢へ帰ることを告げられた奈未 (上白石萌音) 。潤之介は「答えはきちんと考えてから」と奈未を思いやるが、奈未は突然の出来事に驚き「はい、喜んで」と即答して潤之介を喜ばせる。
翌日、潤之介は尾芦(亜生)と引っ越し準備をしていた。潤之介は、奈未がこれからも仕事を続けるのか、その先に目標が出来たのかを確かめるためのプロポーズだった…とどこか腑に落ちない様子だ。その頃、いつものように奈未は麗子(菜々緒)の珈琲を買う。店員でさえ、たどたどしくしか言えない長~い注文をさらりと言う奈未は、仕事が板についてきている。奈未が珈琲を届けに行くと編集長室から麗子の荷物がきれいさっぱりなくなっていることに驚く。するとMIYAVI編集部メンバーが集められ、半田 (なだぎ武) から今後の音羽堂出版の吸収合併後についての説明をされる。そこへ新編集長として高橋麻美 (高橋メアリージュン) が現れ、麗子はMIYAVIから外れることになったと告げられた。突如とした編集長交代に、事態が飲み込めない編集部一同。さらに高橋はMIYAVIの路線を変えて、高級ブランドとのコラボ付録に力を入れていくと話した。『そんなのMIYAVIじゃない…』編集部員達は反感を覚えた。高橋が編集長室へ行くと、編集部員達は「こんなのMIYAVI存続した意味ありますか!?」と半田に詰め寄る。そして、半田の口から麗子が行方不明だと聞かされる。
奈未が高橋の荷物を編集長室に運んでいると、高橋と半田の間に妙な空気が流れていた。奈未がデスクを見ると半田の辞表があった。半田は、麗子がMIYAVIを去ったのは例の週刊誌の記事が原因だと考え「情報を漏らした自分が残ることはできない」と話す。奈未は何とか半田を引き留めようとするが、「鈴木は…頑張れよ」と言い残して半田は去っていってしまった。残された奈未は『人に辞めるなとか言っておきながら、金沢に行ったらこの仕事続けられないんだ』と事の重要性に気づいた。
奈未は和美(秋山ゆずき)のアシスタントとして撮影に携わっている。奈未は「ピンクをテーマとした和美さんのコンセプトに合うかなと思って…」と指示になかった小道具を和美に差し出す。和美はそれを見て「いいじゃん」と受け入れると次の撮影でも多めに小道具をセレクトするよう指示する。それを近くで見ていた和泉(久保田紗友)にも「よかったね」と褒められて奈未はやりがいを感じる。その時、ふと『一緒に金沢に来て欲しい』という潤之介の言葉が頭をよぎる。奈未は、中沢(間宮祥太朗)に「やっぱりこの仕事って良いですね」「こういう気持ち夢とは違うのかな」と話す。すると中沢は「夢か夢じゃないか悩むんじゃなくて、夢にしてから悩め」と格言を残す。そんなふたりの間に和泉が加わると意味ありげに中沢を見てから奈未に「中々の強敵」と言う。その表情は、良い意味でのライバルと言った感じの笑顔だった。
奈未が休憩していると、金沢の潤之介から電話がかかってくる。潤之介は、家族に奈未を紹介するために食事会をしようと話した。奈未は「家族ってことは編集長も来ますよね」と麗子がMIYAVIを辞めてしまった事を話すが「姉ちゃんはいつも事後報告だから」と潤之介は意に止めない様子だ。奈未は「編集長と連絡が取れたら教えてほしい」と潤之介に懇願して電話を切った。潤之介は、ふと一つのパンフレットに目が止まってそれを手に取る。それは潤之介が撮影した写真が使われたものだった。そこへ取引先の年配男性がやってくる。潤之介は「このパンフレットって…」と言うと男性は「あぁ、それもう変えようと思って」「それよりもお父様にはいつもお世話になっていて…」と話し、潤之介はがっかりする。同じ頃、休憩を終えた奈未に宇賀神(ユースケ・サンタマリア)が話しかける。奈未は宇賀神なら麗子について知っているはずと尋ねるが、「麗子さんから口止めされている」と宇賀神は教えてくれない。しかし、宇賀神は今回の合併で麗子が音羽堂を去ることになったとき、奈未も一緒に辞めてもらう予定だったと明かす。しかし「人を育てることが大事だ」という麗子の助言によって奈未は残ることになったのだった。奈未が麗子とのプライベートの方はどうなったのかと尋ねると宇賀神は「たぶん振られました」と言う。麗子が音羽堂を去る日、宇賀神は麗子を呼び止めて「麗子さんが責任を取る必要はない」と言った。ところが麗子は宇賀神の言葉を遮るように「合併を回避することが私の役目でした」「水族館楽しかったです。一生の思い出にします」と鞄につけた水族館のキーホルダーを見せた。ブランドバッグには不釣り合いなサメのキーホルダー…。そして去って行った。「やっぱりこんなオジサンじゃ嫌だったんでしょう」宇賀神は寂しそうに呟いた。
金沢から戻った潤之介は、奈未と約束したお鍋の材料を買いにスーパーへ行く。すると偶然、理緒(倉科カナ)に出会った。奈未と結婚することを聞いた理緒は一瞬複雑な表情を浮かべたものの、素直にふたりを祝福する。そして「独身の内に幼馴染として一つお願い聞いてほしい」と言い出す。潤之介はそこで理緒の手首の痛みがただの腱鞘炎ではないことを知った。奈未の家で、奈未と潤之介は楽しくお鍋を囲んでいる。すると潤之介が、理緒に会ったこと、手術に付き添ってほしいと言われたことを話す。「でも奈未ちゃんが嫌だったら行かない、どうかな?」と言う潤之介に、奈未は『信じていいよね、奈未ちゃんだけ見てるって言われたし』という気持ちと、どうしても信じきれない気持ちが交錯してしまう。そして奈未は付き添ってあげて大丈夫という答えを出した。
翌日、奈未が会社で発注した備品の箱を開けているとある事に気づいた。奈未は納品書を握りしめて、備品管理部へと急ぐ。納品書の担当者欄に【宝来】のハンコが押されていたのだ。備品管理部員に「この宝来さんって」と奈未が話しかけると部屋の奥から麗子が現れた。薄化粧で地味な制服を着た麗子に驚き、奈未は「編集長…探したんですよ」と駆け寄る。麗子は「合併回避のために招かれたのに力になれなかった。だからせめて会社の力になりたいと異動願を書いた」と明かす。潤之介からプロポーズされてOKしたものの、仕事を辞めるかまでは考えていなかったという奈未に、麗子は「私がなんであなたを編集部に残したかわかる?」とだけ言って仕事に戻っていった。その夜、奈未は眠れなかった。隣で眠る潤之介の横顔を眺めて「かわいい…」奈未は思わずつぶやく。すると「わんっ」と潤之介が目を覚まして、そっと奈未を抱きしめる。優しいキスをして奈未は眠れることができた。
翌日の企画会議。「私は付録の企画を考えろって言ったのに、揃いも揃って麗子が好みそうな企画ばかり」と高橋は苛立ちを顕にする。編集部員達の『これまでのMIYAVIを変えたくない』という抵抗だった。高橋は「これはビジネスよ」と話すと会議をお開きにした。その後、高橋は新谷 (細田善彦) と会う。「今回の人事、少しはお役に立てたのでは」と新谷は笑う。そして麗子のパワハラ記事は自分が書かせたのだと得意げに続けた。「宝来さんは賢い方だと思っていたのに」するとそれまで笑顔だった高橋は新谷の頭上からコップの水をかけると「あいにく今度の編集長も賢くないところは似たりよったりみたいで」と言って立ち去った。その頃、編集部では【ボス奪還作戦】会議が開かれていた。そして作戦その1・ストレートに相手の気持ちを動かす演出を実行する。中沢、和泉、和美は麗子の元へ行くと土下座をした。ところがなんとも絶妙なタイミングで麗子と三人の間に大型荷物の搬入ワゴンが止まってしまい、作戦失敗。作戦その2・半田引き止め作戦を実行する。麗子が廊下に出てきたタイミングで、編集部員達が半田を引き止める演技をする。みんな台詞は棒読み、さらに麗子が一番近づいたタイミングでまさかの半田の電話が鳴るという最悪のタイミングでこれも失敗。
そんな中、奈未がいつものように雑用で街を歩いていると誰かに後を付けられているような感覚に陥る。何度も何度も振り返ると知らない女性と目があった。「何ね!付きまとわんでよ!!」奈未は思い切って熊本弁で啖呵を切ると「違うのよ」と慌てて女性が物陰から出てきた。その後、正体がわかった奈未は「申し訳ありませんでした、潤之介さんのお母さんとは知らず…」と香織(高橋ひとみ)にただただ謝るばかり。香織も食事会まで我慢できずに妙な行動をしたことを謝った。食事会に麗子は来ないのかと尋ねる奈未に、香織は12年前のことを話し始める。パリで2年間ファッションを勉強すると決めた麗子は、旅立ちの日に父・勝之介(宇梶剛士)に「ごめんね、2年間勉強して自分が何に向いているか見つめてくる」と決意を述べた。ところが勝之助は「もったいない、2年も無駄にするのか」と理解しない。麗子が「もし失敗しても後悔はない」と涙を浮かべて反論すると、勝之助は「もういい、好きにしろ。宝来製紙は潤之介に継がせる」と言って立ち去ってしまった。「麗子は昔からお父さんを喜ばせようと努力してきたし、お父さんも麗子に期待していたからすれ違っちゃったのね」と香織は寂しそうに話した。そして「ウチはちょっと変わったところがあるから、奈未さんもゆっくり知っていってね」と心配する香織の言葉に奈未は「はい」と緊張しながら頷いた。その夜、奈未は潤之介と歯磨きをしながら「潤之介さんはお母さん似、編集長はお父さん似」という話しをする。そして何か閃いた奈未、手には社内報が握られていた。
翌日、奈未は備品を運ぶ麗子を待ち伏せする。そして「例え失敗しても無駄じゃないんですよね」と言って麗子に食事会の場所を書いたメモを押し付けた。その夜、食事会が始まっても麗子の姿はない。勝之助は奈未を歓迎ムードだが、子供が楽しみだの金沢の結婚式場を押さえようだの気が早い話ばかりする。「まだ…仕事が」と言う奈未に勝之助は「麗子に何とか言えばいいだろ」と全く気にしない。潤之介から麗子が編集部を辞めたことを聞くと、勝之助は「だから新谷くんを紹介してやったのに、余計な抵抗するからだ」と吐き捨てる。奈未は「これ見てほしいです。私が初めて作ったページです」「お父様に見てほしくて持ってきました」と社内報を勝之助に手渡す。ページをめくる勝之助と香織に奈未は「編集長って本当にすごい人なんです」「良い雑誌を創るためにはとことんストイックで、どんなことも出来ちゃうんです」と話す。そしてMIYAVIを渡す。「世界中の人がこのページをめくって心をときめかせているなんてすごい」「編集長はこんな私に雑誌作りの魅力を教えてくれた」と言う奈未の力強い言葉に勝之助の表情が変わったように見えた。「もう私達の知っていることの方が少ないのかもしれないわね」という香織の言葉に勝之助は小さく頷いてMIYAVIを見つめた。「別に私はすごくない」とそこへ麗子が現れた。「10年前の自分のように雑誌に憧れる人達のために、ただ目の前のことをこなしただけ」とバツが悪そうにいう麗子に「雑誌を作るっていうのは格好いいもんだな」と勝之助は良い「ごめんな、父さんが悪かった」と謝った。「宝来製紙継げなくて、お父さんの夢叶えてあげられなくてごめん」と涙ながらに言う麗子を「麗子が元気で幸せならそれでいい」と勝之助は受け止めた。父との和解をして立ち去る麗子を「本当にMIYAVIに戻って来てくれないんですか」と奈未が呼び止める。「まだ編集長の元で勉強させてもらいたい」「もしかしたら夢が見つかったかもしれない」という奈未に麗子は「それが私があなたを編集部に残した理由」と明かして立ち去る。その様子を見ていた潤之介は、何か考え込む。そして夜、眠る奈未の横顔を見て何かを決意したようだ。
ある日、潤之介は奈未を思い出のベンチに呼び出した。出逢った時のことを懐かしむふたり。そして【気合の入るお守り】と言って潤之介からのブレスレットを見せる奈未に潤之介は「何があっても俺のこと信じていいんだよっていうお守り」とダイヤの指輪をプレゼントした。そして潤之介は真面目な表情で「何か不安なことがあったらちゃんと言って」と話す。奈未は「大丈夫」と答えたが、潤之介の表情は晴れなかった。編集部に戻った奈未の元へ「直接会ってお礼が言いたかった」と理緒が訪ねてきた。手術に潤之介が付き添うことを奈未がOKしてくれたことに、理緒は感謝する。そこで奈未は「人並みの幸せを手に入れるための上京だったけど、今は仕事が楽しい。このまま辞めてしまうのは中途半端な気がする」と不安を打ち明けた。理緒の「奈未ちゃんは編集者になるのが夢になったんだね」という言葉に奈未は自分でも気づかない気持ちに気付かされた気がした。「潤ちゃんは実家を継ぐために、夢に蓋をしていると感じる」「もし奈未ちゃんが夢に蓋をしたら潤ちゃんは悲しむ」「奈未ちゃんが夢や仕事に未練があると感じているなら、潤ちゃんを余計に傷つける、本当に優しい人だから」という理緒の言葉が奈未に突き刺さる。その頃、潤之介はラーメン屋に入り、醤油ラーメンを注文する。すると偶然隣に中沢がやってきて味噌ラーメンを注文した。ラーメンをすすりながら潤之介は奈未にプロポーズしたと明かす。それを聞いて中沢は、奈未が夢と言い出したことに合点がいった。「鈴木はようやくこの仕事の楽しさに気づいたのかも」という中沢に、潤之介は「そんなことわかってるよ、ドS先輩」と強がった。
仕事終わり、奈未は潤之介と星を見に行く。奈未は「あのベンチで潤之介さんと出会えて、一緒に時を過ごせてよかった」と意を決して話し始めた。「もしかして夢見つけられた?」という潤之介の言葉に奈未は涙が止まらなくなる。「私、潤之介さんと」と言葉を絞り出す奈未に「わかってるよ」「奈未ちゃんにはいつでも笑っていてほしい」と潤之介は優しく答える。奈未は無言でダイヤの指輪を潤之介に返す。指輪を受け取った潤之介は「奈未ちゃん、元気でね」と微笑み「はい」と答えた奈未は潤之介の元から去った。ひとり思い出のベンチにやってきた奈未は、これまでの潤之介との幸せな日々を思い出して大粒の涙を流す。ふと人の気配を感じて奈未が顔を上げるとそこには中沢が立っていた。「またお前が泣いてる気がして」と中沢は言った。

【みんなの感想】
30代・女性
今回はがっかりの驚きしかない。なんで指輪返すの?潤之介もなんで「元気でね」なの??指輪を渡したときの「信じていいお守り」の言葉は何だったんだろう。奈未の気持ちを分かって、遠距離でもいいという意味だと思っていたけど、あのラストだとただ奈未を試しただけのような気がして潤之介が最低に思える。さらに、奈未の気持ちにダメ押しする役は理緒じゃなくて和泉や和美の方が良かったのでは?潤之介を今でも想っている理緒が助言するって、ふたりを別れさせようとする裏があるのではと思えてしまって素直に受け取れない。次回、やっぱり離れられないという気持ちを高めるための別れかもしれないけど、がっかり。


30代・男性
最後、そんなタイミングよく現れるか!?と興ざめ…。

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