【オー!マイ・ボス!恋は別冊で】第6話「鬼上司のピンチ!?子犬男子と同居」感想ネタバレ(主演:上白石萌音)

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主演:上白石萌音
TBS系  (火曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#06雑用係卒業!?】
奈未 (上白石萌音) は麗子 (菜々緒) に付き添い、とあるパーティに出席していた。するとそこには、潤之介 (玉森裕太) の幼馴染・理緒 (倉科カナ) の姿が。しかし、潤之介がかつて想いを寄せていた相手だと知ってしまった奈未は、理緒と顔を合わせることができずに物影に隠れてしまう。理緒に気づかれぬよう麗子とパーティ会場を後にしようとする奈未だったが、偶然麗子の父・宝来勝之介 (宇梶剛士) と遭遇し挨拶をかわす。さらに勝之介は麗子に新谷 (細田善彦) という若手実業家の男性を紹介した。奈未は思わず「いつもお世話になっております、お義父さま」と挨拶し、勝之介を驚かせるも「私のアシスタント」という麗子のフォローで助かった。その後、麗子は勝之介を避けるように「次があるから」と足早に立ち去った。奈未は考え事をしながら帰宅するとアパートの前で待っていた潤之介に「おかえり」と声を掛けられる。「ただいま」と応えて素通りしかけて我に返った奈未は驚き、避けるように立ち去ろうとする。ところが電話もメールも返事がなく、避けられていると感じた潤之介は、「理由を教えてくれるまで帰らない」とその場に座り込んでしまい、困った奈未は「せめて中で」と潤之介を家に入れることに。家の中でも潤之介と距離を取って立ちっぱなしの奈未。そんな奈未を気にすることなく潤之介は、お風呂に入りご飯を食べると泊まると言って秒で寝入ってしまった。その寝顔を愛おしそうに眺めながらも奈未は理緒のことを聞けずにモヤモヤがたまるのだった。
翌日、『MIYAVI』2号が校了した。喜ぶのも束の間、編集者達は直ちに次号の企画へと取り掛かる。そんな中、和田(秋山ゆずき)が企画のアシスタントをしないかと奈未を誘った。これまで秋山のアシスタントをしていた和泉(久保田紗友)が疲労困憊、居眠りをしてしまうほどな状況を見かねての提案だったが、奈未は喜んで「やりたいです!」と答え、麗子に許可をもらいに行く。麗子は奈未達の話を聞いている間も水族館のチケットを持ったまま上の空のようだ。すると「いいんじゃない、やってみたら」「私の雑用もしばらくやらなくていいわよ」と行って立ち去る。いつもと違う麗子の様子に奈未が不思議がっているとそこへ副社長・宇賀神(ユースケサンタマリア)がやってきた。奈未は以前もらうと約束した水族館のチケットについて尋ねると宇賀神は、話の流れで自分と麗子で行くことになったと正直に話す。それを聞いた奈未は「全て合点がいきました!あれは恋ですね」と麗子が上の空だった原因はそれですと説明した。
その後、麗子は新谷から「広告の件で話がある」と連絡を受けてふたりで会う。新谷は自分が展開するウェディング事業の広告を次号からMIYAVI単独で出したいと提案する。麗子は既に決まっている広告との兼ね合いがあるから次号からというのは急すぎると話すも、新谷はこれをお金で解決しようとする。広告はお金を出してくれればどこでも良い訳ではないとかつて奈未に教えていた麗子は、新谷の「お互い利用し合いましょう」という態度と裏で勝之介の助言があったことを知って眉をひそめる。
数日後、宇賀神と麗子は水族館にやってきた。宇賀神は麗子にクレープを差し出す。すると緊張している麗子は食べられないタグを食べようとしてしまう。その後、『MIYAVI』2号が創刊号ほど売り上げていないことを麗子が謝罪すると宇賀神は「今日は仕事を忘れてリラックスしてほしい」と昨夜ネットで調べたというサメの雑学を披露して麗子を和ませる。一方、帰宅した奈未は潤之介の姿がないことに心なしかほっとしてしまう。そう思ったのも束の間、部屋には見慣れないダンボールが積まれていた。中を見ると洋服や食器、ヘアワックスやホットプレート等…潤之介の私物がたくさん入っていた。そしてテーブルには『今度寄ったときに整理します』の書き置きがあり、奈未は呆れる。その時、玄関のチャイムが鳴り、潤之介だと思った奈未は文句を言いながらドアを開けた。しかし、そこに立っていたのは理緒だった。「ケーキ買ってきたから一緒に食べよう」と部屋に上がる理緒にバレないように、ダンボールから出した潤之介の私物を隠そうとする奈未。しかし理緒に「潤ちゃん、告白してくれた?」と尋ねられて奈未は拍子抜けする。先日の奈未の様子から理緒には全てお見通しだったようだ。過去の理緒と潤之介の関係が気になるという奈未に理緒は包み隠さず明かす。お互いの両親が仲良く、幼い頃から遊んでいたこと。高校を卒業してイタリアの音大に進んだ理緒が一時帰国したときに潤之介から告白されて、遠距離恋愛の関係になったこと、それから少ししてバイオリンに集中したいと理緒から関係を終わらせたこと、そして先日10年ぶりに再会したと。そんな理緒の話を聞きながら奈未は『もし潤之介さんにまだ気持ちが残っていたら…私なんて敵うわけない』と思うのだった。
後日、奈未は和田のアシスタントとして撮影の準備をしていた。そこへ潤之介がカメラマンとしてやってきて奈未は驚く。すると和田はキャピキャピと潤之介に話し掛け、その後奈未に「結構タイプかも。公私混同できるのも編集者の特権」と話した。直後、潤之介は「奈未ちゃん、トイレの電気点けっぱなしだったよ」と言う。一同が「トイレの電気!?」と困惑する中、潤之介は「俺の彼女なんです」「奈未ちゃんとつきあってるんです」と宣言した。奈未は『みんなの前で言ってくれた~』と舞い上がり、尾芦(亜生)は「潤さん、かっこいい!!」とはやし立てる。中沢(間宮祥太朗)は居たたまれず席を立ち、そんな中沢を心配するように和泉が見ていた。撮影が終わり、ふたり揃って奈未の家へ帰宅する。奈未は荷物を整理する潤之介を手伝いながら「彼女だって言ってくれて嬉しかった」「まだ理緒さんを好きだったらと思うと怖くて確かめられなかった」と素直な気持ちを口にする。すると潤之介は奈未の目をしっかりと見て「ずっと一緒にいよう」と奈未を抱きしめた。
後日、料亭の廊下で携帯を見る潤之介の姿があった。携帯には『コンテスト 選外』のお知らせが届いており、潤之介はがっかりと肩を落とす。個室では「今日はこのような席を設けていただきありがとうございます」と他人行儀な麗子と勝之介の姿があった。潤之介が部屋に戻ると三人は会食を始める。麗子が新谷の件を口にすると「大した力にはなれないけどな」と勝之介は返した。そして麗子がパリでのポジションを手放して音羽堂出版に入ったことを「もったいない」と勝之介は言った。その後、ひとりBarで麗子は12年前のことを思い出す。麗子は意を決してファッションの道に興味があると勝之介に打ち明けた。そんな麗子に当時の勝之介は、成績優秀で宝来製紙の娘がファッションの専門学校だなんて「もったいない」と笑い飛ばした。その時、おかわりのお酒が差し出された。飲む気をなくした麗子は「ごめんなさい、仕事を思い出して」と帰ろうとするとバーテンダーは「もったいない」と言った。麗子が店を出ようと歩くが疲労からか足がふらついてしまう。倒れそうになった麗子をある男性が優しく抱きとめた。麗子が顔を上げるとそれは宇賀神だった。宇賀神は麗子を病院へ連れていく。ただの貧血だという麗子に宇賀神は新谷との打ち合わせは宣伝部に引き継がせるから数日ゆっくりと体を休めるようにと助言する。「MIYAVIと音羽堂出版存続のために最後までやらせてください」という麗子に宇賀神は「新谷から他の雑誌にも広告の依頼が入ったから吸収合併は回避できるかもしれない、麗子さんの尽力のお陰です」と明かすと麗子は「よかった…」と安心した。
翌日、副編集長の半田(なだぎ武)が「昨日は編集長大変だったな」と奈未に声をかける。何も知らされておらず驚く奈未に半田は「編集のアシスタントしてるから気を遣ったのかもな」と話した。麗子のことが気がかりで仕事の手が止まってしまう奈未を中沢がロケハンに連れ出した。一方、潤之介は麗子の退院の手伝いに来ていた。「もっと人を頼りなよ」と言う潤之介の言葉に返すことなく麗子は「仕事があるから」と去って行ってしまった。ひとり病院の廊下を歩く潤之介は、診察室から出てきた理緒に声をかける。それは脳神経外科だった。理緒は「ちょっと頑張りすぎちゃって、職業病!?」と明るく笑うと立ち去った。その背中に潤之介は「ねぇ、お腹すいちゃった」と甘えるように声をかけた。その頃、カフェでロケハンをする奈未は店内で『MIYAVI』を見ながらスケッチをする若い女性を見かける。その女性や『ここで名を上げて編集長に』と語った中沢のことを思い出し、「夢を仕事にするって何だろう」と中沢に問う。奈未にとって仕事とは誰かのためにすることで、もし自分が麗子のそばにいれば麗子は倒れなかったのではと考えていたのだ。「仕事に意味なんかつけてどうする」と突き放し気味に答えた中沢だが、奈未の納得できなさそうな表情を見て「考えなんて人それぞれなんだから答えなんかでるわけないだろ」「色んな考え、色んなスタイルがあって総じて仕事」と優しく伝えた。そんな中沢に奈未は「良いこと言うからバランス取らないと」と落ち葉を中沢にかけておちゃらけながらも感謝の気持ちを伝える。そして「心配なら呼ばれるの待ってないで、顔出せば」という中沢の言葉に奈未は力強く頷いた。
夜、麗子と半田は新谷と会食しながら新谷の事業について話を聞いている。そこへ奈未がやってきた。奈未は「編集部の仕事が早く終わったので店の外で待っていたら、案内されてしまった」とバツが悪そうに説明する。新谷の好意もあって奈未は同席することになった。新谷はAIが判断してオーダーメイドのドレスが出来るという点をタイアップ記事にしてほしいと言うが、肝心のオーダーメイドシステムが開発段階のため今回は新谷が用意した既製のドレスで記事を書いてほしいと話す。「それってオーダーメイドじゃないですよね?」黙っていられずに奈未が口をはさんだ。「鈴木さん、これはビジネスです」と新谷は奈未を制すると「それともう一つ、ジェシカというモデルは競合他社のモデルをしているから今後MIYAVIでは使わないでもらいたい」と言い出した。「それじゃ、MIYAVIは特定の企業のパンフレットみたいになっちゃいませんか」と焦る奈未に「黙りなさい」とそれまで黙って聞いていた麗子が制した。麗子の脳裏には、『大した力になれないけどな』という父、『上手くいけば吸収合併は免れるかもしれません』という宇賀神の姿が思い出されていた。そして「私はMIYAVIを守らないといけないの」と呟く。もっと静かなところでふたりで話そうという新谷に言われて麗子が席を立つ。その後ろ姿に「MIYAVIを守るってどういう意味ですか?皆が書きたいことを記事にできないなんて意味がない」「MIYAVIを楽しみにしてくれている人のためにもMIYAVIにはMIYAVIのままでいてほしい」と思いの丈をぶつけたが、麗子は何も言わずに行ってしまった。店を出た奈未は「私…とんでもないことしちゃったのかも」とため息をついて座り込んでしまった。そこへカツカツとハイヒールの音が近づいてくる。顔を上げると麗子が立っている。新谷にお断りをしてきた麗子は目線を反らしながらも奈未に「あなたに言って置かないとと思って」「ありがとう」「何を守るべきかあなたに教えてもらうとはね」と言って去っていった。その言葉に奈未は幸せを感じる。その帰り道、ケーキ屋さんに寄った奈未は潤之介と一緒に食べようとケーキを2つ買った。
一方、宇賀神はライバル誌『ZEAL』の編集長・高橋(高橋メアリージュン)と会っていた。高橋は「MIYAVI編集者の処遇は私に任せて、あなたの頼みだもの」と言うとそっと宇賀神の手に自分の手を添えた。同じ頃、食事を終えた潤之介は理緒と歩いている。「じゃあ」と潤之介が別れを切り出して違う道に歩き出すと理緒は潤之介の腕をつかんで引き止めた。「手、良くないの?」と聞く潤之介に理緒は「いつもの音がでないなと思ったら…参ったよ」と笑う。しかし目からは大粒の涙がぽろぽろと溢れた。「今はまだ弾けるけど…」と潤之介に抱きついた理緒を潤之介はそっと抱きしめた。その時、編集長に感謝されたと早く報告したい!とウキウキの奈未が通りかかり、抱き合うふたりを目撃してしまった。奈未は思わず来た道を戻り、編集部へやってきてしまった。奈未は買ったケーキを残業していた和泉に差し入れする。和泉はケーキを食べながら元気のない奈未を気遣う。そして涙が出ないようにこらえる奈未と真剣に向き合うと奈未は潤之介が元カノと会っていたと明かした。奈未が思い出すのは、いつも優しくてピンチには助けてくれる潤之介ばかり。何より『夢がなくてもいい』と受け入れてくれたことが嬉しかったと話す奈未は「だから大好き。でも潤之介さんが想っているのは私じゃないんです」と涙が止まらなくなってしまった。そんなふたりの会話を部屋の陰で中沢が聞いていた。
理緒と別れた潤之介はベンチで理緒の症状について調べていた。そこへ自転車の中沢が通りかかる。中沢は潤之介だと気づくとUターンして潤之介の元へ戻ってきて話し掛けた。「俺が言うのも何だけど、もっと気にかけてやれ」と言う中沢に「ドS先輩には関係ない」と潤之介は言い返す。そんな潤之介に中沢は「関係あるんだよ、そんなんなら俺、遠慮しないから」と告げた。「それ、どういう意味!?」潤之介は中沢を睨むと立ち去った。一方、奈未はひとり残業をしていると編集部に誰かがやってくる。奈未が気づくとそこには中沢が立っていた。「どうしたんですか?あっゲラですね、すみません。すぐやります」という奈未に中沢は「俺、お前のこと好きだわ」「俺ならお前のこと泣かせない」と告げた。

【みんなの感想】
30代・女性
もぉやっぱり…と言った展開。優しすぎる男・潤之介は理緒も奈未も不幸にするの定番。そして潤之介に反比例して中沢の男気が格好よかった。あんなにストレートに気持ちを伝えてくれる大人は中々いないのではないでしょうか、何度でも繰り返し見たい最後の場面でした。
麗子は今後、奈未達編集部を頼ってくれるようになるのでしょうか。高橋は麗子の気持ちを知って宇賀神にちょっかいを出しているのか、単にモテるおじさんなのか、麗子の恋の行方を見守りたいです。宇賀神に高橋への気はないように見えるが、麗子が恋については免疫がなさ過ぎるので心配。


30代・男性
男から見ても潤之介があそこでご飯に誘うのはダメでしょ…と思った。ドロドロの展開は望んでいないので今後はさらりと解決してもらいたい。

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