【オー!マイ・ボス!恋は別冊で】第5話「私、できる女になります!」感想ネタバレ(主演:上白石萌音)

2021冬のドラマ一覧

主演:上白石萌音
TBS系  (火曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#05これってつき合ってるの!?】
潤之介 (玉森裕太) と星を見に行く約束をした奈未 (上白石萌音)。もしかしたら潤之介は私の事を…そんな淡い期待を抱いていたとき、潤之介のアシスタント・尾芦(亜生)から『潤さんはすっごく綺麗な幼馴染を今でも想い続けている』と衝撃の事実を明かされて失意のどん底に突き落とされた。外は大雨…奈未はトボトボと帰宅する。それでも思い出されるのは純粋で優しい潤之介の姿ばかり、潤之介に連絡をしたものの返事が来ない携帯、まさか!奈未は咄嗟に自宅を飛び出して約束の場所へ向かう。するとそこには忠犬ハチ公のように雨でずぶ濡れになりながらも奈未を待つ潤之介が居た。愛おしさから奈未は思わず潤之介にキスをすると、潤之介からもキスをお返ししてくれた。奈未は潤之介を自宅に連れて帰り、着替えを貸してあげる。その場で着替え始めた潤之介に奈未は赤面し、見ないようにとその場から立ち去ろうとすると、潤之介は奈未の手を掴み「奈未ちゃん、好きだよ」と奈未を抱きしめた。幼馴染の存在が気になるものの、潤之介からの好きだよの言葉にキュンキュンする奈未は、終始脳内お花畑モードで浮かれている。そんな奈未に釘をさすように立ちはだかるのが、潤之介の姉で鬼上司・麗子(菜々緒)。
奈未がいつものように麗子からの雑用指示をメモしていると、副編集長・半田(なだぎ武)が社内報に載せる「MIYAVI」の紹介記事作成をどのスタッフに担当させるか相談にやってきた。麗子 (菜々緒) は和泉 (久保田紗友) に任せようとするが、優秀すぎるが故に方々から振られたアシスタント業務で手一杯だという。その話を聞いていた奈未は、麗子からの評価が高い和泉のようになれば、麗子に潤之介との関係を認めてもらえるのではと思い、社内報作りに立候補した。編集部では、和泉が中沢 (間宮祥太朗) が担当する対談企画の雑用について確認すると、中沢は「それはやらなくていい」と断る。忙しい和泉に雑用を振るなと半田から指示が出ているようだ。早く和泉のようになりたい!その一心で奈未は和泉の代わりにその雑用を引き受け、対談企画で使うヴァイオリニスト・蓮見理緒 (倉科カナ) のドレスをスタイリストに届けることになった。
とあるカフェで副社長・宇賀神(ユースケサンタマリア)が『MIYAVI』のライバル誌『ZEAL』編集長・高橋(高橋メアリージュン)と密会している。お互い他人を装いながら、高橋は自社の取締役が動き出したと知らせて株主の情報を差し出した。「時間がない…という事ですね」と宇賀神は察する。高橋は何も知らされていない麗子を思い「可哀想ね、どんなに頑張っても廃刊は免れないのに」と哀れんだ。その頃、奈未は社内報も、対談の段取りもこなして、麗子からの評価を上げようと意気込んでいた。移動中、奈未は潤之介とSNSでやり取りをしている。『信じられない、潤之介さんが私の彼氏だなんて』と送信しかけて奈未は『彼氏なのか!?』『好きとは言われたけどつき合ってとは言われてない…』と急に不安がこみ上げてくる。そんな中、対談企画の会場となるホテルへやってきた奈未。ホテルスタッフにスタイリストの名前を確認され、メモを出そうとすると近くをたくさんの衣装を持ったスタイリストが通りかかり、奈未は無事そのスタイリストにドレスを渡すことが出来た。ほっと一安心するとカフェに理緒の姿を発見し、中沢が電車遅延で遅れる事を伝える。すると理緒は屈託のない笑顔で奈未をランチに誘った。連れてこられたのは、理緒の可憐な姿からは想像つかない庶民的なお好み屋さんだった。ふたりはすっかり意気投合し、奈未は恋バナの悩みを明かす。それを聞いた理緒は「じゃあ、お姉さんが色々教えちゃおっかな」と茶目っ気たっぷりに笑顔を浮かべた。その後、中沢が合流して理緒と中沢の打ち合わせの様子を奈未は見つめながら『理緒さんって綺麗だし気取ったところがないし、夢も叶えて素敵だな』と心から尊敬する。そこへ麗子からの電話が入り奈未は慌てて席を立つのだが、そんな失礼な態度にも理緒は怒ることなく好意的に受け止めるのだった。
会社に戻りエレベーター待ちをしている間、奈未は潤之介の事を想い『(デート)…どこ行こう』と妄想していると心の声が漏れていたようで、宇賀神に「ランチにどこへ行くか、お悩みですか?」と声をかけられる。奈未は臆することなく「副社長だったら初デートはどこへ行きますか?」と質問する。そんな奈未に宇賀神は「今度、頂き物の水族館のチケットを差し上げますね」と優しく答えた。奈未と別れた宇賀神はデートというワードから、先日元妻・ジンコ(高岡早紀)に『デートの相手とかいないの?』『麗子とかどう?』と聞かれたことを思い出し、つい「デート…」と呟く。それをたまたま居合わせた麗子が聞いてしまい「デート?」と不思議がる。宇賀神は目の前に麗子が居たことで慌てて話題を変えて去っていき、残された麗子は宇賀神が誰かとデートに行くのではと不安がる。編集長室に戻ってからも麗子は気になっているようで、奈未が買ってきた珈琲の味の違いにも気づかないようだ。そんな麗子の気持ちも知らず、奈未は『私、こんなに頑張ってます! 』と言わんばかりに仕事してますアピールをするのだった。
奈未が編集部に戻ると潤之介から『カニをおすそ分けする』とメッセージが届く。奈未はこれは理緒から習った告白される作戦を試すチャンスだと喜び、約束の週末を迎えた。潤之介の部屋に入ると奈未はさっそく理緒の作戦を実行に移し、「私、彼氏ができたらビーフシチュー作って上げるのが夢なんです」と伏線を張る。理緒曰く、自信がなくて告白しないパターンの場合は食べたいな、好き=つき合おうパターンなら作ってと答えが返ってきて、告白がこれからパターンなら告白してくるに違いなかった。『さぁ、どのパターン』と潤之介の返答を待っていると「俺、シチューにご飯ってあり派なんだ」と斜め上の答えが返ってきて奈未は混乱する。奈未は気持ちを改めて作戦2に移る。理緒に言われた通りに、出会いからこれまでの思い出を話し「これって何て言うんですかね?」と潤之介の出方を伺うと、潤之介は「楽しい関係だよね」と期待する返事をしてくれない。ついに最終手段、天然にはストレートに言うしかない!!しか残されていない。奈未は意を決して「言葉でちゃんと言ってほしいです」と伝えると潤之介はやっと分かったのか「あっ言葉でね」と姿勢を正し「奈未ちゃん、俺と…」と話し始めた。その時、玄関のチャイムが何度も鳴り、一旦中断される。『もうちょっとだったのに…』と落ち込んだのも束の間、訪ねてきたのが麗子だったからさぁ大変。慌てて外階段から帰ろうとするも、エレベーターから麗子が降りてきてしまい逃げ場をなくした奈未は潤之介の部屋に戻るしかなかった。「その部屋に隠れて!」潤之介に言われた奈未だが、その部屋は鍵がかかっていて入れない。やむなく奈未はリビングのソファの陰に隠れた。麗子は部屋に用意された2組の食器から誰か来るのかと鋭く指摘する。そんな中、麗子の口から「継ぐんでしょ、宝来製紙」という言葉を聞いた奈未は『ほうらい製紙…??(どこかで聞いたような)』とそっと部屋のティッシュに手を伸ばす。箱の裏には『宝来製紙』の文字。潤之介は大企業の跡取りだった!!驚きのあまり奈未はテーブルの角に頭をぶつけて大きな物音を立ててしまった。恐る恐るソファから様子を伺うとそこには呆れ顔の麗子が仁王立ちしている。奈未は咄嗟に「私、好きなんです。カニが」「ここに来たのもカニが欲しくて、目的はカニです。カニが欲しくて潤之介さんに近づきました」と言い訳を並べる。『今、この関係がバレたら仕事もロクにできないくせにと恋路を邪魔されてしまう』という本音に気づいてほしいと潤之介にテレパシーを送るが、潤之介は「そう…カニだけ…」と落ち込んで気づいてくれるはずもなく、反対に気づいてほしくない麗子には全て察しがついたようだ。
翌日奈未は麗子に「私、潤之介さんのことが好きです。仕事頑張って認めてもらえるようになります」と正直に宣言した。麗子からは「あなたや潤之介が誰とつき合おうと関係ない。でも恋にうつつを抜かして仕事に身が入らないならやめなさい」「自分が両立できる人間だと思っているの?」という厳しい言葉が返ってきた。同じ頃、仕事部屋の潤之介はそっと理緒の写真を手に取る。脳裏には、『バイオリンに集中したい』という理緒の言葉が思い出され、潤之介は飾っていた写真を引き出しにしまう。それはまるで本当の気持ちに蓋をするようで、潤之介の表情は切なさが漂っていた。『早く終わらせて潤之介に会う時間を作ろう』と社内報に取り組む奈未の元に慌てた様子の和泉がやってきた。和泉は対談で使うドレスを受け取っていないと男性スタイリストから電話があったという。和泉から「名前確認した?」と聞かれて奈未は先日のことを思い出す。奈未は名前も確認せず、思い込みで「編集部?」と不思議がる女性スタイリストに半ば強引にドレスを渡していたのだ。よりによってそのドレスは対談相手が理緒のためにデザインした一点物で「失くしたら私達のクビだけじゃ済まない」と和泉は顔面蒼白になる。
ホテルにやってきた奈未は、あの日のスタイリストを尋ねるが個人情報のためホテルを通して確認してもらうしか方法がなかった。『浮かれていたからだ…』と反省する奈未の元へ電話がかかってくる。相手は高橋からで「衣装がどうのこうのってホテルから電話があったわよ」と言う。保管場所を教えてほしいと頼む奈未に高橋は「何で私が(ライバル誌の)あんたにそこまでしてあげなきゃいけないのよ」と厳しく言うが、最後にはため息まじりに撮影場所を教えてくれた。中沢と奈未は撮影現場のスタッフに頭を下げてドレスを探すが見つからない。その時奈未が「黄色いドレスありました!!」と指差した。その先にはドレスを身に着けて「どう?これ一目惚れしちゃった」と楽しそうに話す山村紅葉の姿があった。「ウチで紛失したドレスが他誌に掲載されたら洒落にならない」という中沢の言葉に奈未は「脱いでもらいます」と走り出して、山村紅葉に直談判し始めた。奈未がスタッフに取り押さえられそうになると、「紅葉さん、ご無沙汰しております」颯爽と麗子が現れた。そしてその陰には、麗子にピンチを知らせてくれたであろう高橋の姿も。麗子は紅葉に「以前着たいとおしゃっていたデザイナーのワンピースです。特別に紅葉柄を取り入れてもらいました」とワンピースを差し出す。すると紅葉は「着替えてほしいってこれのこと?」と大喜びした。無事ドレスを取り戻した奈未は麗子に頭を下げた。麗子は「なぜ和泉が評価されるかわかる?あなたみたいに片手間で仕事しないから」と告げて去っていった。
その夜、奈未はひとり編集部で社内報に取り組むが思うように進まない。『両立してみせますなんて言ったのに皆に迷惑かけて最低だ…』落ち込む奈未はメモ書きをまるめて投げ捨てる。そこへ和美(秋山ゆずき)がやってきて床に転がるメモを広げる。それを読んだ和美は「こんなダラダラ、直してもダメ」「取材したの?」と言う。「私もMIYAVIの人間だし(取材しなくても)…」と奈未は答えるが和美は「あんたが知ってることなんて、みんな知ってる」「知らない事を知りたくてページをめくるんでしょ」とアドバイスして去っていった。その言葉にヒントを得た奈未は翌日、社内アンケートを配ったり過去にボツになった企画を集めたり、先輩編集者に取材を行う。その夜、ひとりでこれらをまとめていると中沢がやってきた。奈未は中沢にグラフ作成を習いながら、雑誌の編集とはクリエイティブな部分はほんの一部で馬鹿にするような仕事にこそ仕事の本質があると教えてもらう。その後、奈未が集中して取り組もうとしていると『ちょっとだけ出てこれない?』と潤之介からメッセージが届き、奈未は『ごめんなさい』と返信しようとする。しかし返信する前に『いつものベンチで待ってる』と届く。奈未は忠犬・潤之介を想像すると断れなくなり、ちょっとだけと潤之介に会いに出掛けた。潤之介はお手製のカニおにぎりとカニ味噌汁を奈未に差し入れすると「頑張って」と去って行った。少しすると潤之介は振り返って奈未を呼び止めると奈未の方へ戻ってきて「充電」と奈未を抱きしめた。
編集部に戻った奈未は、潤之介のおにぎりでパワーチャージするとパソコン画面に真剣に向かう。そこへコンビニへ買い出しに行っていた中沢が戻ってきた。中沢は奈未が差し入れを食べる姿を見て、自身が買ってきた差し入れをそっと隠すのだった。しばらくして「出来た!我ながらよく頑張った~」と奈未は伸びをするとバタリと机に突っ伏してしまった。大きな音に中沢は奈未を心配したが奈未は寝ているようだ。中沢は奈未の社内報を優しい表情で読む。そして脳裏にはこれまでの一生懸命な奈未の姿が思い出された。それと同時に潤之介のことも思い出し、複雑な思いを感じた中沢はブランケットをそっと奈未にかけてあげたのだった。翌日、原稿をチェックする麗子は『宝来麗子にくらったボツ企画』『宝来麗子のキラーフレーズ特集』『宝来麗子のファッションテク』という記事に「私がこれにOKすると思った?」と苛立つ。奈未は「みんな興味あるかなと思って」と照れ笑いすると返り討ちにあう前に「失礼しました」と立ち去る。麗子は「はぁ!?」と言いながらも何か思うところがあるようだった。
奈未からダメだったと報告を受けた潤之介は、それでも自分でやり切れたなら違う世界に一歩進めたと奈未を労う。その頃、麗子は半田に修正して広報に提出するようにと指示を出す。それは奈未が書いた社内報だった。麗子の修正は文字の大きさや数ミリの位置など些細なもので、記事の内容はそのままだった。「鈴木も中々やりますね」という半田に「ふんっ」と麗子は言うが表情は優しかった。半田と入れ替わるように宇賀神がやってくると、それまで足を組んで椅子に座っていた麗子は立ち上がって対応する。宇賀神は奈未を探して「デート」と言って水族館のチケットを取り出す。すると麗子は奈未と宇賀神がデートするのだと勘違いして目を見開いて驚く。宇賀神が否定すると麗子は「デートというのは、私と!?」「でも今は仕事に集中しないと…」先走って慌てふためく。「えっ!?僕みたいなおじさんが麗子さんの相手だなんてありえない」と誤解を解こうとする宇賀神を遮るように麗子が「ありえなくないです」と訂正すると「それではふたりで行きましょう」とふたりのデートが約束された。その頃、奈未は理緒の対談に立ち会っていた。キラキラと輝くようなオーラを放つ理緒を羨望の眼差しで見つめる奈未。対談が終わると理緒は、少女のような笑顔で奈未に駆け寄り作戦が成功したかを尋ねる。そんな中「昔、すごく好きだった人はいたんだけどね」と理緒は少し寂しそうに打ち明けた。一方、潤之介は尾芦からスマホばっかり見て彼女が出来たのかと指摘され、奈未が彼女だと明かす。すると尾芦は「どっちから告白したんですか?」と根掘り葉掘り質問する。特に告白していないと潤之介が答えると尾芦は「女の子はそういうのしてほしいんじゃないか」と指摘する。潤之介は「奈未ちゃんはそんなの…」と言い掛けて『言葉でちゃんと伝えてほしいです』という奈未の言葉を思い出した。ちゃんと伝えなくては!!そう考えた潤之介は、急いで奈未の元へ向かう。ホテルのラウンジで楽しそうに話している奈未を見つけると潤之介は「奈未ちゃんに言いたいことがあって」と駆け寄る。その時「知り合い??」と女性の声がして潤之介が視線を動かすとそこに立っていたのは理緒だった。唖然として固まる潤之介。奈未は理緒に潤之介を紹介しようとするが理緒と潤之介の間に流れる異様な空気を察知して戸惑う。「私達、幼馴染」と理緒が説明する。そして奈未の中で全ての点が線で繋がった。最愛の潤之介が今でも想いを寄せているのは憧れの理緒であり、理緒もまたバイオリンのために諦めたとはいえ潤之介を想っているということを…。

【みんなの感想】
30代・女性
理緒が帰国した先週の時点でもうドロドロ一直線だと思ったら、案の定。せっかく潤之介は理緒への想いを封印したかと思えたのに、あんな大切なタイミングで再会してしまうなんて。次回予告の中沢が格好良すぎて、最初から中沢推しではあったものの、BBQでの和泉を見た今となっては中沢と奈未がくっつくのでは和泉が不憫すぎて可哀想です。やはり理緒はバイオリンのために潤之介とくっつく事はないでしょうが、奈未がつき合ったとしても自分の好きな人が他の誰かを想い続けているというのは観ていてしんどいです。一方、麗子と宇賀神はゆっくりと大人の恋を育めそうで、普段見せない乙女な麗子にも注目したいです。
仕事では社内報とはいえ、編集者として一目置かれる存在に名乗りをあげた奈未。これからも抜群のコミュニケーション能力を武器にめきめきと頭角を現していくのではないでしょうか。鬼上司や副社長、有名人、相手が誰であってもずばっと思ったことを言える奈未はもはや最強なのでは!?


20代・男性
予告を見て思わず「間宮!!!」と胸が熱くなった。

←4話はこちら     6話はこちら→