【オー!マイ・ボス!恋は別冊で】第4話「鬼上司の秘密と燃える恋のBBQ」感想ネタバレ(主演:上白石萌音)

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主演:上白石萌音
TBS系  (火曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#04BBQは突然に】
ついに「MIYAVI」創刊号が発売された。奈未(上白石萌音)は書店の開店時間が待ちきれず、お店の前で足踏みをしながら今か今かと開店の時を待つ。そして書店の大きなスペースに並ぶ「MIYAVI」を嬉しそうに手に取るのだった。さらには、奈未の父・義郎(橋爪淳)が営む『鈴木書店』にも「MIYAVI」が並び、母・真未(宮崎美子)は奈未の頑張りに感心した。「MIYAVI」の売れ行きは好調で、パリから5万部を突破したとの知らせを受けて編集部のみんなは喜ぶ。その夜、奈未は複数の書店で「MIYAVI」をたくさん買い込み帰宅する。そしてスタッフ欄に記載された【グローバル・ファッション・エキスパート・パートナー:鈴木奈未】の文字を指でなぞり、上京してからの出来事を感慨深く振り返る。その中で、先日個展の帰りに潤之介(玉森裕太)からおでこにキスされたことを思い出す。『私のこと好き?イヤ、恋愛対象じゃないって言われたし…』『東京の人は挨拶でキスするの??』奈未は混乱する。そんな中、妹・多未(山之内すず)からビデオ通話がかかってきた。熊本の実家は、奈未の名前が雑誌に載ったことで大騒ぎ。知り合いからお寿司の差し入れやら元担任の先生から電話がかかってくるやらで盛大なお祝いモードだった。「すごいね!!」と無邪気な多未に奈未は「おつき合いで高級ステーキ食べたり(編集長がね)、有名なブランドバッグが贈られてきたり(編集長がね)」と答える。そして奈未は気づいた。ファッション業界の最先端で働いているのに最先端とは程遠い自分の姿に…。
翌日、奈未は慣れないヒールにサングラス、モデルを真似た精一杯のお洒落をして出社する。ところが和田(秋山ゆずき)達に「どうしたの!?何の罰ゲーム??」と驚かれる。その頃、編集長室の麗子(菜々緒)の元へ副社長・宇賀神(ユースケ・サンタマリア)がやってきて「MIYAVI」の好調な売上を褒めた。しかし厳しい麗子はさらに上を目標としており、まだまだだと答えた。そして次号の特集ページについてある人物の力を借りるしかないと宇賀神の了承を乞う。宇賀神は全て麗子の判断に任せているとして快諾すると「重荷を背負わせて申し訳ないと思っている」と話した。どうやら音羽堂出版は合併の危機に陥っているようだ。
潤之介は、母・香織(高橋ひとみ)とカフェで会っていた。麗子を心配する香織に潤之介は、実家に帰る気はないようだと告げる。「父さんも姉ちゃんもいい大人なんだから歩み寄ればいいのに…」と愚痴る潤之介。香織は話題を変えるように「理緒ちゃん(倉科カナ)、帰国するらしいわよ」と明かすと潤之介の表情は一変した。一方、編集部では一応ファッション業界で働いているしと言う奈未を前に編集部員達が「来ましたな…編アシデビュー」と頷く。編アシデビューとは、ファッションに興味ないといって入ってきた編集アシスタントが周りに感化されて急にお洒落に目覚める時期のことを言うのだと和田は説明する。すると奈未は「そうかもしれない。この前の校了の時の皆さんが格好良くて、すごい人達と仕事してるんだなって…」と語ると急にみんなが仕事モードになっていた。麗子が登場したのだ。麗子は「泥団子はどんなに磨いても泥団子」と辛辣な言葉を奈未に浴びせて去っていった。その様子を見かねた和田たちは、ジミーチュウのレセプションパーティーに奈未を同行させてくれた。キラキラした世界にドギマギする奈未に「キョロキョロしない、みっともない」と言いつつも「関係者にあったらちゃんと挨拶するのよ、大きな声でハキハキと」と和田はアドバイスしてくれた。その時「奈未!」と声をかけられて奈未は「お世話になっています」と頭を下げた。頭を上げて顔を見るとそれは幼馴染の健ちゃん(犬飼貴丈)だった。健也は「こうして見ると奈未も可愛いな」と言うと婚約者が居るにも関わらず「俺たち、付き合おう。奈未さえ黙ってれば大丈夫だって」と言い出し、「パーティーを抜け出そう」と戸惑う奈未の手を引いて強引に歩き出す。その時、男性の手が健也の腕を掴んだ。「なんですか!?」と言う健也に「彼女困ってるじゃないですか」と言った男性は潤之介だった。「俺たち幼馴染なんで」と言う健也に「俺、彼氏なんで」「俺の1番を2番にしようとかありえない」と凄むと奈未の手を取って走り出した。その道中、奈未は『こんなの好きになっちゃうじゃん』と考えてしまう。潤之介はパーティー会場を通り抜けると奈未を屋上へと連れてきた。潤之介は、奈未のことを軽んじている健也が許せなかったと話す。動揺した奈未は「半径1メートル以内に近づかないで!ディスタンス」と言って潤之介から逃げるように立ち去った。奈未がパーティー会場に戻ると周囲がざわつき始めた。彼らの視線の先にはウエクサジンコ(高岡早紀)の姿があった。奈未が『誰だろう?』と思っていると奈未の隣りに高橋(高橋メアリージュン)がやってきて「ジャパニーズモードを世界中に広めた業界トップのクリエイティブ・ディレクター。彼女に嫌われたらこの業界ではやっていけない」と忠告する。さすがの高橋でも迂闊に近づけるような相手ではないようだ。すると「あ~ら、麗子」とジンコに呼ばれて麗子が現れた。ふたりは親しげに話すと「次号の特集ページよろしくお願いします」と麗子が話した。奈未はネタバレだと慌てふためき、その様子を見たジンコに「随分賑やかなアシスタントがいるのね」と言われた麗子は「鈴木!!シー」と人差し指を唇に当てて奈未を注意した。奈未にはネタバレと宣伝の違いがわからなかった。
後日、奈未は麗子のおつかいでジンコのスタッフミーティングの場へやってきた。奈未は麗子からの差し入れを渡し、立ち去ろうとすると、ジンコに表参道まで道案内を頼まれた。移動のタクシー内で奈未はジンコのスタッフ達の和気あいあいとした雰囲気に感動したと話し「ウチの編集長なんて鬼ですよ!鬼」と愚痴る。それを面白そうに聞いていたジンコは奈未に宇賀神との会食セッティングを頼む。「離婚して15年かな…」と話すジンコに奈未は驚くも快諾し、さらに企画を手伝わないかとジンコに誘われると「やりたいです!!」と即答した。奈未がウキウキ気分で会社に戻るとちょうど宇賀神が居た。奈未はふたりが元夫婦であったことは知らないフリをして、会食のお誘いがあった事だけを伝える。そしてふたりが立ち去ると偶然それを聞いた麗子は壁にぶつかってしまう程に動揺していた。そんな麗子の気持ちも知らずに奈未は、ジンコから企画に誘われたことを報告する。そしてジンコは「とっても優しかった」と言うと麗子は「それならここを辞めるってことね」「無理しなくていいのよ、私も優しいボスでしょ」と言って去っていった。奈未はひとり「私が居なくなって寂しくなっても知りませんからね」と悪態をつくのだった。
ジンコの仕事場を訪れた奈未は、スタッフから説明を受ける。奈未に与えられた仕事はメインとなる帯に合う小物を探すこと。もしかしたら自分の選んだ物が雑誌に載るかもしれないと奈未は舞い上がり、そうやって信頼して仕事を任せてもらえるここのスタッフが羨ましいと愚痴る。しかしスタッフは「そうかな、本当に認めてくれているかわからない」と言葉を濁した。「いつクビを切られるかわからない、それでもジンコさんの世界観が好きで一生ついていきたい。だから頑張る」というスタッフの言葉を奈未は真剣な表情で聞いていた。そして編集部に戻ると半田(なだぎ武)が忙しくしていた。半田は「しわ寄せが全部来ている」と愚痴りながらも「出来損ないでも居ないと困る。早く戻って来いよ」と優しく言って去っていった。その後、奈未は和泉(久保田紗友)に呼び止められた。和泉は尾芦(亜生)からグランピングに誘われたから奈未にも来てほしいと頼む。そして男性が尾芦ひとりでは申し訳ないと言って中沢(間宮祥太朗)も誘うことにする。どうやら和泉は中沢に気があるようだ、そう感じた奈未はひとりでニヤリとした。
そしてグランピング当日、待ち合わせ場所に体調不良の尾芦に代わって潤之介がやってきて奈未は『なんでここで来るんだよ』と思いながらも気持ちを切り替えるのだった。うっかりを装い和泉は奈未と潤之介を買い出しに行かせるように仕向ける。中沢も買い出しに行くと申し出ると、奈未は気を効かせて「遥さんは男手が必要だから中沢さんはこっちを」とお断りした。ふたりで買い出しをしながら奈未は『結局、おでこのチューって何だったんだ』『ただの無邪気なのか』と考える。すると潤之介は「帰りにふたりで星空を見に行こう」「あっちもふたりきりになりたいんじゃない」と話す。和泉の気持ちを見抜く洞察力はあるのか…と感心しつつ「あっちも」と言う言葉が気になってしまう奈未だった。BBQをしていると和泉は持参したお手製バジルソースを振る舞って女子力アピールをする。それをきっかけに中沢と会話を弾ませたいところだが、中沢はすぐに奈未に話をふってしまう。そんな中、先日奈未が勝手に麗子が指示したチーズテリーヌではなく、羊羹を差し入れたところ大変好評だったらしく、麗子が羊羹を差し入れるよう半田に指示していたと聞いて奈未は嬉しくなった。その後、後片付けをする潤之介を奈未が手伝おうとすると、なぜか潤之介は奈未が動くたびに一歩横にずれる。先日、半径1メートル以内に入るなと言った奈未の言いつけを守っているとわかって奈未は笑い出した。そして『信じてもいいのかも』と潤之介と星を見に行くことに決めた。テントに戻ると奈未の携帯が鳴っている。相手はジンコのスタッフからで、ジンコがどこにいるか知らないかと尋ねる。明日の撮影で使う帯がないからと困っているスタッフに奈未は「私もすぐそっちに行きます」と答えた。奈未の様子からみんなは予定を早めて撤収を開始する。奈未はこっそりと潤之介に星のことを謝り、代わりに別日の約束をする。それを少し離れたところから中沢が見ていた。
ジンコは宇賀神と会食をしている。ジンコは「麗子とかどうなの?」と宇賀神を茶化したりして和やかな時間が流れていた。奈未が料亭の前で待っているとスタッフもその料亭にやってきた。スタッフが「今から別の作家の帯を用意して、もう一度ジンコさんに組んでもらう」と言いながら料亭に入ろうとするのを聞いた奈未は「実は今日の会食は…」と気まずそうに口を開く。同じ頃麗子は、10年前にジンコの元で働いていた時の雑誌を見ていた。翌日、撮影現場でスタッフは帯が届かない事情をジンコに説明している。そして代わりにと差し出した帯を見たジンコは「金箔の着物に手ぬぐいを巻けって言うの」と問い詰める。「こんな帯用意する暇があったら報告する時間があったでしょ」「私は帯が届かないことを怒っているのではないの、あなたが勝手に判断したことを怒っているの」「もういい、あなたクビよ」腹を立てて立ち去ろうとするジンコに「待ってください」と奈未が口をはさむ。奈未はスタッフがジンコのプライベートな時間を邪魔してはいけないと考えたこと、ジンコの作品の意図を汲んでこの帯を選んだことを説明するとジンコは「勘違いしてるんじゃない、アシスタントの意見なんていらないの」と言い放つ。そしてそんな奈未の教育が出来ていないなんて「お金集めは上手でも編集長としては最低ね」と麗子の悪口を言う。「ウチの編集長は最低なんかじゃない!!」奈未が口答えをしているとコツコツとハイヒールの音が近づいてくる。やってきた麗子はスタッフが選んだ帯を「いい帯ね」と褒めると「今回はウチのアシスタントが失礼しました。これ以上ジンコさんの気分を害さないよう、この企画は編集部で引き継がせていただきます」とジンコに言い、撮影現場の指揮を取り始める。そうして麗子が作り上げた着付けは10年前にジンコが作り上げたものだった。「今でこそジンコさんの作品といえば豪華で綺羅びやかという印象ですが、私の記憶に鮮明に残っているのはクリエイティブで大胆な演出。決して豪華とはいえない無地の帯がジンコさんによって綺羅びやかな写真になったのを今でも覚えています」と麗子は話す。それを聞いたジンコはスタッフに「あなたもこれを思って選んだの?」と尋ねる。スタッフは「10年前のジンコの作品に感動してこの業界に入った」と素直に話した。ジンコは「失敗できないという思いから誰の意見も聞かなくなってたのね」「裸の王様ね」と自身を皮肉ってからスタッフに「あなたのことは一番のアシスタントだと思っている」「酷いこと言ってごめんなさい」と謝った。そして撮影はジンコの手によって再開された。
後日、麗子の元へジンコがやってきて「忘れていた大事なものを思い出させてもらった」「いいアシスタントを持ったわね」と話した。去り際ジンコは自分が再婚することを麗子に明かす。そして「彼のことよろしくね」「編集は一流でも恋はまだまだのようね」と笑った。一方奈未は、麗子のアシスタントとしてファッションも仕事も頑張ると意気込む。そんな中、星を見に行く約束の日なのに曇り空なことを心配した奈未は、潤之介に連絡しようにも番号がわからず尾芦に電話をした。和泉からの誘いで勘違いをした尾芦は先日のBBQで和泉と潤之介が親密になっていないか気にする。奈未が「それはない」と言い切ると尾芦は「潤さん一途だから、ずっと幼馴染のこと想ってる」と口を滑らせた。その後、ぼーっとして仕事に身が入らない奈未。ついには大雨まで降り出してしまった。奈未は雨の中、傘もささずに歩き出す。帰宅した奈未は、これまでの潤之介言葉を思い出す。そして約束のベンチに走り出すが、ベンチに潤之介の姿はなかった。「さすがにいないか」来た道を戻ろうとした時、道にバイクを止めてコートのフードを被り、うずくまるように座る潤之介を見つけた。「電話したのに」と駆け寄る奈未に潤之介は「携帯忘れてきちゃった」と微笑む。奈未は堪らず潤之介にキスをする。すると潤之介は改めて奈未にキスをした。
その頃、もうひとり潤之介の携帯に電話をする人物が。「潤ちゃん、理緒です。今、日本に帰国しました」潤之介の想い人・理緒は留守電にメッセージを残すのだった。

【みんなの感想】
30代・女性
健也最低…あんなチャラ男をずっと思い続けていたなんて奈未がかわいそうだし、見る目なし。地元に居たときは好青年だったのかもしれない、都会が彼を変えてしまったのかもしれない、それでも最低すぎるし婚約者さんも早く逃げて~と教えてあげたい。そんな健也と相反するように奈未のピンチを助けてくれる王子・潤之介は今回も安定の王子様っぷり。でも次回最大最強の敵・理緒登場で、奈未と潤之介がどうなってしまうのか心配。なにせ理緒は潤之介の気持ちを知っていて、潤之介を振り回すに違いない!そう感じずにはいられないラスト数秒の登場ながら強烈な印象だった。
今回意外だったのは麗子の宇賀神への気持ちがLOVEだったこと。いつも宇賀神に会うと緊張する麗子は、てっきり仕事面で敵わないという思いから来る態度だと思っていたから、まさかと意表をつかれた。でもこれで麗子がわざわざパリでの地位を投げ売って日本に戻った理由がはっきりした。好きな人を助けたいという乙女心だったとは麗子かわいい。
せっかく友情を築き始めた(?)和泉と奈未。和泉の想い人・中沢は奈未を想っているだなんて皮肉すぎる。ここの関係はぜひこじれないでもらいたい。


20代・男性
男から見て、玉森氏の言動はないなーといった感じ。女性にはウケがいいのかもしれないが、個人的には間宮氏を推したい。

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