【密告はうたう~警視庁監察ファイル~】最終話 感想ネタバレ(主演:松岡昌宏)

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主演:松岡昌宏
WOWOW (日曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#06】
自身のミスにより目白駅殺人事件の犯人から脅されていた宇田(三浦誠己)。一度は辞職を申し出るも上司・梶原(甲本雅裕)の出世に影響が出るとミスはもみ消された。その事実に気づいた皆口(泉里香)と佐良(松岡昌宏)は、宇田から暴行を受ける。佐良は宇田に刺される寸前で須賀(池田鉄洋)に助けられたが、宇田はその場で「誰の事も信じるな」と言う言葉を残して自殺してしまう。そして皆口は病院に運ばれたが意識不明の状態が続いていた。
宇田から遺言とも取れるビデオメッセージを受け取った佐良は、一連の出来事の背後にいる人物を洗い出そうとする。すると堤(鶴見辰吾)、能馬(仲村トオル)が一時期同じ部署に居た事がわかり、佐良の中で能馬への疑いが大きくなる。

皆口の病院に堤がやって来ている。堤は「皆口が目を覚ましたら自分にも一報頂きたい」と看護師達に無理を言う。皆口の行動確認をしている須賀が堤の言動もこっそり監視していると、須賀の想定外に佐良が堤に接触している。佐良は堤に、皆口に関する密告があり、自分が行動確認を命じられたと明かす。「皆口に何があったのか教えてくれないか」堤が言うと佐良は「勿論です」と堤を病院の外へ連れて行く。
佐良は堤に、宇田が残したビデオメッセージを見せる。「俺自身を密告する文書を投げた。人事一課なら俺をきちんと処分してくれると思ったからだ。しかし行動確認される事も呼び出される事もなかった」宇田の告白を堤は真剣に聞いている。「この男の事は知らない」「自殺の真相がこんなにもお粗末だったとはな」堤の発言に佐良は耳を疑う。そして堤は3年前に宇田が投げた密告についても「覚えがない」「私が全ての密告を読むわけではないからな」と答えた。佐良が能馬が読んだ可能性があると示すと「あの人程、秘密主義で裏表を使い分ける人間はいない」と堤は言う。
堤は皆口の様態を気にかける。佐良が「皆口は命と引き換えになっても決して情報源について口を割らなかった」と言い、「正直、なぜそこまでするのか分からない」と気持ちを口にすると、堤は「それだけ優秀な警察官だという事だ」と答えた。「皆口の意識が戻り次第、人事一課で聴取すると思う」と佐良が言うと一瞬、堤の表情が変わる。「皆口を裏で動かしていたのが誰か明かさなければなりません」という佐良の言葉に堤は力強く頷いた。

佐良は、タクシーの堤を見送ると近くに停車していた須賀の車に乗り込む。「どういうつもりだ。答えろ」開口一番に須賀が問う。「『誰の事も信じるな』という宇田の言葉に従って、自分の目で堤を確かめた」佐良は答える。その結果、どう思ったのかについて須賀は尋ねるが佐良は答えなかった。佐良が車から降りようとすると須賀が、明日皆口が一般病棟へ移る事を教える。「その事、能馬さんへは?」佐良が尋ねると須賀は「報告済みだ。どうしてそんな当たり前な事を?」と問う。佐良は「皆口が目覚めた時、一番都合が悪いのは誰かという事です」と言って立ち去る。

翌日、皆口は一般病棟へと移された。未だ、意識は戻っていない。佐良は、堤に電話をかけて皆口の新しい病室を知らせた。その後、堤はゴルフ練習場へとやって来た。佐良は離れた所から行動確認している。すると、行きとは違う服装をした堤が練習場からタクシーに乗った。駅前でタクシーを降りた堤は改札方面へと向かう。そして一瞬、佐良の車の方を気にすると足早に走り去る。佐良も車を降りてすぐに後を追うが見失ってしまった。その時、堤がタクシーに乗り込む姿を目撃する。堤は、皆口の病院でタクシーを降りた。堤が病院に入り、上着の右ポケットを気にする様子を、須賀が目撃する。その直後、佐良も慌てた様子で病院へ入って来た。

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堤は佐良から聞いた病棟で皆口の病室を探している。そして皆口の病室を見つけると隠れるようにすっと病室内に入る。遅れてやって来た佐良が病室の扉に手をかけると、須賀がそれを制止した。中では堤が点滴のチューブを触りながら上着の右ポケットに手を入れる。「何やってるんですか!?」その瞬間、佐良が病室に入って行く。入口では須賀が失敗だ…というような表情を浮かべている。
佐良は堤にポケットの物を出すように強い口調で求める。堤は「何も出なかったらどうする」「警察を追われる覚悟はあるのか」と脅しにも似た言葉で抵抗する。その時「署長とは気づかず、失礼しました」と須賀が間に入った。それでも諦めない佐良に「もう後戻り出来ないが良いんだな」と堤は言って、ポケットからハンカチを握った手を出す。佐良がすかさずハンカチを調べるが何もなかった。「失礼します」佐良は堤の各ポケットを調べたが怪しいものはなかった。堤は須賀に「この始末どう付けてくれる」と言う。須賀は「行動観察中につき、ご容赦願いたい」と頭を下げたが堤は「許せんな」と答える。すると須賀は「そこをどうか」と土下座した。堤は「お前じゃ話にならん。然るべき立場の人間に抗議させてもらう」と言って病室を後にした。
堤への怒りが収まらない佐良に須賀は「皆口をおとりにして危険に晒した。最低だな」と言って攻める。佐良が「これで堤が皆口を動かして宇田を陥れたとはっきりした」と言うと、須賀は「物証もないのに警視正にまで上り詰めようって人間を落とせると思うのか」と反論する。「お前のクビが飛べば、人事一課としても引かざるを得ない。向こうの勝ちだ」須賀はそう言って立ち去った。佐良はようやく自分の行動が軽率であった事に気づく。
警察署に戻った佐良は過去の資料を確認する。そしてふと一枚の鑑定書に気づく。そこには北澤(眞島秀和)の押印があった。それを持って佐良は能馬の元へ行く。能馬は、堤から抗議があり、佐良の処分を一任されたと話す。佐良は「警察を追われても黙っているつもりはない」と辞表と警察手帳を机上に置く。佐良の態度に能馬は「確かに上司というだけで信用していては監察係の仕事は務まらない」と言って辞表を受け取ると、佐良の処分を保留すると告げた。「もう僅かなミスも許されませんよ」能馬は佐良に忠告する。

吉祥寺署へやって来た佐良は、周囲の警察官の制止も聞かずに堤の元へ向かう。「本庁までご同行願います」と言う佐良に堤は「お前は私に何か言える立場ではないはずだ」「聴取だと、何かの間違いだ」と抵抗する。佐良は皆口に関する密告を取り出すと「これを投げたのはあなたですね」と問う。佐良は密告の話をした時に内容を尋ねなかった堤の言動から「あなたは内容を知っていた」と矛盾を指摘するが「物証もなく、罪を問えるのかね」「戯言につき合う暇はない」と堤は憤慨する。すると佐良は、宇田が自身を密告した文書を取り出した。堤は当時、宇田が処分されなかった事から、「情報は全て廃棄されているはずだ」「これはお前が手柄欲しさに捏造した偽物だ」と怒る。
佐良は「鑑識課に残っていたんですよ」と明かす。宇田の密告書に関して、堤が鑑定を依頼していたのだった。「コピーなど残るはずがない」と主張する堤に佐良は「刑事課に属する鑑識課は人事一課に敵対心を持っているため、規則があっても従うとは限らない」と言う。

ー鑑識課 7時間前ー
佐良は鑑識課の北澤の元へ行く。佐良は鑑識課が鑑識後に都合よくデータを改ざんされないために原本を残しておいている事を追及する。「俺は本気だ」佐良の熱意に北澤は秘密裏に保管している資料を提供した。鑑識課にとって、真面目で熱心な宇田に関する密告は信じられないものだった。そんな仲間を守りたい気持ちが、廃棄するはずの資料を残させた。
「あなたは宇田さんという人物を見誤った上に、現場の人間の心情も汲み取れなかった」「管理職としての能力を疑わざるを得ない」佐良の言葉に堤は激昂して佐良を投げ飛ばす。大きな物音に署員達が駆けつける。「そいつをつまみ出せ!!」これまで穏やかだと思っていた堤の裏の顔に署員達は戸惑う。佐良は「私に触れない方がいいです。人事一課への職務妨害は処分の対象です」と署員達を紳士的に制する。「こんな物が何になる」堤は佐良が見せた資料を破り捨てる。
佐良は冷静に「これが精度の高い密告だと知った上で何もしなかった事が1つ目の罪だ」と話す。2つ目に、堤は目白駅事件を気にかけていた皆口に噂だと称して宇田のミスを吹き込んだ。『宇田のためになる。そして皆口も捜査畑に戻るきっかけになる』そうけしかけた。そして皆口に関する偽物の密告を投げた。皆口を人事一課がマークすることで宇田の不正が暴かれ、宇田の上司である梶原が出世レースから脱落。自身の出世が確実となるという堤の目論見だった。3つ目の罪は「あなたが真っ当に職務を遂行していれば宇田さんは死なずに済んだ!」「皆口もあんな目に合わずに済んだ」佐良は殴りかかりたい程の怒りを抑えながら言う。
堤は「あんな男、死んで当然だ。クズじゃないか、天罰が下ったんだ」「皆口だって婚約者を裏切った女だ。自業自得だ」と言い放つ。「クズはお前だ」堪らず佐良は堤の顔を殴る。ようやく大人しくなった堤を佐良は人事一課へと連れて行った。
聴取の後、佐良は能馬に呼ばれる。堤は聴取で、皆口に関する密告が嘘であった事を認め、佐良への抗議を取り下げると依願退職を申し出たそうだ。「今回の事前監察はここまでにしよう」能馬はそう言って、皆口に関する密告書をシュレッダーにかけた。「どうですか、密告のうたを聞き終えた感想は」能馬に問われた佐良は何も答える事が出来なかった。

皆口の病室前、廊下の椅子に佐良が座っていると須賀がやって来た。「何が引っかかる?」須賀は晴れない表情の佐良に尋ねる。佐良は能馬が自分を選んだ理由が分からないと話す。「皆口は情報を明かすような人間じゃなかった。それが知れて満足か!?」須賀は言う。
皆口の病室に入った佐良は、意識の戻らない皆口に対して『この1年半、斎藤(戸塚祥太)がなぜ死んだのか考えない日はなかった。皆口、お前はどう思う』『俺達が現場に向かった日に襲撃があった。これはただの偶然か?情報が漏れたからじゃないのか?』『お前じゃないなら俺が裏切り者なのか!?』と問う。病室に掛けてある皆口のストールを手にして斎藤に思いを馳せる。その時、皆口が持っていた一つのファイルが目に止まる。中を開けると例の社長刺殺事件についての資料だった。斎藤の殺害現場写真を見ながら、佐良は『もっとよく考えろ。固定概念にとらわれるな』と自身に言い聞かせる。
殺害現場へとやって来た佐良。『事の発端は、ここで世界的にも高い技術力を誇る精密機械工場の社長が刺殺された』と振り返る。当初の予想通り、半年経っても捜査は難航し、マスコミへの情報漏えいにも翻弄された。そんな時、重要参考人二人の密会情報を斎藤が持ってきた。皆口は三人だけで動くべきだと主張する。そして三人だけで密会現場へと向かった。車内で斎藤は「誰からの情報かは婚約者である皆口にも言えない」と話した。
『斎藤の情報源は一体誰だったのだろうか』佐良は考える。佐良の制止も聞かずに現場へ走っていく斎藤の姿が幻となって蘇る。現場に到着した斎藤は、まだ息があった重要参考人に「誰にやられた」と問う。参考人は「…気を…つけろ」と言って息絶えた。斎藤は拳銃を構えて周囲を警戒する。次の瞬間、斎藤は側面から黒ずくめの者に拳銃で撃たれた。黒ずくめの者は斎藤の拳銃を奪って逃走した。その直後、佐良が斎藤の元へ駆けつけた。

佐良は斎藤のお墓へやって来た。墓石には綺麗なお花が活けられていた。佐良は持ってきた花束に目を落とし、葬儀の日に鞍馬千聡子という知らない人物からの花輪があったと言う夏木(秋元才加)の言葉を思い出す。「そうか斎藤、お前そうだったのか」佐良は墓石に向かって話しかける。そしてタバコに火をつけるとお線香代わりにタバコを手向ける。
一方、病室の皆口が目を覚ました。佐良が病室へ行くと皆口が「佐良さん、私」と口を開く。佐良は「今は話さなくていい」と言って、目白駅事件が解決した事を伝え「次は斎藤の事件だ」と話す。「お前はまだ俺を信じられないかもしれない、だが俺はお前を信じる」佐良の言葉に「違うんです、私のせいなんです」「私のせいで斎藤さんは死んだんです」と皆口は涙する。「私があの時、三人だけで動こうって言ったから」皆口の言葉を佐良は「それは違う。あの時の判断は正しかった。皆口が言わなければ、俺か斎藤が言っていた」と否定する。
人事一課に戻った佐良は能馬と須賀の元へ行く。「何か答えが見つかりましたか」と言う能馬に佐良は「はい、まだ途中ですけど」と答える。「殉職した斎藤康太は公安の人間だった」佐良は話し始める。当時、斎藤は表向きは捜査一課だったがその裏では公安の管轄下にあったと佐良は考えた。その根拠として佐良は、斎藤が亡くなるまで事件は海外の組織が絡んでおり、公安が関係していた事を上げる。佐良は、被害者達が仕事柄、海外の政財界の要人達と会う機会が多い事を上げ「公安のスパイにもってこいだった」と言う。斎藤の情報源は公安で、おそらく斎藤は全てを知っていたのだろうと佐良は推測する。そして佐良は「警視総監か公安部長か、花輪は偽名を使ったからわからなかったのだろう」と言う。そして「公安部の指揮下で起きた殉職だったため、刑事部で処分が下る事がなかった。当時の捜査幹部が誰一人責任を追及されなかったのはそのためです」と続ける。「皆口が飛ばされたのは、婚約者を亡くした彼女への配慮。自分がここに呼ばれたのはまた別の理由があるのでしょう」佐良の言葉に能馬と須賀は顔を見合わせる。
能馬は「結構。拾っておいてよかった」と言う。どういう事が佐良が尋ねると、能馬は「今回の事前監察はテストだった」と明かす。能馬は「君は頭だけでなく腹でも勝負出来る人間だと証明した」「これからも警察組織の最後の砦を守るため、仁力してください」と言って、辞表を返した。去り際、能馬は「監察係には女性が少ない。誰か密告のうたを聞く事が出来る人物に心当たりはありませんか」と佐良に問う。「あるようだな」須賀に言われて佐良が能馬の顔を見ると、能馬は「結構」と言って部屋を後にした。

【感想】
30代・女性
能馬が佐良の話を否定しなかった=斎藤は公安だったという事の肯定なのだろうけど、モヤモヤする。最後も皆口を監察係に呼ぶよという事を匂わせたのだろうけど、こういう結果は皆さんに委ねますって手法はあんまり好きになれない。斎藤が犠牲になって公安の事件は解決したのかも気になるし、上司の出生レースで部下達が翻弄されるのもスッキリしない。佐良が、白か黒かはっきりさせたい性格の人物像だったのだから全部をクリーンにしてほしかった。

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