【密告はうたう~警視庁監察ファイル~】第5話 感想ネタバレ(主演:松岡昌宏)

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主演:松岡昌宏
WOWOW (日曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#05】
佐良(松岡昌宏)の人事一課に、同僚・皆口(泉里香)が不正を働いているという密告があり、佐良は皆口の行動確認を始める。密告は結果として、未解決事件の重要情報を宇田(三浦誠己)が失くした事、そして自身の出世に影響するという理由で梶原(甲本雅裕)がこれを隠蔽した事の2つの不正を暴いた。そして、宇田から呼び出された皆口は宇田を脅迫する未解決事件の犯人に海へ突き落とされてしまう。佐良は間一髪、皆口を助けた。しかし車の陰から現れた宇田によって佐良は殴り倒されてしまった。

ー品川埠頭 2時間前ー
埠頭に停めた車の中で、宇田は家族とビデオ通話をしている。「いつ帰って来るの?」娘の問いかけに宇田は「解決するまで泊まりになりそうだ」「お母さんの言う事をちゃんと守るんだぞ」と話す。そんな宇田に向かって、車の外から犯人の男が『時間だ』と合図した。男の待つ事務所にやって来た宇田に向かって男は、皆口の到着を催促する。宇田は「車で向かっている」と答えた。そして次の瞬間、ロープで男の首を締め上げる。

宇田に殴られた佐良が目を覚ました。少し離れた所に犯人の男が横たわっている。佐良の手足は手錠で拘束されている。そして皆口も手錠をされて佐良のすぐ近くに横たわっていた。佐良は皆口に呼びかける。皆口は凍えながらも大丈夫だと答える。すると足音がして宇田がやって来た。手には一斗缶を持っている。佐良は「宇田さん、どういう事ですか?」と問うが宇田は何も答えずに、男を座った状態にさせる。すると皆口が「…似顔絵の男。連絡があったんです、宇田さんから見つけたって」と話す。
宇田は「そうだ、こいつが目白駅事件のホシだ」「名前はタキモトユウスケ、40歳。この倉庫の警備員だ」と口を開く。佐良が「情報屋の佐々木(アキラ100%)を殺したのもこの男ですか」と尋ねると「あぁそうだ。2件とも認めた」と宇田は答える。「なぜ逮捕しなかったのか」佐良が追求すると宇田は「人には事情ってもんがある」「知ってるんだろう、俺が捜査ミスをした事」と言う。宇田は自分だけの処分で済むならば、男を逮捕してミスがバレても良かったと明かす。佐良が梶原の名前を口にすると宇田の表情が変わる。「正義を曲げてまで上司を守る事が大事ですか!?」佐良の言葉に宇田は「黙れ!」「遅すぎたんだ、もう後戻り出来なかったんだ」と苛立つ。

ー1年前 高井戸南署ー
「娘さんの合格祝いです」宇田は署員達から祝福を受けて、ご祝儀袋を受け取る。その時、宇田の携帯が鳴った。「もしもし、宇田さんですか?」電話の相手は、あの重要情報を話した女性だった。女性は、事件の事を忘れかけていたある日、偶然タキモトを目撃して宇田に連絡したのだった。後日、この女性と再び話した宇田は自分がメモを失くさなければ早期解決していたはずだと確信し、同時に愕然とした。そして宇田は一人で捜査を始めた。するとタキモトはいとも簡単に見つかったという。
宇田は何度も佐良に電話をかけようとした。しかし『人事一課』の佐良に話すべきか宇田は躊躇う。その時、梶原が宇田に声を掛ける。梶原は「ここだけの話、来年あたり人事異動の話がある。(自分が)新宿署長になればお前も新宿署の刑事課長だから準備しておけよ」と打ち明けた。宇田は自分のミスが発覚すれば梶原の出世もなくなるという重圧を背負う。

皆口の体力は限界に達していた。ガタガタと歯をならして震え出してしまった。佐良は「犯人解決でいいじゃないですか」「自分と皆口を痛めつけて何になる」と宇田を説得する。その間、宇田はタキモトにロープを巻きつける。「こいつだって大人しく俺にすがっていればこんな事にならなかったんだ」と言い訳する。
当初、タキモトは素直に自供したらしい。宇田は自首を勧めたが、宇田が自分の事を伏せるようにと言った事を逆手に取ったタキモトの態度は次第に変わって行く。遂にはタキモトは宇田を脅迫するようになったのだ。宇田はタキモトを括り付けたフォークリフトを上昇させると「こいつは自殺だ」と言った。「お前らふたりに追い詰められ、一度は返り討ちにした。しかし逃げ切れないと判断して自殺した。そういう筋書きだ」と宇田は続ける。佐良は「逃げられない事はあなたが一番よく分かっている」と説得するが宇田は「逃げない。俺にはまだやる事がある」と鉄パイプを手に佐良に近づく。「狙ったヤマはお前だ、佐良」宇田は佐良の近くに腰を下ろす。宇田の目的は、自分の捜査ミスをバラした人間を知る事。「梶原署長の他に誰が知っていたんだ」宇田は鉄パイプを振り下ろし、佐良の叫び声が響き渡る。何度も何度も繰り返されるが佐良は口を割らない。すると宇田は「お前の口から聞いてもいいんだぞ」と皆口を脅す。皆口は「言えません」と繰り返すと、宇田は「婚約者を死なせたくせに」と言って皆口を鉄パイプで殴った。

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宇田は鉄パイプを放り投げると、鞄の中を探る。佐良は倉庫の外に異変を感じ「場合によっては協力する」と宇田に申し出る。宇田は「そいつを潰すまで終われないんだよ」と苦悩の表情を浮かべながらに話す。宇田は鞄からナイフを取り出して佐良の首元に当てる。「さぁ、言え!!」涙ながらに宇田は佐良を脅迫する。次の瞬間、倉庫のシャッターを突き破って一台の車が突入して来た。車は勢いそのままに宇田を跳ねた。車から出てきたのは須賀(池田鉄洋)だった。
須賀は「まだ油断するな」と佐良に忠告しながら、佐良と皆口の拘束を解く。「駄目だ!宇田さん!!」佐良が気づくと宇田は持っていたナイフを自分の首に突き刺した。駆け寄る佐良に宇田は「誰の事も信じるな、後を頼む」と言い残して息絶えた。

救急車で搬送される佐良。斎藤(戸塚祥太)が亡くなった日『私のせいだ』という皆口と『誰の事も信じるな』という宇田の姿が佐良の脳裏に浮かび、病室のベッドで目を覚ます。佐良は導かれるように皆口の様子を見に行く。皆口は目を閉じたままベッドに横たわっている。「意識不明のままだ」佐良の背後から須賀が声をかける。佐良の携帯GPSが途絶えた埠頭に皆口の借りたレンタカー、そこから水に濡れた何かを引きずった痕。須賀はこれらの痕跡を辿って佐良達の居場所を突き止めたのだった。佐良が須賀に感謝すると「行動確認の対象者(皆口)を死なせるわけにはいかないからな」と須賀は冷静に答えた。
その後、タキモトの家が捜査され、佐々木が撮った宇田とタキモトの密会写真も警察の知るところとなった。捜査一課・高崎は「教えてもらった情報の通りだ」と電話で感謝を述べる。電話の相手は、佐良が情報共有した方が良いと言った時に佐良を咎めた能馬(仲村トオル)だった。

佐良は退院したもののぼーっとして仕事に身が入らない。能馬は佐良を呼び出すと、佐々木殺しの犯人はタキモトで間違いないと話す。「これで2件の殺人事件が同時に解決する事になる」と能馬が言っても佐良は暗い表情をしている。能馬は「タキモト自殺でこの事件は終わりだ」と言う。佐良は驚いた表情で「タキモトは宇田さんが」と言うが「殺していない、自殺だと彼(宇田)が言った。それに監察も自殺と判断している」「あの場にはタキモトと宇田以外、誰もいなかった」と強く否定した。「自分と皆口はあそこで死にかけた」佐良が反論すると「死んだ男の罪を暴いて残された家族を社会の目に晒しますか」と問う。「宇田さんが死んだ事まではなかった事に出来ない」と言う佐良に能馬は、宇田は自宅浴槽で首を切って自殺したという信じられない内容の診断書を見せる。「自宅での事なら公表する義務はない」能馬の言葉に「隠蔽するつもりですか、能馬さんはそれでいいんですか」と佐良は落胆する。「これは決定事項だ。私の権限ではどうする事も出来ない」能馬は表情一つ変えずに言った。
能馬は皆口の事について話題を変える。皆口は、宇田の捜査ミスについて誰かから聞いていた。しかしそれを命に代えても宇田に明かさなかったという事から「皆口は信じられる人間という事か」と能馬は佐良に問う。佐良は少し視線を落として「いえ、まだ信用できません」「情報源と何らかの共犯関係にあり、相手を庇った可能性がある」と答える。

堤(鶴見辰吾)は『目白駅事件、犯人死亡について』という社内資料を読むと、皆口の職場に電話をかける。「かつての部下だった皆口に電話をかけたが携帯が繋がらなくて」という堤に、皆口の同僚は「ある事件に巻き込まれて怪我を負ったため欠勤している」と明かす。そしてその連絡が人事一課の能馬からあったと知り、堤は「人一が!?」と驚く。
佐良は、鑑識・北澤(眞島秀和)を尋ねる。佐々木の荷物を調べに来たのだ。佐々木が持っていた宇田のデータについて「試験場の免許証データだ」と北澤は明かす。まだ皆口が持ち出したものかは分かっていない。しかし「あの密告状はただの嫌がらせじゃないかもしれない」という北澤の言葉に佐良はある考えが思い浮かんだ。同じ頃、周囲を警戒するようにして堤が皆口の病院へやって来た。堤は警察手帳を見せて皆口の様態を医師に尋ねたが、医師は「能馬さんに問い合わせるように」と告げた。堤は警戒しながら病室を後にしたが、須賀がこっそりと目撃していた。警察署に戻った堤は、目白駅事件の容疑者について知ろうと焦った様子で新聞やネット検索をした。

宇田の葬儀が行われた。佐良は夏木(秋元才加)から自殺の原因に心当たりはないのか尋ねられる。「親しいつもりでいたけど知らない事だらけだった」佐良が答えると夏木は「皆口も斎藤の葬儀の後で同じような事を言っていた」と話す。斎藤の葬儀の際、皆口も斎藤の家族も知らない名前で立派な花輪が届いたのだった。『鞍馬千聡子』本庁の偉い人間では?と考えて調べたが結局誰だか分からなかった。その時皆口は「知らない彼の面がたくさんあるんだ」と寂しそうに話したようだ。その時、佐良は葬儀会場の外に一台の黒い車を見つける。後部座席に堤が乗っているように見えた。佐良が慌てて外に出たが車は走り去ってしまった。同じ頃、皆口の病室周辺で須賀が行動確認を続けていた。
後日、佐良は宇田の家を訪ねる。宇田の妻は「本当は何があったのか教えてくれませんか」と佐良にお願いする。妻は「ある場所で自殺をした」「捜査中の事件で影響があるから自宅で亡くなった事にしてくれ」としか聞かされていなかったのだ。佐良が「私からもそれ以上の事は」と冷静に話すと妻は「目白駅の事件と関係があるのでしょうか」と言い出した。佐良はそれとなく尋ねるが妻は、宇田が目白駅事件をずっと気にしていたという点しか知らないようだった。しかし、「一度だけマンションの前に眉毛の太い赤ら顔の男が居たことがある」「その男を見た時、夫の顔が急に別人のように変わった」と明かす。妻は夫の机の引き出しから見つけたと言って、一つの封筒を佐良に渡した。
車に戻ると佐良は『人事一課 佐良警部補へ』と書かれた封筒を開ける。中には小さく折りたたまれた紙が入っており、その中からマイクロSDカードが出てきた。佐良はそれを携帯に差し込む。「佐良、お前がこれを見ている頃には俺はこの世に居ないはずだ」宇田が残した動画が再生される。「5年前、ミスを犯しこれを隠そうとした事で深い沼にはまってしまった。俺が弱かったからだ。…お前に頼みがある。辞表を書いた3年前、人事一課宛に密告を投げた。自分自身を告発する匿名の密告だ。…頼みとは、3年前に人事一課に届いた密告を今になって利用としている者が居る。必ず突き止めてくれ」

佐良は警察に戻ると過去の資料を探し始める。そこで佐良は処分の対象にならなかった密告は都度廃棄されているという事実を知る。そして3年前の人事一課メンバーを確認すると、堤、能馬、須賀が居た事が分かった。人事一課に戻った佐良は能馬から呼び止められる。佐良は疑いの目を持って能馬に会釈するとそのまま立ち去った。

【感想】
30代・女性
「誰も信じるな」の言葉が深い。「密告が何をうたっているのか、聞き取れ」と言っていた能馬が怪しいなんて。でも警察内部の闇より、斎藤が騙された真相が知りたい。

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