【密告はうたう~警視庁監察ファイル~】第3話 感想ネタバレ(主演:松岡昌宏)

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主演:松岡昌宏
WOWOW (日曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#03】
情報屋・佐々木(アキラ100%)が何者かに殺害された。佐良(松岡昌宏)と須賀(池田鉄洋)は安置された佐々木の遺体を確認しに行く。佐々木は首元を刃物で割かれていた。「宇田を追う延長で消された、そう考えても飛躍ではないな」須賀は宇田(三浦誠己)と皆口(泉里香)が関与している可能性を示唆する。佐良が「皆口は犯行時刻、一歩もマンションから出ていない」と反論すると須賀は「お前の報告ではな」「それに実行犯だとは言っていない」と言った。
翌日、皆口は職場のテレビで佐々木の死亡を知り、深く動揺する。そこへ「任意で話を聞きたい」と捜査一課がやって来た。佐々木との関係を問われた皆口は「婚約者だった斎藤(戸塚祥太)の一周忌に一度会ったきりだ」「彼(斎藤)の知人だっただけだ」と答える。すると刑事は、佐々木の通話記録を取り出した。「ここ一週間頻繁に連絡を取り合っている」「あなたと通話した直後に殺害された。何か心当たりは?」刑事は皆口を疑うような口ぶりで尋ねる。「佐々木氏に特に変わった様子はなかった」「自分のアリバイならマンションの防犯カメラと人事一課の佐良警部補が証明してくれるはずです」皆口は冷静に答えた。
同じ頃、目白駅殺人事件の犯人と思しき男が自転車で帰宅する。台所のシンクには、血のようなものが付着したナイフと手袋が無造作に置かれている。そして着替えをしながら男はどこかへ電話をかける。電話の相手は宇田だった。「金なら昨日渡しただろ」宇田が煙たがると、男は「俺がパクられてもいいのか?」と半ば強引に自分の家へ来るよう告げた。
佐良は、佐々木が宇田を隠し撮りしていた港にやって来る。その後、佐々木が情報屋と思われる男と接触したビリヤード場に向かう。佐々木がしたのと同じように酒の下にお金を敷く。すると一人の男が近づき「あんたコレだろ?隠してもデカの臭いがぷんぷんする」と言う。佐良は、お金をもう一枚置くと「佐々木に売った物がほしい」と言う。男はお金をポケットにしまった。男は佐々木が目白駅事件の犯人を探していたと明かす。しかし、男には裏の人間ではなさそうだという事しか分からなかったようだ。そして佐々木がこの事件を調べるのは誰かへの恩返しだと言っていたと証言する。
目白駅事件の犯人の家へやって来た宇田は、血のついた物達を見て「一体どういう事だ」と驚く。男は悪びれる様子もなく事の顛末を話し始める。男は、昨夜仕事を終えて帰宅する時に自宅前まで男(佐々木)が付けてきた事に気づいた。男は、皆口へ連絡して歩き出す佐々木の後をこっそりと追いかけて殺害した。男が持ち帰った佐々木のカメラを確認する宇田に男は「こんな物まで持っていやがった」と目白駅事件の資料を見せる。資料の中には宇田の個人データも含まれていた。宇田は「自首しろ。俺が付き添う」と男に言ったが男は「これまでの事、洗いざらいぶち撒けてやる!」「お前の人生終わりだぞ。お前の可愛い娘も道連れだ」と脅す。「電話の相手は皆口って奴だ。知ってるのか?」と聞かれた宇田は知らないと答える。男は宇田に「だったら突き止めろ!こっちから押しかけてやる」と声を荒げ、宇田は逆らう事が出来なかった。
佐良は佐々木殺害現場を訪れる。斎藤を亡くした時の事が思い出される。亡くなった斎藤が警察車両に乗せられる。その様子を見ていた佐良は、少し離れた所から車を見ている皆口に気づく。皆口も佐良に気づいたが、皆口は視線を逸らすとその場から立ち去ったのだった。
佐良の元に能馬(仲村トオル)から電話が入る。能馬は「いつまで捜査一課を気取るつもりですか」と佐良の行動を咎める。「ズレた事をしているつもりはない」と答える佐良に「私が関心あるのは警察官の不正です。やるからには結果を出して下さい」能馬は言って電話を切る。佐良が車に戻ると、その前を宇田が横切った。佐良はそのまま宇田の行動確認をする。

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ー高井戸南署ー
宇田が署の入口まで来た時、宇田の携帯鳴る。電話を切ると宇田は署には入らずにどこかへ歩いて行く。佐良はその後を追う。宇田が向かった先には高井戸南署署長・梶原武治(甲本雅裕)の姿があった。「その後どうなんだ」梶原に聞かれた宇田は言葉に詰まったものの「問題ありません」「梶原署長には決してご迷惑はお掛けしません」と答える。その様子を佐良は動画撮影した。
佐良が人事課に戻ると北澤(眞島秀和)から連絡が来ていた。佐良が依頼していた密告状の鑑定結果が出たのだ。しかし、用紙や封筒、インク等は全て一般的なもの、用紙や封筒の中からは指紋も検出されなかった。唯一、封筒の外側にいくつかの指紋があったがデーターベースの情報とは一致せず、状況から考えて犯人とは無関係なものだと考えられた。「お前に教えられる事は何もない」佐良が立ち去ろうとすると、「お前の本音を聞かせろ」と北澤が強引に引き止めた。北澤は斎藤の件について、「容疑者死亡で未解決な上、殉職者まで出したのに、当時の上司達を含めて誰一人責任を負っていない。それどころか、皆が栄転して皆口だけが飛ばされた」「その上、今回は密告されている」「この裏には何があるんだ!?」と問う。佐良は「何も知らない」と言う。「捜査一課に居たお前なら組織に噛み付いてでも真相を確かめたはずだ」声を荒げる北澤に佐良は「作業に関しては礼を言う」とだけ言って立ち去った。
佐良が鑑識課を後にすると「佐良だな」と呼び止められた。声を掛けた捜査一課・高崎は人気のない会議室に佐良を連れて行く。高崎は皆口の証言を確認するため、佐良が何をしていたか尋ねる。「監察業務に関わる事は上司を通してほしい」頑なな佐良に高崎は追求の手を緩めない。佐良が立ち去ろうとすると高崎は「何のために警察官になった。本物の犯罪者を捕まえるためじゃないのか!?」と言った。
佐良が苛立つ気持ちを抑えながら人事課に戻ると、入口に須賀が待ち構えていた。そして「古巣の居心地はどうでしたか」と全てを見ていたかのように能馬が言う。「皆口と呑みに行った事だけ言った」佐良が報告すると、須賀が「言いたい事があればはっきりと言え」と促す。「人事一課も警察官だ。犯人逮捕に協力するべきだ」「皆口のアリバイは我々の行動確認で証明出来るし、佐々木が宇田さんを尾行していた事も重要な手がかりになるはずです」佐良は訴えたが、「駄目だ。捜査一課に情報を漏らす事は許されない」と須賀が即座に否定する。「捜査一課だ人事一課だ、メンツの張り合いはクソくらいだって言っている!」佐良は声を荒げた。すると黙って聞いていた能馬が「その通りだ。私もそんな物には微塵の興味もない」「警察官の不正を暴くためには秘密保持は絶対。それだけだ」と言う。佐良が、皆口を仮監察から本監察にし、人員を増やして調べるべきだと主張すると能馬は「ガセだったらどうする?」「監察対象だったと広く知れ渡ったら皆口の警察官人生が終わる」とたしなめた。
感情的に監察官室から出て行った佐良に須賀は「感情に惑わされて判断を謝るな」と追い打ちを掛ける。「こんな事しなくても皆口の警察官人生は終わっている」佐良が反論すると須賀は「ならばなぜ皆口は、目白の未解決事件を追っているんだ」と問う。「お前もだ、俺に罵られ周りから白い目で見られても尚、警察官でいるのはなぜだ」そう言って須賀は立ち去った。

佐良は斎藤との会話を思い出す。捜査一課で犯人を逮捕するのが小さい頃からの憧れだったと言う斎藤はなぜか「いつまで出来るか分かりませんが」と話す。そして「今のヤマを解決すれば前のヤマも解決するって願掛けをしている。そう信じて目の前の事をやるしかないなって」と明かした。
その後、佐良と須賀は皆口のマンション前で皆口の行動確認をする。マンション前には捜査一課と所轄の刑事も来ていて、二人は出掛ける皆口の後をつける。そしてその後を追うように須賀が車を降りる。皆口はショッピングをしている。先程の警察達は店の入口前をうろうろしており「バレるのも時間の問題だな」と須賀が動き出す。店内に居る皆口の携帯が鳴り、皆口は時計を確認すると慌てた様子で店を出るとタクシーに乗った。須賀の指示で車を移動させていたため、佐良だけが皆口を尾行し続ける事に成功する。
皆口はカフェで吉祥寺署長・堤忠男(鶴見辰吾)と話している。「宇田は梶原署長で、皆口は堤署長」須賀が呟くと「主賓対立問題」と佐良は口にする。梶原も堤も出世争いをするライバル、須賀は納得した様子を見せる。その後、須賀は皆口を佐良は堤を尾行して再び皆口のマンション前で合流する。
車内で佐良は、「今夜何も動きがなければ宇田に直接当たってみたい」と提案する。「マルタイ(皆口)が宇田と共犯なら失敗に繋がる」と須賀が否定すると佐良は「明日、宇田を誘い出せる集まりがある。皆口との関係を探るには絶好の機会だ」と計画を明かす。すると須賀は「佐良の悪運が試されるな」と否定しなかった。佐良は「悪運なら強いですよ。自分じゃなくて仲間が死ぬくらいですから」と自虐した。

ー池袋西署ー
新穂(ブラザートム)の部屋で待つ佐良の元へ宇田がやって来た。今日は、目白駅事件について作り直した犯人の似顔絵を駅前で配布する日だったので、当時事件に関わった者として佐良は宇田を誘ったのだった。佐良は「監察業務の一環として聞きたい事がある」と切り出すと一瞬宇田の表情が強ばる。「先週、皆口に会いましたよね」佐良に聞かれると宇田は「皆口が何かしたのか?」と白を切る。「ある事案で浮かんだだけです」と言う佐良を「(皆口が対象なら)佐良が担当にはならないだろ」と新穂が援護する。「天下の人一さんだ。よそに漏れる事はない」新穂の力強い一言で宇田は「会ったよ」と話し始める。
2週間程前、皆口から突然連絡があったと宇田は言う。そして皆口から「目白駅事件について一緒に調べ直さないか」と持ちかけられたと言う。「皆口は1年以上前からここに通っているのに、なぜ2週間前に」「しかも宇田さんだけを誘ったんでしょう?」佐良の疑問に場の空気が凍る。そこへ皆口がやって来た。皆は当たり障りのない挨拶だけを交わした。
佐良、皆口、宇田は、チラシを配布しながら三者三様に警戒している。「事情聴取を受けたんだってな」タイミングを図って佐良が皆口に話しかける。「俺の名前が出たって話を聞かれた」と佐良が言うと、皆口は「何かご迷惑だったでしょうか」と気の強さが滲んだ口調で答えて佐良の側を離れた。その時、宇田の携帯が鳴る。着信画面には『T・警備』と表示されている。「今はマズい」宇田は電話に出るなり声をひそめると相手は「面白い物配ってるじゃねぇか」と言う。宇田が慌てて周囲を見渡すと、出店の陰で犯人の男がマスクを外して笑っている。「皆口ってのはどれだ」男の問いに宇田は「ここには居ない」と答える。すると男は佐々木の携帯を取り出して、履歴から皆口に電話をかけた。皆口の携帯が鳴る。着信画面を見た皆口は動揺して周囲を見渡す。
皆口の異変に気づいた佐良が周囲を見渡すと、電話をする宇田の視線の先に怪しい男を発見する。そっと手元のチラシを確認するとそれは間違いなく犯人だった。佐良が男に近づこうとするとそれに気づいた男が足早に立ち去ろうとする。細い階段に逃げ込んだ男に「ちょっとすみません」佐良が声をかける。振り返った男の手にはナイフが握られており、佐良は階段下に蹴落とされてしまった。

【感想】
30代・女性
結局は、堤と梶原の権力争いなのか?宇田はただの駒という感じがするし、そのために皆が巻き込まれているのだとしたら本当にくだらないと思う。

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