【黒鳥の湖】第3話 感想ネタバレ(主演:藤木直人)

2021夏のドラマ一覧

主演:藤木直人
WOWOW (土曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#03】
谷岡総一郎(酒向芳)を利用して、叔父・出島文雄(宅麻伸)を殺害させる事に成功したと思っていた彰太(藤木直人)。ところが、谷岡には奈苗という娘は存在していない事が分かり、彰太は当時について調べ始める。そして、叔父が殺害された日には谷岡が既に亡くなっていたと判明する。そんな中、18年前に彰太が野放しにしてしまった【漆黒の切り裂き魔】が再び動き出し、その魔の手が彰太の娘・美華(服部樹咲)に向けられてしまった。

初めは単なる家出だと相手にしていなかった警察も彰太の自宅へやって来て、本格的に捜査を始める。担当する岸本刑事(飯田基祐)に「よろしくお願いします」と彰太は深々頭を下げた。「連続誘拐や模倣犯など様々な可能性を視野に入れて捜査にあたる」という岸本に彰太は「明らかに例の犯人の仕業でしょう!」と語気を強めて反論する。すると由布子(吉瀬美智子)がそれを制止するように「それで構いません。とにかく娘を見つけてください」と冷静に答えた。
警察が帰ると由布子の両親は彰太を責める。そこへ由布子が「責めても仕方ない、二人とも冷静になって」と両親を止める。そして「ちょっと出てくる、大黒様に報告しなくちゃ」「こんな時だからこそ、今私に出来ることは何か相談しに行ってくる」と由布子は外出して行った。彰太は由布子を追いかけて呼び止める。すると由布子は振り返り「来てくれる?」と彰太に同行を求めた。

流雲寺に着くと二人は本堂に通される。「警察は捜査してくれる事になったけれど頼りない」と由布子が話すと大黒(財前直見)は、警察や権力者批判をしてから「いい!?ここからが勝負よ」と由布子に念を送るように語りかける。由布子は催眠術にでもかかっているかのように、うんうんと頷く。その横顔を見た彰太は『本気で悲しみ本気で怒る、そんな聞き役が由布子には必要だったのだろうか』と考える。彰太がひとり庭に出ると若院(三宅健)が声をかける。「いつでもお待ちしています」という若院に彰太は「え!?」っと驚く。「私に話してどうなる物でもないとお考えでしょうが、大事なのはあなた自身の心の蓋を開けて、その奥にある阿頼耶識を覗き込むことです。いつでもお手伝い致します」若院は一礼すると立ち去った。彰太が本堂を振り返ると大黒に抱きしめられながら由布子が声を上げて泣いていた。
その後、大黒は若院に事の顛末を話し「あの家族がそんな仕打ちを受ける理由なんてないはずでしょ、許せないわ」と憤る。彰太と由布子が帰宅すると、由布子は手早く夕食を準備した。この状況でしっかりとしている由布子を彰太は意外に感じる。由布子は「狼狽えても仕方ない」と答える。「あの子の為なら何でもしてやりたい」という由布子の思いに動かされるように彰太は比佐子(中島ひろ子)に電話をかけて「一刻も早く久慈さんに会いたい」と告げた。そして『笑顔じゃなくても良い、不機嫌な顔でも良いからもう一度美華に会いたい』彰太はそう願った。

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後日、彰太は人気のない店で比佐子と会う。急に焦りだした彰太を比佐子は怪しむが、彰太は「2件目の事件が起こったらしいと知り合いの記者から聞いた」と嘘をつく。比佐子は20年も経ってから再犯するケースがあるのか疑問に思い、独自に調べていたようだ。「社会的地位を得て押さえていた欲求が再燃する例があるらしい」と比佐子は話す。そこへ久慈が大きな紙袋を持ってやって来た。久慈はテーブルの上に何冊もの本を取り出す。「私と谷岡君が作成した同人誌だよ」と久慈は言う。そして「家政婦と写真なんて撮らないんだが、パーティをした時に偶然写っていてね」と得意げに写真を取り出す。そこには清水皐月の後ろ姿しか写っておらず、彰太達はがっかりする。すると久慈は「家政婦紹介所をしている知人に彼女を紹介した」と新たな証言をした。
「もし清水皐月が見つかれば娘の奈苗にも会える。そうすれば犯人の手がかりが掴めるかも」比佐子は浮足立つ。そしてこの情報を警察に知らせようと比佐子は提案したが、彰太は「決定的な手がかりではない」と止めた。『本当は警察に言うべきなんじゃないか…例え自分の罪が暴かれたとしても』比佐子と別れた後、彰太は自問自答する。
由布子がキッチンに行くと由布子を気遣ってやって来た近所の女性が料理をしていた。「こう見えて昔は家政婦として働いていたのよ」女性は得意げに話す。一方、会社に戻った彰太は『一体、誰が叔父を殺害したのか』考えながら社内を歩いている。すると社員達が彰太の方を見て不思議な顔をする。それに気づかない彰太は「買収の件、良くやってくれたね」と担当の女性社員を労う。すると女性は「調印式は11時にリスケされました。専務が何度も連絡して困っていましたがメールは届いていませんでしたか?」と尋ねる。やむを得ず専務の田部井克則(板尾創路)が社長代理としてサインをしたと聞いて彰太は「そうか、それなら良かった」と冷静を装う。そこへ八木之典(杉本哲太)から電話がかかって来た。「至急会いたい」八木に告げられた彰太は、外出して行く。会社の業務を丸投げしているような彰太の態度に、事情を知らない社員達は不信感を募らせる。

彰太は八木のオフィスへやって来た。「実は財前コーポレーションの中で、君を社長から引きずり降ろそうという動きがある。明日の取締役会で解任が提議され、既に根回しが済んでいるようだ」と八木は明かす。事前に動きを察知出来なかったのは、家族の問題が解決出来ていないからだと八木は言い当てる。彰太は意を決して、美華の誘拐を明かす。正直に明かした事で八木から当時の資料を探して協力してもらえることになった。
彰太が八木の元を後にすると、美華のバレエ教室時代の友人から電話がかかってきた。友人は「この前のサイレントレンジャーの意味が分かったかもしれない」と言う。「そしてそれは、予期せぬ妊娠で産まれた馬の名前だった気がする」と話した。

警察では岸本の元へ「犯人から再び郵便物が届いた」との情報が入り、岸本達は彰太の家へ急ぐ。同じ頃、由布子から連絡を受けた彰太も急いで帰宅する。テーブルには未開封の封筒があり、差出人が【漆黒の切り裂き魔】となっていた。岸本が開封すると中から切り刻まれた下着の一部が出てきた。由布子はマスコミへの公表を求めるが岸本は「犯人の目的が世間から注目を受ける事だとすれば危険だ」と慎重な姿勢を示す。その側で彰太は言うべきか言わざるべきか苦悩する。そして彰太は岸本と二人きりになったタイミングで「例えば過去に同じような事件はなかったのですか?」と探りを入れる。そして「過去に似たような話を人づてに聞いた事を思い出した」と彰太は明かす。「当時、警察に相談した。犯人は40代位のカメラマンを名乗る男。被害者は奈苗という名前の女性。清水皐月という家政婦が詳しい事情を知っている」彰太の証言を岸本はメモする。「どうして突然!?」岸本から疑惑の目を向けられた彰太は「急に記憶の蓋が開いたというか」と言葉を濁す。
『これで良かったのだろうか』『いや、今は美華が見つかる事を第一に』彰太は自問自答する。すっかり憔悴する由布子を彰太は優しく抱きしめた。一方、警察署では岸本が彰太の証言に基づき、18年前の事を調べるよう部下に指示する。今になってこんなに大事な情報を話した彰太を疑いながらも「嘘をつくとは思えない」と岸本は話す。その頃、由布子は大黒に電話をする。「あなたは良くやったわ、後は警察と旦那様に任せなさい」大黒の言葉に由布子は救われる。電話を切った由布子は「許してほしいなんて思わない。ただ美華に元気で居てほしいだけ、側に居てほしいだけなの」涙を流して彰太に訴える。彰太は罪悪感に苛まれたような表情を浮かべる。
『全てがバレたら俺は捕まり罪に問われるだろう』『叔父も俺の嘘の報告書がなければ殺される事はなかっただろう』『俺が捕まる事で美華が助かるなら…でも由布子にさらなる重荷を背負わせる事になってしまう』彰太は困惑する。

翌日、比佐子は彰太に電話をかけ、「久慈さんが清水皐月を紹介した家政婦紹介所の吉崎という人と連絡がついた」と話す。「13時からなら少し会えるらしい」比佐子は言うが、彰太は「どうしても行くことが出来ない」と答えた。結局、吉崎には比佐子一人で会いに行く。吉崎は「清水さんについて話す日が来るなんて封印を解く気分だ」と話す。
彰太は取締役会に出席したものの、会議の内容に集中出来ていない様子だ。買収が成功した事について、田部井は「財前社長に成長の機会を頂けてありがたく思う」と述べたが彰太は軽くお辞儀をするだけだった。最後に八木が知らせたように彰太の社長解任についての多数決が行われた。次々と手が挙がる中、最後には田部井まで挙手をして彰太は唖然とする。そして彰太の後任には田部井が就くことが決まった。会議が終わると田部井が彰太に声を掛けた。「財前さん、こうなってしまって残念だ。しかし最近のあなたの態度は私でも庇いきれなかった」と言う田部井に彰太は「あなたは調印式の日時変更を一度も私に連絡していませんね」と問う。「あなたは私を利用した」と責める彰太に田部井は「ビジネスに駆け引きは付き物です」と答え、わざとらしく頭を下げて立ち去った。
落胆した彰太が社長室に戻ると老人の役員が扉の前で待っていた。老人は「お前には恩を大切にしなかったからだ」「お前は一度でも財産を譲ってくれた文雄おじさんに感謝したことがあるのか?」と問う。「文雄はお前に継がせたがっていた。最後に会った時、お前に最後の発破を掛けてやったと文雄が言っていた」と明かす。文雄は浮ついた彰太の性格を見越して、このまま財産を譲ったのではすぐに食いつぶしてしまうだろうと考え、わざと突き放して挑発して奮起させようとしたのだった。持病が悪化していた文雄は、彰太を変える最後のチャンスだとあの日いつも以上に厳しく彰太を叱った。「それに気づかず、お前は欲に溺れて無闇に会社を大きくしていった」「全てはその報いだ」「お前じゃないのか、文雄を殺したのは」老人はそう言うと部屋を後にする。ひとり残された彰太は、後悔してもしきれない思いから涙を流して泣いた。

その頃、由布子は数珠を手に美華の写真に向かって祈り続けていた。彰太の足は自然と流雲寺に向かっていた。若院に促されて、本堂に通された彰太は『俺は何をしている』瞑想しながら考えた。一方、岸本の部下が調査結果を岸本に報告している。それによると、財前家に送られてきた下着には美華のDNAが付着していた事が分かった。そして20年程前、奈苗という女性が被害にあったという情報はどこにもなかったと言う。
瞑想を終えた彰太に若院は「あなたにも娘さんにも罪はない」と話す。すると彰太は「…報いなんです」と口を開いた。「今日、自分の会社を追い出されました。時計店から大きくした事業を全て奪われました。でも自分も叔父から奪い取ったのです。因果応報と思えば腑に落ちます」と彰太は話す。「そう言っていてもお辛そうだ」と大黒が加わる。「心の中の傷を見ぬふりしていても何の解決にもなりません」大黒の言葉に彰太は「会社を乗っ取られた事は辛くない。でも裏切られた事が辛かった」と吐露する。「その人はずっと私を支えてくれていた人。田部井専務は恐らく初めから私を利用して切り捨てようとしていた」と彰太が話すと大黒は「そんなのあり得ない!」と憤慨し「恩を大事にしないなんて碌な人じゃない」「あなたは何も悪くない」と彰太の目を見つめる。その瞬間彰太は『これだったのか、由布子が手に入れた心の平和の正体は』『俺は許されたかったのかもしれない』と思った。
すると若院が「あなたは今阿頼耶識に辿り着いています」「あなたを苦しめる心の罪を解き放ってはいかがでしょう」と言い、「聞かせてご覧なさい」と大黒も続く。彰太は「私は…」と言葉にしながら『これで楽になれる、これで救われる』と感じた。「18年前に罪を…」と言いかけた時、玄関が開く音がした。そして『違う、救われるべきは由布子、そして美華だ』と思い直すと「今日はこの辺で」と寺を後にした。

財前コーポレーションでは、田部井が堪えきれずに高笑いをする。その後ろを彰太の秘書をしていた権田穣(大澄賢也)が厳しい表情で歩いている。田部井は家族に電話をかけ「やっとこの日が来た。財前彰太の間抜け面をお前にも見せてやりたかった」と話している。次の瞬間、田部井は階段の上から何者かに突き飛ばされて、階段を転げ落ちていく。その後、田部井はピクリとも動かなかった。
後日、彰太は比佐子と会うと、先日比佐子と吉崎が話した内容を尋ねる。吉崎は「登録すれば様々なサポートが受けられる」と清水をスカウトした。すると清水は「ある女性が性暴力を受けた。もし登録したら、その犯人を殺してくれますか」と聞いてきたと言う。その時、清水は被害女性との関係を「家政婦をしている家の奥さんの友人の娘だ」と答えたようだ。
その頃、由布子は自宅前に集まったマスコミの前に出ていた。「出来るだけたくさんの方にお知らせしたい事があり、今日はお集まり頂きました」由布子は話す。そして八木は「当時の手帳に気になる記載があって」と彰太に電話する。手帳には『知人の市原奈苗を誘拐した相手の捜査』と書かれており、谷岡の娘という話ではなかった。彰太は通話をしながら『市原奈苗』を検索した。すると【性犯罪被害者支援センター】の代表者にその名前を発見する。そして彰太は走り出す。
彰太が向かった先は、市原早苗の元。「当時の事をお聞きしたい。漆黒の切り裂き魔やワンピースの切れ端などあなたの事件に似ている」彰太の言葉に早苗は圧倒されながら「確かに被害にはあったが、切り裂き魔とか切り刻まれた下着などの被害にはあっていない」と答える。「それ、何かの間違いだと思います」という奈苗に彰太は言葉を失った。

『漆黒の切り裂き魔やワンピースの切れ端は全て谷岡氏の作り話だったのか!?』『ならばなぜ今同じ事件が…』彰太は混乱するばかり。彰太が自宅の前まで戻ってくると、ちょうど家の中から岸本が出てきた。岸本は「昨夜、あなたの会社の田部井専務が何者かに突き落とされ、意識不明の重体となりました」と彰太に告げた。

【感想】
30代・女性
さらに真実が分からなくなってきた。田部井の件は従順な秘書・権田が一番怪しいと思う。谷岡の言動は本当に意味がわからない。市原奈苗と谷岡が言う奈苗は別人なのか、そして清水皐月は一体何者なのか。続きが気になる。

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