主演:本仮屋ユイカ
テレ東 (土曜日23時25分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#03聖餐】
夜中、生き返った亮(白洲迅)は夏奈(本仮屋ユイカ)が殺した亮を入れてある冷凍庫がある物置小屋の前にやって来た。小屋の扉は鍵が掛かっている。すると亮はガタガタガタと力任せに扉をこじ開けようとし始めた。その物音に眠っていた夏奈が目を覚ます。「亮!!何してるの」夏奈が声をかけると亮は「変な音がしたから」と答える。そして「明日早いから弁当要らない」と言って部屋に戻る。すれ違いざま夏奈の耳元で「鍵、かかってるんだ」と意味深な言葉を残した。
朝、夏奈が目を覚ますと亮の姿はなかった。
ー殺したはずの亮との奇妙な生活が続いている。まるで亮を殺したあの日だけがすっぽりと抜け落ちたような気がするが、私が殺した亮は確かに冷凍庫に眠っているー
冷凍庫の中を確認した夏奈は、冷凍庫の上にテーブルクロスのような布をかけて、近くにあったウサギの置物を重しとしてその上に置く。夏奈は何となく嫌な感じがして、自分の方を向けて置いたウサギと目が合わないようにウサギが壁側を向くよう置き直す。そのとき、夏奈の電話がなった。入金の催促だった。夏奈は急いで出掛けていく。物置小屋の鍵を掛け忘れた事には気づかなかった…。
夏奈はこのめクリニックにやって来た。木芽(浅田美代子)は、温かく迎え入れる。「あなた何か心配事があるんじゃない!?私を訪ねてくるなんて」木芽は夏奈が亮の事で悩み事を抱えていると感じ取ると「何でもいいから教えて」と優しく話す。すると夏奈は「誕生日が同じ」口を開く。そして「他人が側にいるのに自然体でいられるのが不思議で」と言葉を繋いだ。話す夏奈は緊張からか自分の手をぎゅっと握りしめている。そこへ木芽が雇った探偵・阿久津(おかやまはじめ)がやって来た。木芽はすぐに済む用事だから待っているよう夏奈に言うと席を離れた。夏奈は何となくバッグの中を確認し、物置小屋の鍵を掛け忘れたことに気づくと大慌てで走り去った。
木芽は阿久津に引き続き亮を調べるよう依頼する。しかし、阿久津は木芽に頼まれた以降も独自に調査を続けていたという。阿久津は亮が採用を断られたレストランに残していった亮の履歴書を入手していた。それによると亮の誕生日は3月8日。「娘の誕生日は9月8日…」ため息まじりに木芽は明かす。
夏奈は急いで帰宅すると一直線に物置小屋に向かった。扉を開くと壁側を向けて置いたはずのウサギが、怪しく微笑むようにこちら側を向いている。『…亮に見られた!?』夏奈は小屋に鍵を掛けて部屋に入る。部屋の中では、亮が作った料理をテーブルにセッティングしているところだった。「紹介したい人がいるんだ。もうすぐ来るから」と亮は言う。そのとき、玄関のチャイムが鳴った。やって来たのは、先日の不動産仲介業者・唐沢(青柳翔)。亮は「仕事でお世話になる唐沢さん」と夏奈に紹介する。そして「今日のメニューはシチュー。煮込んだミートボールは自家製なんです」得意げに亮は話す。夏奈の脳裏には、冷凍庫の亮にナタを振り下ろす猟奇的な亮の姿が思い浮かび『私に復讐するつもり!?』と表情を強張らせる。夏奈は気乗りしなかったが仕方なく同じ食卓についた。唐沢がミートボールを口にいれて味わう様子を夏奈は固唾を呑んで見守る。「うまい!」と唐沢は夏奈にも食べるよう勧めるが夏奈は「食欲がない」とぶっきらぼうに答えた。
帰る唐沢を夏奈と亮が玄関の外まで見送る。そして亮が「さぁ入ろう、夏奈」と耳元でささやくとその言い方に恐怖を感じた夏奈は咄嗟に「駅まで送ってくる」と走り出す。唐沢は自分を追いかけて来たのに何も言葉を発しない夏奈を不思議に思い「何か話があれば聞きますよ」と心配する。夏奈が結婚を迷っていると察した唐沢は「誠実な男だし、夏奈さんを不幸にすることはしないんじゃないかな」と親身に答える。「私はそうとは思えません」夏奈は声を絞り出すと家へ戻る。玄関前でためらう夏奈に「少し寄り道していく?」と孔雀(斉藤由貴)が声をかけた。「上手く説明できない」と話す夏奈に孔雀は「じゃあ聞かない。黙ってふたりでお茶しましょう」と答えて深入りしなかった。すると夏奈は「家に亮がいるんです、ふたり」と明かす。「ふたり!?」驚く孔雀が続きを聞こうとすると玄関のチャイムが鳴り、亮が入ってきた。亮は、勝手に家へ人を呼んでしまったことを夏奈が怒っていると孔雀に説明し、「ごめん、もう勝手なことしないから」と夏奈に言う。「それでいいの?」孔雀は夏奈を心配するが、瞬きを忘れるほど恐怖を感じている夏奈は黙って亮について帰るしかなかった。
自宅に戻ると「ほらっ、夏奈に食べてほしくて頑張ったんだけどな」と亮は温め直したシチューを夏奈に食べさせようとする。「どうしてそこまでして食べさせたいの?」夏奈は亮に問う。そして「絶対に食べない」と口を一文字に閉ざすと「仕方ないなぁ」と言って亮はミートボールを自分の口に入れて食べる。目を見開いて固まる夏奈に亮は「大丈夫、あれは入ってないから」と言う。そして猟奇的にスプーンをシチュー皿に何度も突き立てる。怯えながらも夏奈は「あなた、誰」と問う。
その頃、阿久津は刑事時代の同僚とこっそり会っていた。阿久津は亮について同僚に情報提供を求めていたようだ。そして佐藤亮は偽名であり、本当の名前は【くぼたそう】。詐欺や恐喝で凌いでいるグループと行動を共にしている半グレの輩で前科もあるとわかった。
「俺だよな、夏奈の恋人でもうすぐ夫になる」怖い表情で迫る亮に夏奈はめいいっぱい首を横にふる。「違う、亮は私が殺して冷凍庫に入れた」と夏奈は訴える。すると亮は「じゃあ一緒に確かめに行こう。知りたいだろ、自分が誰を殺したのか」と震える夏奈に言う。
その時、物置小屋の冷凍庫は蓋が開いていて中に亮の姿はなかった…。
【みんなの感想】
30代・男性
どこまでが亮達の想定内だったのか、それとも想定外なのか全く先が読めない。これは先が気になる。
30代・女性
次回が気になる。どういう事なのか、さっぱり分からなかった。亮が前科のある半グレという事から、夏奈の財産目当てに近づいた線が有力だと思う。そして唐沢もきっとグルで孔雀と夏奈の土地を狙っているのだろう。そして、最後冷凍庫に亮がいなかったことから亮が死んだふりをしていたのか?でも凍った亮の肉を夏奈はミンチにしたはず。ならば、殺されたのは亮の特殊メイク?をした亮の仲間だったのか?今の亮が特殊メイクなのか?謎が謎過ぎる。