【向こうの果て】第6話 感想ネタバレ(主演:松本まりか)

2021春のドラマ一覧

主演:松本まりか
WOWOW (金曜日23時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#06柔らかな女】
ー東京地検中央支部ー
律子(松本まりか)の取り調べで、津田口(柿澤勇人)は「姫昌(加治将樹)に案内をお願いして、あなたの故郷に行ってきた」と話す。
ー青森県弘前市三世寺ー
津田口はまず律子の父・池松喜平(塚原大助)が率いる一座が公演をしていた寺を訪れる。そして、姫昌と合流するとかつて律子達が暮らしていた平屋へ向かう。津田口は、姫昌の父・村上松夫(泉知束)に喜平の事を尋ねる。喜平の気性の荒さを尋ねても松夫は「才能がある奴はそういうもんだ」と昔を懐かしむように話す。ところが「酒を飲んで暴れることはあっても手を上げることはなかった喜平がなぜ律子が生まれた後からは、酔っては妻に暴力を振るうようになったのか。理由を教えてください」と津田口が言うと「もう帰ってくれ」と松夫は急に口を閉ざす。
次にふたりは、施設に入所している公平(松下洸平)の父・君塚隼吾(浜谷康幸)を尋ねる。津田口が「公平さんの事件を担当しています。池松律子についてお話を伺いたい」と言うと隼吾は「うるさい!今更何になるんだ」「公平が戻ってくるのか、律子は牢屋から出してもらえるのか!」と口調を荒げる。津田口は優しい口調で「罪は償わなければならないけれど、彼女の気持ちを理解して少しでも軽くしてあげたい」と言うと隼吾は「もういい!!帰れ!!」と怒鳴りだす。すると側で黙って聞いていた姫昌が「あんた達がそうやって逃げてきたからこうなったんだ」「公平は律子はあんた達が背負わせた重い荷物のせいで今も苦しんでる」怒りがこもった言葉を投げかける。
ー昭和36年 青森県弘前市ー
喜平は「三味線さんよぉ」と皮肉たっぷりの言い方で隼吾に文句をつける。
この時の様子を思い出しながら、隼吾は「喜平は自分のことを憎んでいた」と話し始める。「そしてあいつは分かっていた。自分の三味線じゃないと上手く唄えないことを」という隼吾の言葉に、津田口は「ならばこんなに虐げられたのに一座に居続けなくてもよかったのでは?」と問う。言いづらそうに黙っている隼吾に、津田口は「律子の本当の父親はあなたですね?」と尋ねる。そして隼吾は遠い昔を思い出す。

wowowのドラマをもっと楽しみたい方はこちら
期間限定

ある日、酔った喜平の妻が「喜平が帰って来ない、飲まなきゃやってらんない」「一緒に飲もう」と隼吾の家へやって来た。隼吾は「妻と子供が実家に帰っているから、家に上げることは出来ない」と話す。何度も拒んだ隼吾だが「寂しい」と迫る喜平の妻をとうとう退けることは出来なかった。

喜平が有名になったお陰で収入を得ている隼吾、隼吾の三味線でないとあそこまでの唄い手にはなれなかった喜平、そして一人で生きていくことなど出来ない喜平の妻。「三人はどうしても離れることが出来なかった」と隼吾が言うと姫昌は「何だよ、それ!あんた達が公平を殺したんだ。律子の心を殺したんだ」と蔑む。泣き崩れる隼吾の脳裏には、施設の自分の元へやって来て優しくブランケットを掛けてくれた公平の微笑みが思い出された。
津田口が東京へ戻る時、姫昌は「お前は律子の沼にハマってるな」と指摘する。そして「お前は律子のことどんな女だと思ってるんだ?」と聞かれた津田口は少し間を置いて「柔らかな女だと思います」と答えた。

ー東京地検中央支部ー
津田口は「あなたはいつ隼吾さんの子供だと知ったのですか」と律子に問う。律子は「小さい時から聞かされてた」と小さな声で答えた。

ー昭和37年 青森県弘前市ー
「公平と遊んでくる」元気よく家を出た姫昌(田村継)は2軒隣りの公平(南出凌嘉)の家へ歩いていると「俺に触るな!」と怒鳴り声を上げて家から出ていく喜平の姿を目撃する。そして律子(伊礼姫奈)の家の郵便受けからそっと中を伺うと、「あんたはお父さんの本当の子供じゃないのに育ててもらってるんだから我慢しなさい」と律子の母が律子に言い聞かせているところだった。律子の母は「私に何かあったら公平君のお父さんを頼りなさい。あなたの本当のお父さんは公平君のお父さんなの」と律子に告げる。驚きながらも姫昌が目を離せずにいると部屋の中の律子が気づき、覇気のない視線を姫昌に向けた。
その後、律子が秘密基地に居ると公平がやって来た。律子は公平に「何があっても大丈夫な強い心がほしい」と話す。律子は抱きしめていた『星ふる街』の本を置くと「私が強くなるための儀式」と言って、公平に背を向けたまま洋服を脱ぎ始める。公平は後ろからそっと律子を抱きしめた。そして姫昌が秘密基地にやって来たとき、ふたりは裸で仰向けに寝転がり手を繋いでいた。「何してるんだ」姫昌の問いかけに誰も答えない。姫昌は『星ふる街』の本を手に取ると「こんなもの作り話じゃないか」と本を床に投げつけた。公平は真面目な表情で「中学を卒業したら働いて律子と結婚する」と宣言する。「そんな事できるわけない」「おめえらは兄妹なんだぞ」姫昌の言葉に公平は驚きを隠せなかった。

「僕はあなたほど悲しい人を見たことがない」津田口はボロボロと涙をこぼす。涙が止まらない津田口を心配して南川(山野海)が一旦廊下へ連れ出す。そこへ支部長の木田(辰巳琢郎)がやって来て「池松律子の事件から外れることが決まりました」と告げた。

ー昭和43年 東京・新宿ー
路地裏には数人の女性達が客引きをしている。表の道を通りかかった学生のひとりが「おい、津田口。あれお前の姉ちゃんじゃね!?」と津田口を呼び戻す。津田口はいたたまれなくなり、逃げるようにその場から走り去った。

『姉が売春したお金で僕は検事になった』『姉は好きな人が出来て結婚することになった。でも売春していたことがバレて恋人から暴力をふるわれるようになった』津田口は病室で植物状態の姉を見つめている。

律子の取り調べは木田が行うことになった。事務的に取り調べを終わらせた木田に律子は「あの人、クビになったの?」と尋ねる。木田が「単なる配置換えです」と答えると律子は何とも言えない表情を浮かべる。そして「私なんかに同情しちゃって、バカみたいだよね、あの検事さん」と高笑いをした。

【みんなの感想】
30代・女性
幼い頃にすでに兄妹だと知っていた公平達。それでも公平が律子の側に居続けたのは、優しさか恋心か…。そして「律子が生きるはずだった優しい世界」という公平の言葉が気になります。公平が書いた小説の内容と公平の思いが明かされるであろう次回が楽しみ。そして津田口が律子に傾倒される理由もわかり始めて納得。

←5話はこちら    7話はこちら→

wowowのドラマをもっと楽しみたい方へ
wowowは月300本以上の映画やドラマ、スポーツやライブ、舞台などをお届け
3,000本以上の番組が“いつでも、どこでも”楽しめるオンデマンドサービスも

期間限定