主演:綾野剛・石原さとみ
日本テレビ (水曜日22時00分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#01】
芝浦海洋大学の研究員で海洋学者・渚海音(石原さとみ)は、大学への通勤途中も道端に落ちているペットボトルを拾うなど環境破壊に対しての意識が高く、海を愛する女性だ。ある朝、ネットニュースで星ヶ浜海岸に巨大マリンリゾートが建設されることを知り、「あの悪夢はこれの事だったんだ」と嫌な胸騒ぎをおぼえる。
一方、リゾート開発を進める蓮田トラストの御曹司で、三兄弟の次男・倫太郎(綾野剛)は、父・太郎(鹿賀丈史)にロンドンから呼び戻され、星ヶ浜での開発の陣頭指揮を任される。早速、倫太郎は開発の進捗会議を行うがとても厳しくぴりついた空気に社員達は萎縮する。そんな中、同級生で親友の鶴川優作(藤森慎吾)だけは倫太郎に気さくに話しかける。「家族が嫌で海外に飛び出したのにどういう風の吹き回し?」と鶴川に聞かれた倫太郎は「ぶっ壊すためだよ」とつぶやいた。
その後、海音は芝浦テレビの番組に出演することになった。リゾート開発にちなんで楽しい思い出をと話を振られた海音は「ある夜、ひとりで浜辺を歩いていたら苦しいとおじさんの声が聞こえたんです」と話し出す。周囲は怪談話じゃなくて楽しい話をと指示を出すが海音の話は続く。海音の話は、おじさんウミガメが誤ってビニール袋を飲み込んでしまった話で「海中展望タワーが出来たら今以上に海が汚れてしまう」と訴える。それをモニター越しに倫太郎が見ていた。海音はテレビ局に行けば蓮田トラストの人間と会える、そうしたら直接直訴しようと考えており、番組終了後局内を歩き回る。すると番組で使用した魚の水槽に見入っている倫太郎に出会った。倫太郎の少年のような表情に海音は好印象をおぼえ、魚についてイキイキと説明しだす。ところが倫太郎は「ああいう偏った意見を生放送で話されると迷惑なんだよ」「仕事甘く見ないほうが良い」と海音を咎めて去って行った。そして倫太郎こそが蓮田トラストの人間だと気づいた海音は「感じ悪っ」と毒づく。
兄・光太郎(大谷亮平)と弟・榮太郎(渡邊圭祐)が暮らす家で一時的に一緒に暮らすことになった倫太郎。部屋に飾られた家族写真を見ると過去の記憶が蘇る。浜辺に佇む三兄弟、その先には波に漂うビーチボール、榮太郎が泣いていて光太郎が「全部お前のせいだ」と倫太郎を責める…倫太郎は記憶を振り払うように頭を横にふった。同じ頃、おじ・鴨居正(橋本じゅん)と暮らす家に帰宅した海音は、リゾート開発の目玉である海中展望タワーが今まで何度も悪夢に見た光景そのものだと話す。蓮田トラストの人に会ったけど上手く伝えられなかったと後悔する海音に、鴨居は「また会えるよ」と優しく受け答える。しかし海音は、これ以上世間に露出することに抵抗を感じ「せっかく鴨居さんにこうして匿ってもらっているのに」と話した。
翌日、海音は蓮田トラストへやって来た。テレビ番組を見た光太郎が呼び出したのだった。開口一番「あなたのような人を探していました」光太郎は海音を迎え入れた。そして光太郎は、「専門家としてリゾート開発チームに参加してほしい」と依頼する。「私、リゾート開発には反対なんで」海音が断ろうとすると、光太郎は「開発を成功させたい我々と綺麗な海を守りたいあなたは言わば、盾と鉾。我々がぶつかる先に素敵な未来がある」と力説する。そこへ倫太郎がやってきて二人は再会する。倫太郎は「この話は降りて頂いて結構」と拒否すると海音は「好き勝手進められては困るから」と話を引き受けることにした。
そして海音は、蓮田トラストに頻繁に通うことになった。開発計画の完成模型を見た海音は「うわっ…暮らしにくそう」と魚たちに思いを馳せる。鶴川は倫太郎に「光太郎さんもわかりやすく仕掛けてきたな、あんな刺客送り込むなんて」と話すが倫太郎は「全く問題ない」と一蹴する。その時、光太郎が倫太郎に「おい」と声を掛け、「お前にここに居る資格があるのか」と問う。それに対して倫太郎は「焦ってるの!?」と挑発した。
後日、海音は思っている事を全部口にしてしまわないよう自分自身に言い聞かせて蓮田トラストへ向かう。海音は「この計画は中止するべきです」「海は人間が安易に立ち入るべきではない」極めて冷静に助言する。ところが倫太郎に正論で反対された海音はついカッとなって捲し立てるように気持ちを吐露してしまう。すると倫太郎は「いい加減にしてくれ!!」と怒鳴り声を上げた。そんな倫太郎に海音は、「勝手にそんな人ではないと思っていた」と倫太郎に出会ったときの少年のように水槽を覗き込む倫太郎の表情を思い出していた。「あんたに俺の何がわかる」倫太郎は冷たく突き放すように言い去った。
その夜、倫太郎は部屋でひとり幼い頃に描いた絵を見つめていた。翌日、倫太郎は星が浜の海をダイビングする。ところがダイビングの道具が岩場に引っかかってしまい、倫太郎は水中で気を失ってしまう。同じ頃、海音もまた星が浜海岸でゴミ拾いをしていた。岩に腰掛けているとカニが目に入った。カニが何か訴えかけているような気がして海音が周囲を見渡すと波間に異変を察知した。慌てて海に飛び込んだ海音の手が倫太郎を掴み、海音は倫太郎を浜辺に引き上げた。惹き寄せられるように海音は意識のない倫太郎にキスをする。すると倫太郎は目を覚まして驚いた。驚く倫太郎に海音は「このままだと皆に迷惑がかかるから」とだけ言い残して走り去る。その様子を海音につきまとうYoutuber・Mr.エニシ(福山翔大)がこっそりと盗撮していた。
その夜、海音は水槽のウツボに話しかける。なんと海音は海洋生物と会話できるようだ。昼間、倫太郎を助けたときもカニが「溺れているよ」と海音に知らせていた。
【みんなの感想】
30代・女性
ストーリー展開は予想とおり、反発しあうふたりがいつしか恋におちる的なやつだけど、海音のヒミツって何なのだろう。最初は病気で余命宣告されている系なのかなと思いながら見ていたけど、もしかして海音って魚なの?おとぎ話みたいな設定だけど、魚だとしたら朝から直接霧吹きを浴びるほどの乾燥体質で「残された時間が」とか「匿ってもらっている」というセリフもしっくりきてしまう…。でも30代の恋愛でそんな設定微妙だな…もっとしっとりした大人の恋愛が見たかったなせっかくの綾野剛なのに。