【ソロモンの偽証】第5話 感想ネタバレ(主演:上白石萌歌)

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主演:上白石萌歌
WOWOW (日曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#05】
藤野涼子(上白石萌歌)は学校内裁判に向けて動き出す。名ばかりの第三者委員会の妨害や報道記者・茂木悦男(橋本じゅん)が三宅樹理(山本舞香)の代理人になる等、各々の思惑が絡むがそれでも裁判への準備を進めていく。そんな中、柏木卓也(野村裕基)を殺したと言われている大出俊次(坂東龍汰)から裁判に出ると連絡が来た。涼子は神原和彦(宮沢氷魚)と共に俊次に会いに行ったのだが、俊次は「柏木は俺が殺した」と言う。
食堂での揉め事が原因だったようだ。「あいつフェンスにしがみついてた」と俊次は柏木を小馬鹿にする。そして「でも勝手に落ちたんだからあれは事故だよな」「落ちると思わなかったから、こういうのは過失致死っていうんじゃねぇの?」と言いながら神原に挑発的な態度を取る。
その後、二人は野田健一(浮所飛貴)にこれを話す。野田が「大出が自白したなら警察に言った方がいい」と言うと神原は「本当の事を言っていればね」と言う。大出の話は確かに告発状の内容と一致している。しかし、その情報はテレビでも報道されており大出も知っていたはずだと神原が指摘する。鍵となるのは公衆電話の履歴。「気になる事を明らかにするための裁判なのに、大出が自白したからと警察に引き渡しては何のために裁判をするのか意味がなくなってしまう」神原の話す雰囲気に涼子は何かすっきりとしない物を感じる。

翌日、涼子は校長・津崎正男(小林薫)に大出の自白を報告するが、津崎は「大出君にからかわれたのでは」と相手にしない。涼子は公衆電話の事を話して「誰からの電話だったのかを調べます」と強い意思を見せる。津崎は、大出の自白を口外しないように注意した。涼子が退室した後、副校長は「絶対に裁判なんてやらせない」と息巻く。校長は「例の件、よろしく頼みますよ」と念押しした。
涼子は柏木宅を訪ねる。卓也の兄は「卓也が家に電話したなんてあり得ない」と言う。それでも涼子は、最後の発信場所で黒いコートの目撃者が居ると丁寧に説明する。同席していた卓也の母が、通話履歴の紙を愛おしそうに触り始めると兄は「黒いコートなんていくらでもいるでしょ」「とにかくあり得ない!」と紙をグシャと乱暴に取り上げる。
大出宅では、俊次がインスタントラーメンを作りながら裁判に出る事を母・佐知子(篠原ゆき子)に話す。ソファで話を聞いていた父・勝(田中哲司)が無言で俊次に近づく。「殴りたければ殴れ」と言う俊次に勝は「痛みを覚えない犬は殴るだけ無駄だ」「なぜ俺の子がお前なのか不思議だ、いっその事お前も死んだらどうだ」と言った。その後、勝は津崎に電話をかけて「何としても裁判を阻止してください」と圧をかける。

警察署では、涼子の父・剛(髙嶋政宏)が大出宅火災について捜査会議をしている。「火元は離れ、離れから母屋までガソリンが撒かれており、まず車に引火して爆発した」剛は説明する。剛はこれを『花火師』と呼び、「派手に爆発させる事で母屋に居る人間を早く逃げさせたのだ」と言う。人に危害を加える事なく、建物だけを焼きたかったと推測するならば、自ずと犯人が限られる。剛は部下達に指示を出した。

シャッターが下りた建物。表には『大出都市開発 管理物件』の寂れた看板が立てられている。中では俊次の不良仲間が違法な葉巻を作っている。突然シャッターが開き、神原と野田が中に入ってきた。神原は「裁判の打ち合わせに来た」と言う。神原は俊次に会うと「父親を困らせるために嘘をついたのだろ?」と問う。「そんな事のために??」と戸惑う野田。神原が「こんな裁判は何の強制力もない。でも父親にダメージを与えるにはもってこいだ」と言うと俊次は「そうだよ」「だから正直に殺したって言ったんだよ」と挑発した。
帰宅した野田は涼子と電話をする。野田は「あいつ(神原)はどうして自殺に持っていきたいんだろう」と不思議がった。

翌日、涼子が教室に行くと友人が「涼子!!」と駆け寄る。友人が指す先には、不登校だった樹理の姿があった。樹理の姿にざわついていた教室がシーンとする。すると3人の女子生徒が樹理の元にやって来て「先生に聞いたよ、声出なかったんだって?大丈夫?」と話しかける。そして樹理のニキビが少し改善されている事に気づき「何使ってるの?私、最近肌ボロボロで」「私もー」と言う。しかし彼女達の肌は、ニキビ一つない綺麗な肌だった。涼子は樹理に「裁判に協力してくれてありがとう」と話しかける。そして「柏木殺害現場の目撃者も告発状を提案したのも浅井松子(富田望生)さんなんだよね」と涼子が確認すると、樹理は微笑をして頷いた。
テレビ局では怒り心頭なプロデューサーが、「この企画はボツだ!」と茂木の企画書を机に叩きつけた。プロデューサーは、松子の死や大出宅放火がテレビ局のせいだと批判されている事を気にかけていた。しかし茂木は「そんな及び腰だからマスゴミって言われるんですよ」と挑発する。その言葉にプロデューサーは「だったらお前も腹くくれ、報道には居られないからな」と言って立ち去った。
涼子は男性教師・北尾に話を聞く。北尾は柏木が1年生の時の担任だった。「特に印象がない…」北尾はそう言いながらも、1年の途中で退職した美術教師・菅野とよく話していたと証言する。柏木の部屋に飾られている『絞首台の上のカササギ』は菅野が柏木にあげたものだった。同じ頃、柏木の兄は卓也の部屋で『絞首台の上のカササギ』を見つめていた。
涼子と北尾が2年A組の廊下までやって来ると教室から「ごめん…」と言って逃げるように去って行くクラスメイトを目撃する。友人に何があったか尋ねると、友人は「理由はわからないけど、裁判に承諾したのを取り消したいと言われた」「これで二人目だ」と言う。北尾は涼子と友人を人気のない所に連れていくと「推薦を狙っている家に裁判に参加しないよう学校側が働きかけている」と明かす。実は副校長が、推薦を狙う二人の家に電話をかけて「裁判に参加すれば…」と匂わせたのだった。津崎にドヤ顔で報告する副校長の話を、ベテラン女性教師と2年A組の担任はニヤニヤして聞いている。
帰宅した涼子は、この事実を両親に話す。涼子は北尾との約束を守り、校長に言うつもりはないようだ。そして剛も「言った所でだ」と察する。剛は「まだ時間はある。やれるだけやってみなさい」と励ました。

大出宅を神原が訪ねていた。「あの子はやっていません」と言う佐知子に神原は「それを証明するためにアリバイを聞きたい」「あの日、大出君を見ましたか?」と毅然とした態度を取る。佐知子は「私は見ていません」と答える。神原が「私はという事は誰か見たのですか?」「口止めされているのですか?大出君は殺人犯です!」と言うと佐知子が何か言いたげに振り返った。

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剛が部下から連絡を受けて警察署に戻ると、部下が「例の花火師わかりました。帝東興産です」と報告する。同じ頃、神原は勝と会っていた。神原が「柏木君が亡くなった日の午後21時~午前2時まで、家に帝東興産の人が3人集まり麻雀をしていましたね。その内の誰かが大出君を目撃していればアリバイが証明できます」と言うと勝は「それは妻の勘違いで、来客があったのはその翌日だ」「口止めではなく、変な勘違いを言うなと言っただけです」と答える。「息子さんの無実のため、帝東興産の人に会わせてほしい」神原が食い下がると勝は「君たちが裁判ごっこを止めればよいだけだ」と言い、無言の圧力で退室を促した。
俊次達がアジトに使用している寂れた管理物件に勝木恵子(モトーラ世理奈)がやって来た。そこに仲間の姿はなく、恵子は「何でひとりなの?」と俊次に話しかける。俊次は「嫌なんだろ、人殺しの共犯だと思われるのは」と言って立ち去る。

涼子がひとり考え事をしながら廊下を歩いていると「裁判の準備は進んでいますか?」と津崎が声をかける。涼子は驚きながらも「はい」と話を合わせた。津崎が立ち去ると恵子がやって来て「やるよ、裁判」と涼子に言った。恵子は食堂で大出と柏木がもめるのを見ていたと明かす。「弱い者がさらに弱い者を叩くしか出来ないなんて動物以下だよ、昆虫だな」と柏木が言い、それに腹を立てた大出があんかけを柏木の頭にかけたのだった。しかもそこで終わらず、柏木は近くにあった椅子を大出目掛けて投げつけるともう一つの椅子を持って大出に突進した。大出は柏木の腕を抑えて、二人は睨み合う。そこへ男性教師・北尾が駆けつけて場を収めた。「俊次があんなに言われて黙っている訳がないと思った。柏木は全然ビビってなかったから自殺なんて不自然だ」と恵子は言い、裁判でも証言すると約束する。
そこへ野田が「大変だ!」とやって来た。告発状を書いたのは三宅ではないかと噂になっているのだと言う。「マジ最悪」「死ねばいいのに」クラスメイトの冷ややかな言葉が樹理に浴びせられる。過呼吸を起こしそうになった樹理は堪らず教室から逃げ出す。「三宅さん!」涼子が呼び止めると樹理はズカズカと涼子に近づき、持っていた鞄で涼子を殴るような仕草をする。次の瞬間、この様子を目撃している多くのクラスメイト達の姿が樹理の視界に入る。樹理は、殴りたい衝動を抑えると無言で立ち去った。
放課後、涼子は樹理宅を訪ねる。インターフォンに応答がなく、涼子が帰ろうとすると玄関が開いた。樹理の母・未来(西田尚美)と茂木が出てきて「あなたが皆に言ったのね」と責める。未来は否定する涼子の言葉に聞く耳を持たず「裁判なんて協力しない、二度と来るな」と言い放って玄関を閉めた。茂木は「無駄だよ、今何を言っても」と話す。茂木は、涼子が樹理の事を信じていない事が一番の原因だと言う。「君たちの裁判を応援している」と言う茂木に涼子は「番組のためでしょう」と厳しい視線を送る。すると茂木は、なぜ自身が虐め問題を取り上げるようになったのか話し始める。
「昔、ある学校で女生徒が虐められて自殺した。有ろうことか教師まで虐めに加担していた」と茂木は話す。しかも学校の隠蔽工作で虐めはもみ消されたのだった。その翌年、同じ学校で再び虐めが発生し、もう一人生徒が亡くなった。「僕は学校の嘘を絶対に許さない」かつてない程の真面目な茂木の表情だった。
同じ頃、神原は勝の会社を訪れる。神原は「帝東興産の人に会わせてほしい」と何度もお願いするが、勝は「大事な取引先にそんな事をされては困る」「妻の勘違いだ」と相手にせず、神原は警備員に取り押さえられてしまう。神原は「あいつはあんたへの復讐で自白なんてしたんだ」「あんたが息子の人生破壊してるんだ」「分かってるのか、おい!」と大声で訴えた。
その後、神原は柏原のお墓へ行く。するとそこへ涼子もやって来た。勝から学校に苦情があったのだと涼子は言い、神原は乱暴な方法だった事を謝る。それでも「大出の父親が嘘をついている」と言い張る神原に涼子は疑問を抱く。神原は「どんな時でも一緒に居てくれた卓也が殺されたとは思いたくなかったのかもしれない」と言う。そして神原の父は母を殺して自殺しているのだと明かす。神原が7歳の時、父が経営していた会社が倒産した。そして父は酒に逃げるようになり、母や神原に暴力を振るうようになった。そんなある日、神原が学校から帰ると居間で母が血を流して倒れており、風呂場で父が首を吊っていた。施設に入った神原はその後、現在の両親に引き取られたのだった。神原は、自分の過去を面白がる者や怖がる者、親切ぶって裏では悪口を言う者達を見てきた。「人間は嘘をつく。時には自分を守るために自分すら騙す」「でも卓也だけはありのままの自分を受け入れてくれた」神原は言う。
「俺もあの時、親と一緒に死んでいればよかった」「結局人殺しの子は普通には生きられない」と話す神原に柏木は「気にすることはない。生きる価値がないのは和(神原)だけじゃない」「こんなくだらない世の中で幸せいっぱいに生きている方がどうかしている」と話す。「どんな慰め方だよ」神原は笑い、考える事がバカバカしく感じた。
「そんな卓也が殺されたと思いたくなかった」と神原が言う。涼子は「私は反対に大出が殺したのかもと思い始めている」と素直な気持ちを口にする。「私達、本気で闘って真実を見つけ出そう」二人は誓う。
アジトの俊次を訪ねた神原は「お前がどう言おうと俺はお前の無実を証明する」「あんな親父の犠牲になるな」と話す。俊次は話を聞いている間、関心なさそうにタバコを吸っていた。同じ頃、涼子は三宅宅を訪れる。未来に止められても涼子は部屋の中の樹理に向かって「私は浅井さんが告発状を書いたって信じる」「裁判で一緒に闘おう」と大声を上げる。未来に追い出されてしまった涼子は、「お願いがあります」と茂木に電話をかけた。

翌日、茂木は校長室を訪ねる。そして茂木は津崎に「特集第二弾で柏木君の学校裁判について取材していたら、ある筋から学校が裁判に参加しないように圧力をかけていると聞きましてね」と企画書を見せる。津崎が否定すると、茂木はボイスレコーダーを見せながら「それならば、裁判に参加しても生徒達は何ら被害を被ることはないと言う事ですね」と言い、津崎は「勿論です」と言わざるを得なかった。そして茂木は、後追い取材もして何かあった場合は番組で取り上げると告げた。その後、涼子の元へやって来た津崎は「頑張ってくださいね、柏木君のために」と言った。
剛は雀荘に行って、ひとりの男に話しかける。男は剛が刑事だと分かると逃走しようとする。しかし入口は警察官で固められており、剛は「花火師のトク」と男の肩に手を置く。教室では、クラス全員の裁判参加または承諾を得る事が出来て、涼子達は一安心する。三学期の終業式が終わり、涼子達は裁判の会場を設営する。涼子は参加者のクラスメイト達に参加してくれる事を感謝する。そして「この裁判は被告人に罰を与えるために開かれるのではありません。目的はただひとつだけ、柏木君がどうして死ななきゃならなかったのか真実を見つける事」「精一杯やろう」涼子の言葉に全員が気持ちを新たにする。

ー裁判当日ー
副校長とベテラン女性教師は「思ったより保護者が来ていませんね」「こんな子供のお遊び」と半笑いしながら高みの見物をしている。同じ頃、控室の神原は俊次に「やっていないなら、このタイミングできちんと言って」と最終打ち合わせをするが、俊次は全く聞く耳を持たない。時間になり、涼子達が入場すると傍聴席の生徒達が一斉にカメラを向けてにぎやかす。傍聴席には、俊次の母・佐知子や涼子の母・邦子(坂井真紀)、恵子や卓也の遺影を持った兄の姿もある。そんな中、「開廷します」裁判官の声が響く。そして学校内裁判一日目が始まった。
検事・涼子が「昨年12月24日、被告人・大出俊次は被害者・柏木卓也君を本校の屋上から突き落として殺害しました」と言う。弁護士・神原は「物証や証言の確証もなく全て想像の域を超えていません。無罪を主張します」と反論する。同じ頃、津崎は勝の会社に来ていた。勝は話が違うと憤る。津崎が「まだ打つ手はある。裁判で無罪になれば」と説明するが勝は「そういう事じゃない」「これ以上調べさせる事が問題だ」と苛立つ。勝の言葉に津崎は「あなた、私に隠している事があるのでは?」と問う。その時、秘書が社長室へ入ってきた。間もなく、剛達、刑事が現れる。剛は「署でお話を」と勝を連れて行った。
「別に」と肯定も否定もしない俊次に裁判官は「きちんと言わなくて良いのですか」と尋ねる。その時、男性教師・北尾が「一旦裁判を止めるぞ」と入って来た。それと同時に副校長が、俊次を強引に別室へと連れていく。そして傍聴席の佐知子も担任教師に「ちょっといいですか」と言われて席を立つ。「大出の親父が逮捕された」北尾はそっと涼子に耳打ちする。裁判は一旦終わりになった。裁判に参加していた生徒達に北尾は「大出の家に放火をしたのは親父だったらしい」と明かす。警察署では、剛が勝の取り調べを行う所だった。

【感想】
30代・女性
やっと始まった学校内裁判。しかし勝の逮捕で中断される事になり、前途多難。神原は過去の自身を俊次に重ねたのだろうか、自分の人生を生きろというメッセージが俊次に届く事を願う。

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