【ソロモンの偽証】第1話 感想ネタバレ(主演:上白石萌歌)

2021秋のドラマ一覧

主演:上白石萌歌
WOWOW (日曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#01】
ー12月24日ー
人気がなく暗い夜道をとぼとぼと歩く柏木卓也(野村裕基)。頭上から降ってきた雪に柏木は空を見上げる。手のひらに舞う雪を眺めて柏木は不敵な笑みを浮かべた。
翌朝、藤野涼子(上白石萌歌)は母・邦子(坂井真紀)に叩き起こされて目を覚ます。母の言った通り、外には雪が積もっており涼子は歩いて学校へと向かう。チャイムが鳴って学校の正門が閉められてしまった。涼子はしまったという表情を浮かべると学校の側面にある破れたフェンスから敷地内に入る。そして足早に校舎へと向かう涼子は、ふと足を止めて振り返る。一面真っ白な雪の中から何者かの右手だけが雪の上に出ていたのだ。涼子は驚きながらも雪をかき分ける。そして雪の中から現れた同級生・柏木の遺体に涼子は腰を抜かした。

「……我々教師の力及ばず、このような事態を未然に防げなかった事を深く後悔し、責任を感じております……」校長・津崎正男(小林薫)は柏木の葬儀で弔辞を述べる。葬儀に遅れてやって来た野田健一(浮所飛貴)は、会場の入口付近で立ったままの他校の制服姿の男子生徒(宮沢氷魚)を不審に思った。ご焼香をする涼子は、柏木の鋭い目線が脳裏に焼き付いて離れずにいた。柏木の父は「あの夜、卓也はなぜ一人で学校に行ったのか、なぜ屋上に行ったのか、なぜ飛び降りてしまったのか、時を戻して聞きたい」そう言って言葉を詰まらせた。
柏木を乗せた霊柩車が出発すると、同級生の一人が「柏木君の自殺の原因、やっぱりアレかな」と話しかける。柏木はある日、大出俊次(坂東龍汰)達不良グループに頭からあんかけを掛けられるというイジメにあっていた。そして柏木はそれ以降、学校に来なくなってしまっていたのだ。「大出達に目つけられてイジメられてたんだよ」と話す女子生徒に涼子は「どうかな」と答えて立ち去った。その後、表情の晴れない涼子を野田は気遣う。「何でもない」涼子は答えたが帰宅してからも涼子は何かを考え込んでいるようだった。

ー捜査二課 知能犯捜査五係ー
藤野剛(髙嶋政宏)の元へ部下から「証人がまた飛びました」と報告が入る。「これで何人目だ」剛は落胆する。長い時間を費やしたのにと落ち込む部下を剛は「それだけ強敵って事だ」と励ました。

wowowのドラマをもっと楽しみたい方はこちら
期間限定

ー三学期 始業式ー
担任は生徒達に「柏木君の分も強く生きましょう」と話す。チャイムが鳴ると生徒達はいつものように笑顔で話し始める。涼子の周りにも生徒達が集まり「今度の選挙、生徒会長に立候補しなよ。そうじゃないと井上になっちゃう」と言う。そんな中、浅井松子(富田望生)が笑顔で三宅樹理(山本舞香)の席へ行く。しかし樹理は、真っ直ぐに前を向いたままだった。帰宅した涼子は、自分宛の郵便に気づいて開封する。中から出てきたのは告発状。『柏木卓也は自殺ではなく、大出俊次に殺害された。現場には井口充、橋田祐太郎もいて二人も共犯である』と書かれた文書には、12月24日深夜学校屋上で恐怖に震える柏木を嘲笑うように、大出が柵にしがみつく柏木の指を一本ずつ剥がして突き落とした。そして井口、橋田も嬉々として加担したと詳細が書かれている。そして文書は『本件の再捜査を強く要望する。大出、井口、橋田に正義の裁きを』と結ばれていた。そこへ父・剛が帰宅した。涼子は剛に「柏木君、自殺じゃないって殺されたんだって」と話した。
剛と涼子はこの告発状を持って、校長室へ行く。剛は「目撃者は、私が刑事だと知って涼子にこの手紙を送ったのでしょう」と話す。剛が所轄へ相談する事を勧めると、校長は自分の元へも同じ物が送られてきていたと明かす。そして校長は既に所轄へ相談したが、悪質な悪戯でしょうと相手にされなかったと言う。「警察が自殺との見解だ」と強調しつつ、校長は差出人特定のためにカウンセリングと称した面談を生徒達にすると話す。「納得のいかない事もあるでしょうが…」校長は視線を涼子に向ける。涼子は「よろしくお願いします」と答えざるを得ない空気を察する。
「警察はどうして悪戯って決めつけるの!?」校長室を後にした涼子は剛に抗議する。「あとは校長先生に任せなさい」剛の言葉に涼子は反感を覚える。その頃、カウンセリングを待つ列に樹理の姿があった。どこか落ち着きがなく、指を意味なく動かしている。樹理は養護教員に呼ばれて保健室へと入った。教師は雑談の後、柏木について思い出す事があるかと樹理に尋ねる。樹理は「ある。同じクラスだったからショックだったんだと思う」と答える。「でも柏木君とは話した事がないからあまり実感が沸かなくて」と話す樹理の脳裏には、ある日の自分の行動が思い出されていた。
ニット帽にストールを巻いた樹理は足早に街を歩く。その後ろを松子がついて来る。「樹理ちゃんどういう事?」尋ねる松子に樹理は「名前、呼ばないで」と言う。そしてポストの前で立ち止まると鞄から3つの封筒を取り出す。その封筒は、涼子の元へと届いたあの告発状だった。樹理が封筒を投函すると二人は素早く立ち去った。
表情を変えることなくカウンセリングを終えた樹理は、保健室を出るとふぅーっと大きく息を吐いた。その後、校内で待っていた松子が樹理に近づく。「結構色んな事、聞くんだね」と話す松子に樹理は「下手な事言ってない?」と厳しく言う。松子は「大丈夫。打ち合わせ通りの事しか言ってない」と答える。樹理は「慎重にして。バレたら私達も殺されるよ、柏木みたいに」と鋭い視線を松子に向けた。

ー警視庁中町警察署ー
剛は告発状について担当部署へ聞きに来ていた。「柏木君の件はどう見ても自殺だ」担当刑事が話していると少年課・佐々木という女性刑事がやって来た。剛が大出の素行について尋ねると佐々木は、上司である刑事に目配せをする。上司が話して良いという表情をすると佐々木は「相当な知能犯ですよ」と明かす。大出は学校では手を出さないものの外では多くの暴行事件を起こしていると話す。そしてその全てが立件されていないと言う。『大出都市開発』の経営者である父・勝(田中哲司)がお金でもみ消していたのだ。さらに学校の理事も務める勝は各方面に顔を効くために学校側も俊次を追い出すわけには行かないのだった。
「俊次がそこまで問題のある生徒ならば、告発状を悪戯と断定するのは良くないのでは?」剛が指摘すると上司の刑事は「それとこれは話が違う」「両親も当初から自殺だと話していた」と言う。言い訳を続ける刑事に剛は強い口調で「(他殺の可能性を)調べてないんですね」と言うと刑事も佐々木も黙ってしまった。

教室で「大出に直接話してみようかな」と涼子は野田に打ち明ける。心配する野田に涼子は「探りを入れるだけだ」「告発状を信じるわけではないが、自殺だと信じる証拠もない」「暴力を振るっている内に誤ってって事もあり得る」と答える。野田は「涼ちゃんがそこまで熱くなるのは変だ」「柏木と何かあった?」と指摘する。涼子の脳裏に柏木の鋭い視線が思い出される。
夏、「柏木君」涼子の呼びかけに柏木が振り向く。柏木は鋭い視線を涼子に向けると不敵な笑みを浮かべて立ち去った。
涼子は当時の記憶を振り切るように教室を後にした。

樹理の母・未来(西田尚美)は夕飯が出来たと樹理の部屋に向かって呼びかけるが返事はない。未来はワインを呑みながら、樹理がお弁当を残した事について愚痴を言う。部屋の樹理は、ネットで報道番組を見ながらニキビの手入れをしている。番組では「我々が教育現場で声を上げられない生徒達を救わねば」報道記者・茂木悦男(橋本じゅん)が述べている。薬を塗った後、樹理はニキビを潰してしまう。鏡にニキビの膿が飛び散った。同じ頃、涼子は部屋で告発状を見返している。ご飯だと呼びに来た母に涼子は「ごめん、いらない」と答える。帰宅した剛に邦子は、「涼子はあんな形で柏木君を発見した事がショックなのよ」と話す。適当に聞き流す剛に邦子が、他にも何か気がかりな事があるのか問う。剛は「告発状は2通だけだったのかな」と話した。
翌日、涼子達が通う城鳳高等学校にHBSテレビの茂木がやって来た。茂木はこんな物が届いたと封筒を取り出す。中身はあの告発状と同じだった。茂木は「校内でこのような噂があったのですか?」と校長・津崎に問う。津崎は「警察に相談している」「後日、きちんと回答する」「(柏木の両親へは)現段階で真実か判断出来ないため、心情を気遣って告発状の内容をまだ明かしていない」と答えた。茂木は「或いは学校にとって都合の悪い事をね」と毒づく。そして、局でも独自に調査し、場合によっては番組で特集すると言い残して去って行った。
その後、津崎は教職員を集めて告発状の存在とカウンセリングの真の目的を明かす。黙っていた事を避難する声や対策を考えるべきだという声を聞きながら、津崎は気まずそうに俯いて黙ってしまう。その頃、登下校中の生徒達に茂木は柏木の事を聞いていた。その中で、茂木は自殺の1ヶ月前に柏木と大出が揉めていたという証言を得る。涼子は『テレビ局が柏木と大出について取材していた』『大出が自殺に関係しているのか!?』というクラスチャットの内容を読む。そして校内に噂が広がっている様子を見て、決心すると何かを携帯に打ち込む。カラオケ店にたむろしている大出の携帯にメッセージが届く。それを読んだ大出の目が鋭くなった。
19時20分。学校の図書室で涼子は待ちくたびれた様に携帯を見る。涼子は大出に『今から図書室で会えませんか?』とメッセージを送っていたのだ。16時に送信したメッセージは既読になっているが、大出からの返信はない。諦めた様子で涼子が本を本棚に戻すと大出が現れた。威圧するような態度の大出に涼子は怯えながらも「柏木君の事!」と声を発する。「大出君が殺したって噂する人が居るの。本当なの?」と尋ねる涼子に「だったら?」「お前も殺されに来たの?」と大出は意味深に涼子の顔に近づく。涼子は堪らず走って逃げ帰る。その様子を見ていた大出はニヤリと笑った。
同じ頃、樹理の母・未来はワインを呑んでいる。樹理の部屋には、松子が来ていた。「テレビの取材始まったね」オドオドする松子に樹理は「そのために出したんでしょ」と一蹴する。松子は「もう名乗り出た方が良くない?匿名で樹理ちゃんが見た事その記者にちゃんと話そう」と提案する。「本当に見たんだよね、大出達が殺す所」念を押す松子に樹理は「私の事疑ってるの!?」「あんたは私の言う通りにしてればいいの」と笑って松子の頭をなでる。「殺人なんて大ごとだから…」不安を隠せなかった松子だが樹理に頭をなでられると「うん」と笑って頷いた。
涼子が帰宅すると家の前で松子が立っていた。松子は「藤野さん…」と話し始めるが「やっぱりいいや、ごめん」と言って走り出す。涼子が追いかけると松子は「お願い」とだけ言って去って行った。翌日、涼子はひとり柏木のお墓参りへ行った。するとそこへ茂木が現れる。足早に立ち去ろうとする涼子に「藤野涼子さんだね、お父さんは警視庁の刑事でお母さんは弁護士のエリート一家。君も優秀なんだってね」と茂木は言う。涼子は「そうやって肩書で分類して真実の取材が出来るのですか」と反論する。立ち去る涼子に向かって茂木は「君の所にも届いたんだって、告発状」と問う。涼子は思わず振り向いてしまった。「君はどう思う?自殺か殺人か」茂木に問い詰められる涼子。その時「保護者の同意なく未成年に取材するのはコンプライアンス違反では?」と声がした。声の主は他校の制服を着た男子生徒(宮沢氷魚)だった。茂木は男子生徒の制服を見ると「柏木君には優秀なお友達が多かったんだね」と言って立ち去った。
涼子が助けてもらったお礼を言うと、男子生徒は「卓也の彼女ですか?」と尋ねる。涼子はクラスメイトだと答え「柏木君の事を卓也って呼ぶなんて仲が良かったんですね」と話しかける。男子生徒は「最近は会っていなかったけど、中学の時、塾が一緒だった」と明かす。茂木が探っている内容を気にする男子学生に涼子は、「柏木君が殺されたって話がある」と話す。それを聞いて男子学生の表情が強ばり、涼子に連絡先を交換したいと申し出る。涼子が「どう思います?柏木君が自殺する人かどうか」と尋ねると男子学生は思いを馳せるように墓石に視線を向けて「絶望する気持ちはわかるよ」と答えた。

テレビでは茂木の番組が、柏木の死の真相を探る内容を放送する。「弟の不登校の理由がイジメだとか告発状の存在を学校側からは一切聞いていない」柏木の兄は番組のインタビューでこう話した。涼子を始め、多くの生徒達がこの番組を観ている。そんな中、樹理は布団を頭から被った状態でこれを観ている。そして『ここに名指しされている男子生徒(大出)はこれまでいくつもの事件を起こしているのに処分を受けていない』という茂木の言葉にケラケラと笑い声を上げる。大出家でも俊次の母・佐知子(篠原ゆき子)が番組を観ている。『事件を示談にして来たこの男子生徒の父は、不動産開発の会社を経営し、学校の理事に名を連ねている』特定しているとも思える内容を聞きながら、佐知子はやって来た俊次に「…俊ちゃん」とすがるような表情を浮かべる。「あんたは何も悪くないよ、母さん」俊次にそう言われると佐知子は安堵の表情を浮かべてテレビの前から立ち去った。
学校の津崎の元へ何者かから電話がかかって来る。時を同じくして、涼子の元へ野田から電話がかかって来る。野田はクラスチャット内で告発状を出した犯人探しが始まっている事を知らせる。荒れるチャットを読んだ涼子は『お願い』と言った松子の事を思い出し、急いで自転車を走らせる。涼子は松子の母が営む居酒屋に行くが、母にも松子の外出先は分からないようだった。同じ頃、津崎は「申し訳ありません」と俊次の父・勝に頭を下げていた。勝は事態が収拾すれば校長の地位は安泰だと示唆しながら「息子の無実のために協力しましょう」と津崎をまるめ込んだ。
その頃、歩道橋の上で松子は樹理と会っていた。「クラスチャットがとんでもない事になっている」「もしバレたら大変な事になる」松子は樹理を説得するが、樹理は「表に出たらどんな目で見られるか」と絶対に明かす気がないようだ。「私が一緒だから」と言う松子に「私の邪魔しないで!!」樹理は叫ぶ。「せっかくここまであいつを追い詰めたのに」樹理の脳裏に大出達から受けた酷いイジメが蘇る。松子は「本当はもうテレビ局の人に連絡してあるの、樹理ちゃんが心配だったから」「私が見た事にするから樹理ちゃんは話さなくて大丈夫」涙ながらに訴える。

翌日、涼子が登校するとクラスの空気が重い事に気づく。何も知らない涼子に野田達は「昨日の夜、松子ちゃんが車にはねられて意識不明の重体だ」と知らせる。自宅で茂木の番組を観た大出は何かを決心して動き出し、大出宅の前には男子生徒(宮沢氷魚)の姿があった。帰宅した涼子は「浅井さん、この間私に会いに来たの」「告発状の事じゃないかと思う」と両親に明かし「私がもっとちゃんと聞いてあげていればよかった」と後悔を口にする。「学校に任せよう」と言う剛に涼子は「私が柏木君の遺体を発見して告発状も受け取ったんだよ」「だから私が調べる、柏木君に何があったのか私が突き止める」と言う。その瞳には強い決心が宿っていた。

【感想】
30代・女性
死者や重体者が出るような危険な事案に学生が立ち向かうという点がいまいちピンと来ないが、これからの展開は非常に気になる。権力に屈せず真実を明らかにしてほしい。柏木の死に関して大出は関与していないように思え(復讐心の樹理によるミスリードでは)、茂木の報道番組を観て大出は何を行動しようとしているのか、もしかしたら本当の黒幕を知っているのではと感じた。そして正義感からだけではないと思われる涼子の動機や宮沢氏はただの塾仲間ではないと感じさせる雰囲気が明かされて安心して観れるようになってほしいと思う。

←まとめはこちら      2話はこちら→

wowowのドラマをもっと楽しみたい方へ
wowowは月300本以上の映画やドラマ、スポーツやライブ、舞台などをお届け
3,000本以上の番組が“いつでも、どこでも”楽しめるオンデマンドサービスも

期間限定