【最愛】第8話「2つの不審死は繋がっている?逃亡する男の目的とは…」 感想ネタバレ(主演:吉高由里子)

2021秋のドラマ一覧

主演:吉高由里子
TBS (金曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#08】
世田谷の池尻で転落死した橘しおり(田中みな実)の遺体が発見された。現場に争った形跡はなく自殺の可能性も考えられるが、渡辺昭(酒向芳)殺害事件の参考人となっていたタイミングだったこともあり山尾敦(津田健次郎)は事件性を疑う。「亡くなった女性…芝池公園の事件の参考人で…」桑田仁美(佐久間由衣)は涙を流しながら声を詰まらせる。真田梨央(吉高由里子)は秘書・児島(宮下かな子)からの電話でその事を知って動揺する。家を出ようとした時、朝宮優(高橋文哉)は「後藤さん(及川光博)が橘しおりを害虫呼ばわりしていた」と話す。情報屋をしていた時のように何か調べようかと提案する優に、梨央は「もうそんな事しんでいいさぁ、バイト頑張って」と言う。
梨央は、亡くなる前日に取材を受けるとして会った橘が「あの親子(渡辺)は殺されたって仕方ない」と話した事を思い出す。「あなたがあの人を…」梨央が言った時、橘は「もうすぐ梨央さんの人生も一変します」「汚れた会社が作った薬、薬事審査通りますかね」と話した。
「強くならんと」梨央は自身に言い聞かせる。出社すると加瀬賢一郎(井浦新)が待ち構えており「(橘を)相手にするなって言ったのに」と責める。梨央が「会社の不正について聞かれるはずだった」と話しながら歩いていると「申し訳ありませんでした」と秘書の児島が頭を下げる。児島は以前から梨央のスケジュールを後藤信介(及川光博)に知らせていた事を明かし、後藤がそれを橘にリークしていたようだと話す。「寄付金を不正に流用している疑いがある」と加瀬が言うと梨央は「誰が?」と言った後に「…後藤さん?」と言葉を失う。
児島は真田のグループホームで橘と後藤がもめている所を目撃していた。さらに、後藤とは前日から連絡が取れず、行方を掴めずにいるという。梨央から話を聞いた母・梓(薬師丸ひろ子)は後藤に電話をかけながら「私の電話に出ないなんてよっぽどの事よ」と言う。梓は「後藤は入社5年目で真田グループの金庫番をした経験があり、お金の流れをよく知っている」と話す。「お母さん、本当に何も知らないの?」梨央の問いに梓は「500万を渡したのは後藤さんでしょ」と答える。後藤は梓に土下座で謝罪をしていたのだ。梓は「会社と私と梨央を守ろうとしての事だから責められないでしょ」と当然の事のように話す。「その記事を書いた橘しおりさんが亡くなり、後藤さんともめていたかもしれない」梨央が不安そうに言うと「まだ真実かどうか分からない内は堂々としていなさい、それが社長の仕事」とアドバイスした。「これから警察の事情聴取を受けに行く」と言う梨央に梓は「二度はないわよね」「私にも分からないわ」と声を荒げる。
梓の元を後にすると加瀬が待っていた。加瀬は、梨央が事情聴取を受けている間に後藤の自宅へ行くと言う。焦りが見える梨央に加瀬は深呼吸をさせて落ち着かせる。一方、後藤はトランクに総勘定元帳などの資料を投げ入れていく。男性が「私にやらせて下さい」「全て私が…」「チャンスを下さい」とすがるように言う。しかし後藤は「他人を信用した私が間違っていた」と拒絶する。「今後知っている事を漏らしたら老後はない」と言って後藤は去って行った。

『橘しおりさんが亡くなりました』と宮崎大輝(松下洸平)の元へ桑田からメッセージが届く。大輝はそのメッセージが気になったものの、生活安全課として学校をサボっている学生の補導に向かう。そこへ大輝の母から荷物を送ったと電話が入る。その夜、大輝は梨央の家へ行く。大輝の母がどうしても梨央に渡してほしいというどぶろくを届けに来たのだ。「優と飲め」そう言って大輝は帰ろうとしたが梨央は「一緒に飲もう」と引き止めた。故郷のお酒を口にして二人の話は盛り上がる。そして梨央は「来週から優の治験が始まる」「ようやくや、夢みたいや」と嬉しそうに話す。その時、加瀬から『後藤さん、自宅にもいない』とメッセージが届いた。
帰り道、大輝は「二人で考えんか、これからの事」と言う。梨央は「事件が解決して薬が出来たら言おうと思ってた」と答える。「今ではないって事やな、その時まで待とう」と大輝は言う。電車の音で声がかき消される中、「先の事を考えた相手は他におらん」と大輝が明かすと梨央は「私もおらん」と微笑む。大輝は梨央と手を繋いで歩き出す。
駒沢警察署、山尾が「いつも持ち歩いている橘しおりのノートパソコンが失くなっている事から事件性が高くなった」と言って桑田を呼ぶ。山尾が大輝の事を「本部を離れた今が使い時だ」と言うので桑田は嫌悪感を抱く。それでも山尾は、事件に関するネタを大輝からうまく聞き出すよう桑田にはっぱをかけた。一方、梨央は警備員に事情を話して後藤の執務室の鍵を開けてもらう。部屋の中は紙の資料が散乱しており、梨央はその異様な光景に思わず後ずさる。梨央は梓に電話をかける。「後藤さん、事件に巻き込まれているかも」と梨央は言うが梓は「通報はしないでよ」と釘を刺す。梓は加瀬に「後藤さんの居場所、ここかも」「後藤さんしか使っていない」と会社が管理している別荘を教える。「梨央が判断を誤らないように手綱を握っていてね」と言う梓に加瀬は「不正の事実を知っているならグレーでは済まされない」と忠告する。しかし梓は「公にならない内に内々で済ませましょう」「こういう時のために加瀬君が居るのよ」と言う。
その後、加瀬は梨央と共に別荘へと向かう。梓と後藤がお互いに支え支えられ過ごした30年という時間に「私達は半分か…」と梨央は呟く。同じ頃、桑田は気が進まないものの大輝の勤務する警察署前で大輝を待っていた。桑田は昭が殺害された時刻、橘は動物愛護団体の事務所に不法侵入しようとしていた事が判明したと話す。そしてこの団体は真田グループと繋がりがあるのだと続ける。「(寄付金の流れについて)俺じゃなくて社長に直接聞け」と大輝が言うと桑田は「社長の情報は警察には売れないですか?」と問う。大輝は「なめんなよ、俺だって警察だ」と反論する。桑田は黙っていられず「係長が宮崎さんを利用しろって言うんです」と明かし「事件を解決したいんです。力を貸して下さい」「私達がもっと頑張っていれば橘さん死ななかったんじゃないかと考えている」と懇願する。大輝は「俺に出来る事はないだろう」と答えた。
同じ頃、後藤は資料を焼却しながら必死にノートパソコンをハンマーやドリルで破壊していた。その後、別荘の一室には苦しそうに床に横たわる後藤の姿があった。
ー都立医科大学 法医学教室ー
大輝は医師の元を訪ねる。「(橘しおりは)事件性が低く、司法解剖はまだされていない」と医師は話す。検視によると橘の死亡推定時刻は午後8時~12時、薬毒物の検出もなく、爪等に第三者の皮膚等も見つからなかったようだ。学生時代に何度か自殺未遂を起こしていたという遺族の証言もあり「このままでは自殺で処理されるだろう」と医師は続ける。「死の直前まで取材対象を追っていたのに自殺するとは考え難い」と大輝が言うと「人の内面はわからないものだ」と医師が言う。そして「山尾君の元を離れてよかった」「何人も部下が使い捨てられた。彼には気をつけた方がいいよ」と優しく忠告した。
その頃山尾は「お話したい事があります、真田グループの件で」とどこかへ電話をかける。日が暮れて、加瀬と梨央は別荘に到着した。別荘の中は真っ暗で加瀬がライトを取りに行く間、梨央は携帯のライトで周囲を確認する。すると梨央が窓の外に揺れる炎を見つける。さらに段ボール箱いっぱいの資料を見つけた。加瀬がライトを点灯した時、窓の外からちょうど後藤が部屋の中に入って来た。後藤は走って逃走し、加瀬がその後を追う。残された梨央は後藤が落としていった段ボール箱の中を見る。そこには破壊されたノートパソコンが入っていた。
「誰の指示ですか、後藤さん」「本当に一人でやった事ですか?」加瀬が尋ねると後藤は「誰の指示でもない、私一人でやった」「私は着服はしていない、会社のためにやった。不正をするつもりではなかった」と答える。落札した競売の土地代5億円が手違いで用意出来なかった後藤は、「プールしていた寄付金を借用したんだ。騙し取ったわけではない」と強調する。「あの場所が私の全てだ。私には何もない…何もないんだよ」力なく話す後藤に加瀬は「戻って梓さんと話をしよう」と手を差し伸べたが「会わせる顔がない」後藤は逃走してしまった。『私の全て…』まるで自身の全てに思いを寄せるように加瀬は後藤の言葉を復唱した。
別荘内を調べている梨央は、扉が半開きになっていた部屋を見つける。部屋の中にはリズムを刻むメトロノームがあり、大量の資料、後藤のYシャツや食べ終わったカップ麺のゴミが置きっぱなしになっていた。梨央は絨毯の下からはみ出た一万円札を拾い、おもむろに絨毯をめくり上げた。2畳程ありそうな絨毯の下にはみっちりと札束が並べられていた。その後、梨央は加瀬と一緒に残されていた資料で収支の確認を行う。総額10億968万円。「8年もの間、何で皆不正に気づかなかったんだろう」梨央は後悔を口にする。「全部一人でやった」後藤の言葉を加瀬は梓に報告する。梓は後藤の追跡はこちらでやると言い、加瀬には東京に戻るよう指示した。
「後藤さん一人のせいには出来ない」責任を感じる梨央に加瀬は「梓さんはそれで済まそうとしている」と話す。「隠蔽するの?」梨央は嫌悪感を感じる。「謝罪するにも不正の全容を把握しなければならない」という加瀬の言葉に梨央は「もう疲れた」と心が折れそうになる。涙を浮かべて弱気になる梨央に加瀬は「やるべき事をやるんだろ」「家族だと思っている」と言い「幼い頃に両親を亡くす悲しさを知っているから自分が変わりになろうと思った」と明かす。「言うことは聞かないし手がかかる。でも一度やると決めた事は最後までやり通す、そうだろ?」加瀬の言葉に梨央は力強く頷く。「世界が良い方に変わるのを見てみたい。そう思って同じ船に乗った」「自分がどれだけ凄い事をやり遂げようとしているか分かる?本当に凄い事なんだよ」加瀬は梨央の背中を押す。
梨央が帰宅すると優が洗濯物を干しながらぼうっとしていた。優は「昨日また記憶とんでしまった」と明かす。それでも優は「姉ちゃんの薬があるから大丈夫。治験も怖くない」と笑った。
梓の元へ梨央の兄・政信(奥野瑛太)がやって来た。橘しおりが亡くなった事が話題になると梓は「達雄さん(光石研)も優君も不起訴でニュースにする価値ないのに」と言う。冷静な梓に政信は「父さんが死体遺棄だよ!?俺は結構ショックだった」と明かす。梓は「達雄さんの気持ちがわかる。私も同じ事してたと思う。地位も立場も忘れてね」と話した。優のアルバイト先に大輝がやってきた。優は大輝に「姉ちゃんが元気ないからまた家に遊びに来て」と言う。そして「姉ちゃんが大ちゃんのお母さんにお礼贈りたいって言ってた。実家の住所教えて」と優はペンとメモ帳を大輝に渡す。大輝が住所を書こうとした時、ペンを見て何かを思い出す。そこには『WELLNESS HOME』と刻印されており、優は梨央のペンだと話す。大輝は走って警察署に戻ると自分のロッカーに仕舞っていた資料を取り出す。昭が殺害された芝池の水中から発見されたボールペンの写真と優に借りたペンを比べるとそれは同じ物だった。
大輝はすぐに桑田にこれを知らせる。桑田は山尾と目が合ったが、すっと目をそらす。優の治験が始まり、梨央は嬉しそうに笑みを浮かべる。優の病室を訪れた梨央は「効くように念こめとったでな」と点滴を触る。そして「優が弟でいてくれたお陰でここまで来れた」と感謝する。梨央が病室を後にすると梓が居た。後藤の不祥事を心配する梨央に梓は「こっちで処理しておくから心配しなくていい」と話す。梓は「後藤一人が悪者になるのは可愛そうだ」「見つけちゃった」と明かす。梓は別荘の倉庫に隠れていた後藤を見つけ出し、療養させていた。梨央は不正の事を知っていたのか尋ねるが梓は「梨央に言ってもどうにもならない」と答える。そこへ大輝から電話がかかってきた。大輝にボールペンの事を聞かれた梨央は「10年位前に売却したホームのオープン記念だ」と話す。梨央はこのペンが事件に関係していると確認するとどのように関わっているのか詳細を尋ねる。
その時、大輝の元に藤井隼人(岡山天音)がやって来て大輝は電話を切る。藤井は「先輩、誰と電話しとったんですか」と意味深に尋ねる。一方、梨央はボールペンについて梓に尋ねる。梓は5本しかない特別な物だと言う。5本を持っているのは、梓・梨央・政信・後藤・加瀬だった。

【感想】
30代・女性
藤井は山尾の手先なのか…意外と山尾が「お話したい事があります」と電話していた相手が藤井なのか??
加瀬が犯人として有力になったけど、加瀬は違うと思う。
【犯人予想】
・達雄の手伝いをしたのは藤井?
・昭にトドメを刺したのは後藤?後藤に指示していたのは政信では?

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