【No Activity/本日も異状なし】第2話 感想ネタバレを詳しく(主演:豊川悦司・中村倫也)

2021秋のドラマ一覧

主演:豊川悦司・中村倫也
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【内容・ネタバレ含む(※13+の年齢指定あり)】
【#02失いたいたくないもの】
「んーーー」椅子に拘束されて口をガムテープで塞がれた茉莉(岸井ゆきの)は、声にならない声を上げる。茉莉を見張っている諫山(岸谷五朗)は「頼むから大人しくしててくれよ、そうすれば俺達も何もしなくて済む話だ」と言い、茉莉の表情に不安が増す。同じ頃、一条(岡山天音)はコンビニで大量に買い物をしていた。そして13号車の時田(豊川悦司)と椎名(中村倫也)は、動きのない倉庫を見つめていた。
「大平さんって可愛いのかな」時田は退屈まぎれに無線連絡室の新人・阿漓羅(清野菜名)を声だけでどんな女性か妄想する。「声だけじゃわからない」と言う椎名に時田は「想像力を働かせろ、刑事だろ」と言い、「正直、顔はそこまでじゃないだろう。だからこそ声だけは可愛くしたいという考えが出ている」と続ける。無線を切り忘れた二人の会話は無線連絡室に丸聞こえになっていた。これを指摘する美里(木村佳乃)に時田は「彼女はどんな顔してる?」と尋ねる。美里が「怖い顔して睨みつけてる」と答えると時田は満足そうに「俺の読み通りだ」と言った。

無線連絡室では、美里が阿漓羅にどんな男と付き合ってきたか尋ねる。阿漓羅が答えようとすると、美里が割って入り、自分の話に置き換えてしまう。そんな事が何度も続き、阿漓羅は「美里さんどうぞ、私に質問するのはそこと結びつけて自分の話をしたいからですよね」とスネる。しかし美里は「いるいる!そういう奴」と言ってまた自己中に話を展開していく。「羨ましいです、人生楽しそうで」阿漓羅はまともに会話をする事を諦めた。
その頃、13号車は自分が如何に変態かエピソードを披露しあっている。時田がドヤ顔で披露したエピソードは椎名にとってそれ程でもなかった。しかし時田の表情を見て椎名は「めちゃくちゃ変態っすね」と褒める。気分を良くした時田が椎名にもエピソードを披露させる。「大したことないんですけど…」と話し始めた椎名のエピソードに時田は敗北感を味わう。その後、時田はおもむろに無線を手に取ると阿漓羅に向かって「さっきは怒らせてすまなかった。でも嫌いじゃないだろう」と言う。隣で椎名が「同僚にするのはプレイじゃなくてセクハラ…」と助言するも時田はお構いなしだ。美里が「今度言ったら上に報告すると言いなさい。威厳を持って」とアドバイスする。阿漓羅はふぅっと一呼吸すると「くっだらねえ事ばっかり言ってるとぶっ殺すぞ!!」と凄んだ。美里も椎名も目を丸くして驚き、場が凍りつく。現場の状況を聞かれた時田は「…異常なしです」と大人しく答えるしかなかった。

捜査本部では、他の号車から「異常ありません」と次々に報告が入る。司令官は「絶対にブツが持ち込まれるはずだ」と一層気を引き締める。その頃、海上の船が港に近づく。港では車のテールランプが数回点滅して、外国人の男達が船の到着を待ち構えている。一方、倉庫の一条は茉莉が拉致された理由が気になる。「何か聞いちゃいけない事を聞いたとか」諫山が教えると一条は「ちょっと何かしてみてくださいよ」「諫山さんがどんな事をするのか興味あるな」と諫山をそそのかす。「そうだな…」諫山が立ち上がって近づくと茉莉の表情が恐怖で歪む。「って言うのは止めよう」諫山が茉莉から離れると「むーーーー」と茉莉が何かを訴える。
興味をそそられた一条は茉莉のガムテープを外す。すると茉莉が「なんで止めるんですか」「私に何かするんじゃないんですか、私じゃダメなんですか」「興奮しないってどういう事なんですか」と言ったので二人は驚く。「もっと刺激的な展開を期待していたのに」「突然拉致されて、暗い倉庫に連れてこられて、これから一体どうなるんだろうって期待してたのに」「私、そんなに拉致しがいがない女なんですか」茉莉は泣き出す。そして茉莉は「一つだけお願い聞いてもらえますか」「私が何かされてる所、生配信したいんですけど」と言い出す。「またとんでもないの見つけちゃった!!」一条は嬉しくなる。

無線連絡室では、休憩時間にも関わらず阿漓羅が筋トレをしている。「曲がった事が大嫌いなんです。さっきも時田さんが目の前にいたら殴っていた」と話す阿漓羅。美里は、順々で大人しそうな阿漓羅に暴力的な一面を発見し、怒らせないようにと気を遣う。
諫山と一条は、茉莉が配信しているという動画を見る。それはアダルトな吐息がもれる内容で二人は「これ、お姉さんがやってるの」と引き気味に尋ねる。茉莉は「これ一応はクッキング系のチャンネルでうどんこねてるんですよ」「毎回何百人って人が見てくれて、こんな私でも必要とされてるんだなって」「だからもっと過激な事しなきゃって」言う。そして「普通の事でいい、如何にも犯人がやりそうって事で私を調理してもらって」「視聴者が『他の人にも見られるのは嫌』って嫉妬してもらえれば最高です」茉莉は生き生きと話す。
無線連絡室の阿漓羅は「浮気が一番許せない」と母親の浮気が原因で両親が離婚した事を熱く語る。「まさか、女にも!?」美里の予感は的中し、阿漓羅は「相手が女でも関係ない」と答えたので、美里は増々気を遣う。阿漓羅は「そう言えば離婚考えてるって言ってましたよね」と尋ねると美里は「…え!?そうだったかな、友達の事じゃないかな」と珍しく歯切れの悪い回答をする。しつこく聞かれたので美里は「友達の奥さんが浮気しちゃったんだって」と適当に答えると阿漓羅は「その話、詳しく聞かせて下さい」と真剣な表情で美里に近づく。
美里は「友達がジムで浮気相手と出会ったんだって、それで向こうは彼女が独身だと思って声かけて来たんだって」と話し始める。「そんな事言われたら嬉しいに決まってるじゃんかぁ」美里は惚気るが、阿漓羅の「友達がですよね」と言う言葉で我に返る。「それで食事に行ったら話が面白くて、旦那はしがないサラリーマンで彼は弁護士」美里の言葉を阿漓羅は聞き逃さず『弁護士元カレ…異議あり』と書いた付箋を美里の手の甲に貼り付ける。「浮気したんですか」阿漓羅に直視された美里は「うわ~ん」「夫の方が先に…寂しくて」と阿漓羅の表情を盗み見しながら嘘泣きを始める。「絶対に許せない!」と阿漓羅は席を立ち、「旦那さんの浮気の証拠、徹底的に調べましょう!!」と言った。

13号車では時田が「講演会の掴みで『皆さ~ん、今年は銃を撃ちましたか』と言って笑いが起こる位、平和な国だよ、ここは」と話す。椎名は「一回くらい撃ってみたい」「憧れるなぁ、銃社会」と銃を構える。すると時田は「俺は銃を一度も使う事なく、定年を迎えたい。それを俺の誇りにしたい」と大真面目に話した。椎名は「全部冗談ですよ。何か面白い事起こればいいなとは思うけど、自分では起こせない」と時田に同調する。その時、ポケットを触った時田が突然心ここにあらずな状態になる。そして「隠した?」と椎名に問いかける。
倉庫では「俺には理解出来ない諫山ワールドを見せてくださいよ」と一条が諫山に発破をかける。その時、茉莉が「近々、大規模な麻薬取引があるらしいじゃないですか」と口を挟む。「私、それを聞いちゃったから拉致監禁されたって事ですよね!?」茉莉の言葉に諫山は目を丸くする。「これは組織を相手取った大立ち回りですね」一条は諫山に期待の目を向ける。そして「ちょっと良いものがあるんですよ」と一条はコンビニ袋から拳銃を取り出した。「でかい事しましょうよ」一条は拳銃片手にポーズを決める。
その頃、コンビニのトイレから落ち込んだ様子の時田が出てきた。そして「落とし物ないですか」と店員に尋ねる。店員が何を落としたのか尋ねるが、時田は「ここではちょっと」と言いよどむ。「大事な商売道具を、明らかにおかしな物があっただろ」と言って時田は「こう先が細くて、重くて」「引く所があって、中から何か出てくるみたいな」とジェスチャーで店員に説明するが店員は「財布ですか?」と的はずれな事を言う。「それ銃じゃないですか」その時、横から椎名が口を挟む。「時田さん、自分の銃失くしたんですか」椎名がニヤける。「俺のならここにあるけど」と時田は自分の股間を指して虚勢をはる。椎名はわざとらしく自分の腰につけた拳銃を見せびらかすと店の外に出て行く。13号車に戻ると、顔面蒼白の時田を他所に椎名は笑いが止まらない。「ヒリヒリしてきたーーー!!!」興奮した椎名は無線を手に取り「13号車異常なし」と格好つけて言った。

その頃、埠頭では漁船からトラックへと魚を詰め込む作業が行われていた。しかしその発泡スチロールに入っていたのは魚ではなく、白い粉の袋。埠頭の男は、暴力団熊伊組の事務所下で待機するフードデリバリー風の男に電話をかける。フードデリバリー風の男は外国語で「そうか、予定通りで良かった。こっちも今から取引場所に向かう」と話すと自転車に跨る。そして捜査員が張り込む車の前を堂々と通り過ぎた。捜査員は、フードデリバリー風の男が共犯とは気づかず、本部に「異常なし」と報告をした。
フードデリバリー風の男は、ある駐車場に停めてあったワンボックスカーの所へ来ると、デリバリーのユニホームを脱ぎ捨ててスーツ姿へと着替えるとワンボックスカーに乗り込む。そして車は静かに駐車場を後にした。

【感想】
30代・女性
手の混んだ密輸事件なのに、主人公達のおとぼけが随所に散りばめられているのが面白い。最後に向けて散らばったこれらがどのように集結するのか楽しみ。

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