【キン肉マン THE LOST LEGEND】最終話 感想ネタバレ(主演:眞栄田郷敦)

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主演:眞栄田郷敦
WOWOW (金曜日23時30分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#10】
眞栄田郷敦(眞栄田郷敦)は、ランニング中にかつてキン肉ハウスがあった場所の前を通りかかる。そこにはまだ取り壊された瓦礫が残されており、眞栄田は悔しさを振り払うように声を上げながらダッシュで走り去る。
ー2020年8月上旬ー
綾野剛(綾野剛)は、新たな制作拠点を借りて脚本をつくっていた。そして眞栄田は、肉体作りのためジョッキに割り入れた生卵を何個も飲み込んでいる。眞栄田がトレーニングに励む様子は街の人々に好意的に受け入れられ、ランニング中に差し入れられたりんごを齧りながら眞栄田は走る。そして玉城ティナことプリンセス・カメハメ(玉城ティナ)は、眞栄田をキン肉マンに仕上げるべく自転車に乗りながら走る眞栄田に檄を飛ばす。玉城はさらに眞栄田用のマスクを依頼していた。
一方、綾野は制作拠点で割り箸の先に取り付けたキン肉マン消しゴムを使って、動きの確認を行っている。予算規模も縮小されたため大幅な見直しが必要になったのだ。さらにカメラもデジタルから8mmフィルムへと変更せざるを得なかった。綾野は右手にカメラ、左手にキン肉マン消しゴムを持ち、様々な場所でキン肉マン消しゴムの撮影をしてる。「ひゅー」「びゅーん」と声を上げながら動き回る綾野は、まるで少年のようだった。
河川敷で玉城のトレーニングを受けた眞栄田は、そのキツさからその場に倒れ込む。しかし玉城は眞栄田をカリスマトレーナー・山本義徳氏の元へ連れていき、ハードなキン肉トレーニングを課す。重たいバーベルを持ち上げる眞栄田の隣で玉城は眞栄田のより何倍も重いバーベルを軽々と持ち上げている。トレーニング後にプロテインを飲んだ眞栄田の様子を見て、玉城と山本は満足そうにGoodのポーズをした。

玉城は、トレーニングと平行して自らカメラを持ち、眞栄田への応援コメントも集めていた。小沢仁志(小沢仁志)は「キン肉マン実現させてくれ」とコメントし、小沢和義は「モリモリパワーで頑張って」、JAE代表取締役社長・金田治氏、アクション俳優・谷垣健治氏、シネマスコーレ副支配人・坪井篤史氏。そして自立対話型アンドロイド・ERICAまでもがコメントを寄せる。映画監督・園子温も「頑張れ」とコメントする。
同じ頃、車に乗って渋谷の街を撮影していた綾野剛は「キン肉マンと一緒だと、何が大事か凄くよく分かる」と思いを熱くする。「皆さん!安心してください。日本にはキン肉マンがいまーす!!」綾野は絶叫し、そして感極まって涙した。その頃、公園には玉城を背中に乗せて腕立てをする眞栄田の姿があった。そしてその傍らには体育座りをして様子を見守るロビンマスクが居る。
~友情とは成長のおそい植物である。それが友情という名の花を咲かすまでは、幾度かの試練・困難の打撃を受けて耐えねばならない。~
プリンセス・カメハメ(玉城)とロビンマスク(綾野)が見守る中、眞栄田は真の意味でのキン肉バスターを取得する。その時、黒いマントで全身を覆った二人組が現れた。「え!?」一同が驚く中、マントの二人組は拍手をしながら近づいてくる。二人組は、原作担当・嶋田隆司氏と作画担当・中井義則氏だった。嶋田は「君は本当にキン肉マンを演じたいのか」と強い口調で眞栄田に問う。「もちろんです」眞栄田が答えると、たまご企画広報・元井美貴氏が何かを中井に手渡す。中井が紙にキン肉マンを描き始める。突然の事に綾野達は驚くも、その一筆一筆を凝視する。イラストが描き上がると嶋田が「危ないからお下がりください」とリング上の眞栄田と玉城に言う。「行け!キン肉マン!!」嶋田と中井がイラストを眞栄田に向けて叫ぶと「どっちが本当のキン肉マンか教えてやる!」イラストから声と眩しい光が放たれた。
気がつくと眞栄田はリングに仰向けで倒れていた。そしてリングは練習していたものとは違う。リングの外はUFOが飛ぶ見たことのない世界。すると「ここはキン肉星だ」と声がする。目の前にキン肉マンが立っている。「私がキン肉マンだ。お前は誰だ」と聞かれた眞栄田は「キン肉マンです」と答える。「キン肉マンは2人は要らない。もしキン肉マンになりたいのなら私を倒してから行け」と言われた眞栄田はキン肉マンに闘いを挑む。「お前達は原作がどんな思いで作られているか分かっているのか!?」「所詮お前達は原作がないと何も出来ない。それは他人のリングで試合をしている事だ」「ゆでたまご達は40年間命を削ってペンを動かし続けているのだ」「キン肉マン人気に抱っこにおんぶ…キン肉マンで遊んでいるんじゃない!」キン肉マンは怒りを眞栄田にぶつける。そしてキン肉マンが眞栄田にとどめを刺そうとした時、「ちょっと待った」玉城の声がしてラジカセが空から下りてくる。「漫画と映画がお互いに影響し合って生まれるものがあるはずだ」綾野の声もする。「これから私達のキン肉マンであなたに挑戦するわ」玉城の声と共に眞栄田の元に光が下りてくる。それは眞栄田のキン肉マンマスクだった。「これが俺のキン肉マンです」「キン肉マンゴードン」眞栄田の体に力がみなぎる。

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キン肉マンゴードンは、先程までとは別人のような動きを見せてキン肉マンを圧倒する。ゴードンが「もしかして袴田さんもあなたと?」と問うとキン肉マンは「あいつは今までで一番弱い偽キン肉マンだった」「負けた偽キン肉マン達は皆キン消しに変えさせてもらった」と言う。「お前も私に負けてキン消しになるのだ」キン肉マンが襲いかかる。キン肉マンとゴードンは互角の闘いをする。ゴードンは「これが俺達の特訓の成果だ」とキン肉バスターを仕掛ける。ところが空中でキン肉マンは体勢を反対にして「キン肉バスター返し」を繰り出す。「まだまだだ」ゴードンはキン肉マンに食らいつく。そして『パロ・スペシャル』を決める。するとキン肉マンが『肉のカーテン』を繰り出す。ゴードンがどんなに強いパンチやキックを浴びせても金属音がするだけでキン肉マンはびくともしない。パンチを連打するゴードン。するとゴードンの左手から一瞬ベアクローが放たれてキン肉マンのマスクを切り裂いた。キン肉マン渾身の『キン肉ドライバー』にゴードンはマット上で動けなくなる。
キン肉マンは「ゆでたまご先生、御年60歳。背負っているものが違う」と違いを突きつける。ゴードンは「皆の想いを背負っている。ここで負けるわけにはいかない」と立ち上がり、「俺に力を貸してくれー!!!」と叫ぶ。するとキン肉マンに敗れたキン消し達が光り、高円寺の洞窟を飛び出してキン肉星に到達するとゴードンに合体する。「火事場のクソヂカラ」「コレが俺達の友情パワーだ」ゴードンが『マッスル・スパーク』を繰り出した。これで勝負が決まる、ゴードンがそう確信した時、キン肉マンが体勢を変えて「さぁキン消し人生の始まりだ」と『マッスル・スパーク』を繰り出した。ゴードンは意識を失ってリング上に倒れる。キン肉マンはゴードンのマスクを外すと「覚悟はいいな」と言う。
その時、ラジカセから「ゴードンを俺達の世界に返してくれ」「私達はこの経験を糧に友情の花を咲かせるわ」と綾野と玉城の必死な呼びかけが聞こえてくる。「地球にはゴードンが必要なんだ」「ゴードンをキン消しにしないで」「お願い!キン肉マン!!」二人の言葉にキン肉マンはそっと自身のマスクを外す。「フェイス・フラッシュ」「ゴードン、屁のツッパリはいらんですよ」キン肉マンの言葉と共に辺りが光に包まれる。

「ゴードン大丈夫?」綾野と玉城の声で、眞栄田が目を覚ます。眞栄田はサックスを持ったまま河川敷に倒れていた。「負けちゃいました」肩を落とす眞栄田に二人は「ナイスファイトだった」「格好よかった、ちゃんとキン肉マンなんだよ」と声を掛けた。眞栄田がサックスで『キン肉マン Go Fight!』を演奏し始めるとそれに会わせて玉城と綾野が歌う。そしてそこに現れたのはキン消しから姿を戻された俳優達。演奏を終えた眞栄田の表情は晴れやかだった。そんな眞栄田に「キン肉マン!」と声が掛けられた。

【感想】
30代・女性
キン消しの呪いがどんなものだろうと思ったら、なんともファンタジー。でもこれが漫画を実写化する難しさでもあるのかなと感じた。ドキュメンタリードラマと言う事で演じているという事を忘れて「素はこんな感じなのかな」と感じられた部分も面白かった。実写化は叶わなかったけどそれ以上の「友情の花」を手に入れたというハッピーエンド。最後に皆が人間の姿に戻れてほっこりした。でも何十年も前にキン消しにされた方は、いきなり現代に戻されて驚くだろうな、適応するの大変だろうなと余計な心配もしてしまう…。

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