【アバランチ】第8話「真相・テロの脅威!!命がけの戦いに挑む」 感想ネタバレを詳しく(主演:綾野剛)

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主演:綾野剛
フジテレビ (月曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#08 Episode7真相】
大山健吾(渡部篤郎)は、イベント会場で郷原栄作総理大臣(利重剛)を暗殺してその罪をアバランチに擦り付けようと画策している。そう読んだアバランチは、羽生誠一(綾野剛)の提案でイベント会場に向かう途中の郷原を強奪・保護しようと考えた。「最優先はメンバー全員が無事である事、それがテロを止める事より重要な事よ」山守美智代(木村佳乃)はそうメンバー達に告げる。さらにアジトの場所も特定されていると考え、錯乱させる資料を残して重要な物は消去するよう指示する。
羽生達は総理大臣車の襲撃に成功する。計画は順調に進んだかと思われた時、偽アバランチが新たな動画を配信した。「大きな花火を打ち上げる」『1400』。それは、山守や西城英輔(福士蒼汰)がいるイベント会場の爆破をにおわせる内容。大山は、第二の作戦として直轄の秘密組織・極東リサーチを使って民間人を巻き込んだテロを目論んでいるのだった。
そんな中、牧原大志(千葉雄大)が極東リサーチに拘束されてしまった。動揺する山守が次の手を考えているところへ大山が現れ、山守は身動きがとれなくなってしまう。明石リナ(高橋メアリージュン)はアバランチを呼び寄せるための大山の罠だと勘ぐるが、それでも、テロによって人命が奪われることを避けたい羽生は、急いで会場へと向かう。

ー11月29日ー
牧原は目隠しや手足を拘束された状態で柱に括りつけられている。事前にアバランチのメンバー達はGPSを身に着けていたため、羽生達が牧原の拘束されている場所を特定するのは容易だった。それはイベント会場近くの商業施設、大山はどうしてもアバランチをイベント会場におびき寄せたいようだ。
13:35。イベント会場で西城は羽生達と連絡を取り合いながら次の手を模索する。その頃、山守をお茶に誘った大山は「さっきこんな動画がアップされて気が滅入っていたんだ」と偽アバランチの動画を見せる。「花火を打ち上げるだなんて爆発でも起こす気かね」「会場のクリスマスツリーなんかがドンをいかれたらかなわない」大山は山守を試すように話す。山守がポケットから携帯を取り出そうとすると大山は「大丈夫、もう手は打ってある」と話しかけた。
西城が会場の様子を撮影し、羽生はそれを見ながら「前になかったのはゴミ箱とテントと…」と伝える。一方、郷原は公園で警察官に無事保護される。なぜこの場所がわかったのかと聞かれた警察官は「先程、ここで総理を降ろしたから保護するようにと連絡があった」と答える。「あの連中が!?」郷原は驚く。
13:40。桐島雄司(山中崇)は駐車場に停めた車内でパソコンを操作している。その前を羽生達の車が通り過ぎていく。西城と打本鉄治(田中要次)は会場に仕掛けられた爆弾探しを、羽生とリナは牧原救出へと向かう事にする。
13:40。イベント会場内、商業施設で羽生とリナが合流する。そしてイベント会場では西城と打本も合流した。同じ頃、大山の携帯には『アバランチ、全員会場で確認しました』とメッセージが届く。にやりと笑みを浮かべた大山は、「君達の狙いは私だろ?もう全て把握しているよ」と山守に話す。「絶対に逃げられないよ、チェックメイトだ山守君」大山の言葉に山守は「でもまだ終わっていませんから」と強気に言い返す。大山は「アバランチメンバーの身柄を渡せば、全てなかった事にしよう」と取引を持ちかける。「条件をのめばメンバーは無事だし、民間人は何事もなく今日という日を終えられる」「アバランチは正義を気取っているが、彼らに救われるのはごくごく一部の人間だけだ」「組織のために潰えていく個を犠牲にした方がよい」大山の言葉を山守は「私はそうは思いません」と突っぱねる。
13:48:20。「14時まであと12分。手荒な真似はしたくない、これが最後の温情だ」大山は取引を受け入れるよう、山守に迫る。「お断りします。あなたは爆弾を止めない」山守の答えはNOだった。すると大山は「これでもかな」と動画を見せる。山守は思わず息をのむ。拘束された牧原の背中には爆弾とLPガスのボンベが置かれていた。「平気で人の命を奪える人間が国家の安全を守れるわけがありません」山守は抵抗する。しかし大山の心には届かなかった。
13:50:03。羽生とリナは極東リサーチを倒しながら先へと進んでいく。一刻を争う展開に山守は大山の前でイヤモニを装着すると「全員止まって」とメンバーに指示する。そして爆弾が牧原に取り付けられている事、メンバーは全員極東リサーチに包囲されている事を告げる。すると大山は「全員ここの1階に来させるんだ」と言い、山守は判断に迷う。するとそれを羽生が察して「自分がそっちに行く」と言い出す。大山は面白い男だと笑い、羽生一人で来るならとこれを許可する。大山は極東リサーチに一旦停止の指示を出す。羽生とリナが対峙していた極東リサーチが部屋の中へと入っていく。その部屋の扉を開けたのは、リナがかつて合宿で切磋琢磨したクレー射撃のオリンピック選手・久米スミレだった。
13:52:06。羽生は西城と打本にピースサインをしながら歩いて行く。羽生は大山の元へと到着すると「爆弾を止める代わりにメンバーを売れって話ですか?」「この人止める気ありませんよ、5人も殺して平気でいられるんだから民間人の事なんて何とも思いませんよ」「俺達が死んだら罪を擦り付ける相手が居なくなるから身柄を確保する」「あんたがやっている事は正義でも大義でもない、ただの犯罪だって所じゃないですか」と冷静にまくし立てる。「あなたがして来た事に正当な罪を償わせてやる、死んでいった仲間の分全てだ」と宣言するが、大山には「見事な虚勢だ」とあしらわれてしまう。そして大山は「君も仲間にならないか」「仲間全員入れてもいい」「これが全員幸せになる方法だ」と言う。
羽生は「ふっ」と笑い出す。そして「そろそろ行けますか?」と打本に合図した。大山と山守は状況が掴めずに困惑する。すると大型ビジョンに仮面をつけた打本が映し出された。「我々は予告した通りに爆破テロを行う」「死にたくなければ全員この広場から逃げろ!退避せよ!!」と打本は呼びかけた。人々は逃げ出し、大山達が居るカフェでも火災報知器が鳴り出す。
13:54:57。羽生はコーヒーを飲み干すと満足そうに立ち去る。残された山守に大山は「これが君達の答えなのか」と問う。山守は「はい」と頭を下げてその場を後にする。

ー郷原総理強奪作戦、決行前ー
西城は「もしまだ何か仕掛けてきたら」と第二第三の矢を心配する。羽生は「最悪の最悪、無差別に爆破とかあるかもな」と答える。「もし爆弾を止められなかったら」西城が言うと打本は「俺が爆弾魔になって、そこの皆を逃げさせる」と言う。シーンと場が静まった後「それいいアイデアかも」と羽生が言い、牧原は「あらかじめ動画を撮影して大型ビジョンをジャック出来るようにしておく」と話した。作戦実行の合図は【ピースサイン】と決めた。

13:56:02。羽生は再び商業施設内へと入っていく。西城、打本、リナも合流して極東リサーチの元へと乗り込む。羽生が扉を開けた瞬間、一斉に銃口が向けられる。「あと3分だ」極東リサーチ・リーダー格の男が言うと羽生は「じゃあさっさと終わらせよう」と答える。そして「撃ってみろよ」羽生の険しい視線が久米に向けられる。その時、リーダー格の男が「お前達は先へ行け」と久米達に指示する。そして「俺達はお前らが来るのを待っていただけだ。もう終わりだ」と羽生達に言うと立ち去った。
羽生達は急いで牧原を救出する。皆で逃げようとするが、打本は爆弾を止めると言い張る。「クソっ、間に合わねぇ」打本は爆弾を持って走り出す。そして羽生や西城の制止を振り払うと一人エレベーターに乗り込む。「極東リサーチに囲まれてるから一緒に居るのはマズい。一旦、散れ」羽生はメンバーに指示すると階段で打本を追う。
13:59:03。打本は人の居ない方へと走っていく。イヤモニで羽生が呼びかけると「お前らと居た時間、楽しかったぞ」「いい仲間に出会えてよかった」と遺言めいた事を言い出す。
13:59:43。屋上に到着した打本は「よかった、誰も居ねぇ」と笑うと爆弾を空に向かって投げた。空中で爆破が起こり、物凄い爆音が轟く。
「打さーん!」羽生が呼びかけても返事はなく、羽生は階段にへたり込む。大山は、なぜ屋上で爆発が起こったのか電話で確認する。打本が屋上に持っていったと報告を受けると大山は「まぁいい、全員確保しろ」と指示した。西城が屋上に向かおうとする。しかし「今は逃げ切るのが優先だ」と羽生が止める。西城に極東リサーチが迫る。
爆破があった建物から少し離れた場所に桐島が居た。桐島はポケットからおもむろに何かを取り出す。それはアバランチがつけているイヤモニと同じ物。そして桐島は「内閣情報調査室の桐島です」とアバランチに呼び掛ける。突然の事に山守はじめ皆が驚いていると「今から皆さんを逃します」と桐島は言う。そして「山守ごめん、今のは想定外だ。一旦皆を逃して立て直す」と続けた。山守は「桐島君の言うことを聞いて」と指示し、メンバー達は言われた通りに動き出す。その頃、新聞記者・遠山(田島亮)は現場で写真を撮り続けていた。
イベント会場に立ち尽くす山守の元へ「聞いたよ、一体どうやってあそこまで持っていったんだ」と大山がやって来た。他人事のような大山の言動に山守は怒りの視線を向ける。山守は「私はあなたを絶対に許しません」と言う。しかし大山は「礼を言うよ、命がけで私の計画を成功させてくれたんだからね」と言って立ち去った。
羽生が逃げていると一台の車が止まる。車を運転していた桐島に羽生は「あんた何やってるんだよ!仲間守るのがあんたの仕事だろ!!」と掴みかかる。桐島は「大山が想定外の動きをした、俺も勘づかれたのかもしれない」と謝る。ここから先は何が起こるか桐島でも分からない。桐島は、「一先ず大道寺(品川徹)先生の所へ行け」「これで俺以外の誰とも連絡を取るな」と携帯を渡す。そして「命の危険を感じたら俺が言った事を忘れて、己の直感を信じて逃げろ」と言って自分が乗ってきた車の運転席に羽生を座らせる。「何があっても生きていてくれよ」桐島の言葉を耳に羽生は車を走らせる。
アバランチメンバーは無事に全員逃げられたようだ。大山の元に「把握していないメンバーや協力者が居たのかもしれない」と報告が入る。大山の側には桐島の姿があった。桐島が「計画は無事成功しましたか」と尋ねると大山は満足そうに「えぇ、私達の勝ちですよ」と答えた。「それは何よりです」桐島は頭を下げて大山の車を見送った。

テレビのニュースでは、「爆破テロがあり、男性1名が死亡した」「事件直前に犯行声明を出していたアバランチによるテロ事件と断定した」「羽生誠一を全国指名手配した」と伝えている。そしてアバランチのアジトに警察が踏み込む。『テロは許せない』『やり過ぎ』『裏切られた気分』世論はアバランチを非難する。その後、新聞記者・遠山は上司に「アバランチはテロを止めようとしていたと仮説すれば全ての辻褄が合う」と撮った写真を見せながら話す。「少なくとも被害を最小限にしたと言ったところ」遠山が言うと上司は「よくやったと言ってやりたいが、相手が大きすぎる」と答える。「分かってくれよ、こんなの記事にしたら会社が吹っ飛ぶ」「それにお前のためだ」上司が懇願すると遠山は「はいはい」と答えた。
その後、リナや牧原も全国指名手配された。秘書・福本優美(堀田茜)は「昨日は大変でしたね」と大山に声をかける。そこへ大山に呼び出された桐島がやって来た。大山は極東リサーチが包囲網を敷いていたにも関わらず、アバランチが逃げ切った事について「もしかしたら把握していないメンバーが居るのかもしれない」と言う。桐島が「調査します」と答えると大山は一つのファイルを桐島の前に投げつける。桐島がファイルを開くと、そこには車に乗り込む桐島の写真があった。「爆発の後、この車で何をしていたのかな」大山は桐島に問う。「私は君が敷いたレールの上をずっと走らされていたわけだ」「情報を操作して少しずつ私とアバランチを近づかせていたなんて、馬鹿にされたもんだよ」と言うと大山は笑いだして拍手した。そして「安心したまえ、気にしてないよ」「私の計画は成功したんだ、その機転を活かしてこれからも私の力になってください」と桐島の肩をたたく。桐島は怒りに震え、目からは涙がこぼれ落ちた。

出勤してきた西城は「未だにお咎めなしなんて信じられません」と山守に話す。山守は「警察内部に2人もアバランチが居たとは公表できない」「それでも何かしら処分されるだろう、飼い殺しかもっと非道な手段か」と答える。「戸倉部長みたいにですか」呟く西城に山守は「覚悟しておいた方がいい」と言う。そこへ大山と桐島がやって来た。大山と桐島は山守を連れて部屋を出る。
覚悟を決める山守だが、大山は処分の話ではないという。「メンバーの居場所は分かりません」山守が言うと大山は「それも今はいい。桐島君を押さえた以上、彼らは終わりだ」と言う。山守が驚いて桐島に視線を送ると桐島は「すまない、俺はここまでだ」と言った。「策はまだあるのかい?最後は私を殺すか!?」と言う大山。そして「3年前から続いた日々もこれで終わりだ。君達には新しい日々を生きてもらいたい」と大山は言うと一人の人物を部屋に招き入れる。その人物の顔を見た山守は驚きで椅子から飛び起きる。「ゆっくり三人で話してくれ、日本の未来について」大山はそう言って部屋を後にする。現れたのは、3年前の偽装テロで亡くなったはずの藤田高志(駿河太郎)だった。

【感想】
30代・女性
ワンフロア吹っ飛ぶ威力の爆弾なら、その場に置いてフロアの人を逃げさせればよかったのでは?と思ってしまう。目的達成のために仲間が犠牲になっていく展開はよくあるけど、個人的にこの手の演出は好きになれない。大山を崩してもアバランチ的にはハッピーエンドじゃないし、見ているこっちも辛い。桐島が仲間であると皆が共有していれば、打本もあんな無茶な行動はしなかったかもしれない。

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