【アバランチ】第7話「戦争・逆転に次ぐ逆転!!攻防戦の行方は」 感想ネタバレを詳しく(主演:綾野剛)

2021秋のドラマ一覧

主演:綾野剛
フジテレビ (月曜日22時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#07 Episode6戦争】
3年前の偽装テロ事件で羽生誠一(綾野剛)達を裏切ったアルベルト・ガルシアがなぜか日本に再入国していた。ガルシアはアバランチに接触を試み「羽生の上司・戸倉に騙された」と打ち明けた直後、極東リサーチという謎の集団に拉致されてしまった。羽生達はガルシア救出に向かったが失敗、その数日後ガルシアは水死体となって発見された。
「匿名じゃ伝わらない」羽生は、素顔のまま公安時代の上司・戸倉和彦(手塚とおる)と対面する事に。山守美智代(木村佳乃)は「必ず戻ってきて」と言って羽生を送り出す。

「調べはついているのか」戸倉は、大山健吾(渡部篤郎)が用意した極東リサーチの男に尋ねる。男は「はい」と言って建物の見取り図を見せる。そこには、アバランチの配置が表示されている。男は「計画通りに動けば問題ない」と言って拳銃を戸倉に渡した。その頃、羽生は一人駐車場の屋上で戸倉を待っている。そこへ戸倉がやって来た。羽生は「偽のテロリストによる偽のテロ事件で仲間5人が死んだ。それは大山が日本版CIA創立のため、危機感を煽る目的だった…」と真相を追求する。その様子をモニター越しに見ていた他のアバランチメンバーは「そうだったの!?」と驚く。「これから起こる大山が考えている事全てについて証言しろ」羽生が言うと戸倉は「ふっ」と笑い出す。そして「3年前にこうしておけばよかった」と銃口を羽生に向ける。その時、一基のドローンが二人の近くを飛ぶ。ドローンを打本鉄治(田中要次)が遠隔操作している。するとドローンの映像が乱れ始め、ついには録画が停止してしまう。妨害電波が出ているようで、ドローンは力なく墜落した。
「3年前の事件を終わりにしよう」戸倉は再び羽生に銃口を向ける。戸倉がニヤリと笑った瞬間、離れたビルの上から銃が発砲されて胸を撃たれた戸倉は倒れる。極東リサーチは次に羽生を狙って発砲する。明石リナ(高橋メアリージュン)は車から降りて発砲元を探す。それと同時に打本と牧原大志(千葉雄大)は車で羽生救出に向かう。羽生は戸倉を車の陰に引きずり自分のジャケットを使って止血を試みる。戸倉は大山の裏切りを悟り「11月29日全てが終わる」と明かす。そこへ牧原の車が到着する。その間にも極東リサーチの発砲は続く。羽生は戸倉を見捨てて行かなければならない事を躊躇う。しかし戸倉を救助するには危険過ぎる。「早く!」打本の言葉に意を決した羽生は一人車に乗り込んだ。
その後、極東リサーチが現場にやって来て、拳銃やドローン等の片付けを始める。男が戸倉の脈を確認した時、羽生のジャケットからジッポが落ちる。男はジッポを拾うと慣れた様子でそれを自分のポケットにしまった。
桐島雄司(山中崇)は大山に報告をする。羽生の他、打本、牧原の素顔もカメラに映ってしまっていた。桐島が「彼ら(打本達)の身元が判明次第、一斉検挙しますか」と提案すると、大山は「戸倉の口封じは成功したので良しとしましょう」「アバランチは検挙ではなく、利用しましょう」と言う。大山のパソコン画面には、リナと西城英輔(福士蒼汰)、山守、羽生の人事記録データが打ち出されていた。その頃、英輔の父・尚也(飯田基祐)は焦った様子で車に乗り込む。車内には部下が乗っており、尚也は「戸倉部長の件、どんな些細な事でも報告してほしい」と指示する。そこへもう一人が乗り込み「戸倉部長について発表が決まったそうです」と報告する。
テレビのニュースでは、「戸倉氏が何者かに殺害された」「遺留品(羽生のジャケット)からアバランチの犯行と思われる」と速報で伝えている。そのニュースを聞きながら「奴らは俺より先に戸倉を撃ってきた」「少なくとも戸倉の口封じが目的だった」と羽生が呟く。「来る所まで来た」「大山は一気に攻勢を仕掛けてくるはず」打本や山守も言う。その時、牧原が変な動画を発見する。それは羽生から奪った仮面をつけた極東リサーチがアバランチに成りすましているもの。『国民に告ぐ』というタイトルで男は「これまでは国民に判断を委ねてきたが、これからは我々の手で天誅を下す」と宣言していた。動画の最後に『1129』と表示されて動画は終わる。
大山の狙いは、アバランチをテロリストに仕立て上げて全ての罪を被せる事。「このテロを止めなければ私達は指名手配される」山守の言葉に羽生は「いよいよ戦争だな」と答える。

SNS上は、『人殺し集団!』『テロリスト』とアバランチを非難するコメントで溢れている。新聞記者・遠山(田島亮)、山守と西城、桐島はそれぞれの場所からコメントを読んでいる。一方で、『アバランチに制裁を受けてほしい政治家ランキング』なるものや『総理に天誅希望!』といったコメントもあり、世間が『1129』アバランチの動向に注目する。
アバランチのアカウントは極東リサーチに乗っ取られてしまった。批判コメントも恐らく極東リサーチがリードしていると考えられる。「極東リサーチってこんな事まで出来るんだ…」牧原は半ば諦めモードで嘆く。打本が「俺達じゃないって訂正した方が良い」と言うと羽生は「あえて乗ってやった方が良い」と反対する。牧原は主要人物の予定をあらかたリサーチ済みなようだが、「大山だけ予定がないみたい」と山守に報告する。大山はあえて予定を分からなくしているのだろう。
「民衆なんて単純なものだな」「頭で考える前に目先の情報で判断する」大山は桐島を前にそう呟く。アバランチが乗ってくるか疑問視する桐島に大山は「大丈夫、もう餌は撒いてある」と自信たっぷりに答えた。その頃、西城は福本優美(堀田茜)とランチに来ていた。福本は乗っ取られたアバランチの動画を本物だと思っていて「大山さんの周りでは総理が狙われているんじゃないかって話で、11月29日はSPを増やすんだって」と話す。西城は自然な流れでその日の優美の予定を尋ねる。優美は「昼は大山さんの予定が急遽変更になって私は留守番。城北市の再開発プロジェクトで総理に帯同する」と答えた。「そうなんだ」西城が答えると優美がじっと西城の目を見つめてくる。心の中を見透かされるようで西城が動揺すると優美は「西城君……クリスマスどうしてる?」と尋ねる。「寂しい者同士、ごはんに行こうよ」優美は嬉しそうに笑顔を浮かべた。
アバランチのアジトでは、山守が「大山の狙いは郷原総理(利重剛)よ」「11月29日再開発プロジェクトイベントに総理と大山が行く」と話す。大山情報の出所が秘書の優美であると分かると、羽生は「分かりやすいな、誘われてるかもね」と疑る。ネット上でも総理暗殺が不自然に拡散されていると牧原も指摘する。さらにリナは、先日戸倉を狙撃した犯人に心当たりがあったと言う。それは、久米スミレというクレー射撃のオリンピック選手。リナが候補生だった時に合宿が一緒だったようだ。その後、久米は怪我をして表舞台から消えてしまっていた。極東リサーチ側には、多くのSPが居ても総理を狙える人材が集まっている事が判明する。この日、総理を守れなければアバランチはテロリストにされてしまう。総理を守り、テロを阻止する…アバランチのメンバー達は一層気を引き締める。

羽生とリナはイベント会場の下見をし、牧原達は模型を使って当日の流れをシミュレーションする。恐らく狙うのは地元中学生の合唱を聞いている20分間。地下や会場を爆破するには工事並の大規模な設置作業が必要になるため、狙撃する可能性が高まる。周囲は高層ビルが立ち並んでいるが「狙えて逃走出来る場所って考えると限られる」と言ってリナは一箇所に狙いを定める。その場所が十分に狙える場所である事を確認するとリナは「私ならここで狙う」「ここから狙える事が分かってからイベントの場所を決めたのかも」と確信する。
イベント会場を羽生とリナが下見に訪れた事は、桐島からすぐに大山へと報告された。大山は「予定通り極東リサーチを手配しましょう」と言った。そして大山は、狙撃で総理を狙う事を把握したであろうと予測する。「後はあそこを押さえるだけ」大山は意味深に呟いた。新聞記者・遠山は六車泰次郎(板尾創路)・和也(磯村勇斗)親子の悪事をアバランチが暴いた事で彼らの周囲の人間はアバランチに感謝しているとの情報を得る。この事を聞いた編集長は「それでも警察官を殺したらテロリストだ」と戸倉の事件を引き合いに出す。遠山は「テロ予告が偽装で政府側の人間が絡んでる事だってある」と反論するが編集長は聞く耳を持たない。「簡単に情報に踊らされる民衆が気に食わない」ヒーロー扱いしていたアバランチに簡単に掌返しするなんてネット社会の歪だと遠山は憤り、直接総理に張り付いて直接確かめる事にする。「必ず何かつかみます」そう言って遠山は出掛ける。
アバランチのアジトでは、リナが「リスクが低く確実に狙うなら2ヶ所、リスクを負うならもう1ヶ所」と3ヶ所の狙撃場所を予測する。山守はリナをリスクを負う可能性が高い場所に、他のメンバーをその他の場所へ分散して配置する。「敵陣だから気をつけて」と山守は言う。

ー11月29日ー
08:00。総理を乗せた車の後ろを2台の護衛車が続く。それを見た郷原総理は「大げさだなぁ」と他人事のように言う。車内で、秘書が会食の予定についてホテルから官邸に変更したと伝えると、郷原は「ダメ!そういう事をすると上手くいく物も上手くいかなくなっちゃうんだよ」と駄々っ子のように言った。郷原がホテルでのランチを譲らないと桐島から大山に報告が入る。大山は舌打ちをしながらも「会場まで無事に来られれば問題ない」と許可した。会場の山守は、車で待機する羽生達に「総理の予定が変更になった」と伝える。
11:45。厳重な警備の中、郷原総理が会食先のホテルに到着した。直後、遠山もバイクでホテルにやって来た。郷原は個室で大好物のハンバーグに舌鼓をうつ。食事を終えるとお手洗いへと席を立つ。ただトイレに行くだけに6人の護衛が付き、郷原は「大げさだなぁ」と笑う。その時、ジリジリーと警報ベルが鳴り響く。護衛は「一旦、お部屋に戻りましょう」と言うが郷原は「もう嫌だよ、こんなホテル出ようよ」と我儘を言い出す。護衛は「予定変更。地下駐車場に向かう」と無線で報告し、郷原は急いで車に乗り込んだ。
「見事な連携、お疲れちゃんでーす」この様子をモニタリングしていた牧原はパソコンを操作する。『ALL SYSTEM DOWN』パソコンに表示された瞬間、護衛の車2台が動かなくなった。こうして郷原を乗せた総理大臣車だけが走り出す。駐車場を出ようとすると業者のものと思われるワンボックスカーが道を塞いでいる。運転席には、業者の格好をした打本が乗っていて「急に動かなくなっちゃったんだよぉ」とボヤく。その時、仮面をつけた羽生とリナが総理の窓をノックする。
アバランチが会場に向かう前、羽生は「総理が会場に到着する前に乗り換えよう」と提案していたのだ。突飛な提案にメンバー達は驚くが山守はこれを許可していた。
リナは手早く助手席の護衛を車から引きずり下ろした。そして打本と話していた護衛を羽生が伸すと、三人は総理を連れ去った。それを遠山が撮影していた。「何だよ!?テロリストなのかよ」遠山は疑念を抱く。牧原の黄色い車は右折、打本の車が左折した。遠山はバイクで左折する道を選ぶ。
打本が運転する車内で、羽生は「総理、アバランチを語る偽物に暗殺されそうになっていたんですよ」「だから私達の狙いはあなたではない」と明かす。信じない郷原に羽生は「リスクを負ってでもあなたを守ったって事です。自分の頭で考えてください」と言う。
12:55。イベント会場には人が集まり始める。大山の元へやって来た桐島が「アバランチによって総理が拉致され、登壇中止になった」と伝える。桐島が「誘拐犯として全国指名手配します」と代替案を伝えると大山はこれを止めた。そして極東リサーチに電話をすると「予定通り計画を実行するように」と言う。「何です?それ」何も知らされていなかった桐島は混乱する。
羽生は郷原に「家まで送るからすぐに自宅に入るように」と指示する。その一方で追手が来ない事を疑問に思う。
極東リサーチとの電話を終えた大山に桐島は「聞いていませんが、どうするおつもりで」と尋ねる。大山は「これから起こる事は全てアバランチの仕業だ。これを機に二度とこんな事が起こらない国に作り変えればいい」「君も見届けるかね」と笑った。桐島は背筋が凍る思いがした。
13:05。牧原の車から降りたリナは配置につく。山守と西城が見守る中、イベントが始まる。司会者が「総理は都合が悪くなって登壇が中止となった」と知らせる。『ここから狙撃するはず』リナが確信していた場所に極東リサーチの姿はなかった。リナが下を見ると、極東リサーチがちょうど逃走する所だった。するともう一台の極東リサーチがやって来て、牧原の車を取り囲む。リナは急いで「マッキー(牧原)が連れて行かれた。スミレも逃げた」と報告する。山守達は動揺する。「私達の行動が読まれていた?全て罠だった??」山守が慌てているとトントンと肩を叩かれた。振り向くとそこには大山が立っていた。大山は「山守君に警備の仕事は似合わない。時間が出来てしまったので久しぶりにお茶でもどうかな」と誘う。山守を心配して西城も付いていこうとしたが、山守は「もう少しここで警備をして!何があるか分からないから」と指示する。山守の目に違う意味が含まれている事を察した西城はその場に残る。
西城から山守が連れて行かれたと報告を受けた羽生は、必死に策を考える。その時、『羽生、大丈夫?』とあかり(北香那)からメッセージが届く。添付されていた動画を再生すると、偽アバランチは「作戦を実行しよう。大きな花火を打ち上げる。我々の正義を実行するんだ」といい最後に『1400』と表示された。
狙いが総理ではなく一般人でよいなら会場周辺に爆発物を仕掛ける事は可能。大山は民間人を犠牲にするテロを計画していたのだ。西城とリナは会場で爆発物を探す。総理を連れた羽生は決断を迫られる。羽生は総理を車から降ろすと会場に合流して爆破を止める事に決める。「でもこれが罠だったら全滅だよ」心配するリナに羽生は「それでもやるしかないだろ」と答えた。

(山守)『この時、私達はまだ気づいていなかった。私達の計画に雪崩が起き始めている事に』

【感想】
30代・女性
藤田高志は生きていて極東リサーチメンバーなのか?羽生のジャケットから落ちたジッポを拾うシーンがすごく印象的。
Aプラン=総理暗殺、Bプラン=爆破テロ、どちらになってもアバランチを犯人に仕立て上げてCIA創設の推進力になればよいという事か…自分以外どうでもよいという大山嫌い。爆破によって人々が逃げ惑う様子を山守に見させる魂胆なのか、自分が高みの見物をしたいのか性格悪すぎる。大山にぞんざいな扱いを受けた桐島がアバランチの雪崩を止めるストッパーになってほしい。

←6話はこちら      8話はこちら→

wowowのドラマをもっと楽しみたい方へ
wowowは月300本以上の映画やドラマ、スポーツやライブ、舞台などをお届け
3,000本以上の番組が“いつでも、どこでも”楽しめるオンデマンドサービスも

期間限定