主演:波瑠
TBS系 (水曜日22時00分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#09ふたご座流星群】
大桜美々(波瑠)と青林風一(松下洸平)の交際は順調に始まったかと思われていた。しかし、青林の叔母・典子(石野真子)が幼馴染と結婚させようと上京してきた。そこで「結婚は彼女以外考えられない」という青林の言葉に心打たれた典子は「わかった」とふたりの交際を認めて帰って行き、美々も真剣な言葉を嬉しく感じた。ところが残業する五文字順太郎(間宮祥太朗)を手伝った際に美々は五文字から、美々との距離が近づいたらリミッターが外れてしまうと告白されて動揺する。一方、五文字も「なんであんな事を言ってしまったんだろう」と後悔して心を痛めていた。そして美々も突然出来てしまった円形脱毛症(通称まるちゃん)に悩み、心がいっぱいだった。
美々は会社でも家でもまるちゃんが気になって仕方ない。学生時代にカウンセラーから助言されたとおり、悩みを一人で抱え込まずに青林に打ち明けようと携帯を手に取るがやはり言い出せない。青林が残業をしていると美々から電話がかかってきた。酔っ払った美々は「久しぶりにゲームしちゃった~」とテンションがおかしい。そして美々は、心配して美々の家にやってきた青林を「よう!」と迎え入れる。少しして正気を取り戻した美々だが、青林に「まるちゃんと言う人を紹介したい」と言ったことを思い出せない。真面目に「何かあったんだよね、話聞くよ」という青林に深刻に受け止めようとせず、さらっと受け止めてほしいと美々は思う。そうしている間も『心の声を止めなくては…』と美々は決心し、ついにまるちゃんのことを青林に打ち明けた。青林は「かわいい」と言い、これまで気づいてあげられなかったことを謝った。全てを受け入れてもらえた美々は安心したように青林の膝枕で眠ってしまう。美々の髪を撫でながら青林は、五文字との会話を思い出す。五文字は美々とデートした時のことを例に、美々は楽しそうにしていても無理している時があると指摘する。そして「そういう所にちゃんと気づいてあげている?」と注意された青林は「それは五文ちゃんのこと好きじゃなかったからじゃないかな」「本当の事が言えないなんて事はない」と反論した。ところが、円形脱毛症ができる程のストレスを抱えていたと知った青林は内心動揺していた。翌朝、美々が目覚めるとベッドで眠っており、青林の姿はなかった。お酒を飲んだテーブルは片付けられていて『お休みなさい。またね』という可愛いイラストつきのメモが置かれていた。それを読んで美々は、『受け止め男子、最高!!』と幸せを噛み締めた。
健康管理室で八木原大輝(髙橋優斗)はプロポーズをしたときの話をする。居酒屋おとにスーツ姿で現れた八木原は、彼女・乙牧栞(福地桃子)に向かって手品を始めた。ハンカチが鳩に変わり、鳩が指輪に変わるはずだった…。ところが鳩は中々指輪に変わらない。ついには鳩が店の外に逃げてしまい、八木原は慌てて鳩を追いかけた。そして店に戻って、指輪を差し出した八木原に栞は「そんな気ないからね、ごめんなさい」と告げた。八木原はその時のことを振り返り「怖くて聞けないことってあるんですね」「美々先生の気持ちがわかった」と悲しい表情を浮かべる。その夜、居酒屋おとでは栞の父・ひろ吉(西堀亮)が「お父さんは八木原君のこと好きだけどな」とプロポーズを断った栞の様子を伺う。栞は「私も好き」とだけ言ったが真相はわからずだった。そこへ美々がやってきた。美々は「お節介なことごめんね」と切り出すと栞はプロポーズを断った理由を明かす。小学生の八木原は怪我をしたとき担当してくれた男性看護師に憧れて、夢を叶えて看護師になった。だから栞は八木原に看護師をずっと続けてほしいと考えていた。一方、栞の父・ひろ吉はゆくゆくは八木原に店を継いでもらって三人で店を切り盛りするのが夢で、栞はそんな父を残してお嫁に行くことは考えられないと思っている。八木原と父、双方の気持ちを思うがゆえのお断りだったのだ。美々から真相を聞いた八木原は考え込むように指輪をじっと見つめていた。
美々の家にやってきた青林は、「実家に帰るのは落ち着いてからにしよう」と提案する。『結婚話も進んでないのに落ち着いてからって…』と心で思う美々は、この心の声がダメなのだと考え直す。そして青林に「口ではいい事を言っても心の中では悪い事を言うってあるでしょ」と同意を求めるが、青林は理解ができない。そんな青林に例えばと美々は説明する。「コーヒー飲んだら帰るねって言われて、心の中では帰ってほしくないって思ったり」「産業医としてはダメだけど、マスクなしで近づきたいなとか」と例をあげていく。そして美々はそっと青林に抱きつくと「結婚しようよ」「帰らないで」と甘えるように本音を明かす。青林は優しく美々を離すと「ごめん、何もわかってなくてごめん」と謝る。恥ずかしさから美々は青林に帰宅を促すとひとり『言い過ぎたな』『急ぎ過ぎたな』と後悔し、ゲームで気晴らしをする。そこへ青林から週末にキャンプに行こうと電話が入り、電話を切った美々は『なんでだ??』とまた考え事が増えてしまった。ふとゲーム画面に五文字(檸檬2)が現れた美々は、ゲーム上のSNSを利用して『青林について1つ聞いてもいいですか?』と五文字に質問する。五文字は『アオちゃんのことなら任せなさい』とノリノリで返信する。美々は青林がアウトドア系なのか尋ねる。そしてキャンプに誘われたことを明かすと、五文字は青林が彼女にしてあげたいことリストの中に世界一星空が綺麗な湖でプロポーズするというのがあり、キャンプではなく星空を見上げながらプロポーズするのが目的なのでは?と答えた。そしてちょうどふたご座流星群が見られるタイミングだと知った美々は『幸せ者だよ、私は』と心ときめかせた。
同じ頃、朝鳴家では富近ゆり(江口のりこ)が朝鳴(及川光博)の息子・保(佐久間玲駆)のために雑巾を縫っていた。朝鳴は富近に、社長室室長の話は断ったと明かす。朝鳴は保との時間を優先したいと考えたのだ。富近は「昭和の男らしからぬ決断だね」と笑う。すると朝鳴は「仕事よりも大切なものに気づいた」「クリスマス、保と一緒に三人で過ごそう」と富近にネックレスをプレゼントした。
人事部では仕事を終えた五文字が「帰ったらゲームの続きする。最近知り合った人と一緒に闘ったりしているんだ」と楽しそうに帰って行った。すると五文字が忘れた携帯がなり、届けてあげようと青林が手に取るとそこには『草モチさんから新着メッセージ』とあり、動揺した青林は咄嗟に携帯を机に戻す。何も知らない五文字は「忘れた~」と携帯を取りに来てそのまま帰っていった。美々から『ふたご座流星群のピークが週末の夜10時だと判明しました』と報告を受けた五文字は『さっさとプロポーズして、さっさと結婚しちゃってください。僕はそれを誰よりも願ってます』と返信した。週末、美々は青林の運転でキャンプにやってきた。言葉少なな青林を美々はプロポースの事を考えているからだと解釈して期待して待つ。10時になり、空を見上げると綺麗な流れ星があった。美々は感動しながらもプロポーズが気になって仕方ない。青林は流星群に見入っている。時が経ち、流れ星が終わると青林は「寝よっか」と一言だけ発してテントに戻っていく。『プロポーズのために来たんじゃなかったのか』ガッカリする美々は眠れない。そして青林が何か言いたいことを我慢しているような気がして『こんなに近くにいるのにすごく遠い』と悲しい気持ちになった。そして翌朝になってもふたりの距離は縮まらないまま帰路につく。
また、朝鳴家では保が「新しいお母さんはいらない」と富近を拒否する発言をする。三人なら上手くいくと考えていた朝鳴は保を抱きしめながら複雑な心境になった。そして岬(渡辺大)からの電話で起こされた五文字は、「美々がリストラされる」という衝撃のニュースを聞く。青林は美々の家に到着していた。美々から「コーヒー飲んでいく?」との誘いを断った青林。そこへ『岬さんからビッグニュース』と美々にメッセージが届く。青林は、行きの車内もキャンプ場でもずっと五文字に嫉妬していたと明かす。そして「本当はプロポーズするつもりだったのに」と美々が青林に内緒で五文字とやり取りしていることを暗に責めると美々は「どうして今言うの」「並んで星を見ていたときに言ってくれなかったの」と悲しそうに答える。「結婚はあなた以外考えられないって私も言いたかったのに」と悔しさと悲しさを滲ませて美々は言う。しかし美々は「もういい、帰ってください」と言ってしまった。
【みんなの感想】
30代・女性
次回最終回は、美々と青林の行方、八木原と栞、朝鳴と富近それぞれの結末が描かれるようです。まず八木原カップルは別れないと思います。八木原は看護師を続けながら、店を継ぐとは違う形でお店に関わっていくのではないかと思います。そして朝鳴は、サプライズなクリスマスを企画するようです。保の気持ちも尊重してほしいけど朝鳴・富近カップルには是非一緒になってもらいたい。どんなクリスマスを過ごすのか、そして保の気持ちは変わってくれるのか期待したいです。最後に美々と青林はそれぞれ別の道を選ぶのではないかなという気がします。言いたい事をその場で言えない関係は苦しいし、長く続けるのは難しい。美々はカネパルを去り、新たな道へ進んでいく。そして青林もそれを応援する。個人的には五文字とくっついてほしいけど、ドラマ的にそれはないかな…という事で、美々はこれまでの高飛車な態度から生まれ変わって成長していくエンドではないかと思います。最終回楽しみです。
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