主演:波瑠
TBS系 (水曜日22時00分~)
【内容・ネタバレ含む】
【#05大切な気持ち】
カネパル産業医の大桜美々(波瑠)は草モチとしてSNS上でやりとりする相手・檸檬に恋をした。檸檬が同じ社内の青林風一(松下洸平)だと気づき、一旦は拒絶するも檸檬とのメッセージのやりとりをする時間は心地よく、美々にとってなくてはならない時間となっていた。一方、檸檬こと青林は草モチに好意を持ちつつもそれが美々だと知らず、後輩・五文字順太郎(間宮祥太朗)との関係を応援すると宣言した。
ある日、美々はリモートで社員に感染予防の講習を行っていた。そこで美々は、会食での参加人数の上限を4人までと決め、社員達は「厳しい」と不満をもらす。そんな中、五文字のリークにより美々と何かと衝突しがちな営業部・岬恒雄(渡辺大)がグランピング施設を貸し切って新入社員との懇親会を計画していることが判明する。美々がさっそく岬を問い詰めに行くと参加人数が15名だと判明する。美々と岬は主張をぶつけ合うが、最後には岬が根負けして懇親会は中止となった。健康管理室に美々が戻ると青林が「話がある」と美々を待っていた。青林は、先日青林の父親がぎっくり腰になった際の美々の手当が本当に良かったので手当の仕方を動画撮影したいと依頼する。美々は困惑して「私は専門外なので医学的な見地から参考にされるのは困ります。きちんと専門医に診てもらうことをお勧めします」といいつつもこれを了承した。青林の腰をさすりながら『青林だけはイヤだった…はずなのに…』どうしても美々は青林を意識してしまう。
美々は帰宅中も、帰宅後も『青林だけはイヤだと思っていたはずなのに…』青林のことが頭から離れなくなってしまっていた。そして、『草モチさんの心の中になにがありますか』という檸檬・青林からのメッセージに何度もためらいながら『檸檬さん、私の心の中には、檸檬さんあなたがいます』と正直な気持ちを返信した。
その頃、会社では五文字が美々と上手くいかなかったことを青林に話していた。そして青林も我孫子沙織(川栄李奈)とのことを「そんなこともあったな…」と遠い目をしながら話す。ふたりは「だめだめコンビだな」と嘆く。そんな中、普段プライベートを明かさない青林が、「SNSで話す人がいて、いいなと思っている」と話した。話題は変わり、岬が懇親会用に用意していたお酒とお肉を押し付けられたふたりは、美々を誘おうかと相談しているとそこへ上司の朝鳴肇(及川光博)がやってきた。岬は懇親会ではなく、得意先を招いてバーベキューをしようとしていたと朝鳴は話す。各得意先にはお断りをしたが、その中にひとりご立腹の相手がいるらしく朝鳴と五文字はこれから会いに行くことにした。そして青林も会社に残って、感染防止対策担当としてのお詫びメールを送信する。そんな事情を知らない美々はやきもきしていた。メール送信が一段落して青林は携帯を手に取った。軽い気持ちで草モチからのメッセージを読んだ青林は『心の中にあなたがいます』と書かれていることにとても驚く。そして『草モチさん』と呼びかけるもその続きを書くことができない。モヤモヤした時間を過ごしていた美々は『心の中に檸檬さんがいると書いた件で』と弁明しようとするが、青林は『なわとび跳べますか』『ぼくは跳べなくて』と突拍子もないことを言い出し美々を「ふふっ」と笑わせる。そして美々は、なわとびが跳べないなんて…そのダメさがいい!とキュンキュンする。ふたりはいつの間にかなわとび談義に花を咲かせる。そんな中、青林は『小学生のときなわとびを教えてくれた雪ちゃんが気になりだして、好きなのかなと思った←今ココ』『草モチさんのことが好きなのかもなぁです』と送信する。『僕の心の中にも、草モチさん、あなたがいます』と言われて美々は天にも昇る気持ちになった。警備員に退社を促された青林は焦って『ではまた』と話を終わらせるが、美々は『まだ話したい』と考えるより先に手が動いていた。そして最後に『3番目に好きなおでんの具』という他愛もない会話を交わしたふたり。互いに穏やかな気持ちになった。
翌日、自分が「草モチ」だと青林にわからせようと決意した美々は、屋上で休憩する青林の前でなわとびを始める。「なわとび得意なんですか?」と話しかけてきた青林に「はい」と美々は昨夜やりとりした技の名前をそっくりそのまま言ってみせた。そして技を披露しようとするが上手くいかず、偶然やってきた八木原大輝(髙橋優斗)が技を軽々とやってみせて格好いいところを持っていってしまい、美々は不機嫌になる。そんな中、八木原が「寒くなったし、居酒屋おとのおでんが食べたいな」と言い、美々は心の中で八木原を褒める。そして互いに何の具が好きか言い合う。美々が「もち入り巾着」と言ったとき、青林は「はっ」としたが間髪いれずに八木原が「僕も」と言ったために青林は草モチが美々だと気づかなかった。
美々が健康管理室に戻ると、青林の元カノ・我孫子が怪我をしたと来ていた。考え事をしていたという我孫子は、手当を受けながら美々が草モチだと知らずに青林とは別れたと話し、草モチのせいじゃないけど草モチってなんだそれって感じと軽く悪口を言って去っていった。ふたりの会話を聞いていた八木原は、檸檬が五文字ではなく青林だと知って驚愕する。そして「過ちをおかしてしまった」と彼女の栞(福地桃子)に電話する。しかし、最初に五文字が檸檬だと言い出したのが栞だったため、本当は青林だと知ったら栞が傷つくと考えた八木原は「なんでもない」と一方的に電話を切ってしまった。その頃美々は、先日半ば強制的に中止させた営業部の懇親会が得意先との仕事の一環であったことを知り、岬の元へと急ぐ。岬は「自分じゃ銀座のクラブで接待くらいしか思いつかないけど、風通しのよいグランピング施設だなんて良いこと考えるよな」と新入社員を褒める。そして「4名以下の会食で予定を組み直している」という岬たちに「知らなかったとは言え、申し訳ありませんでした」と美々は素直に頭を下げた。そして人事部もフォローしてくれたと知った美々はその足で青林の元を訪れ、青林にも謝罪をした。美々と八木原が人事部に着いたとき、人事部の社員たちが「独裁者だ」と美々の悪口を言っていた。八木原は、そんな事を青林の前で言われて大丈夫かと美々を気遣う。「檸檬、青林さんなんですよね」という八木原に美々はこの事には触れずに冷静を保ったまま仕事を続けた。美々たちは、朝鳴の元を訪れた。富近ゆり(江口のりこ)と五文字と雑談していた朝鳴に頭を下げる美々。この件で朝鳴は得意先と早朝からゴルフに行くことになっており、朝鳴の息子・保(佐久間玲駈)を富近が預かるのだという。責任を感じた美々は、「私も預かります!私の家でも構いません」と申し出た。そして、美々の家で富近、保、懇親会の肉5キロを押し付けられた五文字と一緒にバーベキューをすることになった。
八木原は、居酒屋おとに来ていた。栞の父・ひろ吉(西堀亮)と楽しく話していると買い出しを終えた栞が帰ってきた。しかし、栞は八木原の顔を見るなり「ふん」と怒ってしまう。栞は「何これ」と怒った声で我孫子の写真シェアアプリを取り出す。そこには笑顔の我孫子と写真におさまる八木原の姿があった。我孫子が映える撮影ポイントを探しているとき、偶然秘書課の中でイケてる看護師と呼ばれている八木原が通りかかり、一緒に写真を撮っただけなのだが、栞は八木原が過ちを犯してしまったと言ったことを我孫子と何かあったのだと勘違いして怒っていた。
そして保を預かる日、美々が庭でバーベキューの準備をしていると保と富近がやってきた。そして少し遅れて「すみません」と男性の声がした。五文字だと思って声のする方を向くとそこにはお肉を持った青林が立っていた。五文字はお腹の調子がよくないようだ。肉を届けに来ただけだと帰ろうとする青林を富近が「食べていけば」と誘う。そして4人でバーベキューをするのだが、飛沫が飛ぶからとおしゃべり禁止であまり楽しいものではなかった。大人に気を遣う保に、美々はゲームや鬼ごっこ、かくれんぼを提案する。かくれんぼが得意だと青林も話に加わり、みんなでかくれんぼをすることに。鬼は富近、美々は秘密の隠れ場所に保を案内すると自分はクローゼットに隠れた。そして驚く。そこには青林がいたのだ。狭い空間の中美々は『密!密!早く見つけて』と願う。しかし、富近はちょうど迎えに来た朝鳴と一緒に、「猫だ」と外に行ってしまった保を追いかけていってしまった。庭で朝鳴と保と話す富近はかくれんぼの事などすっかり忘れていた。クローゼットの中で美々は、早く見つけてほしい気持ちと青林と一緒で嬉しい気持ちとが交差していた。そして自分が草モチであると明かす絶好のチャンスだと思うが言い出せない。そんなとき、青林が美々の口元を指差して何か伝えようとする。美々が青林の意図をわからずにいると青林が艶っぽい表情で美々に近づく。もしやキス…と美々が思った瞬間、青林は美々の口元から何かを取ろうとした。「それはゴミじゃなくてホクロです」美々はイラッとするのだった。
夜になって美々は、五文字に電話をする。産業医として五文字を心配して優しく接する美々に、五文字はお腹の調子が悪いのは仮病だと明かす。なぜそんなことをしたのか疑問に思う美々に、五文字は「檸檬が誰かわかった」と話す。先日、五文字が青林とランチに言った際、五文字は何の気なしにSNSのハンドルネームを尋ねた。そして何も知らない青林は「草モチ」「檸檬と草モチ」と答えたのだ。「だから行かなかった」という五文字。「うまく行きました?まぁ青ちゃんも鈍感だからな」「美々先生、頑張ってください」五文字の優しさに美々は返す言葉がなかった。翌朝、決心した様子で美々は出社する青林を待っていた。そして美々はとぎれとぎれになりながらも「青林さんがSNSでやり取りしている草モチさんの件について」と話を切り出す。「私もそういうふうにやり取りしてて…心の中にその人がいて…」と言うと、青林は「仲間じゃないですか」と笑って喜ぶ。「あんまりこういうの分かってくれる人いないから、美々先生が草モチならよかったのに」と言われて美々は続きを言い出せなくなってしまう。そしてハンドルネームは「栗きんとん」と嘘をついてしまった。この様子を影から見ていた八木原に「言えなくても言わなきゃだめですよ」と後押しされるも美々にはその勇気が出なかった。「傷つくことから逃げていたら恋なんてできません」という八木原の言葉に心動かされる美々。それでも行動に移せずにいるとしびれを切らした八木原が「自分が言ってくる」と走り出す。その後姿に『ありがとう』と感謝する美々。しかし直前で栞が通りかかり、八木原は栞の元へと行ってしまった。美々は愕然としてその場に崩れ落ちた…。
【みんなの感想】
30代・女性
青林以外が草モチが美々だとわかり、美々と青林の仲を応援してくれるのに中々うまくいかないふたりにもどかしい気持ちでいっぱいでした。八木原の自分が言いますという気持ち、よくわかります。そしてずっとヘタレとして見ていた五文字がなんとも男前に見えて、五文字がいいよ美々先生!!と強く思いました。でも、次週以降青林とのハッピーエンドに向けて動いていくのだろうなと思っていた矢先、予告で青林がお断りしており…「草モチは好きだけどそれは美々先生じゃない」と…。一体青林は何を言っているのか混乱するばかりです。みんなのアシストを受けて動き出した美々の恋心はどうなってしまうのか、続きが気になります。
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