【危険なビーナス】第8話「実父の死にも重大な秘密!もっと価値あるものの正体とは?」感想ネタバレ(主演:妻夫木聡・吉高由里子)

2020秋のドラマ一覧

主演:妻夫木聡・吉高由里子
TBS系  (日曜日21時00分~) 

【内容・ネタバレ含む】
【#08実父の死因】
弟・明人の監禁、フラクタル図形、もっと価値があるもの=研究記録!?、母の殺害疑惑・・・
「取引だ、君の知らない事を話してやる」と矢神牧雄(池内万作)が突然手島伯朗(妻夫木聡)の自宅に押しかけてきた。牧雄は脳の研究をしていた康治(栗原英雄)の研究記録を見つけて欲しいと伯朗に言う。この研究内容は、矢神家の中で前当主・矢神康之介(栗田芳宏)と現当主・康治、共同研究者・牧雄だけの秘密だったという。この内容を明かす代わりに研究記録を見つけた場合は、必ず牧雄に渡すことを条件にする。康之介の養子・矢神勇磨(ディーン・フジオカ)や牧雄を突き落とした犯人もこの研究記録を狙っていると牧雄は言う。
【脳への電気刺激による痛みの緩和と意識の覚醒】をテーマに研究していた康治は、脳腫瘍の影響で頻繁に錯乱状態に陥っていた伯朗の実父・一清(R-指定)に電気刺激を与えることで脳信号の誤作動を改変できると考えた。これは正式に認可された治療法ではなかったが危険性はないと判断し、治療を行った結果一清が錯乱状態に陥ることはなくなった。「ところが思わぬ副作用が現れた」と牧雄は説明する。頭に奇妙な図形が浮かぶと一清が言い始めたのだ。その図形を描いた画を見て康治は驚いたという。それは人間が描いたとは思えない精緻な幾何学模様だったのだ。そして康治は同様の能力を示すサヴァン症候群の患者達と紐付けた。そしてこの仮説が正しければ後天的に天才脳を作り出せる画期的な発見だと考えた。しかし一清が亡くなるという誤算が生じて、脳への電気刺激は動物実験へと切り替わった。動物実験では思うような結果が得られず、康治は後天性サヴァン症候群の人間を探し始める。すると事故などで脳に損傷を負った後、それまでなかった才能が開花した例がいくつもあることがわかり、康治は仮説を実証しつつあった。ところが、ある日突然康治は研究を凍結すると言い出した。「全て忘れろ」理由を説明することなく康治は牧雄にこう告げた。牧雄は、康治が亡くなった後、自分がこの研究を再開するつもりのようだ。牧雄は「研究者が自分の研究記録を捨てるなどあり得ない。禎子に譲ったとしか考えられない」と言う。「あの研究記録には人類の未来が掛かっている」そう言い残して牧雄は去っていく。
伯朗は矢神楓(吉高由里子)に牧雄から情報を得たことを伝え、明日詳細を話すと報告する。楓が電話を切って振り返るとそこには帰ったはずの勇磨がいた。
一方、矢神家では矢神波恵(戸田恵子)が遺伝子鑑定結果在中という封筒を開けている。中を確認して一瞬表情を変える。するとそこへ使用人の君津(結木滉星)が波恵を呼びにやってきた。波恵は君津に祥子(安蘭けい)との関係が続いているのかと尋ねる。君津は「いいえ」と答えた。そしてなぜ自分を今も矢神家に置いてくれているのかと尋ねる。波恵は「それはあなたがこの家に必要だから」と答えた。その頃、動物病院で伯朗はいつものように動物の診察にあたっていた。しかし、どこか気持ちがこもっておらず、「プライベートで何をしても構わないが、疲れや感情の乱れを病院に持ち込まないで」と看護師・蔭山元美(中村アン)に指摘される。そこへ「兄が危篤です」と波恵から連絡が入る。伯朗が矢神家へ急行すると康治は危険な状態を脱して落ち着いており、波恵も伯朗も胸をなでおろす。波恵のはからいで康治と二人きりで話す機会をもらった伯朗は、「こんなときに」と前置きして「母を手に入れるために、患者だった一清の死を意図的に早めたのではありませんか」と尋ねたが康治からの返事はなかった。そして矢神家には親族が集まった。一刻を争う状況に、波恵は「明人の帰国はまだか」と楓に強く尋ねる。「メールしてはいる」という楓を祥子も佐代(麻生祐未)も明人(染谷将太)の本当の妻ではないと疑う。そんな中、勇磨が「自分は信じる。彼女の言葉が明人の言葉と考えていいのでは」と意見して祥子を驚かせる。勇磨は「もう遺産相続にはうんざりだ、遺産は全て明人が引き継ぐでいいではないか」と続けた。
突然の勇磨からの援護射撃に楓も伯朗も何かを企んでいると警戒する。そして楓は勇磨から教えてもらったフラクタル図形を、伯朗は牧雄から聞いた話をした。「勇磨は何の研究かまでは知らない」ふたりはこれをふたりだけの秘密にすると約束した。同じ頃、佐代は勇磨が自分に内緒で単独行動をし始めていることを気にかけて「私よりもあの女を取るの」と詰め寄る。勇磨は「自分のために何もかも投げ売ってくれたあなたを裏切るわけがない」と答えた。そこへ伯朗と楓がやってくる。伯朗達は、康治から研究を譲られた禎子(斉藤由貴)の旧友・佐代なら何か知っているかもしれないと考えたのだ。しかし佐代は「いつまでも何でも教えてもらえると甘えられてはたまったもんじゃない」と厳しく突き放し、交換条件として明人が今どうなっているのか本当の事を教えろという。皆この状態が都合が良いから放って置いているだけで、仕事が忙しくて帰国できない状態が1ヶ月も続いているなんて誰も信じていないと言われ、伯朗は明人が行方不明だと明かした。交換条件だったにも関わらず、佐代は「康治から大切なものを受け取ったのは知っているが、それが何かまでは本当に知らない」と告げる。康之介の四十九日後、佐代は禎子と話した。佐代が、今回は明人が遺産を受け取ることはなさそうだと心配すると禎子はすでに大切なものを受け取っている、それは貴重すぎて手に余る程だと答えた。禎子が変死したのはその直後のことだったと佐代は言う。そしてこれを佐代から聞いていた勇磨は、禎子が亡くなるとすぐに貴重なものを探そうと動いたが何も見つけられず、今は康治の周辺を調べ回っていると明かした。そして「勇磨と楓さんはつながっている、私達を切り捨ててでも裏で手を組むメリットが何かあるのだ」と忠告する。「一生をかけた親子だっていうのに」佐代は悔しさを滲ませて去っていった。
楓と合流した伯朗は、佐代からは何も得られなかったと嘘をつく。楓に研究記録が小泉の家に隠されているから誰も見つけられなかったのではと提案されてふたりは禎子の実家へ向かう。引き出しや押入れの奥などを探すが手がかりは見つけられない。そんな中、楓がある人物のブログを見つけた。そこに載っている父が描いた画という画像は康治の部屋にあったフラクタル図形の画とそっくりだった。連絡を取ろうとする楓を「知らなくていいこともある、受け止めきれる自信がない」と伯朗は制止した。
翌日、伯朗は診察中に居眠りをしていまい蔭山から厳しく注意される。そこへ楓がやってきた。楓は、例のブログの女性と連絡が取れて、康治と会ったことがあるという情報を得ていた。伯朗と楓は、ブログの女性・仁村香奈子に会いに行く。康治との関係を説明した伯朗に香奈子は「あなたがあの時の息子さんでしたか」と意外な言葉を発した。香奈子の父は、銀行マンだったある日、交通事故で脳に損傷を負った。その後、一命は取り留めたものの不思議な図形を描くようになった。康治は香奈子の父の主治医からこのことを聞いて、ある日訪ねてきたという。康治には熱心に話を聞いて頂き、治療についても相談にのってもらったと香奈子は感謝を述べる。そして香奈子は、康治が最初の患者(一清)について自分のせいで亡くなってしまったかもしれないと後悔し、今は患者達の話を聞いて動物実験のみを行っていると話したと言う。さらにしばらくしてこれらの研究をやめることにしたと挨拶に来たときのことを話す。康治は、人類のためと思って動物達を犠牲にしてきたが、動物達を犠牲にしているようでは息子(伯朗)に顔向けが出来ないと思ったと優しい表情で話したという。康治は自分を大切に考えてくれていたのだ、伯朗のわだかまりが解けていくようだった。そして伯朗は楓に佐代と取引をしたことを正直に打ち明けた。楓は、明人と三人で食事会をするときは伯朗にシーフードグラタンを作って欲しいとリクエストして黙っていたことを許した。楓が、グラタンに入れる具材を話していると伯朗の表情がなぜか曇っていった。
伯朗が動物病院に戻ると波恵から連絡が入る。明日、親族会を開いて、楓の処遇を決めるという。電話の最後で、伯朗は波恵に明人は牡蠣が苦手ではなかったかと確認する。波恵の証言で、1年前までは牡蠣を食べられないでいたことがわかった。伯朗は「大事な話がある」と楓のマンションへ向かった。「明人は牡蠣が食べられない、どうしてあんな嘘を」「君は一体何者なんだ」と伯朗は楓を問い詰める。すると「俺達の時間を邪魔するな、失せろ負け犬」と勇磨が現れた。混乱する伯朗をよそに楓は勇磨と部屋の奥へと消えていった。やりきれない気持ちを誤魔化すように酔った伯朗が動物病院へ戻ると蔭山がまだ動物達の世話をしていた。蔭山は伯朗が楓と出掛けて不在にしている間に、自転車とぶつかってぐったりした犬を連れておばあさんがやってきたと話す。医師が不在だと事情を説明して他の病院を紹介したが、「あんなに落胆した姿はもう二度と見たくない」「小さな命を大切にする副医院長を尊敬していたのに」と目に涙を浮かべる蔭山の姿に、一気に酔いが冷めた伯朗は蔭山を抱きしめて「僕はだめな人間だ」とつぶやいた。
同じ頃、監禁された明人は犯人に『母が譲り受けた貴重なものはどこにありますか』と問われる。『答えなければあなたを殺します』の一文を見た明人はカメラの向こうの犯人を睨みつけた。

【みんなの感想】
30代・女性
これまで完璧だった楓がうっかりミスを犯してしまいました。楓はやはり明人の妻ではないのか。でも予告の「あなたは楓さんに近づきすぎました」という言葉が明人の声だったような気がするので、楓は明人が送り込んだ=伯朗の味方なのか?伯朗を本当に裏切ったのならば、マンションのオートロックを開けずに帰すことも出来たのにあえて勇磨の姿を見せたのには理由があるはずで…と混乱するばかり。そして裏切られたと感じた伯朗は、楓を毛嫌いして蔭山と真相を調査することに。突然の蔭山参戦に蔭山も只者じゃないのではと疑問は残りますが、残り数話、明人の無事を祈りながら楓は何者なのか、研究記録の行方、勇磨の企みを見守りたいと思います。

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